この項目では、コンパクトカセットテープレコーダーにラジオを内蔵した音響機器について説明しています。コンパクトカセットの録音や再生に使うが、スピーカーやラジオを含まない音響機器については「カセットデッキ 」をご覧ください。
ステレオタイプのラジオカセットレコーダー。最上段 Citizen TA 80。2段目 GE 5252、シャープ GF 4646、ソニー GF-580。3段目、東芝 RT-6015、Lloyds V156、日立 TRK-9000H。最下段 ソニー CFS-88S、JVC PC200。 ラジオカセットレコーダー (英語 :radio cassette recorder )は、コンパクトカセット テープレコーダー (テレコ)にラジオ チューナー を内蔵した音響機器 である。一般的に略称でラジカセ と呼ばれる。
ラジカセは、ラジオおよびカセットテープレコーダーに加えて、アンプ とスピーカー も備え、オールインワン 方式になっている。基本的には持ち運びが出来るように設計され[ 注釈 1] 、上部に折りたたみ式の把っ手がついており乾電池 でモバイル使用を可能にしている。
定義 ラジカセの定義に関して、ラジカセに不可欠なのは次の4点である[ 1] 。
1 -ラジオ [ 1] 2 -カセットテープレコーダー [ 1] 3 -アンプ (ラジオ / カセットの切り替え)[ 1] 4 -スピーカー [ 1] 不可欠ではないが、備わっているのが望ましい性質として次の2つがある[ 1] 。
乾電池で(も)作動すること[ 1] 持ち運びできること[ 1] 本項では上の定義を採用し、ラジオ、カセットテープレコーダー[ 注釈 2] 、アンプ、スピーカーの4要素を全て供えた製品を扱い、乾電池でも動作し持ち運べるものを中心に説明する。
呼称 登場したての頃は「ラジオ付きテープレコーダー」や「ラジオ付きカセットレコーダー」と呼ばれていた[ 1] 。「ラジカセ」という名称が世間に定着していったのは1970年代後半のことである[ 1] 。
この「ラジカセ」の名称を音響機器メーカーのパイオニア (当時)が商標登録 しようとしたが却下されたことがある。
アメリカ など英語圏ではブームボックス (ブーンボックス、英 :boombox )やゲットーブラスター(英 :ghettoblaster )と呼ばれる。楽器編成に指定する場合にもこれらの名称が使われる。
前史 ラジカセの前史はオープンリールのテープレコーダーにラジオを搭載させた複合機にまで遡ることができる。日立製作所 が1963年 にリリースしたベルソーナ TRT-398[ 2] はオープンリール 式テープレコーダーにトランジスタラジオ を搭載したもので、トランジスタラジオを組み込んだテープレコーダーとしては国内初の製品である(ただし、これはまだカセットテープを使用したラジカセではなかった)。歴史的に見るとこの複合機のオープンリール部分をカセットテープ に置き換えたものがラジカセである[ 1] 。
1960年代当時はカセットテープの規格はいくつかあり互いに競いあっていたが、最終的にはオランダのフィリップス のコンパクトカセット が優位にたった。
日本ではいくつかのメーカーが1966年-1967年に、フィリップス方式のテープレコーダー を発売するなど、コンパクトカセット方式への協力体制ができつつあった[ 1] 。
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世界初のラジカセ「フィリップス 22RL962」の写真 最初の日本製ラジカセ クラウン CRC-9100Fの写真 アイワ TPR-101の写真 の
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(2025年9月 ) 世界初のラジカセは、コンパクトカセット規格の開発元であるオランダのフィリップス が1966年に発売した22RL962 である。これはAM/FMラジオを搭載し、縦型の筐体の上部にカセットテープレコーダーの機構を搭載し、出力はモノラル1 Wで、AC電源 や乾電池6本でも動くものだった[ 3] [ 4] 。
日本ではFM放送 が1957年のNHKの実験放送から始まり、民間放送局の実験放送、1960年には民間局の実用実験放送[ 5] 、そして1969年には本放送が始まり、FM受信装置を持っていれば雑音の少ない高音質の放送が聞けるようになった。
松下 RQ-231。AUX端子 、AFC スイッチ付き。1967年12月発売。 松下電器産業 (初代法人、現・パナソニックホールディングス )が1967年 12月に、カセットテープレコーダーと2バンドラジオ(FM・AM)を組み合わせた RQ-231[ 6] を発売。
1968年 5月にはアイワ が国産初の3バンドラジオ(FM・SW・AM)式のTPR-101[ 7] [ 8] を発売し、海外にも輸出 され、ロングセラーになった[ 1] 。ただし、元アイワ社員が調べたところでは、最初のラジカセは松下のものでもアイワのものでもなく、クラウン マイカセットF CRC-9100Fが1967年9月に発売という巻末広告や製品紹介記事が旺文社の「週刊F6セブン」の1967年(昭和42年)9月23日号(昭和42年38号)に掲載されているといい、実物の製品写真も掲載されており、こちらが最初のラジカセだという[ 9] 。
初期3機の価格、操作性、売れ行き それぞれの価格は下記のようになっていた[ 9] 。
クラウン CRC-9100F:30,000円(現金正価28,000円) 松下 RQ-231:38,700円(現金正価35,800円) アイワ TPR-101:27,500円(現金正価25,900円) 1968年の大卒初任給平均は29,100円だった[ 9] 。
3機の中でアイワのTPR-101が価格が一番安いうえに、操作性も良く、良く売れた[ 9] 。
ソニー CF-1300(当写真は、実質はCF-1300と同一だが、厳密に言うと海外向けのもので型番はCF-300)。FM / AMの2波ラジカセ。モノラル。1970年9月発売。 ソニー CF-1700。FM、MW(中波 )、SW (短波 )の3波ラジカセ。1973年発売。モノラルタイプの機種でスピーカーがひとつ。 1970年 3月にはソニー (初代法人、現・ソニーグループ )が同社初のラジカセ CFM-8120を発売。また1970年代には日立製作所 や東京芝浦電気(現・東芝 )、日本ビクター (現・JVCケンウッド )、三菱電機 、三洋電機 、シャープ なども、相次いでラジカセを市場に投入した。この時代はまだすべての機種がモノラル 式だった。
当時の若者は、アナログレコードやテレビやラジオから流れた音楽や番組をラジカセで録音した[ 10] そうやって作られたオリジナルのカセットテープは、パーソナルなメディアであり、誰かと音を共有できる世界への扉となった[ 10] 。
コンポーネントステレオ のカセットデッキでは高音質化が1960年代から進み始めていたが、ラジカセの高音質化が行われたのは1970年代になってからだった[ 1] 。
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(2025年1月 ) ソニーが1974年(昭和49年)に発売したCF-1980(愛称:スタジオ1980)は、16cmのウーファーと5cmツイーターの2ウェイスピーカー、アンプの出力は3W、BASSとTREBLEが独立したトーンコントロール、クロームテープポジションを選択できるスイッチ、小音量再生時に低音と高音を増強して音に厚みを加えるラウドネススイッチなど、当時として最高音質のラジカセで、販売価格が4万2800円であったにもかかわらず70万台という販売台数を記録し[ 11] [ 12] [信頼性要検証 ] [ 13] 、その後「名機」と呼ばれるようになっている[ 11] [ 12] [信頼性要検証 ] [ 13] 。
ソニー スタジオ1980 II(マーク・ツー)。CF-1980 II。 ソニーはCF-1980をさらに進化させ、1976年にCF-1980 II(愛称:スタジオ1980 II(マークツー))を発売。これもやはりミキシング機能搭載でモノラル2ウェイスピーカーのラジカセだが、アンプの出力が3.2Wと若干増しており、クロムテープ(後のハイポジションテープ 相当の高音質テープ)対応スイッチを備え、当時のBCL ブームに対応してラジオがFM/AMに加えてSW(短波)も受信できた[ 14] [ 15] 。このCF-1980 IIを「モノラルラジカセの完成形」と言う人もいる[ 14] [ 16] 。
ソニーのスタジオシリーズが良く売れているのを見て、他のメーカーも模倣 して2ウェイスピーカーでミキシング機能を備えた製品を販売するようになった。
1970年代後半や1980年代の日本製ラジカセ。一番下段の左から2つ目にソニーの「スタジオ1980」が見える。上の写真の「ソニー スタジオ1980 II」はこのスタジオ1980を進化させた機種。[ 注釈 3] 1970年代の日本ではBCL が流行し、海外放送を受信しベリカード を収集することが社会現象化していた[ 1] 。また1970年代なかばには、SL(蒸気機関車 )の走行音やライブ演奏の音をテープレコーダーで録音する「生録(なまろく)」ブームや[ 1] 、FM放送を録音する「エアチェック」ブームも到来した[ 1] それをラジカセで行う需要に応える機種が開発された。
左右に別々のスピーカーを備えたステレオ タイプのラジカセに関しては、日本初はソニーのCF-2500で、1971年にすでに発売されていたが、まだ2ウェイスピーカーではなく音質的に優れていたわけではなかったので、さほど販売数は伸びなかった。[ 注釈 4] 本格的にステレオラジカセが売れるようになったのは、ソニーが1977年にCF-6500(愛称:ZILBA'P)という2 ウェイ4スピーカーのステレオラジカセを発売してからである。初代ZILBA'Pはヒット商品となり、シリーズ化し、他のメーカーも続いた。
2ウェイ4スピーカー方式のステレオラジカセが珍しくなくなると、各メーカーは他の特徴で差別化 をはかり、自動選曲機能やオートリバースなどの便利機能をさかんに搭載しはじめた。大型化および多機能化が進み、大きな直方体の箱、上部に大きなチューニングスケール、正面左右に大きいステレオのスピーカー、中央にカセットテープドライブ、というスタイルができあがった。さらに1979年にはシャープ から国産初のダブルカセット ラジカセが発売され[ 17] 、テープからテープへのダビングも可能となった。その結果、部品の量が増え、重くて持ち運びにくい機種が増え、大型・多機能の機種では定価(販売価格)も上昇する傾向になった。
サンヨー のスリムラジカセ「おしゃれなテレコ 」。特に若い女性層に飛ぶように売れた。そのような中、三洋電機 は1979年にあえて細身で横長のラジカセ「U4 」を市場に投入し、若い女性が街中で鮮明な赤色のU4を軽やかに持ち運ぶ映像や画像をテレビCMや雑誌広告で提示し「おしゃれなテレコ」というコピー を添えた[ 18] 。 ラジカセの販売はそれまでは高校から大学の男子が主なターゲットだったが、三洋はU4で若い女性を狙い撃ちにしたマーケティング を展開した[ 18] 。筐体色もそれまでの男性向けラジカセのような地味な色ではなく、赤、青、ピンクが用意され、後の機種では当時流行のパステルカラー のイエロー、グリーンなども用意された[ 18] 。この作戦が当たり、日本のラジカセ市場の規模はU4登場以前の1978年は約380万台から、1979年には450万台、1980年代には530万台と急成長した[ 18] 。三洋はU4投入前の1976年にすでに国内のラジカセ市場でシェア26.7%を占め、海外向けも含めると1年で800万台も生産・輸出する巨大メーカーになっていたが、U4の初代機種だけで100万台も売れた[ 18] 。「横長のカラフルなラジカセ」という市場に気づいた他の7社はU4を模倣した製品を開発しその市場に参入したが、この市場での三洋の首位の座は長らく揺らがなかった[ 18] 。U4はシリーズ累計で700万台も売れた[ 18] 。
アメリカでの使われ方の一例(1985年 、シカゴ で行われた屋外パレードの場において) ビクター メタルカセッターM90。RC-M90。1981年発売。その名の通り、メタルテープ の録音・再生に標準で対応した大型クラスのステレオラジカセで総合30W(15W + 15W)の実用最大出力を誇る。シャープ GF-9494。22W シャープ GF-777 大出力化したラジカセはアメリカで屋外に持ち出されるようになった[ 19] 。特にニューヨーク 北部、ハーレム、ブロンクス 、ニューヨーク南西部、ブルックリン 、クイーンズ などの地域では重要なストリートギアとなり、ヒップホップ ・カルチャーやブレイクダンス ・カルチャー、ストリート・カルチャーの醸成と躍進に貢献した[ 19] 。ストリート・カルチャーを担っていた若者はラジカセをBoombox (ブーン・ボックス)と呼んだ[ 19] 。ブーン・ボックスは「ブンブン鳴る箱」という意味の英単語である[ 19] 。
なお、このカルチャーの担い手であったアフリカ系アメリカ人 やプエルトリコ 系アメリカ人は自分が住む地域を「ゲットー 」と呼んでいたので、ラジカセはゲットー・ブラスター(GHETTO BLASTER)とも呼ばれた[ 19] 。ブラスターは銃火器を指す単語[ 19] 。
日本のメーカーはラジカセをオーディオ機器の一種と位置づけていたようだが、ニューヨークでは単なるオーディオ機器という枠を越え、社会的な装置となっていた[ 19] 。すなわち、Boomboxは彼らが「ゲットー」と呼んだ治安が悪い地域を音楽で満たし、若者たちに喧嘩の代わりにダンスで勝負することを促した[ 19] 。これ以降「Boombox」がラジカセ全般を指す英単語となった。
パナソニックは1980年にラジカセの宣伝にビッグネームのアース・ウィンド・アンド・ファイア(EWF)を起用したが、現実のアメリカのストリートで実際にBoomboxで鳴り響いていたのはEWFのようなビッグネームではなく、クィーンズ地区のストリート上がりのラッパー、カーティス・ブロウ の声だった[ 19] 。80年代当時のヒップホップ・アーカイブ写真では、JVC やSANYOやシャープ、あるいはCONIONという神戸の輸出業者のBoomboxがヒップ・ホッパーたちと一緒に写っており、それらがアイコニックなモデルだったと考えられる[ 19] 。
なお、当時の大型ラジカセは殆どが日本製であり「Made in Japan(メイド・イン・ジャパン)」の象徴的存在であったため、1980年代前半の日米貿易摩擦が問題になった際、アメリカ・デトロイト では労働者 がハンマーで日本製の乗用自動車(3代目トヨタ・カローラ )などと共に日本製のラジカセを破壊するパフォーマンスが報道番組などの各種メディアで報じられた。アメリカ国内でも地域によってBoomboxに向けられる感情が異った。
CDラジカセ(発売当時、「サイバートップ」の愛称で親しまれたパナソニック製・RX-DT701) 写真の機種は1980年代 末期から1990年代 中期にかけて一世を風靡したもの。 MDシステム アイワ製・CSD-MD3 1台だけでCDからMDへデジタル録音可能(カセットテープへはアナログ)とし1990年代末期から2000年代 中期にかけて一世を風靡した。 ケンウッド RAMPAGE MDX-F1。FM/AM。シングルカセット + MD + CD。1Bit D/Aコンバーターで高音質 。バスレフスピーカー 4W + 4W。(おそらく2000年4月発売[ 20] ) 1986年 頃からCDプレーヤー を搭載した「CDラジカセ」が登場。最初期はWカセットの片方をCDプレーヤーに乗せ換えたような機種も多く見られたが、後にダビングに便利なカセットテープドライブを2台としたモデルでは横長になるなど、直方体の箱ではないものが増えた。
1995年 頃からはカセットの代わりにMDレコーダー を搭載したMDシステム、MDCDシステム、ラジMD 等が登場し、ラジカセ市場を侵食しはじめた。MDレコーダーとカセットレコーダーを両搭載した製品(MDラジカセ、コンパチ(ブル) ラジカセ)も登場した。アイワのXG-E1のようにコンポとラジカセを折衷した機種も登場した。
2001年にiPod 第一世代が発売された後、iPodとの連携が図られたものや、カセットテープ、CD、MD、2バンドラジオの全てを搭載したハイエンドモデルなどが販売された(なおMD搭載機は2010年代には廃れていった)。
2000年代 後半には、ラジオとCDプレーヤーを組み合わせ、カセットを搭載しないCDラジオ が登場した。またカセットを搭載せずSDカード スロットを搭載した機種が登場したが、どちらもカセット非搭載なのでラジカセではなかった。
乾電池が使用できない携帯性の低いラジカセが出現することで、小型でオールインワンのミニコンポ との区別がやや曖昧になった。
また2000年代頃からは、海外の無名弱小メーカーの工場でOEM で設計・生産されたものが輸入され、国内市場で安価に広く出回るようになった。出力が0.6W+0.6Wのものもある[ 21] 。
日本のアナログテレビジョン放送が2011年7月24日(岩手県 ・宮城県 ・福島県 は2012年3月31日)をもって終了したため、一旦はテレビVHFの1-3chの領域である90-108㎒の周波数を使う放送が予定されなかったことから、76-90㎒のみの周波数のみが聴けるものだけが製造された時期があったが、2014年以後ワイドFM が順次開局するようになったため、対応のCDラジカセの販売は、東芝ライフスタイル株式会社 (以下、東芝)、パナソニック 、ソニー などといった日本国内のすべてのメーカーで行われた。但し、前述の「テレビの音声が聴けるラジカセ」でも、ワイドFMを聴取できる機種は数多くある[ 注釈 5] 。
2007年にiPhone 、2009年にAndroidフォンが発売となったことで2010年代 にスマートフォン が普及し、音楽を手軽に楽しみたい場合はスマートフォンにイヤホンを挿して聴くことが一般的になり、そのほか特に高音質にこだわる場合はハイレゾ 対応のデジタルオーディオプレーヤーで聴くようになった結果、ラジカセの販売台数は激減し、東芝とソニーを除き、ほとんどの国内大手メーカーがラジカセ市場から撤退していった。
近年では日本国内で販売され日本のメーカー名が冠してあっても、実際にはOEM 品で、中国 を最筆頭に、台湾 や香港 、インドネシア などアジア系海外メーカー、およびサプライヤー が開発・製造しているものがほとんどである。
2010年代後半になると1990年代にほぼ消滅したと思われていたカセットテープが、2010年代後半に静かなブームになったという[ 23] 。2015年ころにはカセットテープ専門店の『waltz』(ワルツ)もオープンし(waltzの公式サイト[1] )、およそ5,000本のカセットテープを販売するようになった[ 24] 。その店には『ニューリリース』と書かれた新譜(新曲)のカセットテープでの販売も行われている[ 24] 。waltzの店主の角田太郎によると、アーティストがカセットテープで新作をリリースする動きも広がっているといい、テープやラジカセに興味を持つ若年層も増えている、とのことだった[ 24] 。waltzではラジカセ本体の販売もしているという[ 24] 。
『ラジカセ誕生50周年』に当たるともされる2017年、8月2日から東京都内で『懐かしのラジカセ展』が開催され、会場にはラジカセ100機種が展示された[ 24] 。
2020年代の日本国内の中規模家電量販店 のラジカセ売り場の面積は小さくなってきており、2025年6月現在、棚に並んでいるのは、大手日本メーカー製は東芝(TOSHIBAブランドに加えAUREX (旧・Aurex )ブランドを含む)とソニー(2025年2月末を以て製造・出荷終了。2025年6月現在はCFD-S70の流通在庫品のみが販売されている)のラジカセのみとなっており、それ以外は家電量販店がオリジナルブランドの形で中国などのASEAN メーカーから調達した機種を数点並べ、総計でも10機種前後というような状況になっている。こうした店に並ぶのは基本的にはシングルカセットのものである。 ダブルカセットの機種は減っており、総じて、売れ筋ではない と判断されている。
ハードオフ の棚の中古ラジカセ(画像はシャープ製)なお、ラジカセの中古品は1970〜1990年代のものが完動品・不動品を問わずハードオフ やセカンドストリート などリサイクルショップの棚に並んでおり、またメルカリ やヤフオク でも大量に取引されており、ビンテージモデルや大出力モデルや個性的なモデルをそういった中古市場で手に入れることも広く行われている。
2025年現在、概して比較的コンパクトなサイズの製品が販売されている。
シンプル & 簡単操作のラジカセ(シングルカセット、AM/FMのみ、モノラルスピーカー、CDプレーヤーレス) 主に昔からテープレコーダーに慣れ親しんでいる高齢層を想定している。基本機能に絞っており、老眼 に配慮しボタンも大きめで、表示も分かりやすい。ボタンや選局ダイヤルも、オーソドックスな位置に配置されている。実売価格は7千円〜1万円ほど。 災害時に持ち出して使うことを意識したもので、特に小型のラジカセ。FM/AM。モノラル。基本的に防災用。3千円〜2千円ほどで販売されている。 カセットテープに加えてCDも使用したいユーザ向け。スピーカーが左右2つでステレオ再生のものでも、スピーカーの直径は1980年代のステレオラジカセのような大きなものではない。2010年代に行われたジェネリック家電の値下がり競争も円安 で落ち着きを見せており、東芝新品下限で7000円台、他のジェネリック新品下限も6000円は下回らなくなってきている。 カセットはダブルでも、スピーカーの直径は10cmに満たない、小口径のものが用いられている。日本の大手製造メーカーでは唯一、東芝 が開発を今でも継続している。 カセットテープの音響もBluetooth送信でき、USBメモリーに記録したMP3の音声ファイルや昔のカセットテープの音もデジタル技術で音質補正を行いハイレゾに近い印象の音で聞かせるという、最新技術を駆使したラジカセで、現行製品としては非常に数少ないノーマルポジション以上の高音質を誇るハイポジション (クロムポジション )のカセットテープの再生に対応した手動式の再生専用テープセレクターを装備している。実売価格は4万円台前半。 その他に
1970年代 や1980年代 のラジカセ独特のデザインテイスト、大型筐体、大スピーカーなどを手軽に楽しめるラジカセ。当時を彷彿とさせるLEDレベルメーターなども備えるが、その外見とは裏腹に今日のゼネラルオーディオ の機能であるBluetooth 受信機能やUSBメモリー やmicroSDメモリーカード を用いたMP3 録音/再生機能などを搭載し、スマホ との連携もとれる[ 25] [ 26] 。 21世紀にはいった後のラジオカセットレコーダー[ 編集 ] 2025年9月現在における現行品の一部抜粋。ただしすでに生産・販売停止になっているものが含まれている可能性がある。
東芝ライフスタイル AUREX AX-KCR90 - 後述するTY-AK21のマイナーチェンジ機種でTOSHIBA ブランド表記が無くなっている。SDカードやUSBメモリーへ保存した、最高192kHz/24bitのハイレゾ音源ファイル(FLAC、WAV)を再生可能のほか、CDやアナログカセットの各音源をそれぞれデジタル処理でアップサンプリング化してハイレゾ相当の音質に拡張する「アップコンバート」機能を備えている。[ 注釈 6] 先代機種のTY-AK21との相違点としては本体の操作パネルや付属のワイヤレスリモコンの操作キーの各部表示が英語表示から日本語表示に変更され、ラジオのパーソナリティーの声や落語の語りなどを明瞭な音に最適化する「声くっきり機能」が追加されたほか、TY-AK21及びAurex TY-AK2では不可能だったBluetoothの音声もSDカードやUSBメモリー、カセットテープへ録音可能。本体のカラーバリエーションからブラックが廃止され、先々代機種のTY-AK2以来となるシルバーのみのラインアップとなった。また、カセットデッキ部分は基本的にノーマルポジション用カセットテープの録音・再生に対応しているがハイ(クローム)ポジション用カセットテープは再生時に限り対応する。このほか、Bluetooth インターフェイスによる音声のワイヤレス受信機能、およびBluetoothインターフェイスによるCD・カセットテープ等の各種音声の送信機能 を搭載し、ラジカセで20.0W+20.0Wの出力に対応している。 AUREX AX-KCR70 - 後述するTY-CDX92のマイナーチェンジ機種で、先述のAX-KCR90と同様、TOSHIBA ブランド表記が無くなっている。ラジオのパーソナリティーの声や落語の語りなどを明瞭な音に最適化する「声くっきり機能」が追加搭載された。SDメモリーカードまたはUSBメモリの録音・再生機能(録音・再生可能な音声フォーマットはMP3のみ)、およびBluetoothインターフェースによる音声の受信機能を搭載し、さらにカセットデッキは上記のAX-KCR90同様、フルロジックオペレーションコントロールシステムを採用しハイポジション用カセットテープの再生に対応する。AX-KCR90と同様、先代機種のTY-CDX92では不可能だったBluetoothの録音も対応。 AUREX TY-CDW991 - 大手メーカー製ラジカセとしては非常に貴重なダブルカセットCDラジカセ。ハイポジション用カセットテープの再生の対応ほか、上記のAX-KCR90やAX-KCR70では特定の条件を満たしていないと再生不可能だったメタルポジション用カセットテープの再生に正規で対応する。 Aurex TY-ANK1 - AUREX(Aurex)ブランドとしては最小サイズとなるシンプルなCDラジカセ。小口径の高出力ネオジウム スピーカーとBluetooth受信機能を搭載しており、本機に搭載されたBluetoothで受信された音声はカセットテープへ直接録音することが可能である。 TY-CDS8、TY-C160C ドウシシャ ORION ステレオラジカセ SCR-B5/SCR-B7山善 Qriom(キュリオム) CDラジカセ YCD-C600 ホノベ電機 とうしょう T-CDK705 かんたん速度調整機能付きCDラジカセ オーム電機 TEES ベジタブル ANABAS CD-C500 CD-C300 - インテリアとの調和を目指したモデル。 Touch FIFTY DSCD-390 - 2017年でワイドFMに対応。 DSCD-350 - マイク機能のないモデル。 シィー・ネット STAYER AZCCA-BK, AZCCA-BL, AZCCA-RD アズマ ヒロ・コーポレーション CICONIA デレクトビュー GRAMOLUX FUZE CDRC4W - CD・AM/ワイドFMラジオカセットプレーヤー 電響社 マクセル事業本部 廣華物産 東芝ライフスタイル(旧・東芝 ← 東京芝浦電気)のラジカセ[ 編集 ] 東芝ライフスタイル(製造元・東芝エルイートレーディング )のラジカセ。カラオケ機能やワイドFM が搭載されている機種が数多く存在する。現行品は上の節にまとめたので、ここでは古いものから順に、発売開始年も添えて書くとよい。
ACTAS(アクタス) BOMBEAT(ボンビート) - 時期によってはカタログや雑誌では、ボムビートと表記されていた。全てステレオラジオカセットで、ACTUS BOMBEATと呼ばれた時期もあった。 SUGAR(シュガー) - CD搭載機は「SUGAR CD」と表記されていた。 MacKenzie(マッケンジー) CD WORKS(シーディーワークス) CUTEBEAT(キュートビート) - 近年の機種としてはソニーと同じく国内では数少ないカセットデッキ部分にフルロジックメカ&リモコンを採用。 Aurex TY-AK1 - 業界初のハイレゾ音源 対応CDラジカセ。SDカードやUSBメモリーへ保存した、最高192kHz/24bitのハイレゾ音源ファイル(FLAC、WAV)を再生可能のほか、CDやアナログカセットの各音源をそれぞれデジタル処理でアップサンプリング化してハイレゾ相当の音質に拡張する機能を備えている。また、カセットデッキ部分は基本的にノーマルポジション用カセットテープの録音・再生に対応しているがハイ(クローム)ポジション用カセットテープは再生時に限り対応する[ 30] 。ラジカセで20.0W+20.0Wの出力に対応している。 Aurex TY-AK2 - 上記のTY-AK1及びCDラジオ(TY-AH1)の改良機種でBluetooth インターフェイスによる音声のワイヤレス受信機能、およびBluetoothインターフェイスによるCD・カセットテープ等の各種音声の送信機能 [ 注釈 7] を追加。なお、当機種のブランドロゴマーク改訂版(Aurex → AUREX)となる機種は後述する2023年7月20日発売のAUREX TY-AK21となる。 AUREX TY-AK21 - 上記のTY-AK2の後継機種だが先述のAX-KCR90の発売により型落ち。現在は流通在庫のみの発売。 Aurex TY-ANK1 - Aurexブランドとしては最小サイズとなるシンプルなCDラジカセ。小口径の高出力ネオジウム スピーカーとBluetooth受信機能を搭載。 TY-CDX9 - ハイポジション用カセットテープの再生(メタルポジション用カセットテープ再生時は先述のAurex TY-AK1の注釈参照)に対応。 TY-CDK9 - ハイポジション用カセットテープの再生(メタルポジション用カセットテープ再生時は先述のAurex TY-AK1の注釈参照)に対応。 TY-CDK8 TY-CDX7 TY-CDH7 - 下記TY-CDS7にリモコンが付属される。 TY-CDS7 TY-CK2 TY-CWX80 TY-CDK7 TY-CDS6 TY-CK1 TY-CK4 TY-CDS5 TY-CDK5 TY-CDX91 AUREX TY-CDX92 - 先述のAX-KCR70の発売により型落ち。現在は流通在庫のみの発売。 AUREX TY-CDX92 - 上記のTY-CDX91のブランド変更機種(TOSHIBAブランド → AUREXブランド)。 TY-CDW88 - 2015年製造の一部機種で、リモコン不具合が発生。無償交換対応を行っている。[ 31] TY-CDW99 - ハイポジション用カセットテープの再生に対応しているほか、更に先述のTY-AK1/AK2/AK21、およびTY-CDX9/CDX91/CDX92、TY-CDK9では特定の条件を満たしていないと再生することができなかったメタルポジション用カセットテープの再生に標準で対応。 TY-CDW990 - 上記のTY-CDW99の実質的なマイナーチェンジ機種。キーコントロール機能が追加された。半音刻みで上下5段階に調整出来る[ 32] 。 AUREX TY-CDW991 - 上記のTY-CDW990のブランド変更機種(TOSHIBAブランド → AUREXブランド)かつ、ワイドFM対応CDダブルラジカセの2025年現在における現行モデル。 TY-CDM1 - 東芝史上最小のCDラジカセ。これのマイナーチェンジ版としてTY-CDM2が存在する。 Aurex TY-ANK1 - 上記のTY-CDM1/CDM2をベースに、高出力ネオジウムスピーカーとBluetooth受信機能を搭載する。 TY-XKR1 -東芝エルイートレーディング(TLET) が開発・製造した一連のラジカセとしては初のモノラルタイプの機種。純粋なモノラルラジカセでありながら、録音/再生用磁気ヘッドには既存のステレオラジカセ用の4トラック・2チャンネル録音/再生用磁気ヘッドが搭載されており、また、イヤホン端子と外部入力端子にはそれぞれ3.5mmステレオミニジャックが採用されている。 (秋田県・十和田オーディオ)
2017年秋にワイドFM対応CDラジカセを発売、と報じられた[ 33] が通販サイトにその類の表示が見られず、販売が冬にずれこんだ。2018年に専用サイトの閲覧も可能になり、若干のデザインの改定を経て販売されている[ 34] 。2024年にはとうしょうの協力を得て、ラジカセやミニコンポの新製品を復活させている[ 35] 。 WUTA (KCR-207S) - カラオケCDダブルラジカセ[ 36] DIDICA(RCM-1221) - シングルラジカセ、SD/USBメモリ対応。CDプレーヤー非搭載[ 37] ラジカセ生産から撤退したメーカーおよびそのブランド名[ 編集 ] アイワ(初代法人。現・ソニー〈二代目法人〉)[ 編集 ] TPR-101 - 1968年5月発売。国産初の3バンドラジオ(FM・SW・AM)搭載ラジカセ。27,500円。当項目の歴史節内#ラジカセの登場 でも解説。 TPR-114 TPR-150 - 1975年頃発売。FM/SW/MW。FM同調ズレ防止のAFCスイッチ、チューニングインジケーター、実用最大出力3,000mW、2ウェイスピーカー、クロームテープ対応、録音回路と音響回路を分離し録音中でも音量・音質を変えられるバリアブルサウンドモニター搭載。ミキシング。メモリーリプレイ、スリープタイマー。[ 39] TPR-201 TPR-205 TPR-220 TPR-230 TPR-301 TPR-410 TPR-414 TPR-430 - 余韻を生むリバーブ機能搭載。マルチミキシング。FM/MW/SW。メカニカルポーズ、クイックレビュー、自動録音、テープカウンター、大型2wayメーター、オートストップ/スリープタイマー、3電源。[ 40] TPR-501 TPR-501A TPR-600 TPR-625A TPR-635 TPR-636 TPR-640 TPR-660 TPR-670 TPR-801 TPR-830 TPR-860 TMR-350 TMR-550 TMR-550A TMR-550NA CS-50 CS-65X CS-90X CS-J20 CS-J22 CS-J23 CS-J30 CS-J36 CS-J77 CS-J88 CS-W10 CS-W55 CS-W70ST CS-W88 CS-W530 CARRY COMPO STRASSER(シュトラッサー) - ミニコンポとシリーズ名を共用。 ターボソニック フットワーク オンキヨー(2代目法人以前。後のオンキヨーホームエンターテイメント→オンキヨーテクノロジー→プレミアムオーディオカンパニーテクノロジーセンター)[ 編集 ] ZAC55(ザック ゴーゴー) - 同社ではセパレート型ラジカセのことを「デスクトップコンポ 」と名乗っていた。 WOODSTOCK(ウッドストック) - ミニコンポとシリーズ名を共用。 RAMPAGE(ランページ) - 2010年12月に最終機種である「MDX-L1」の生産が終了し、消滅した。 U4 - 通称「おしゃれなテレコ」。V2 - 上記のU4シリーズ同様、通称「おしゃれなテレコ」で親しまれた。 BiG BEN(ビッグベン) (Σ)ZooSCENE(ズシーン) - CMにボン・ジョヴィ を起用していたことでも有名。1988年当時ボン・ジョヴィは三洋のAV機器のキャラクターでもあった。1989年にはホイットニー・ヒューストン を、1990年には今井美樹 を起用。 (S)ZooSCENE(エス・ズシーン) - 後述するプリミエールの前身となるコンパクト系CDラジカセのブランド。 primaire(プリミエール)- Sズシーンの後継ブランドだが最上級機種に限りドルビーBタイプNR ・メタルテープ録音・電動パネル・CDチェンジャー・サイトリックスコーンスピーカー[ 注釈 8] を搭載。 ROBO(ロボ) - 先述のMy First Sony同様、カラフルな知育玩具を意識した9歳以下の子供を対象としたラジカセ。電子貯金箱までラインナップされていた。 CD POT(CDポット) 鳥取三洋電機(現・三洋テクノソリューションズ鳥取)[ 編集 ] THE SEARCHER(ザ・サーチャー) - 縦置きラジオカセットでは初のWデッキ採用。シングルカセット採用機種のGF-8Sには当時数少なかったシンセサイザーチューナーを搭載していた。 AUTO DISC(オートディスク) - 日本初のレコードプレーヤー内蔵ラジオカセット。レコード再生にオートリバース機構を採用しコンポ型も同じシリーズ名である。 SEGNO(セグノ) -ヤマハ との共同開発品で、後述するヤマハのAST(アクティブ・サーボ・テクノロジー)システムを搭載。最上位機種にはタッチパネル 液晶を装備。 TWINCAM W(ツインカムダブル) - 1つのスロットにカセットテープを2本装填し、それぞれのテープリールを同じ回転軸で駆動。 MD studio (MDスタジオ) - ミニコンポとシリーズ名を共用(2003年5月発売のMD-F350をもってシリーズ展開終了。以降の機種は下記のAuviシリーズとして発売された)。Auvi (アウビィ) - ミニコンポ、ポータブルMDとシリーズ名を共用(2006年発売のSD-FX33をもってシリーズ展開終了。2025年現在、シャープはBluetooth 対応ワイヤレスネックスピーカーシステム(AQUOS サウンドパートナーシリーズ)を除き、オーディオ事業から既に撤退済みとなっている)。DIGITURBO(デジターボ) NASA1200GX DJ573 - シャープのOEM 。 日本コロムビア、もしくはDENON(デンオン)(現・デノン コンシューマーマーケティング)[ 編集 ] GARO(ガロ) -同名のフォークグループ の曲がCMに起用されていたことがあった。 Beat Boy(ビートボーイ) DOing(ドゥーイング) ラジオカセッター(RCシリーズ)レポ - 同社のカセッター(カセットテープレコーダー)と商標を共有。 CELLUAR(セルラ) - 同社のFM/AMラジオと商標を共有。セルラホーン型スピーカーグリルを採用しているのが特徴。 録介(ロクスケ)- VHF/UHFのTVチューナーを搭載。 ステレオカセッター(同RCシリーズ)STEREO(ステレオ) スペクテーター BIPHONIC(バイホニック) BILBO(ビルボ) メタルカセッター(RC-Mシリーズ) -メタルテープ の録音・再生に標準対応したステレオカセッター(ステレオラジカセ)のシリーズの総称。 P-COMPO(ピーコン・PCシリーズ) - 3電源に対応した可搬型セパレートミニコンポであるが、そのコンセプト上、先述のアイワのキャリーコンポ同様、セパレート型ラジカセとみなすことができる。WAO!(ワオ!) - 上記のP-COMPOの格納式レコードプレーヤー搭載モデルにあたる。 P-COMPO MINI(ピーコン・ミニ) - 上記のP-COMPOの縮小版。カセット部分は脱着可能であり、録音機能付きのヘッドホンステレオ として利用できる。 √2(ルート2) - 上記のP-COMPOのWカセット版シリーズ。 DOBLES(ダブルス) - カセット部分は脱着可能で、録音機能付きのヘッドホンステレオとして利用できるミニステレオラジカセ。 CDean(シーディーン) CDian (シーディアン)CDioss(シーディオス) G-HORN(ジーホーン) SLENDY(スレンディ) DRUM CAN (ドラムカン)Sound Rocket! (サウンドロケット)MD CREATION(MDクリエイション) - ミニコンポとシリーズ名を共用。 Clavia (クラビア) - 一般市場向けは2015年までに全て生産終了。RC-QS21 - 同社が最後に開発したCDラジカセ。教育市場を対象としており2009年春に発売開始。法人が日本ビクターからJVCケンウッドに移行後もVictorブランドのまま継続販売されたものの、後にサービスを順次開始したワイドFM に対応していないという理由で2016年末までに販売終了。 日本マランツ(現・マランツコンシューマーマーケティング)[ 編集 ] STANDARD(スタンダード)- 前身のポータブルラジオメーカー「スタンダード工業」のブランド(1975年 まで)。 SUPERSCOPE(スーパースコープ) - 日本マランツの当時の親会社の名前。日本初のダブルカセット、日本初の3ヘッド搭載機など。 unix(ユニックス) - 1980年代初頭に採用していたブランド。 marantz(マランツ) - 一部の大型機にのみ採用(高級ブランドと位置づけていたため)。これらはいずれもブランド名であり、特にシリーズ名は持っていなかった。 パイオニア (ホームAV機器事業部。後のパイオニアホームエレクトロニクス→オンキヨー&パイオニア→オンキヨーホームエンターテイメント→オンキヨーテクノロジー→プレミアムオーディオカンパニーテクノロジーセンター)[ 編集 ] CENTREX(セントレックス) - 本来は北米 市場向けのブランド。 MultiBoy(マルチボーイ)- ステレオラジカセ。 Runaway(ランナウェイ) - 上記のMultiBoyの後継シリーズとなるステレオラジカセ。CMソングにデビュー当時のシャネルズ(後のラッツ&スター )を起用していた。 日立製作所(現・日立コンシューマ・マーケティング)[ 編集 ] Lo-D (ローディー)[ 注釈 9] PERDiSCO(パディスコ) - CD無し。ヘッドホンステレオ内蔵機種(アイワからのOEM)も存在した。 CDロードジム - CD付き。EDITBORG登場後は欧米向け専売機種に。 EDITBORG(エディットボーグ) - CD付き。全機種他メーカーからのOEM、および韓国Goldster(現LG )との共同開発・生産委託製品。 見聞録(けんぶんろく) -白黒テレビ (機種によってはカラーテレビ )付き、いわゆるラテカセ 。 JOYSOUND(ジョイサウンド) - シリーズ名ではなく、同社のオーディオブランドであった。後にグループ企業・エクシング の通信カラオケ のサービス名に転用された。 TIFFANY(ティファニー) - ASTシステム搭載。ミニコンポ、ポータブルCDプレーヤーとシリーズ名を共用。また、本体部(のデザイン)もミニコンポと共用。全機種AC電源専用、かつダブルカセットで、重量があるのでハンドルは2本装備。スピーカーは(付属ホルダーを付属スピーカーにビス止めすることで)本体と一体化でき、また、ワンタッチで分離もでき、AST-C25/15では別売りのスタンドにスピーカーを固定して床置き(スピーカーは宙に浮く)することもでき、真のレイアウトフリーを(ラジカセで)実現している。AMは付属ループアンテナ(本体背面装着済・可動式)で受信。全機種TV(アナログ)音声チューナー(全チャンネル(1~62ch)・ステレオ音多対応)搭載。AM、FM共に外部アンテナにも対応。なお、ASTシステムを搭載している都合上、付属以外のスピーカーは使用できない。(専用プラグの為、物理的にも接続不可。) 松下電器産業 → パナソニック(初代法人。現・パナソニックホールディングス)[ 編集 ] RQ、およびRSシリーズMAC(マック) STEREO (ステレオ) - 型式は全て「RS-」で統一(同社が製造・販売するステレオカセットデッキまたはステレオカセットテープレコーダーの型式を共有)されていた。 STEREO MAC(ステレオ マック) - 型式は当初「RS-」が用いられていたが後に型式がモノラルラジカセ・カセットテープレコーダーと共通の「RQ-」に変更された。 STEREO MAC ムウ(RQ-4050) - ステレオMACシリーズの一つ。エントリーモデル に属しているが、業界初の7セグメントのピーク式LED レベルメーター を搭載。発売当時(1978年 )、39,800円(物品税 込)という低価格が話題を呼んだ。 RXシリーズDISCO MAC(ディスコ マック、RX-5500)- ステレオMACシリーズの一つ。ドルビーBタイプNRを搭載。 DISCO M(ディスコ エム、RX-5700)- 同社のステレオラジカセとしては初のメタルテープ録再対応かつ、同社が独自開発したカスタムノイズリダクションシステム(ドルビーBタイプNR、およびANRS に相当)を搭載。 DISCO X(ディスコ エックス、RX-5100) - 先述のSTEREO MAC ムウことRQ-4050の後継機種。一連のDISCOシリーズの中でエントリークラスに属した機種であり、基本的な機能もRQ-4050からほぼ据え置かれている。 THE DISCO(ザ・ディスコ、RX-5600)- デッキ部はメタルテープ録再対応かつソフトタッチオペレーションシステムを用いており、1モーターメカニズムでありながらワウ・フラッター 0.055%(WRMS)を達成。 DISCO 50(ディスコ フィフティ、RX-5150) - 上記のRX-5600をベースに一部機能を省略し、メタルテープ録再に対応した廉価クラスのステレオラジカセ。 DISCO DB(ディスコ ディービー、RX-5650) - 先述のRX-5600の事実上の後継機種でドルビーBタイプNRを搭載。なお、商品名の一部である「DB」とはドルビー(DOLBY)の意味である。 旅カセ(たびカセ、RX-2000) - モノラルスピーカーを搭載したトラベルサイスの超小型モノラルラジカセ(1979年当時)。 STEREO旅カセ(ステレオたびカセ、RX-2700) - 上記のRX-2000をベースにモノラルスピーカーの搭載はそのままに、ステレオ音声の録音・再生に対応させた機種。ヘッドホン出力端子は3.5mmステレオミニジャックを採用。 New STEREO旅カセ(ニュー ステレオたびカセ、RX-F40) - 極薄縦型平面ステレオスピーカー、およびAXアモルファス録再ヘッドを搭載し、メタルテープの録音・再生に対応(ただし、ハイポジションテープは再生時のみ対応)したステレオラジカセとしては発売当時(1982年当時)、業界最小を謳っていた。 STEREO minic(ステレオ ミニック、RX-5180/RX-F20) - RX-5180は先述のRX-5100の縮小版というコンセプトの小型ステレオラジカセ。また、RX-F20はRX-5180の後継機種であるが更に小型化されており、ハイポジションテープやメタルテープの録音・再生に対応している。 LOVE CALL(ラブコール)- 当初は上記のDISCO 50ことRX-5150の後継機種かつ廉価クラスのメタルテープ録再対応中型ステレオラジカセのブランドとして展開されていたが、後に上記のSTEREO minicに代わる小型ステレオラジカセのブランドに路線変更した。 The 3(ザ・サード) - スピーカー着脱式。全機種がメタル録再対応のほか、後述するRX-C45/C46を除き、ドルビーBタイプNR を搭載しており、このうち上級機種のRX-C60に限り先述のRX-F40と同様、録再ヘッドにはラジカセ用としては非常に贅沢なアモルファス 録再ヘッドが搭載された。更に小型化したThe 3 Mini(ザ・サードミニ、RX-C50)やドルビーBタイプNRの搭載を見限る代わりに録再対応5素子グラフィックイコライザー を搭載したThe 3グライコ(RX-C45/C46)なども存在。本コンセプトはCDラジカセRX-E250に引き継がれた。 STATION(ステーション、RX-7200/7000) - 先述のDISCOシリーズより一回り大きいキャビネットが採用された大型ステレオラジカセ。デジタルPLL方式によるFM/AMシンセサイザーアナログチューナーを搭載した上位機種のRX-7200とダイヤルチューニングによるFM/AMアナログチューナーを搭載した普及機種のRX-7000が存在していた。 BIG STATION(ビッグ ステーション、RX-5350) - 上記のRX-7200やRX-7000より更に大型なキャビネットが採用された超大型ステレオラジカセ。ドルビーBタイプNRのほか、5素子のグラフィックイコライザーを搭載している。 Kangaroo(カンガルー、RX-F80) - ヘッドホンステレオ内蔵式。実質的には先述のRX-F20の後継機種であるが、直流バイアスによる消去方式のため、ハイポジションテープ、およびメタルテープは再生時のみ対応。 RIDDIM VOX(リディムボックス、RX-PA7) - パーソナルPAシステム。ギターやベースを直接接続できる。 RX-DDシリーズMUSIC STATION(ミュージックステーション、RX-DD1/DD2) -DCC /CDシステム。RX-DD1、RX-DD2共にダブルオートリバースデッキモデルで、デッキ1はACC録音/再生(ドルビーBタイプNR搭載)、デッキ2はDCC録音/再生及びACC再生に対応している。(両デッキともオートテープセレクター付きで更にデッキ1はハイポジ/メタル録再にも対応)AC電源専用。なお、テレビ朝日 の同名番組 とは全く無関係である。 RX-FDシリーズ RX-DTシリーズ - ダブルデッキモデル。バブル期のラジカセで最も人気が高い。上位・最上位機種に限り主にデッキ2側にメタル録再対応(RX-DT7/8/9/77/99/707/909/701/901/75/95、RX-ST7/9G)やドルビーBタイプNRを搭載されるバターン(RX-DT70/7/77/99/707/909/701/901/75/95、RX-ST7/9G)がほとんどだが、発売当初は更にドルビーCタイプNR を搭載した機種(RX-DT80、RX-DT9/8)も存在していた。DT、EDシリーズは「コブラトップ」(1期:RX-DT77/99、2期:RX-DT707/909、3期:RX-DT07、4期:RX-ED70/90、5期:RX-ED75/77、6期:RX-ED707)や「サイバートップ」(RX-DT701/901)、「マジカルコブラトップ」(RX-DT75/95)などのブランドが知られている。前者は電動開閉式ディスプレイ、後者はパワーローディングカセット(電動開閉式カセットホルダー)をそれぞれ搭載している。「コブラトップ」には更にバリエーションがあり、音声ガイド「テクノボイス」を併載した「テクノコブラトップ」、(RX-DT909のみ。AC電源・電源「切」かつコブラトップ閉時)センサーに手をかざすとコブラトップが開き、最後に演奏していたソースの再生も同時に始まる「マジカルコブラトップ」(無効設定可・工場出荷時「有効」設定)もあった。また、「サイバートップ」コンセプト(RX-DT901/701)のうち、パワーローディングカセットは先述の「MUSIC STATION」(全機種)のほか、「マジカルコブラトップ」やSTシリーズ(RX-ST7/9G)などに引き継がれた。 RX-DSシリーズ - シングルデッキモデル。DTシリーズ同様、上級機種(RX-DS50、およびRX-DS55/45)に限りハイポジ/メタル録再・ドルビーBタイプNR対応。それ以外の機種はハイポジ録再/メタル再生、もしくはハイポジ/メタル非対応。このうち、RX-DS05に限り、シリーズ唯一の「コブラトップ」コンセプトを採用していた。オレッキー - RX-DSシリーズの1つ。イタリア語で「耳」の意味であり、スピーカー部(着脱不可)が象の耳をイメージした形状であることが特徴。RX-DS33、RX-DS36Gの2機種のみのリリースで、前者はマイク入力を持たない代わりにマイクを本体左スピーカー部上部に内蔵し(数少ないマイク内蔵CDラジカセの1機種)、後者はそれを外す代わりにマイク入力と映像出力(音声はテレビに接続不可)を装備、加えてCD部をCD+G対応とすることでカラオケに対応。一見、(本体部が縦長なので)縦型に見えるが、実際はスピーカー部も含めた横幅が高さを超えるので横型に分類される。 RX-STシリーズ - ダブルデッキモデル。縦型フォルムが特徴。このうち、RX-ST5/5Dのみ「コブラトップ」コンセプト(ただし開閉はRX-DT77/99同様の手動式)を採用している。実際には横幅が高さ(ST5/5Dはコブラトップ閉時)を超えるので横型に分類される。 RX-EDシリーズ - 国内メーカーのテープセレクター付き(ハイポジ録再に対応するがメタルは再生のみ対応)としては2011年にして唯一の機種であったが、現在すでに生産終了・販売終了済み。 RX-ESシリーズ RX-MDXシリーズ - MDシステム RX-MシリーズRX-M45 - 先代機種となるRX-M40Aを基に、ダイヤルチューニング方式でありながら細かくチューニングしなくても自動で最寄りの放送局に合わせることが可能なワイドFM対応デジタルチューナーを搭載するなどの若干の改良が実施された機種。2017年4月21日発売。同社が最後に開発・発売したモノラルラジカセ。2021年4月生産終了。現在すでに販売終了済み。 RX-FSシリーズRX-FS27 - 先代機種となるRX-FS22Aを基に、ダイヤルチューニング方式でありながら細かくチューニングしなくても自動で最寄りの放送局に合わせることが可能なワイドFM対応デジタルチューナーを搭載するなどの若干の改良が実施された機種。2017年7月28日発売。同社が最後に開発・発売したステレオラジカセ。2020年8月生産終了。現在すでに販売終了済み。 RX-DシリーズRX-D47 - 先代機種となるRX-D45を基にワイドFMに対応するなどの一部改良が実施された機種。2016年6月17日発売。同社が最後に開発・発売したCDラジカセで2021年7月現在の時点において同社が販売するラジカセ・CDラジカセ類の機種としては唯一、残存していた現行機種となっていたが同年8月を以って生産終了となり、2022年3月までに販売終了。これにより事実上、同社が生産・販売するラジカセは全て姿を消すこととなり、名実共に53年 の歴史に幕を下ろす事となった。 WS-90 -2016年 に高機能ワイドFM対応CDダブルラジカセを開発。国内で唯一ハイスペック路線を継続していたが2018年にはハピネスショップほかの購買サイトそのものが消滅している。 WINTECH (ウィンテック) - 2015年にCDダブルラジカセを新規開発したが、ダブルラジカセは開発終了。MateStar(メイトスター) - 中国大手ファクトリーメーカーブランドであったが、Wintechに統合。 CCR-17W - 2017年にCDダブルラジカセを新規開発したが、販売終了。 CFM-8120「マガジンマチック EM R」- 1970年(昭和45年)3月21日発売 。FM/AM。モノラル、2W。 AC100V, 単一 x 4, 別売の充電バッテリBP-8, 別売のDCC-126で車載可で 計4電源。3.6kg。32,800円[ 41] CF-1050「マイクインマチック DJ」 - 1971年10月発売。FM/AM。モノラル、1.2W。AC100V, 単ニ x 4, 別売のDCC-126で車載可 で計4電源。1.9kg。29,500円[ 41] CF-1110 - FM/AM。モノラル。 CF-1300「マイクインマチック 1300」 - 1970年9月発売。FM / AM。モノラル、1.5W。AC100V, 単一 x 4, 別売の充電バッテリBP-8, 別売のDCC-126で車載可で 計4電源。3.2kg。27,800円[ 41] CF-1200「マイクインマチック 1200」 - 1971年9月発売。FM/AM。モノラル、1W。AC100V, 単ニ x 4, 別売のDCC-126で車載可 で計4電源。2.4kg。25,800円[ 41] CF-1400「マイクインマチック 1400」 - 1971年3月発売。FM/AM。モノラル、1.5W。AC100V, 単一 x 4, 別売の充電バッテリBP-8, 別売のDCC-126で車載可で 計4電源。3.3kg。[ 41] CF-1400A「マイクインマチック 1400II」 - 1971年11月発売。FM/AM。モノラル、1.5W。 AC100V, 単一 x 4, 別売の充電バッテリBP-8, 別売のDCC-126で車載可で 計4電源。3.3kg。30,500円[ 41] CF-1470 - FM/AM。モノラル。テープカウンター。 CF-1500「マイクインマチック 1500」 - 1971年8月発売。FM/AM。ON AIR回路付。モノラル、1.5W。AC100V, 単ニ x 4, 別売の充電バッテリBP-16, 別売のDCC-126で車載可で 計4電源。3kg。33,800[ 41] CF-1800「リザーブ 24」 - 1971年11月発売。機械式のデジタル時計付き。FM/AM。モノラル、1.5W。AC100Vのみ。4.3kg。39.800円[ 41] CF-1600 - FM/AM。モノラル。テープカウンター。 CF-2500「マイクインマチック STEREO」 - 1971年11月1日発売 。日本初のステレオラジカセ。ただしスピーカーは2つのみ(2ウェイ4スピーカーではない)。FM(ステレオ)/AM。ステレオ、1.5W。AC100V, 単一 x 4, 別売の充電バッテリBP-8, 別売のDCC-126で車載可で 計4電源。クロムテープの録音・再生に対応。5.3kg。30,500円[ 41] CF-2580「ステレオ2580」 - 1974年6月1日発売。AM/FM。ステレオ。上記のCF-2500の"改良型"にあたり、「マトリックスサウンド」というかなり特殊な4スピーカーシステム(2つのスピーカーは前を向いているが、2つの見えにくいスピーカーが横を向いている)を搭載しており、その方式の音しか聞けず、大多数の普通のステレオ音響を聞きたい人々には評判が悪かったらしい。54,800円。[ 42] CF-2700「ステレオ2700」 - 1974年11月発売。 FM/AM。横置き型。ステレオ(ただし、内蔵スピーカーはモノラル)。録音レベルおよびレベルメータが左右独立。テープカウンタ。64,800円。 CF-1700 - 1973年発売。FM/MW/SW、モノラル。 スタジオシリーズ -ミキシング 機能付きCF-1980「スタジオ1980」 - 1974年発売。FM/AM、ミキシング、2ウェイスピーカー(16cmウーファー + 5cmツイーター )、モノラル 3W。高音質指向でウーファーとツイーターの2wayスピーカーを備え、ウーファー口径もそれ以前の10cm程度から15cmと大口径化しており、クロームテープ対応スイッチ。ラウドネススイッチ[ 43] 。4.6kg(電池含め5.0kg)。44,800円。70万台超と、ラジカセ史に残る販売台数を記録した。[ 44] [ 45] [ 46] CF-1480「スタジオ1480」 - 1974年発売。FM/AM。モノラル。ミキシング。テープカウンター。オートシャットオフ。AC 100V, DC6V, 単ニx4本の3電源。33,500円。 CF-1560 - 1975年。FM/AM。マイクフェーダー機能。30,800円。筐体色はアイボリー、オリーブの2色あり。[ 47] [ 48] CF-1880「スタジオ1880 オン・エアー」 - 1975年。FM/AM。ワイヤレスマイク付き。別売りボイスフェーダーあり。[ 49] [ 50] CF-1980mk2「スタジオ1980 II」- 1976年発売。FM/SW/MW、ミキシング、2ウェイスピーカー(16cm + 5cm)、3.2W、クロムポジション。43,800円。[ 51] CF-1990「スタジオ1990」 - 1976年発売。FM/SW/MW、ミキシング、2ウェイスピーカー(ウーファーが20cmと特に大口径)、5.5W。テープセレクトスイッチが3ポジション(Normal, Fe-Cr(フェリクローム), CrO2 )でSONYの新高性能テープ「Duad」に対応、ラウドネススイッチ、AFCスイッチ。メカニカル方式のオートリワインド(テープの自動巻き戻し)、オートリピート機能。AC 100V, 充電式電池(BP-8H), 自動車バッテリー(DCC-61), 単一×4本 の4電源。電池込みで6.2kg。49,800円。[ 52] [ 15] CF-1980mk5 「スタジオ1980マークV」 -1977年発売。FM/SW/MW、ミキシング、2ウェイスピーカー、5W、クロムポジション。44,800円。 CF-1760 - 1975年発売 CF-9000「リズムカプセル9000」 - 1976年発売 。リズムマシン機能も備えたギターアンプ として使えるラジカセ。6つのリズム(ワルツ、バラード、ボサノバ、スイング、ロック1、ロック2)をワンタッチで自動演奏するボタン + リズムのテンポ・コントロールつまみ。音割れ防止のパワーアンプリミッター、ギター専用大型ジャック。ミキシング機能を搭載(音源 x 4)。当機は公式にはスタジオシリーズには分類されないが、ミキシング機能つきのスタジオシリーズにギター演奏を楽しめる機能を足したラジカセとも言える。2ウェイスピーカー(16cm + 5cm)、モノラル 5.5W。FM/AM。チューナー部にセラミックフィルター、FMバンドパスフィルター、ラジオのレギュレーター回路、ISSスイッチ。BASSとTREBLEが独立したトーンコントロール。サーボモーター。AC 100V、単一×4本、充電式電池(BP-8H)、自動車バッテリー(DCC-61)の4電源。5.4kg (電池含む)。53,800円。[ 15] CF-1750 - 1977年発売 CF-1765「LL 1765」 - FM/AM、モノラル、4トラックLL付き。先生の声を聞きながら自分の声を録音できる4トラック2チャンネルLL、「会話の比較録音やアーチストとの共演が楽しめる」。39,800円。[ 42] [ 53] CF-1900 - FM/AM。AFC。選局ライト。オートシャットオフ。ラウドネス。外部入力端子。 CF-1611 「Play 1611」 - FM/AM。ワンボタン録音機能。マイクの声、テープの音を他のFMラジオに飛ばせる送信機能。25,800円。[ 42] CF-6300 「ゴング55」 - 1977年発売。FM/AM。ステレオ。左右スピーカ。テープカウンタ。 ZILBA'P(ジルバップ)シリーズ - 2ウェイ4スピーカーのステレオラジカセCF-6500 「ZILBA'P ジルバップ」 -1977年発売。ジルバップの初代機。2ウェイスピーカー(16cmウーハー + 5cmツィーター)、総合出力4W(2W+2W)。音響効果を考慮し筐体をスピーカーボックスとして設計している。 パワーアンプ部は入出力トランスを使わないITL-OTL回路を採用し、回路をIC化。3メーター(ラジオの同調とレベルの同時確認可)。BassとTrebleが独立したトーンコントロール。チューナーはバンドパスフィルターを採用し高感度受信。IF部にはバートン回路構成を採用。MPX回路にもICを採用。ツインTフィルター採用でFMステレオ録音も明瞭化。AMチューナー部にもローパスフィルターやセラミックフィルターを採用。AFC/ISSスイッチ。AFC(自動周波数制御)は、FM放送の受信時にまずAFCスイッチをOFFにしてチューニングし、その後ONにするとAFCが働いて安定した受信状態を保つ。そのスイッチはISS(干渉防止スイッチ)と兼用で、AM録音の際にはISSとして機能しビート音をカットして録音可。テープセレクター。駆動モーターにはサーボモータ 。ヘッドフォンジャック、ピンジャックのラインイン/アウト端子。7.0kg。57,800円。[ 54] CF-6500II「ZILBAP ジルバップ 」 - FM/AM、ステレオ。左右独立メータ。テープカウンタ。AC100V, 単1電池8本, DC12Vの3電源。 CF-6600 - FM/AM、2ウェイ・スピーカー 、ダイナミックステレオサウンド。 CFS-686 「ステレオ・XYZ(ジィーゼット)[ * 1] 」 - 1978年発売。7.8kg。69,800円 CFS-10 「Metal365(メタルサンロクゴ)」 - 1980年頃発売。1980年3月発行の「単品カタログ」や1980年5月発行の「総合カタログ」に掲載。スリムで横長のステレオラジカセ。1979年に登場した三洋のU4 がヒット商品となったので横長のフォルムを模倣してみた製品(ただしカラーバリエーションは、初代はブラックとシルバーのみで、三洋U4のように赤色など女性好みの色ではなく、模倣が中途半端であった)。「メタル」の名の通りメタルテープ録再に対応[ * 2] 。「365」という言葉は、単品カタログ掲載のキャッチコピーが「1年中、行動半径が広がる。メタル365。」であったことや、総合カタログ掲載のコピーが「どこまで行くんだステレオ。メタル365。」で屋外使用をイメージした写真も掲載されていることから判断すると「365日いつでもどこでも持ち歩いて使うラジカセ」という開発コンセプトが込められていたようである[ 55] 。三洋の軽量・横長ラジカセU4のヒットを目の当たりにして対抗製品を市場に投入しようとしつつも、ソニーが初代ウォークマン(TPS-L2)、世界初のヘッドフォン式プレーヤー(スピーカーレスで軽量・小型のステレオ装置。いつでもどこでも持ち歩いて使うステレオ装置)を発売したのが1979年(昭和54年)7月1日であったので、ソニーなりに、ウォークマンも売れて欲しいが "365日いつでもどこでも持ち歩いて使うステレオ・ラジカセ"のほうも開発・販売してみようと発想した可能性はある。当機の横幅はぴったり365mmであり[ 55] 、「365と命名するならば、横幅もぴったり365mmにしてみよう」と開発チームが遊び心を発揮して筐体設計した可能性がある。乾電池込みで 2.9 kg(三洋「MR-U4」が乾電池込みで2.1kgだったのに比べると、ずっしりと重い)。カラーリングや重量が世の女性たちの好みに合致しておらず、三洋のMR-U4に完敗した。自社の失敗に気づき、あらためて女性を明確なターゲットとして据えて開発したスリムで横長のステレオラジカセは「YOKOHAMA ヨコハマ」シリーズ(後述)である。 エナジーシリーズ - 特に大出力のステレオ・ラジカセのシリーズ。1981年2月頃にまず4機種が同時リリースされた。その後2機種が追加リリースされた。CFS-99 「エナジー99」 - 1981年2月頃発売。エナジーシリーズのエース。ステレオ、総合出力12W(6W+6W)。2ウェイ4スピーカー(20cmウーハー + 5cmツィーター)。10.8kg。84,800円。カタログの宣伝文句も派手め[ * 3] 。大音響なので竹の子族 も使った。 CFS-77「エナジー77」 - 1981年2月頃発売。59,800円。 CFS-66「エナジー66」 - 1981年2月頃発売。。44,800円。 CFS-F40 「エナジーQ'be(キューブ)」→「AC/DCコンポF40」 - 1981年2月頃発売。99,800円。エナジーシリーズの中で価格が最も高い。ここまでが2月ころに同時リリースされた機種。発売当初はエナジーシリーズに籍を置いていたが、後に後述する「AC/DCコンポF70」ことCFS-F70の登場に伴い、AC/DCコンポシリーズに合流することとなった。 CFS-88 「エナジースリーラン」 -1981年。セパレート型で、スピーカーを分離できる。79,800円。少し遅れてリリースされた。 CFS-20 「エナジー20」 - 1981年7月発売。エナジーシリーズの中では最も小型軽量を誇るものの、同シリーズ唯一のメタルポジション用、およびハイポジション用テープの録音・再生には非対応。39,800円。低価格。エナジーシリーズ最後の機種。 CFS-7「Metal101(メタルイチマルイチ)」 - 1981年春発売。44,800円。先述の「Metal365」ことCFS-10の実質的な後継機種であるが、FM/AMチューナーがシンセサイザー方式から一般的なアナログ同調方式に変更された代わりに、この当時のカセットウォークマンのように3.5mmヘッドホンジャックが2系統装備されているのが大きな特徴となっている。 「YOKOHAMA(ヨコハマ)」シリーズ - 女性をターゲットとした横長でスリムなステレオラジカセ。三洋のU4 の模倣品。CFS-6「YOKOHAMA」 - 1982年6月発売。ステレオ、2W+2W。7.7cmフルレンジスピーカーx2。重さ:1.2kg。31,800円。後述するCFS-F10より発売がやや早かったので、「これが最初のヨコハマ」という人も[ 56] 。 CFS-F10「YOKOHAMA」 - 1982年7月発売(ソニーのラジカセカタログ 昭和57年6月に登場)。メタルポジション用テープの録音・再生に対応するがハイポジション用テープは再生のみ対応。フェザータッチオペレーション。ステレオ、2.5W+2.5W。2ウェイ4スピーカー(10cmウーファー + 3cmツィーター)。重さ:3kg。49,800円。 CFS-F11「YOKOHAMA REVERS」 - 1983年3月発売。フェザータッチオペレーション。ステレオ、2.5W+2.5W。10cmフルレンジスピーカーx2。重さ:2.9kg。上記のCFS-F10を元にノーマルポジション/ハイポジション/メタルポジション録音・再生対応オートテープセレクターやドルビーBタイプNR(録再対応)、再生オートリバース機能を追加・搭載したもの。44,800円 CFS-FM7「YOKOHAMA」 - 1983年4月発売。本体から脱着可能なFMレシーバーを搭載しており、本体に内蔵されたFMトランスミッターを使用することによりワイヤレス再生が可能。ハイポジション用テープの録音・再生に対応するがメタルポジション用テープは再生のみ対応。2W+2W。10cmフルレンジスピーカーx2。重さ:本体・2.2kg、FMレシーバー・56g。39,800円。 CFS-9「YOKOHAMA REVERS」 - 1983年12月発売。YOKOHAMAシリーズ最後の機種。ステレオ、1.8W + 1.8W。AM/FM(76 - 108 MHz受信のワイドバンドFMで、TVの3chまで受信可)。再生オートリバース機能搭載で、テープエンドで自動的に逆面を再生させることが可能。カラーラインナップは4色で、ピンク、レッド、ペパーミントグリーン、ホワイト。AC 100V, 単二 x 4。小型・軽量。ウォークマン の技術やメカを流用し小型・軽量化を実現している[ 57] 。32,000円。 DEGITABLE(デジタブル) - 平面型APM振動板を用いたフルレンジスピーカーを搭載した高音質タイプのミニラジカセ。ドルビーBタイプNR録再・メタルテープ録再対応(ただし、中堅モデルのZX-5のみハイポジションテープは再生のみ対応、最廉価モデルのZX-3のみドルビーBタイプNRは非搭載)。また、シリーズ最上位モデルのZX-7を除き、テープカウンター(機械式・3桁表示)は未搭載。 TV SOUND(ティーヴィーサウンド) - テレビ音声チューナー内蔵。 SIR-Ⅲ(サー・スリー) - デッキ部に業界初のフェザータッチ・オペレーション(フルロジック・コントロール)を採用し、更にデジタル表示方式(ただし、シンセサイザー方式ではない)によるFM/AMアナログチューナーや内蔵されているデジタル時計と連動させたタイマースタンバイ録再機能を採用した上級志向の高機能型ステレオラジカセ。ドルビーBタイプ録再・ハイポジション (クロムポジション )/フェリクロムポジション 録再に対応。 Sneaker(スニーカー) - 廉価系モノラルラジカセ。 MUSICAN(ミュージカン) - コンパクトな縦型ラジカセ。ラインアップは基本形となる純粋なモノラルラジカセのCFM-11とこれをベースにステレオ音声による録音・再生に対応させたステレオラジカセのCFS-11P(ただし、内蔵スピーカーはモノラル)の2機種。 AC/DCコンポCFS-F40「AC/DCコンポF40」 - ※具体的な詳細は先述のCFS-F40 「エナジーQ'be(キューブ)」を参照されたい。 CFS-F70「AC/DCコンポF70」 - 1981年11月発売。128,000円。この当時の一連のステレオラジカセとしては非常に高価であり、コンパクトな筐体の中にBTL回路やDC-DCコンバーターなどといった同社の高級オーディオ機器で培った技術が数多く投入された。 STEREO CUBLIC(ステレオ・キューブリック) - スピーカーシステムが上下90°回転可能且つ着脱可能な3ピース型コンパクトステレオラジカセ。 STEREO CHORDMACHINE(ステレオ・コードマシン) - コード演奏&リズムマシン 機能を搭載した電子楽器 風ステレオラジカセ。 DoDeCaHORN(ドデカホーン) - CDラジカセは「ドデカホーンCD」。型番は当初CFSで始まったが、「ドデカホーンCD」発売後はCDプレーヤー非搭載機も含め全てCFDで始まり、その「D」はドデカホーンの意。なお、シリーズ終売後、この型番は普及価格帯のCDラジカセに再利用された。(「D」はディスク、すなわちCDの意) PRESH(プレッシュ) - 従来のCDラジカセの常識(丸みを帯びたフォルム)を覆した、コンパクトなスクエア型デザインの大人向け“パーソナルCDシステム”。CCCRシステム搭載により、幅480mmを実現。初号機はCFD-K10であったが、2号機以降ではカセットデッキを搭載しないパーソナルCDシステム、またはCDプレーヤーやカセットデッキを搭載しないパーソナルMDシステムに路線変更となり、パーソナルCDシステムではZS-F1、パーソナルMDシステムではZS-M1の型番がそれぞれ使われた。加えてZS-F1、およびZS-M1ではコンパクトサイズを犠牲にせずスピーカーボックス容量を稼ぐ為、AC電源専用となった。発売当時、比較的コンパクトなサイズのCDラジカセでありながら低価格帯のミニコンポをも凌ぐ優れた高音質が売りであったため、レコーディングスタジオ 用のモニター用パーソナルオーディオシステムとして一定の評価があった。 SONAHAWK(ソナホーク) - CCCRシステム搭載により、ダブルデッキモデルで幅480mmを実現。付属(一部機種ではオプションSWV-1、ZS-66は本体一体)のジャイロステージにより、電動で左右15度(ZS-66は25度)、上15度、下5度(ZS-66は上下可動なし)本体が可動する。ZS-8ではさらに進化したスーパージャイロステージを搭載し(スーパージャイロステージのオプション設定はなし)、(リモコン信号により)リスナー位置をキャッチし音質、音場を自動調整する(シリーズ最終モデルであるZS-70/607はジャイロステージ非搭載、オプションSWV-1にも非対応)。シリーズの最廉価モデルのZS-3を除き、全てドルビーBタイプ録再・メタルテープ録再に対応する(ZS-3のみメタルテープは再生のみ対応)。 CELEBLITY(セレブリティー) Dr.CHANGER(ドクターチェンジャー) - 3枚CDチェンジャー 、光デジタル出力端子を搭載し、更にAMステレオ放送に対応。ソナホークの実質的な後継。型番は本シリーズに限りZSX が与えられた。なお、ZSX-G7000はダブルカセットデッキ仕様かつCD+G 再生対応、ZSX-5000はシングルカセットデッキ仕様となっており、双方共に一連の日本メーカー製のCDラジカセとしては最後のドルビーBタイプ録再・メタルテープ録再対応機種でもあった。 Wキッド 050(ゼロハン)- WA-11はモノラル録再対応、WA-33はステレオ録再対応、WA-55はステレオ録再対応のほか、ワンポイントステレオマイクを搭載。またシリーズ最上級モデルのWA-77はワンポイントステレオマイクの搭載を見限る代わりにオートリバース再生に対応させた。 MD Link(MDリンク) - 光デジタル出力、ライン入出力端子搭載(MDシステムではない)。ハイ(クロム)ポジションテープ録再対応(メタルテープは再生のみ対応)。ダブルデッキモデルは初号機ZS-D1のみ。同機のデザインはソナホークに類似しているので、むしろこちらの方がソナホークの実質的な後継ともいえる。本シリーズ終売後、型番ZSはCDラジオに用いられている。 MD Link Plus(MDリンクプラス) - 上記端子に加えMDコントロール、DCアウト端子も搭載。MDウォークマン の制御、充電が可能。バーティカルローディングCDトレイ初搭載。 MDIO(エムディオ) - MDシステム。型番ZS-Mはシリーズ終売後も継続使用された。 ザ・たんぱ録音ラジカセ -日本短波放送 と共同開発。ラジオたんぱの他AMも聴け、タイマーを内蔵しているので留守録もできる。愛称「株・録ラジカセ」。 My First Sony(マイファーストソニー)- 初めて音響機器に触れる9歳以下の子供のユーザーを対象としたシリーズ。 widdit - ストリート向けポータブルオーディオのシリーズでありCDラジカセもラインアップされていた。CDラジカセとしては異例の「10秒音飛びガードメモリー」搭載。 CFD-S401 - 2017年発売開始。CFD-E501の後継機種でなおかつ、同社が最後に開発したCDラジカセ であり、ワイドFMに対応しているほか、2010年代以降のCDラジカセでありながらかつてのバブルラジカセを彷彿とさせる前面バスレフポート付スピーカーキャビネットやフルロジックコントロール・デジタル式テープカウンター(4桁表示)・交流バイアス消去方式を用いたカセットデッキ(CFD-E501同様、録音時間が往復90分までのノーマルポジション用カセットテープのみ対応)を搭載している。先代機種のCFD-E501と異なる点は本体のデザインはもとより、先述の通りワイドFMに対応のほか、外部マイクを接続した音量調節機能付ミキシング録音に対応しているほか、下記のCFD-S70同様、ステレオ音声による外部入力端子(3.5mmステレオミニジャック)を装備している点が挙げられる。後述するCFD-S70に先行する形で2024年3月末を以て製造終了となり、2025年2月末までに流通在庫分の製品が全て販売終了となった。 CFD-S70 - 2016年に発売開始したシンプルかつベーシックなCDラジカセ。CFD-S50、CFD-S51の後継機種となっている。CFD-S50→CFD-S51でワイドFMに対応。CFD-S51→CFD-S70で再生時に低音を強調させる機能「MEGA BASS」が搭載されている。その他、ステレオ音声による外部入力端子(3.5mmステレオミニジャック)を装備している。2025年1月現在の時点において同社が販売するラジカセ・CDラジカセ類の機種としては唯一の現行機種となっていたが同年2月末を以って製造終了。現在は流通在庫分の製品のみが販売されており、在庫がなくなり次第、販売終了となる。これにより事実上、同社が製造するラジカセは全て姿を消すこととなり、名実共にソニーのラジカセは1970年の発売開始から55年 の歴史に幕を下ろす事となった。 現在整備中の表。
ラジカセのモデル一覧 ブランド名 型式名 メーカー名 ステレオ/モノラルの別 カセットの数(シングル/ダブル) CD搭載? 備考 最初のモデルの発売年 最終モデル(最新モデル)発売年 メーカー販売(継続/終了) Belsona TRT-398 (ベルソーナ TRT-398) 日立製作所 (ラジカセ以前の製品)初のトランジスタラジオ 搭載オープンリール 式テープレコーダ。 1963年 終了 RQ-231 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) モノラル シングル 世界初の2バンドラジオ(FM・AM)式ラジカセ 1967年12月 終了 RQ-552 (音のMAC) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) モノラル シングル 着脱式ワイヤレスマイク搭載。FM/MW/SWチューナー。 1975年3月 終了 RQ-548(MAC18) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) モノラル シングル 大口径18cmフルレンジスピーカー搭載。FM/AMチューナー。 1976年3月 終了 RX-DT77 (コブラトップ) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) ステレオ ダブル CD 手動開閉機構による可倒式コントロールパネル「コブラトップ」を搭載。FM(TV 1~3ch受信対応) ステレオ/AMモノラルチューナー。ドルビーBタイプNR録再対応。メタルテープ録再対応(デッキ2のみ)。外部入力端子(RCA)・CD出力端子(RCA)あり。 1990年9月 終了 RX-DT707 (テクノコブラトップ) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) ステレオ ダブル CD 電動開閉機構を採用した可倒式コントロールパネル「テクノコブラトップ」を搭載。FM(TV 1~3ch受信対応)ステレオ/AMモノラルチューナー。ドルビーBタイプNR録再対応。メタルテープ録再対応(デッキ2のみ)。外部入力端子(RCA)・CD出力端子(RCA)あり。 1991年9月 終了 RX-DT701 (サイバートップ) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) ステレオ ダブル CD カセットホルダーの電動開閉機構を採用したサイバートップを搭載。FM(TV 1~3ch受信対応)ステレオ/AMステレオ チューナー。ドルビーBタイプNR録再対応。メタルテープ録再対応(デッキ2のみ)。CD出力端子(RCA)あり。 1992年9月 終了 RX-DT75 (マジカルコブラトップ) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) ステレオ ダブル CD 手を本体に近づけるだけで動作・演奏を開始できる電動開閉機構を採用した可倒式コントロールパネル「マジカルコブラトップ」を搭載。FM(TV 1~3ch受信対応)ステレオ/AMステレオチューナー。ドルビーBタイプNR録再対応。メタルテープ録再対応(デッキ2のみ)。外部入力端子(3.5mmステレオミニジャック)・CD出力端子(3.5mmステレオミニジャック)あり。 1993年8月 終了 RX-ST9G (STシリーズ) 松下電器産業(現・パナソニックホールディングス) ステレオ ダブル CD カセットホルダーの電動開閉機構、およびスペシャライザー 搭載。FM(TV 1~3ch受信対応)ステレオ/AMステレオチューナー。ドルビーBタイプNR録再対応。メタルテープ録再対応(デッキ2のみ)。外部入力端子(3.5mmステレオミニジャック)・CD出力端子(3.5mmステレオミニジャック)・CD-G映像出力端子(RCA)あり。 1994年8月 終了 TPR-101 アイワ モノラル シングル 国産初の3バンドラジオ(FM・SW・AM)式ラジカセ 1968年5月 終了 TURBOSONIC (ターボソニック) アイワ ステレオ シングル 1981年 1982年 終了 スタジオ1980 CF-1980 ソニー モノラル シングル ミキシング録音機能(音源としてラジオ、テープ、外部マイク、ライン入力 から2系統を選択しミックス)。ツーウェイスピーカー(16cmウーファー + 5cmツイーター)。FM/AM。70万台 というラジカセ史に残る販売台数を記録。[ 44] [ 58] 1974年 終了 スタジオ1990 CF-1990 ソニー モノラル シングル スタジオ1980の拡張版。ミキシング録音機能(音源を3系統選択しミックス可)。2ウェイスピーカー(20cmウーファー + 5cmツイーター)。FM/SW /MW 。[ 59] 1976年 終了 SONAHAWK(ソナホーク) ソニー ステレオ ダブル CD シリーズ最廉価機種のZS-3を除くほとんどの機種がメタルポジション 用カセットテープの録音・再生、およびドルビーBタイプNR を用いた録音・再生にそれぞれ対応。FM/AM(このうちZS-8、およびZS-66のみAMステレオ放送 受信機能に対応)。光デジタル出力端子(TOSリンク ・S/PDIF )搭載。別売で付属のワイヤレスリモコンによる本体のリスニングポジションを任意でコントロール可能な電動ジャイロステージ(電動スイーベルスタンド)が用意されていた。 1990年 1995年 終了 メタルカセッターM70 RC-M70 日本ビクター(現・JVCケンウッド) ステレオ シングル 業界初のメタルポジション 用カセットテープの録音・再生に対応した大型ステレオラジカセ。録音/再生・消去用の各種磁気ヘッドに同社の高級クラスのカセットデッキにも採用されたセンアロイ(SA)ヘッドを搭載。ワウ・フラッター 0.065%(WRMS )を達成し、前後10曲の自動頭出し選曲やマイクミキシング録音・再生機能。針式左右独立VUレベルメーター 。2ウェイステレオスピーカー(16cmウーファー + 5cmツイーター×2)。総合実用最大出力20W(10W + 10W)。FM/AM。 1979年9月 終了 メタルカセッターM60 RC-M60 日本ビクター(現・JVCケンウッド) ステレオ シングル メタルポジション用カセットテープの録音・再生に対応した大型ステレオラジカセ。録音/再生・消去用の各種磁気ヘッドに同社の高級クラスのカセットデッキにも採用されたセンアロイ(SA)ヘッドを搭載。2モーター・フルロジックメカニズムを採用し、ワウ・フラッター0.06%(WRMS)を達成。針式シングルレベルメーター(ただし、録音時のみ)。バイホニック・ステレオ・サウンド・システム 。2ウェイステレオスピーカー(16cmウーファー + 5cmツイーター×2)。総合実用最大出力8W(4W + 4W)。FM(ワイドバンド対応)/AM。このほか、本機のオプションとして有線接続によるリモートコントローラー(リモコン)からの遠隔操作も可能だった。 1980年2月 終了 メタルカセッターM80 RC-M80 日本ビクター(現・JVCケンウッド) ステレオ シングル メタルポジション用カセットテープの録音・再生に対応した大型ステレオラジカセ。録音/再生・消去用の各種磁気ヘッドに同社の高級クラスのカセットデッキにも採用されたセンアロイ(SA)ヘッドを搭載。2モーター・フルロジックメカニズムを採用し、ワウ・フラッター0.055%(WRMS)を達成。ボルテージ式FM/AMシンセサイザーチューナー。2ウェイステレオスピーカー(16cmウーファー + 5cmツイーター×2)。総合実用最大出力12W(6W + 6W)。このほか、本機のオプションとして有線接続によるリモートコントローラー(リモコン)からの遠隔操作も可能だった。なお、メタルカセッターシリーズとしては唯一、レベルメーターを装備していない。 1980年6月 終了 メタルカセッターM50 RC-M50 日本ビクター(現・JVCケンウッド) ステレオ シングル メタルポジション用カセットテープの録音・再生に対応した中型ステレオラジカセでメタルカセッターシリーズの最廉価版 として位置づけられた機種。録音/再生兼用磁気ヘッドに同社の普及クラスのカセットデッキにも採用されたメタパーム(≒硬質パーマロイ)ヘッドを、消去専用磁気ヘッドに2ギャップ・フェライトヘッドをそれぞれ搭載。ワウ・フラッター0.12%(WRMS)。LED 式シングルレベルメーター。2ウェイステレオスピーカー(16cmウーファー + 5cmツイーター×2)。総合実用最大出力12W(6W + 6W)。FM(ワイドバンド対応)/AM。 1981年6月 終了 メタルカセッターM90 RC-M90 日本ビクター(現・JVCケンウッド) ステレオ シングル メタルポジション用カセットテープの録音・再生に対応した大型ステレオラジカセ。一連のステレオラジカセとしては唯一のANRS ( ≒ ドルビーBタイプNR)/Super ANRS ノイズリダクションシステムを搭載しているほか、録音/再生兼用磁気ヘッドに同社の普及クラスのカセットデッキにも採用されたメタパーム(≒硬質パーマロイ)ヘッドを、消去専用磁気ヘッドにセンアロイ(SA)ヘッドをそれぞれ搭載。2モーター・フルロジックメカニズムを採用し、ワウ・フラッター0.05%(WRMS)を達成。針式左右独立VUレベルメーター。2ウェイステレオスピーカー(20cmウーファー + 6.5cmツイーター×2)。総合実用最大出力30W(15W + 15W)。FM(ワイドバンド対応)/AM。このほか、本機のオプションとして有線接続によるリモートコントローラー(リモコン)からの遠隔操作も可能だった。 1981年8月 終了 おしゃれなテレコ U4 三洋電機 ステレオ シングルまたはダブル (ごく一部の機種にCD搭載モデルあり) 1979年 2009年 終了 ACTAS(アクタス) 東京芝浦電気(現・東芝) モノラル シングル 1973年 1978年 終了 ACTUS BOMBEAT 東京芝浦電気(現・東芝) ステレオ シングル 1977年 1978年 終了 BOMBEAT(ボンビート) 東京芝浦電気(現・東芝) ステレオ シングル 1978年 1984年 終了 SUGAR(シュガー) 東芝 ステレオ シングルまたはダブル 1984年 1989年 終了 SUGAR CD 東芝 ステレオ シングル CD 1986年 1988年 終了 CD WORKS(シーディーワークス) 東芝 ステレオ シングル CD 1987年 1990年 終了 CUTEBEAT(キュートビート) 東芝ライフスタイル ステレオ シングル CD 2006年 2015年 終了 Aurex TY-AK1 東芝ライフスタイル ステレオ シングル CD 世界初のハイレゾ音源対応CDラジカセ。SDカードおよびUSBメモリ対応。[ 注釈 10] 2018年3月 終了 Aurex TY-AK2 東芝ライフスタイル ステレオ シングル CD 上記のTY-AK1のリファイン版にあたるハイレゾ音源対応CDラジカセ。基本的な機能はTY-AK1から継続されているが、新たにBluetoothインターフェース(受信のみならず送信にも対応)が追加された。また、カセットデッキ部分はTY-AK1同様、ハイポジション用カセットテープの再生に対応。 2020年10月20日 終了 AUREX TY-AK21東芝ライフスタイル ステレオ シングル CD 上記のTY-AK2のマイナーチェンジ版にあたるハイレゾ音源対応CDラジカセ。基本的な機能は上記のTY-AK2と同一。 2023年7月20日 終了 AUREX AX-KCR90 東芝ライフスタイル ステレオ シングル CD 上記のTY-AK21のマイナーチェンジ版にあたるハイレゾ音源対応CDラジカセ。基本的な機能は上記のTY-AK21と同一だが、ラジオのパーソナリティーの声や落語の語りなどを聴きやすくする「声くっきり機能」を追加。 2025年10月24日 継続中
^ ただし1980年代後半や1990年代など、ラジカセが大型化した時代には、大き重すぎて実際には持ち運びが困難な機種も多かった。 ^ ラジカセの保守・修理の際に使われる用語では、ラジオでもなくアンプでもなくカセットテープレコーダの機構(メカ)の部分だけを限定的に指す場合「デッキ 部」と言う。 ^ 当時の市場の状況(形状、質感、主な製造メーカー など)がおおよそ分かる写真。モノラルの機種と、モノラルでスピーカーを大きくして高音質にした機種と、ステレオで左右にスピーカーがある機種、いずれも販売されていた。 ^ なお1975年発売のCF-2580も、4つのスピーカーがあると言っても2Way4スピーカーではなく、音質は良くなく、「マトリックスシステム」なる2つのスピーカーが横を向いたかなり特殊なシステムを採用していたので、大多数普通のステレオサウンドを聞きたい人々にはかなり不評で、あまり売れなかった。 ^ ただし、デジタルチューニングタイプのものであらかじめテレビの1-3chの周波数 (95.75、 101.75、 107.75MHz)のみにプリセットされたものは受信不可。(代表機種の例、パナソニックRX-MDX81)[ 22] 。 ^ 但し、マイクジャックに3.5mmモノラルマイクが差さっている間はアップコンバート機能は強制解除される。Aurex TY-AK1、TY-AK2、AUREX TY-AK21の他、CDラジオ のAurex TY-AH1でも同様。 ^ 尚、CDラジオTY-AH1にもBluetooothは搭載されているが、受信機能のみ。送信はTY-AK2から追加されている。 ^ 米のもみ殻 由来の有機物を配合したコーン紙を用いたスピーカー。^ 一時消滅したが、現在は日立製作所の子会社である日立コンシューマ・マーケティング・リビングサプライ社 から発売している。 ^ SDカードやUSBメモリーへ保存した、最高192kHz/24bitのハイレゾ音源ファイル(FLAC、WAV)を再生可能。CDやアナログカセットの各音源をそれぞれデジタル処理でアップサンプリング化してハイレゾ相当の音質に拡張する「アップコンバート機能」を備えている。また、カセットデッキ部分は基本的にノーマルポジション用カセットテープの録音・再生に対応しているがハイ(クローム)ポジション用カセットテープは再生時に限り対応する(また、メタルテープを本機で再生する場合、そのままカセットホルダーに装着するとカセットデッキ内部に存在する保護スイッチが動作するため再生不可能となるものの、裏技的な手段としてカセットハーフ上面の中央部分にあるメタルポジション用自動検出孔をセロハンテープで封印することにより再生可能となる)。 ^ 「XYZ(ジィーゼット)」という名称は、後にソニーのカーナビゲーション システムの商標に転用された。 ^ ただし、ハイポジションは録音に対応せず、再生のみ対応 ^ ソニーのラジカセカタログ(昭和56年2月)には、大きな文字で次のような文章が記載されていた。山だ。 そびえる巨大エネルギー<山だ> 震える20cmの大口径スピーカー<響く山だ> すごい音だ、エナジー99登場<ついに山が来た>