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ライスボウル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避この項目では、選手権試合(スポーツ大会)について説明しています。その他の用法については「ライスボール」をご覧ください。
アメリカンフットボール日本選手権
ライスボウル
今シーズンの大会:
第78回ライスボウル
会場となる東京ドーム
競技アメリカンフットボール
開始年1948
主催日本アメリカンフットボール協会
チーム数2チーム
加盟国日本の旗日本
前回優勝パナソニック インパルス(5)
最多優勝オービックシーガルズ
富士通フロンティアーズ(8回)
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ライスボウル英語:Rice Bowl)は、アメリカンフットボールの日本一決定戦。Xリーグの秋季シーズン決勝戦である。

概要

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元々この大会は1948年から学生オールスターの東西対抗戦として1月15日の前後に行われてきたが、1983年度(1984年開催)から日本選手権として位置付けられ、学生代表と社会人代表が直接対決する形となり、併せて毎年1月3日に開催されるように変更された[1]。2019–20シーズンまでの選出方法は以下の通り。

  • 学生代表
    • 1983 - 2005年度と2009年度以降は甲子園ボウルの勝者。
    • 2006 - 2008年度は甲子園ボウルの勝者・東日本学生王者決定戦(シトロンボウル)の勝者・西日本学生王者決定戦(ウエスタンボウル)の勝者の3チームから学生代表決定委員会が選定する方式であった。
    • 2005年度までは甲子園ボウルが関東と関西の両連盟による対抗戦であったため、関東・関西以外の連盟の所属チームには出場権が無かった。2006年度より北海道・東北・中四国・九州の各学生アメリカンフットボール連盟の所属チームに対しても出場への門戸が開かれる形となり、制度上は全ての学生アメリカンフットボール連盟の所属チームに対してライスボウル出場の可能性が与えられることとなった。ただし、実際には上記3つのボウルゲームの出場資格を満たす北海道・東北・関東・関西・中四国・九州の各学生1部リーグ所属チームに限られていた(北陸及び東海学生1部リーグは関西学生Div.2〔2部〕に相当していたため、両リーグ所属チームは除外されていた)。2009年度から甲子園ボウルが「全日本大学アメリカンフットボール選手権大会」の決勝戦としてリニューアルされたため、これまで出場権が与えられていなかった地域を含めた全国8地区9チーム(関東のみ2チーム、他各地域代表1チームずつ、2016年度より関西のみ2チーム、他各地域代表1チームずつ、2019年度は関西の出場枠が1つ増え、計10チーム)のトーナメントで優勝したチームが出場する。
  • 社会人代表[2]
    • 1983 - 86年度は日本実業団リーグの優勝チーム。
    • 1987年度以降は日本社会人選手権(旧称 東京スーパーボウル。これ以降クラブチームの出場が可能となる。1989年度から日本社会人アメリカンフットボールリーグの決勝戦を兼ねる。2003年度からジャパンエックスボウルに名称変更)の優勝チーム。

試合会場は1990年度(1991年開催)までは国立霞ヶ丘競技場陸上競技場であったが、1991年度(1992年開催)以降は東京ドームに移されている[3]

ライスボウルの最優秀選手(MVP)には、ポール・ラッシュ杯(清泉寮を興し、アメリカンフットボールを日本に広めたポール・ラッシュにちなむ)が贈られる。

大会名称の「ライス」の由来は、アメリカ合衆国カレッジフットボールのボウル・ゲームの名称が開催地の特産品、名産品(例:ローズボウル=バラシュガーボウル=砂糖オレンジボウル=オレンジなど)の名をつけていることに倣い、日本では主食であるの英語名「ライス」を冠したものである[4]

以前は社会人が同好会のように活動していたため、練習量に勝る学生に勝つことがなかなかできず、ラグビーなどの他のスポーツと違い、学生チームの方が強いという状態であったが、オンワードオークスリクルートシーガルズなど、ある程度の練習時間を確保できるチームが出現し、次第に他のスポーツ同様、社会人チームが学生チームを上回るようになった。

1988 - 1990年度の日大3連覇以後、大学チームは1995年度の京大、その後も2001年度の関西学院大まで社会人チームに勝てず、90年代を通じて“学連はライスボウルを獲れない”、“社高学低”といった評価がなされたが、立命館大の台頭などもあり、学生・社会人の力量は以前よりは拮抗する時期もあった。

しかし、2009年(平成21年)を最後に学生チームは10年程、社会人チームの後塵を拝していった。前述の通り、練習量を確保できる上に外国人選手の登録が各チーム4人(同時にフィールドに立てるのは2人)まで可能となり、スピードは辛うじて互角に渡り合えるとしてもスキル、特にフィジカルでは圧倒的に及ばなくなっており、開催そのものへの異議を唱える者がいることもまた事実であり、日本アメリカンフットボール協会側からも開催存続を前提にレギュレーションの見直しについて検討する旨言及されていた[5][6][7]

その様な中でも未だ正月の風物詩として、学生はどこまでやれるのかと注目度は高かった。当日には前座試合としてフラッグフットボール日本選手権大会決勝戦が、後座試合として女子タッチ・フットボールの全日本王座決定戦である「さくらボウル」が行われていた。2017年開催より、前座第一試合として「さくらボウル」が、前座第二試合として「関東中学生アメリカンフットボール オールスター戦」が開催されることになった。

しかし前述の通り、社会人チームと学生チームの実力差が顕著になったことを理由に、2020年度(2021年開催)を持って現行方式での大会を終了することになった[8]。2021年1月30日、日本アメリカンフットボール協会の臨時理事会に於いて2021年度より対戦形式を見直し、大学生チームの出場を取り止め、ライスボウルの名称は継続しつつ、2022年1月3日に社会人優勝決定戦を「アメリカンフットボール日本選手権 ライスボウル」として開催する旨が決議された[9]。これにより体裁上はジャパンエックスボウルをライスボウルに統合(大会の回次もライスボウルに引き継ぐ)・移譲させる形をとる。大学チームは甲子園ボウルで年間の日程を終えることとなった。

テレビ中継は2010年度(2011年開催)シーズンまでNHK教育テレビ、2011年度(2012年開催)シーズンよりNHK BS(旧BS1)で生中継されている。[注 1] なおNHK以外の中継は一時、Xリーグ中継局のスカイ・Aが録画中継を行ったこともあり、スカイ・A中継をKBS京都テレビ埼玉がネットしたこともある。また1990年開催以後、東京ケーブルネットワーク(TCN)製作を受けており、TCNの自主放送チャンネルでも放送されていたこともある。

試合方式

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  • 15分4クオーター(計60分)、第74回大会より12分4クオーター(計48分)、第2・3クオーター間にハーフタイムを入れる。第77回大会は15分4クオーター、ハーフタイム30分で開催されることが、日本社会人アメリカンフットボール協会より大会実施要項として発表されている。
  • 同点の場合は延長戦コイントスはしないでそのまま試合終了とし双方の優勝とみなす。第75回大会よりタイブレークにて勝敗を決する(サドンデス方式ではない)。

ハーフタイムショー

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2022年シーズンの76回大会より、GAテクノロジーズの提供による「RICE BOWL HALFTIME SHOW presented by RENOSY」としてハーフタイムショーが行われた。有名アーティストが出演するコンサート形式のショーとなり、フィールド中央にステージを設け、エンターテイメント性を高めた演出が行われる。

大会協賛スポンサー

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過去の戦績

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歴代成績

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学生東西オールスター対抗戦時代

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開催年月日会場関東スコア関西
11948年1月17日明治神宮外苑競技場関東33-12関西
21949年1月2日明治神宮外苑競技場関東52-0関西
31950年1月4日明治神宮外苑競技場関東13-19関西
41951年1月2日明治神宮外苑競技場関東27-6関西
51952年1月5日明治神宮外苑競技場関東20-7関西
61953年1月1日明治神宮外苑競技場関東43-0関西
71954年1月1日明治神宮外苑競技場関東20-7関西
81955年1月1日明治神宮外苑競技場関東20-0関西
91956年1月1日明治神宮外苑競技場関東19-0関西
101957年1月13日後楽園競輪場関東13-21関西
111958年1月1日後楽園球場関東31-0関西
121959年1月1日国立霞ヶ丘陸上競技場関東25-0関西
131960年1月1日国立霞ヶ丘陸上競技場関東68-0関西
141961年1月1日国立霞ヶ丘陸上競技場関東22-12関西
151962年1月1日後楽園競輪場関東42-16関西
161963年1月1日後楽園競輪場関東40-8関西
171964年1月1日後楽園競輪場関東6-12関西
181965年1月1日国立霞ヶ丘陸上競技場関東44-6関西
191966年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東14-20関西
201967年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東30-34関西
211968年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東8-18関西
221969年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東16-12関西
231970年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東8-14関西
241971年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東6-28関西
251972年1月16日国立霞ヶ丘陸上競技場関東30-20関西
261973年1月15日国立霞ヶ丘陸上競技場関東26-28関西
271974年1月13日国立霞ヶ丘陸上競技場関東0-47関西
281975年1月12日国立霞ヶ丘陸上競技場関東31-7関西
291976年1月11日国立霞ヶ丘陸上競技場関東10-14関西
301977年1月9日国立霞ヶ丘陸上競技場関東7-21関西
311978年1月16日国立霞ヶ丘陸上競技場関東26-14関西
321979年1月4日国立霞ヶ丘陸上競技場関東21-0関西
331980年1月4日国立霞ヶ丘陸上競技場関東42-14関西
341981年1月4日国立霞ヶ丘陸上競技場関東35-15関西
351982年1月10日国立霞ヶ丘陸上競技場関東20-9関西
361983年1月16日国立霞ヶ丘陸上競技場関東37-34関西
  • 通算成績:
    • 関東 - 24勝
    • 関西 - 12勝

日本選手権・学生VS社会人の日本一決定戦時代

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開催回は学生オールスター時代から引き継がれている。

開催年会場大学スコア社会人
371984年国立霞ヶ丘陸上競技場京都大学ギャングスターズ29-28レナウンローバーズ
381985年国立霞ヶ丘陸上競技場日本大学フェニックス53-21レナウンローバーズ
391986年国立霞ヶ丘陸上競技場関西学院大学ファイターズ42-45レナウンローバーズ
401987年国立霞ヶ丘陸上競技場京都大学ギャングスターズ35-34レナウンローバーズ
411988年国立霞ヶ丘陸上競技場京都大学ギャングスターズ42-8レナウンローバーズ
421989年国立霞ヶ丘陸上競技場日本大学フェニックス47-7レナウンローバーズ
431990年国立霞ヶ丘陸上競技場日本大学フェニックス42-14アサヒビールシルバースター
441991年国立霞ヶ丘陸上競技場日本大学フェニックス35-13松下電工インパルス
451992年東京ドーム関西学院大学ファイターズ6-28オンワードオークス
461993年東京ドーム京都大学ギャングスターズ20-29アサヒビールシルバースター
471994年東京ドーム関西学院大学ファイターズ23-28アサヒビールシルバースター
481995年東京ドーム立命館大学パンサーズ14-16松下電工インパルス
491996年東京ドーム京都大学ギャングスターズ35-21松下電工インパルス
501997年東京ドーム京都大学ギャングスターズ16-19リクルートシーガルズ
511998年東京ドーム法政大学トマホークス0-39鹿島ディアーズ
521999年東京ドーム立命館大学パンサーズ16-30リクルートシーガルズ
532000年東京ドーム関西学院大学ファイターズ17-33アサヒビールシルバースター
542001年東京ドーム法政大学トマホークス13-52アサヒ飲料チャレンジャーズ
552002年東京ドーム関西学院大学ファイターズ30-27アサヒ飲料チャレンジャーズ
562003年東京ドーム立命館大学パンサーズ36-13シーガルズ
572004年東京ドーム立命館大学パンサーズ28-16オンワードスカイラークス
582005年東京ドーム立命館大学パンサーズ7-26松下電工インパルス
592006年東京ドーム法政大学トマホークス17-47オービックシーガルズ
602007年東京ドーム法政大学トマホークス29-30オンワードスカイラークス
612008年東京ドーム関西学院大学ファイターズ38-52松下電工インパルス
622009年東京ドーム立命館大学パンサーズ17-13パナソニック電工インパルス
632010年東京ドーム関西大学カイザース16-19鹿島ディアーズ
642011年東京ドーム立命館大学パンサーズ0-24オービックシーガルズ
652012年東京ドーム関西学院大学ファイターズ28-38オービックシーガルズ
662013年東京ドーム関西学院大学ファイターズ15-21オービックシーガルズ
672014年東京ドーム関西学院大学ファイターズ16-34オービックシーガルズ
682015年東京ドーム関西学院大学ファイターズ24-33富士通フロンティアーズ
692016年東京ドーム立命館大学パンサーズ19-22パナソニックインパルス
702017年東京ドーム関西学院大学ファイターズ13-30富士通フロンティアーズ
712018年東京ドーム日本大学フェニックス9-37富士通フロンティアーズ
722019年東京ドーム関西学院大学ファイターズ17-52富士通フロンティアーズ
732020年東京ドーム関西学院大学ファイターズ14-38富士通フロンティアーズ
742021年東京ドーム関西学院大学ファイターズ18-35オービックシーガルズ
  • 通算成績:
    • 社会人代表チーム - 26勝
    • 大学代表チーム - 12勝

日本選手権・社会人Xリーグ優勝決定戦時代

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開催回は社会人代表チームと学生代表チームによる日本一決定戦の時代から引き継がれている。

開催年会場優勝スコア準優勝
752022年東京ドーム富士通フロンティアーズ24-18パナソニックインパルス
762023年東京ドーム富士通フロンティアーズ29-21パナソニックインパルス
772024年東京ドーム富士通フロンティアーズ16-10パナソニックインパルス
782025年東京ドームパナソニックインパルス34-27富士通フロンティアーズ

出場チーム別戦績

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チーム名の表記は全て直近の出場時の名称に統一。

学生チーム
チーム名出場優勝準優勝
関西学院大学ファイターズ14113
立命館大学パンサーズ835
京都大学ギャングスターズ642
日本大学フェニックス541
法政大学トマホークス404
関西大学カイザース101
社会人チーム
チーム名出場優勝準優勝
オービックシーガルズ981
パナソニック インパルス1156
富士通フロンティアーズ981
レナウンローバーズ615
アサヒビールシルバースター431
オンワードスカイラークス321
鹿島ディアーズ220
アサヒ飲料チャレンジャーズ211

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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  1. ^2009年度より学生代表決定戦の「毎日甲子園ボウル」、2012年度よりXリーグ決勝戦「ジャパンエックスボウル」の生放送が行われるため、日本の3大ボウルゲームを独占放送することとなる。

出典

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  1. ^ライスボウルとは コトバンク。
  2. ^社会人アメリカンフットボールの歩み - 一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会 2021年3月6日閲覧。
  3. ^日本スポーツ振興センター『SAYONARA国立競技場56年の軌跡 1958-2014』朝日新聞出版、2014年、81頁。ISBN 978-4-02-190250-5 
  4. ^世相風俗観察会『増補新版 現代世相風俗史年表 昭和20年(1945)-平成20年(2008)』河出書房新社、2003年11月7日、20頁。ISBN 9784309225043 
  5. ^関学大・鳥内監督「次元が違いすぎる」社会人対大学の大会方式に疑問呈す - デイリースポーツ online 2019年1月3日。
  6. ^契約であと2年は社会人王者対学生王者という構図は変えられず…… - サンケイスポーツ 2019年1月6日、2019年1月9日閲覧。
  7. ^ライスボウルの見直しなし 枠組みや出場制限などの変更なく継続 - サンケイスポーツ 2019年12月15日。
  8. ^現行のライスボウル消滅へ 実力差顕著で新方式協議”. 日刊スポーツ (2021年1月6日). 2021年1月9日閲覧。
  9. ^ライスボウルの対戦方式を見直しへ ‐ Xリーグ 2021年1月31日、2021年2月19日閲覧。

外部リンク

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