大阪本社(ミズノクリスタビル) | |
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
| 市場情報 | |
| 略称 | ミズノ、Mizuno |
| 本社所在地 | |
| 本店所在地 | 〒541-8538 大阪市中央区北浜四丁目1番23号 北緯34度41分32.0秒東経130度30分1.5秒 / 北緯34.692222度 東経130.500417度 /34.692222; 130.500417 |
| 設立 | 1906年(明治39年)4月1日 (美津濃運動用品株式会社) |
| 業種 | その他製品 |
| 法人番号 | 4120001077559 |
| 事業内容 | スポーツ用品の製造販売・卸売・販売・および各種スケール事業 |
| 代表者 | 代表取締役社長水野明人 代表取締役専務執行役員加藤昌治 |
| 資本金 | 261億3700万円 (2021年3月31日現在)[2] |
| 発行済株式総数 | 2657万8243株 (2021年3月31日現在)[2] |
| 売上高 | 連結: 2403.35億円 (2025/3月期) |
| 営業利益 | 連結: 207.77億円 (2025/3月期) |
| 経常利益 | 連結: 213.52億円 (2025/3月期) |
| 純利益 | 連結: 152.43億円 (2025/3月期) |
| 純資産 | 連結: 1571.21億円 (2025/3月期) |
| 総資産 | 連結: 2184.79億円 (2025/3月期) |
| 従業員数 | 連結: 3,855(1,641)人 単独: 1,743(389)人 (2021年3月31日現在)[2][注釈 1] |
| 決算期 | 3月31日 |
| 会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[2] |
| 主要株主 | 公益財団法人ミズノスポーツ振興財団 17.01% 株式会社日本カストディ銀行(信託口) 8.68% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 5.59% 株式会社三井住友銀行 3.64% 日本生命保険相互会社 2.67% NORTHERN TRUST CO(AVFC)RE SILCHESTER NTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST 2.65% 美津濃従業員持株会 2.64% STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 2.41% J.P. MORGAN CHASE BANK 1.86% THE BANK OF NEW YORK MELLON 1.73% (自己保有株式を除く) (2021年3月31日現在)[2] |
| 主要子会社 | 関連会社参照 |
| 関係する人物 | 水野利八(創業者) 水野健次郎 水野正人(元代表取締役会長) |
| 外部リンク | corp |
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ミズノ株式会社(英:Mizuno Corporation[3]、登記社名:美津濃株式会社、通称:ミズノ)は、大阪府大阪市住之江区と東京都千代田区に本社(登記上の本店は大阪市中央区)を置く、日本の大手総合スポーツ用品メーカー[4]。
創業者水野利八の口癖『ええもんつくんなはれや』の精神が受け継がれている[5][6]。同社の経営理念は「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する。」。コーポレート・メッセージは「THE WORLD OF SPORTS」「明日は、きっと、できる。」「REACH BEYOND」。
スポーツ用品以外に航空機や自動車用の炭素繊維強化プラスチックなどの素材を製造している。また、ビジネスシューズや介助用品などスポーツ用品を応用した製品なども製造している。
創業は1906年(明治39年)4月1日で、長年にわたってスポーツ振興に力を注ぎ、小さなスポーツ大会からオリンピックをはじめとするさまざまな国際大会にいたるまで幅広く協力。世界屈指の総合スポーツ用品メーカーとして、国内外から高い評価を受けている。同じ大阪府に本社を置くデサント、ゼット、エスエスケイ、ザナックス、ヒットユニオン、兵庫県神戸市に本社を置くアシックスと並ぶ関西のスポーツ用品メーカーの一つ。
美津濃とは、自身の苗字「水野」ではふさわしくないと考えた創業者水野利八が、故郷の旧名(美濃)の間に津(実家が木材問屋)を当て、会社に人材が集まり、店が発展した時、子孫以外の人材に立派な才能を持った人が現れるように願いを込めたものである。漢字では「美津濃」と書くが、カタカナ表記では「ミヅノ」とならずに「ミズノ」となっている。1987年(昭和62年)、社名表記が漢字の「美津濃」からカタカナの「ミズノ」に統一されている。
幅広い種目のスポーツ用品・ウェアを手掛けており[注釈 2]、中でも野球に関してはイチロー、松井秀喜の二大看板を筆頭にプロ・アドバイザリースタッフが多数存在し、グラブ、スパイクシューズ、バット、バッティンググラブなどの多くの野球用品において圧倒的なシェアを保っている。2011年(平成23年)シーズンからはプロ野球全球団の統一仕様球 を供給する事となった。また、軟式野球・ソフトボールでは2002年(平成14年)にバット「ビヨンドマックス」を発売。ボールがミートする部分にウレタン系の材質がついていて、当たった時にボールが潰れないようにして飛距離を得ることができると評判になり、大ヒット商品になった。
サッカーでは、ナイキ、アディダスやプーマの後塵を拝する形であるが、同社のスパイクシューズ「モレリアII」シリーズはJリーグの選手でも愛用者が多い。参入初期には水島武蔵やカレッカらに愛用された。1993年(平成5年)のJリーグ発足時にはリーグ全チームのリーグ戦用ユニフォームがミズノ製であった[注釈 3]。またリバウドが若い頃から愛用していたこともあり、全盛期には彼の足を科学測定したシューズを作りそれを一般販売するなど広告塔としていた。2024年(令和6年)12月時点では、北海道コンサドーレ札幌[7]、ヴァンフォーレ甲府[8]、名古屋グランパス[9]、セレッソ大阪(2025シーズンより)[10][11]、徳島ヴォルティス[12]、の5チームがミズノ製ユニフォームを採用している。
1965年(昭和40年)に、水着では国際的な知名度を有する英国のメーカー、SPEEDO社とライセンス契約を結び、日本における同社ブランド製品の製造・販売のみならず、SPEEDOブランドグループ全体における最先端技術の開発の役割も担ってきた。しかし、2006年(平成18年)、4月1日に創業100周年を迎えたのを機に、『全商品のブランドを“MIZUNO”に統一する』方針を決定。これに基づき、まだ期間が残っていたライセンス契約を2007年(平成19年)5月31日付で打ち切り、以後は自社ブランドの水着を製造・販売することとなった。なお、ライセンス契約については、三井物産に事実上譲渡(三井物産が改めてSPEEDO社と契約)し、契約切れ後直ちに商品展開。三井物産は商品製造をゴールドウインに委託して日本国内での展開を行っている。
2011年1月17日には関西大学との間で、向こう1年間にわたり、教育・研究・文化の振興、人材育成、スポーツ振興、社会貢献などに関わる連携協定が締結された。この協定に基づき、同学の野球部、アメリカンフットボール部、サッカー部、アイススケート部、アイスホッケー部、陸上競技部の6つの体育会各部に対し、同学体育会の統一名称でもある「カイザー」(ドイツ語で「皇帝」の意)を基調としたデザインのユニフォームが供給されることになった。
第二次世界大戦前・中にはグライダーを自社にて開発・製造しており、1941年には同社の301型「ソアラー」が当時の滞空日本記録となる滞空時間10時間33分30秒(高度3600m)を記録[13][14](島本真の項も参照のこと)。また軍用グライダーの開発も手がけており、代表的な機体に一式標的機などがある。

大阪本社ビルは大阪市住之江区にあり、「ミズノクリスタ」の名称をもつ。ミズノクリスタの1階ロビーには、契約選手のパネルや使用している用具、各種スポーツのシューズなどが展示されている[23]。
旧本社ビルは大阪市中央区にあり、創業者の水野利八の決断で1927年に完成した、鉄筋コンクリート8階建ての建物である[24]。建設時には当時珍しかった懸垂幕による広告や、大食堂の「ライスカレー」が有名だった[24]。1992年に本社を住之江区に移転し、旧本社ビルには直営店(ミズノ淀屋橋店)が置かれた[24]。
しかし、淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業により旧本社ビルは解体されることになり、直営店のミズノ淀屋橋店を2021年6月30日に閉店することとなった[24]。跡地には、2025年に地上28階建ての高層ビルが完成する予定で[24]、同ビル内に直営店を再出店する予定である[25]。
ミズノは自らもクラブチームを有する。その最大の目的は、商品開発に欠かせない各種データを収集することである。陸上競技だけだったが、2007年(平成19年)、水泳用品も自社展開することになり水泳部も発足させた。
ミズノ社の正式な陸上部である[26]。
ミズノがサポートを行っている陸上競技選手の集まりであり、前述のMTCと異なり所属者はミズノ社員ではない。松下祐樹や中村太地など、このチームに参加していた選手がMTCに所属するようになることもある。
2007年(平成19年)6月の水泳用品自社展開開始に合わせて発足したミズノの正式な水泳部。他にも多くの外部契約選手 を擁する。
参照[27]
テレビ番組への提供においては、在阪テレビ局の関西テレビ放送と強固な関係を持ち、1976年4月放送開始の『キングズゴルフ』から20年以上に渡り、フジテレビ系列の土曜23時台前半に一社提供枠を持っていた。特に『クイズDEデート』や『新・パンチDEデート』、『ねるとん紅鯨団』、『とんねるずのハンマープライス』といった視聴者参加型番組がこの枠からヒットした(特に『ねるとん紅鯨団』と『とんねるずのハンマープライス』、後番組『JAPAN BOYS』の司会をしていたとんねるずは、この枠で11年半にわたって出演するとともに、ミズノのCM[注釈 5]にも出演していたことがある。エンディングの提供読みは、ミズノのCMサウンドロゴを用いる斬新なスタイルとなっていた。とんねるずが司会を降板した1999年春以降も、同枠はスポーツバラエティ番組を制作・放送していたが、『福山エンヂニヤリング』放映中の2002年(平成14年)3月末を最後に、一社提供を帝人に譲ってスポンサーから降板した。
そのほか、スポーツを題材にしたテレビアニメでは番組提供だけでなく、2015年の『ダイヤのA』(テレビ東京系列)では制作協力、2018年の『はねバド!』(BS11・AT-Xほか)では取材協力・協賛として参加している。また、スポーツ中継などで契約アスリートが出演するCMを流すことがある。