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プランク長

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(2012年1月)
プランク長
Planck length
記号P{\displaystyle \ell _{P}}
1mP=1.616229(38)×10−35 m
相対標準不確かさ2.3×10−5
語源マックス・プランク
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プランク長(プランクちょう、:Planck length)は、長さプランク単位である。記号P{\displaystyle \ell _{P}} で表し、単位はmPである。コンプトン波長π{\displaystyle \pi } で割ったものとシュワルツシルト半径とが等しい長さとなる質量で定義される。このときの質量をプランク質量という。

導出

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質量m{\displaystyle m}光速度c{\displaystyle c}万有引力定数G{\displaystyle G} とすると、そのシュワルツシルト半径rs{\displaystyle r_{s}} は、

rs=2Gmc2,{\displaystyle r_{s}={2Gm \over c^{2}},}

と表される。一方、質量m{\displaystyle m} のコンプトン波長λc{\displaystyle \lambda _{c}}プランク定数h{\displaystyle h} を使って

λc=hmc,{\displaystyle \lambda _{c}={h \over mc},}

と表される。定義rS=λCπ{\displaystyle r_{S}={\lambda _{C} \over \pi }} より、

rS=2Gmc2=hπmc=2mc,{\displaystyle r_{S}={2Gm \over c^{2}}={h \over {\pi m}c}={2\hbar \over {m}c},}

ここで、=h2π{\displaystyle \hbar ={h \over {2\pi }}} (=ディラック定数)である。すると、質量m{\displaystyle m}、シュワルツシルト半径rS{\displaystyle r_{S}} はそれぞれ、

m=cG,rS=2Gc3,{\displaystyle m={\sqrt {\hbar c \over G}},r_{S}=2{\sqrt {\hbar G \over c^{3}}},}

となる。このとき、

=λC2π,{\displaystyle \ell ={\lambda _{C} \over 2{\pi }},}

をプランク単位系ではプランク長といい、記号P{\displaystyle \ell _{P}} (単位 :mP)で表す。国際単位系に換算すると、

Pmp=PGc3P×1.616 229(38)×1035m.{\displaystyle \ell _{P}\,{\mbox{m}}_{p}={\ell _{P}{\sqrt {\hbar G \over c^{3}}}}\thickapprox \ell _{P}\times 1.616\ 229(38)\times 10^{-35}\,{\mbox{m}}.}

となる[1]

背景

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この単位自然単位による計測系を作ろうとしていたマックス・プランクによって作られた[2]。プランク長はプランク質量に基づくものである。この単位が提唱されたときには量子力学一般相対性理論は知られていなかったが、後に、プランク長のスケールでは重力量子力学の影響を示すことが明らかとなった。そしてこの事から、重力が重力子によって媒介されていると言う重力相互作用の理論が予測された。

観測可能な宇宙推定の大きさ(共動距離直径 930億光年 =8.798×1026 m)は、5.444×1061 プランクメートルである。量子カオス系においてはプランク長よりも小さいスケールが現れることがある。大きさがないといわれている素粒子のシュワルツシルト半径は1mP以下であるが、1mP以下の長さが存在するか否かは判明していないことなどから実際に素粒子がシュワルツシルト半径を形成しているかどうかは定かではない。

脚注

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  1. ^(括弧内は標準不確かさ)。Planck length 2014年CODATA推奨値
  2. ^プランク長」『デジタル大辞泉』https://kotobank.jp/word/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E9%95%B7コトバンクより2022年2月3日閲覧 
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