Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


コンテンツにスキップ
Wikipedia
検索

プチ・ル・マン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プチ・ル・マン
IMSA スポーツカー選手権
開催地ロード・アトランタ
スポンサー企業モチュール
初開催1998年
周回394
耐久時間1998年 - 2013年
1,000マイル(1,600km)
または 10時間
2014年 -
10時間
最多勝利
(ドライバー)
リナルド・カペッロ (5回)
最多勝利
(チーム)
アウディ・スポーツ・ノースアメリカ (6回)
最多勝利
(マニファクチャー)
アウディ (9回)

プチ・ル・マンPetit Le Mansフランス語で「小さなル・マン」の意味)は、アメリカ合衆国ジョージア州ブラセルトンにあるロード・アトランタで毎年開催されるスポーツカー耐久レース

概要

[編集]

ロード・アトランタのオーナーのドン・パノスによってプチ・ル・マンは創設された。フランス西部自動車クラブ(ACO)が主催するル・マン24時間レースに準じたルールを、修正を若干加えて本レースに適用し、IMSA GT選手権の1戦として1998年の10月に第1回のレースが開催された。翌1999年には、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)のシリーズ・レースのひとつとなった。2010年2011年のレースではインターコンチネンタル・ル・マン・カップの選手権レースも兼ねていたが、2012年のレースでは、その年に新しくスタートしたFIA 世界耐久選手権の開催スケジュールから外れ、替わりにバーレーンが選ばれていた。その開催カレンダーが公表された後、多くの論争を引き起こした。2014年には、ALMSに替わってその年にスタートしたユナイテッド・スポーツカー選手権のシリーズ・レースのひとつとなった。

1998年から2013年までは、プチ・ル・マンは1,000マイル(1,600km)の走行距離の上限(おおよそ394周に相当する)に到達するか、10時間のレース時間の上限に到達するまでレースが行われる。例外は2009年のレースで、雨で中断して1,000マイル(1,600km)の走行距離に到達せずにレースが終了している。2014年以降は、走行距離の制限は撤廃され10時間のレース時間の上限の規定のみとなった[1][2]。レースカー1台につき2人または3人のチームを組んで争うクラス優勝に加えて、LMP(ル・マン・プロトタイプ)とLMGT(ル・マン・GT、カテゴリの詳細はプロトタイプレーシングカーの記事などを参照)に分割された異なるカテゴリー間でも総合順位が争われる。本レースのクラス優勝者は翌年のル・マン 24時間レースの招待状を自動的に受け取ることが出来たが、2012年よりレギュレーションからその規定は削除された。

リナルド・カペッロは、2000年2002年2006年2007年及び2008年の5回の最多優勝の記録を持つ。

2014年以降はUSCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権)内の、NAEC(ノースアメリカ・エンデュランスカップ)の一戦となっている。

2015年は初めてGTカーが、プロトタイプカーを抑えて優勝している。豪雨でコンチネンタルのワンメイクタイヤを履くプロトタイプカー勢がグリップに苦しむ中、タイヤ競争のあったGTLMクラスのミシュラン勢が実力を発揮して総合上位に上がった。レースは2時間余りを残してレース終了が宣言され、ポルシェ・911 RSRが優勝を果たした。

  • 多数の観衆たち(2008年)
    多数の観衆たち(2008年)
  • 2011年
    2011年

レースの記録(総合優勝者のみ)

[編集]
ドライバーチームシャシー -エンジン周回数選手権
1998年ベルギーの旗エリック・ヴァン・デ・ポール
南アフリカ共和国の旗ウェイン・テイラー
フランスの旗エマニュエル・コラール
アメリカ合衆国の旗 ドイル-リシ・レーシングフェラーリ・333SP391プロフェッショナル・スポーツカー・レーシング選手権
1999年オーストラリアの旗デビッド・ブラバム
フランスの旗エリック・ベルナール
イギリスの旗アンディ・ウォレス
アメリカ合衆国の旗パノス・モータースポーツパノス・LMP-1 ロードスターS-フォード394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2000年イギリスの旗アラン・マクニッシュ
イタリアの旗リナルド・カペッロ
イタリアの旗ミケーレ・アルボレート
ドイツの旗アウディスポーツ・ノースアメリカアウディ・R8394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2001年ドイツの旗フランク・ビエラ
イタリアの旗エマニュエル・ピロ
ドイツの旗アウディスポーツ・ノースアメリカアウディ・R8394アメリカン・ル・マン・シリーズ
ル・マン・シリーズ
2002年デンマークの旗トム・クリステンセン
イタリアの旗リナルド・カペッロ
ドイツの旗アウディスポーツ・ノースアメリカアウディ・R8394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2003年フィンランドの旗J.J.レート
イギリスの旗ジョニー・ハーバート
アメリカ合衆国の旗ADT チャンピオン・レーシングアウディ・R8394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2004年ドイツの旗マルコ・ヴェルナー
フィンランドの旗J.J.レート
アメリカ合衆国の旗ADT チャンピオン・レーシングアウディ・R8394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2005年ドイツの旗フランク・ビエラ
イタリアの旗エマニュエル・ピロ
アメリカ合衆国の旗ADT チャンピオン・レーシングアウディ・R8394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2006年イタリアの旗リナルド・カペッロ
イギリスの旗アラン・マクニッシュ
アメリカ合衆国の旗アウディスポーツ・ノースアメリカアウディ・R10 TDI394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2007年イギリスの旗アラン・マクニッシュ
イタリアの旗リナルド・カペッロ
アメリカ合衆国の旗アウディスポーツ・ノースアメリカアウディ・R10 TDI394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2008年イギリスの旗アラン・マクニッシュ
イタリアの旗リナルド・カペッロ
イタリアの旗エマニュエル・ピロ
アメリカ合衆国の旗アウディスポーツ・ノースアメリカアウディ・R10 TDI394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2009年フランスの旗フランク・モンタニー
フランスの旗ステファン・サラザン
フランスの旗チーム・プジョー・トタルプジョー・908 HDi FAP184アメリカン・ル・マン・シリーズ
2010年フランスの旗フランク・モンタニー
フランスの旗ステファン・サラザン
ポルトガルの旗ペドロ・ラミー
フランスの旗チーム・プジョー・トタルプジョー・908 HDi FAP394アメリカン・ル・マン・シリーズ
インターコンチネンタル・ル・マン・カップ
2011年フランスの旗フランク・モンタニー
フランスの旗ステファン・サラザン
オーストリアの旗アレクサンダー・ヴルツ
フランスの旗チーム・プジョー・トタルプジョー・908394アメリカン・ル・マン・シリーズ
インターコンチネンタル・ル・マン・カップ
2012年スイスの旗ニール・ジャニ
フランスの旗ニコラ・プロスト
イタリアの旗アンドレア・ベリッキ
スイスの旗レベリオン・レーシングローラ・B12/60-トヨタ394アメリカン・ル・マン・シリーズ
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ
2013年スイスの旗ニール・ジャニ
フランスの旗ニコラ・プロスト
ドイツの旗ニック・ハイドフェルド
スイスの旗レベリオン・レーシングローラ・B12/60-トヨタ394アメリカン・ル・マン・シリーズ
2014年アメリカ合衆国の旗ジョーダン・テイラー
アメリカ合衆国の旗リッキー・テイラー
イタリアの旗マックス・アンジェレッリ
アメリカ合衆国の旗ウェイン・テイラー・レーシングシボレー・コルベット DP400ユナイテッド・スポーツカー選手権
2015年イギリスの旗ニック・タンディ
フランスの旗パトリック・ピレ
オーストリアの旗リヒャルト・リーツ
アメリカ合衆国の旗ポルシェ・ノースアメリカポルシェ・911 RSR199ユナイテッド・スポーツカー選手権
2016年アメリカ合衆国の旗ジョン・ピュー英語版
ブラジルの旗オズワルド・ネグリJr.英語版
フランスの旗オリヴィエ・プラ
アメリカ合衆国の旗マイク・シャンク・レーシングリジェ・JS P2-ホンダ412ウェザーテック・スポーツカー選手権
2017年イギリスの旗ライアン・ダルジール
ニュージーランドの旗ブレンドン・ハートレイ
アメリカ合衆国の旗スコット・シャープ
アメリカ合衆国の旗テキーラ・パトロン ESM日産・オンローク・DPi402ウェザーテック・スポーツカー選手権
2018年アメリカ合衆国の旗ライアン・ハンター=レイ
アメリカ合衆国の旗ジョーダン・テイラー
オランダの旗レンガー・ヴァン・デル・ザンデ
アメリカ合衆国の旗ウェイン・テイラー・レーシングキャデラック・DPi-V.R443ウェザーテック・スポーツカー選手権
2019年ブラジルの旗フェリペ・ナスル
ブラジルの旗ピポ・デラーニ
アメリカ合衆国の旗エリック・カラン英語版
アメリカ合衆国の旗ウィレン・エンジニアリング・レーシングキャデラック・DPi-V.R465ウェザーテック・スポーツカー選手権
2020年オランダの旗レンガー・ヴァン・デル・ザンデ
オーストラリアの旗ライアン・ブリスコー
ニュージーランドの旗スコット・ディクソン
アメリカ合衆国の旗コニカミノルタ・キャデラックキャデラック・DPi-V.R460ウェザーテック・スポーツカー選手権
2021年オランダの旗ジョナサン・ボマリト
イギリスの旗オリバー・ジャービス
イギリスの旗ハリー・ティンクネル
カナダの旗マツダ・モータースポーツマツダ・RT24-P410ウェザーテック・スポーツカー選手権
2022年イギリスの旗トム・ブロンクビスト
ブラジルの旗エリオ・カストロネベス
イギリスの旗オリバー・ジャービス
アメリカ合衆国の旗メイヤー・シャンク・レーシング ウィズカーブ・アガジャニアンアキュラ・ARX-05423ウェザーテック・スポーツカー選手権
2023年イギリスの旗トム・ブロンクビスト
アメリカ合衆国の旗コリン・ブラウン英語版
ブラジルの旗エリオ・カストロネベス
アメリカ合衆国の旗メイヤー・シャンク・レーシング ウィズカーブ・アガジャニアンアキュラ・ARX-06397ウェザーテック・スポーツカー選手権
2024年フランスの旗セバスチャン・ボーデ
オランダの旗レンガー・ヴァン・デル・ザンデ
ニュージーランドの旗スコット・ディクソン
アメリカ合衆国の旗キャデラック・レーシングキャデラック・Vシリーズ.R443ウェザーテック・スポーツカー選手権

レコード(総合優勝者のみ)

[編集]

最多優勝記録(ドライバー別)

[編集]
順位ドライバー勝利数
1イタリアの旗リナルド・カペッロ52000年,2002年,2006-2008年
2イギリスの旗アラン・マクニッシュ42000年,2006-2008年
3イタリアの旗エマニュエル・ピロ32001年,2005年,2008年
フランスの旗フランク・モンタニー2009-2011年
フランスの旗ステファン・サラザン2009-2011年
6フィンランドの旗J.J.レート22003-2004年
ドイツの旗フランク・ビエラ2001年,2005年
スイスの旗ニール・ジャニ2012-2013年
フランスの旗ニコラ・プロスト2012-2013年
アメリカ合衆国の旗ジョーダン・テイラー2014,2018年

最多優勝記録(コンストラクター別)

[編集]
順位コンストラクター勝利数
1ドイツの旗アウディ92000-2008年
2アメリカ合衆国の旗キャデラック42018-2020年,2024年
3フランスの旗プジョー32009-2011年
4イギリスの旗ローラ22012-2013年
日本の旗アキュラ2022-2023年
6イタリアの旗フェラーリ11998年
アメリカ合衆国の旗パノス1999年
アメリカ合衆国の旗シボレー2014年
ドイツの旗ポルシェ2015年
フランスの旗リジェ2016年
日本の旗日産2017年
日本の旗マツダ2021年

脚注

[編集]
  1. ^Petit Le Mans”.IMSA.com. 2014年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月2日閲覧。
  2. ^@sportscar365”.Twitter.com. 2014年10月2日閲覧。

外部リンク

[編集]
四輪競技
フォーミュラカー
(オープンホイール)
スポーツカー及び耐久レース
グランドツーリングカー
ツーリングカー
ラリー
スプリントラリー
ラリーレイド
ヒルクライム
ドリフト
その他の四輪競技
世界三大レース
二輪競技
ロードレース
モトクロス
トライアル
その他の二輪競技
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=プチ・ル・マン&oldid=102963203」から取得
カテゴリ:

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp