| 臨床データ | |
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| 販売名 | Adipex-p, Duromine, Metermine, Suprenza, others |
| 別名 | α-methyl-amphetamine α,α-dimethylphenethylamine |
| AHFS/ Drugs.com | monograph |
| MedlinePlus | a682187 |
| 医療品規制 | |
| 胎児危険度分類 | |
| 依存性 | Limited[1] |
| 嗜癖傾向 | Low[2] |
| 投与経路 | By mouth |
| 薬物クラス | Appetite suppressant[3] |
| 法的地位 | |
| 法的地位 |
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| 薬物動態データ | |
| 生体利用率 | High (almost complete)[4] |
| タンパク結合 | Approximately 96.3% |
| 代謝 | Liver[4] |
| 消失半減期 | 25 hours, urinary pH-dependent[4] |
| 排泄 | Urinary (62–85% unchanged)[4] |
| 識別子 | |
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| CompTox Dashboard (EPA) | |
| ECHA InfoCard | 100.004.112 |
| 化学的および物理的データ | |
| 化学式 | C10H15N |
| 分子量 | 149.237 g·mol−1 |
| 3D model (JSmol) | |
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| (verify) | |
| テンプレートを表示 | |
フェンテルミン(英:Phentermine、(phenyl–tertiary-butyl–amine))は、イオナミン(英:Ionamin)などの製品名で販売されている医薬品であり、肥満の治療に用いられ、食事療法や運動療法と併用される[3]。投与法は経口により最長数週間とされる[3]。数週間後には有益な効果はみられなくなる[3]。フェンテルミン・トピラマートの合剤としても利用できる[6]。
一般的な副作用には、速い心拍、高血圧、睡眠障害、めまい、落ち着きがなくなるなどがあげられる[3]。重度の副作用には、肺高血圧、心臓弁膜症、乱用などがあげられる[3]。妊娠中や授乳中の人の服用は推奨されない[7]。選択的セロトニン再取り込み阻害薬やモノアミン酸化酵素阻害薬との併用は推奨されない[3]。作用機序は食欲抑制(英語版)を促す中枢神経系精神刺激薬のような働きをする[3]。科学的にフェンテルミンは、置換アンフェタミン類(英語版)である[8]。
フェンテルミンが米国で医薬品として承認されたのは1959年である[3]。後発医薬品として入手できる。米国での卸売価格は1か月分で約2.55米ドルである[9]。2017年の米国で210番目に最も一般的に処方された医薬品であり、その処方件数は200万件を超える[10][11]。フェンテルミンは2000年に英国の市場から撤退したが、その前にはフェンテルミンが含まれる合剤(英語版)のフェンフェン(フェンフルラミン・フェンテルミン)(英語版)が副作用を理由に1997年に市場から撤退している[12]。