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パルム・ドール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パルム・ドール
Palme d'Or
会場カンヌ
フランスの旗フランス
主催カンヌ国際映画祭

パルム・ドール:Palme d'Or、Golden Palmae。「黄金の椰子」)は、カンヌ国際映画祭1946年 - )における最高賞である。

日本の作品では、『地獄門』(衣笠貞之助監督)、『影武者』(黒澤明監督)、『楢山節考』『うなぎ』(それぞれ今村昌平監督)、『万引き家族』(是枝裕和監督)の5作品が受賞している。

変遷

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1939年から1954年までは最高賞を「グランプリ」(Grand Prix du Festival International du Film)としていたが、1955年トロフィーの形にちなんだ「パルム・ドール」(黄金シュロ、デザインはジャン・コクトー)を正式名称とし、「グランプリ」とも呼ばれる形とした。

1964年に最高賞の正式名称を「グランプリ」に戻すが[1]1975年に再度「パルム・ドール」とした[2]

長らくカンヌにおいては「グランプリ」とは最高賞の正式名称もしくは別名であったが、1990年からは審査員特別賞Grand Prix Spécial du Jury)に「グランプリ」の名が与えられることになった。こちらは最高賞ではないので注意が必要である。

2015年、パルム・ドールが制定されてから60周年を迎えたことを記念してアレクシス・ヴェレル監督の、パルム・ドール受賞者に取材したドキュメンタリー映画『カンヌ 伝説が生まれる街』(原題/La légende de la palme d'or (The Legend of The Palme D'Or))が公開された。出演は、マーティン・スコセッシヴィム・ヴェンダースジェーン・カンピオンスティーヴン・ソダーバーグエミール・クストリッツァナンニ・モレッティアピチャッポン・ウィーラセタクン

スペシャル・パルム・ドール

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2018年第71回カンヌ国際映画祭では、パルムドールを超越する賞として例外的に「スペシャル・パルム・ドール」が授与された。受賞作はジャン=リュック・ゴダール監督の『イメージの本』である。

受賞記録

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パルムドールの最多受賞記録は現在2回であり、それを達成した監督は、

の9組である。

パルム・ドールを受賞した女性監督はジェーン・カンピオンジュリア・デュクルノージュスティーヌ・トリエの3人だけであり、金熊賞金獅子賞の7人に比べ少ない。

パルム・ドール受賞作は他の賞を受賞できないという決まりがある。そのため2013年には『アデル、ブルーは熱い色』での演技を表彰する目的で、監督アブデラティフ・ケシシュに加え、主演のアデル・エグザルホプロスレア・セドゥにもパルム・ドールが贈られた。これは審査委員長スティーヴン・スピルバーグの計らいによるものであり、史上初のことである。

1930年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1939年大平原
Union Pacific
セシル・B・デミルアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国

1940年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1946年もだえ
Iris och löjtnantshjärta
アルフ・シェーベルイ スウェーデン
失われた週末
The Lost Weekend
ビリー・ワイルダーアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
地球は赤くなる
De røde enge
ボディル・イプセン
ラウ・ラウリッツェン
 デンマーク
下層都市
Neecha Nagar(नीचा नगर)
チェタン・アナンドイギリス領インド帝国の旗インド
逢びき
Brief Encounter
デヴィッド・リーンイギリスの旗イギリス
マリア・カンデラリア
María Candelaria (Xochimilco)
エミリオ・フェルナンデスメキシコの旗メキシコ
偉大な転換
Великий перелом
フリードリッヒ・エルムレルソビエト連邦の旗ソビエト連邦
田園交響楽
La symphonie pastorale
ジャン・ドラノワフランスの旗フランス
最後のチャンス
Die letzte Chance
レオポルト・リントベルクスイスの旗スイス
翼のない男たち
Muzi bez krídel
フランチシェク・チャープチェコスロバキアの旗チェコスロバキア
無防備都市
Roma, città aperta
ロベルト・ロッセリーニイタリアの旗イタリア
1947年受賞作なし
1949年第三の男
The Third Man
キャロル・リードイギリスの旗イギリス
註:1946~54年まではパルム・ドールではなくグランプリという名前だった。1948年には映画祭自体が開催されなかった。

1950年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1951年令嬢ジュリー
Fröken Julie
アルフ・シェーベルイ スウェーデン
ミラノの奇蹟
Miracolo a Milano
ヴィットリオ・デ・シーカイタリアの旗イタリア
1952年オーソン・ウェルズのオセロ
The Tragedy of Othello: The Moor of Venice
オーソン・ウェルズアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
2ペンスの希望
Due soldi di speranza
レナート・カステラーニイタリアの旗イタリア
1953年恐怖の報酬
Le Salaire de la peur
アンリ=ジョルジュ・クルーゾーフランスの旗フランス
1954年地獄門衣笠貞之助日本の旗日本
1955年マーティ
Marty
デルバート・マンアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1956年沈黙の世界
Le Monde du silence
ジャック=イヴ・クストー
ルイ・マル
フランスの旗フランスイタリアの旗イタリア
1957年友情ある説得
Friendly Persuasion
ウィリアム・ワイラーアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1958年鶴は翔んでゆく
Летят журавли
ミハイル・カラトーゾフソビエト連邦の旗ソビエト連邦
1959年黒いオルフェ
Orfeu Negro
マルセル・カミュフランスの旗フランスイタリアの旗イタリアブラジルの旗ブラジル
註:1946~54年まではパルム・ドールではなくグランプリという名前だった。1950年には映画祭自体が開催されなかった。

1960年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1960年甘い生活
La dolce vita
フェデリコ・フェリーニイタリアの旗イタリアフランスの旗フランス
1961年かくも長き不在
Une aussi longue absence
アンリ・コルピフランスの旗フランス
ビリディアナ
Viridiana
ルイス・ブニュエルスペインの旗スペイン
1962年サンタ・バルバラの誓い
O Pagador de Promessas
アンセルモ・デュアルテブラジルの旗ブラジル
1963年山猫
Il gattopardo
ルキノ・ヴィスコンティイタリアの旗イタリア
1964年シェルブールの雨傘
Les Parapluies de Cherbourg
ジャック・ドゥミフランスの旗フランス
1965年ナック
The Knack ...and How to Get It
リチャード・レスターイギリスの旗イギリス
1966年男と女
Un homme et une femme
クロード・ルルーシュフランスの旗フランス
蜜がいっぱい
Signore e Signori
ピエトロ・ジェルミイタリアの旗イタリアフランスの旗フランス
1967年欲望
BLOW-UP
ミケランジェロ・アントニオーニイギリスの旗イギリスイタリアの旗イタリア
1968年五月革命で中止
1969年If もしも....
If....
リンゼイ・アンダーソンイギリスの旗イギリス

1970年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1970年M★A★S★H マッシュ
M*A*S*H
ロバート・アルトマンアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1971年
The Go-Between
ジョゼフ・ロージーイギリスの旗イギリス
1972年労働者階級は天国に入る
La classe operaia va in paradiso
エリオ・ペトリイタリアの旗イタリア
黒い砂漠
Il caso Mattei
フランチェスコ・ロージイタリアの旗イタリア
1973年雇い人
The Hireling
アラン・ブリッジスイギリスの旗イギリス
スケアクロウ
Scarecrow
ジェリー・シャッツバーグアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1974年カンバセーション…盗聴…
The Conversation
フランシス・フォード・コッポラアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1975年くすぶりの年代の記録(小さな火の歴史)
Chronique des annés de braise
モハメッド・ラクダル=ハミナアルジェリアの旗アルジェリア
1976年タクシードライバー
Taxi Driver
マーティン・スコセッシアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1977年父 パードレ・パドローネ
Padre Padrone
パオロ・タヴィアーニ
ヴィットリオ・タヴィアーニ
イタリアの旗イタリア
1978年木靴の樹
L'Albero degli zoccoli
エルマンノ・オルミイタリアの旗イタリアフランスの旗フランス
1979年地獄の黙示録
Apocalypse Now
フランシス・フォード・コッポラアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
ブリキの太鼓
Die Blechtrommel
フォルカー・シュレンドルフ西ドイツの旗西ドイツ

1980年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1980年オール・ザット・ジャズ
All That Jazz
ボブ・フォッシーアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
影武者黒澤明日本の旗日本
アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1981年鉄の男
Czlowiek z zelaza
アンジェイ・ワイダポーランドの旗ポーランド
1982年ミッシング
Missing
コスタ・ガヴラスギリシャの旗ギリシャアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国

Yol
ユルマズ・ギュネイトルコの旗トルコ
1983年楢山節考今村昌平日本の旗日本
1984年パリ、テキサス
Paris,Texas
ヴィム・ヴェンダース西ドイツの旗西ドイツ
1985年パパは、出張中!
Otac na sluzbenom putu
エミール・クストリッツァユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗ユーゴスラビア
1986年ミッション
The Mission
ローランド・ジョフィイギリスの旗イギリス
1987年悪魔の陽の下に
Sous le soleil de Satan
モーリス・ピアラフランスの旗フランス
1988年ペレ
Pelle Erobreren
ビレ・アウグスト デンマーク スウェーデン
1989年セックスと嘘とビデオテープ
Sex, Lies, and Videotape
スティーヴン・ソダーバーグアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国

1990年代

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開催年題名
原題
監督製作国
1990年ワイルド・アット・ハート
Wild at Heart
デヴィッド・リンチアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1991年バートン・フィンク
Barton Fink
コーエン兄弟アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1992年愛の風景
Den gode vilje
ビレ・アウグスト デンマーク スウェーデン
1993年さらば、わが愛/覇王別姫
霸王別姬
チェン・カイコー中華人民共和国の旗中国香港の旗イギリス領香港
ピアノ・レッスン
The Piano
ジェーン・カンピオンニュージーランドの旗ニュージーランド
1994年パルプ・フィクション
Pulp Fiction
クエンティン・タランティーノアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
1995年アンダーグラウンド
Underground
エミール・クストリッツァユーゴスラビアの旗ユーゴスラビア
1996年秘密と嘘
Secrets & Lies
マイク・リーイギリスの旗イギリス
1997年桜桃の味
طعم گيلاس
アッバス・キアロスタミイランの旗イラン
うなぎ今村昌平日本の旗日本
1998年永遠と一日
Μιά αιωνιότητα και μιά μέρα
テオ・アンゲロプロスギリシャの旗ギリシャ
1999年ロゼッタ
Rosetta
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌベルギーの旗ベルギーフランスの旗フランス

2000年代

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開催年題名
原題
監督製作国
2000年ダンサー・イン・ザ・ダーク
Dancer in the Dark
ラース・フォン・トリアー デンマーク
2001年息子の部屋
La stanza del figlio
ナンニ・モレッティイタリアの旗イタリア
2002年戦場のピアニスト
The Pianist
ロマン・ポランスキーポーランドの旗ポーランド
2003年エレファント
Elephant
ガス・ヴァン・サントアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
2004年華氏911
Fahrenheit 9/11
マイケル・ムーアアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
2005年ある子供
L'Enfant
ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌベルギーの旗ベルギーフランスの旗フランス
2006年麦の穂をゆらす風
The Wind That Shakes the Barley
ケン・ローチアイルランドの旗アイルランド
2007年4ヶ月、3週と2日
4 luni, 3 saptamâni si 2 zile
クリスティアン・ムンジウ ルーマニア
2008年パリ20区、僕たちのクラス
Entre Les Murs
ローラン・カンテフランスの旗フランス
2009年白いリボン
Das weiße Band – Eine deutsche Kindergeschichte
ミヒャエル・ハネケ オーストリア

2010年代

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開催年題名
原題
監督製作国
2010年ブンミおじさんの森
ลุงบุญมีระลึกชาติ
アピチャッポン・ウィーラセタクンタイ王国の旗タイ
2011年ツリー・オブ・ライフ
The Tree of Life
テレンス・マリックアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
2012年愛、アムール
Amour
ミヒャエル・ハネケ オーストリアフランスの旗フランスドイツの旗ドイツ
2013年アデル、ブルーは熱い色
La Vie d'Adèle
アブデラティフ・ケシシュフランスの旗フランス
2014年雪の轍
Kış Uykusu
ヌリ・ビルゲ・ジェイラントルコの旗トルコドイツの旗ドイツフランスの旗フランス
2015年ディーパンの闘い
Dheepan
ジャック・オーディアールフランスの旗フランス
2016年わたしは、ダニエル・ブレイク
I, Daniel Blake
ケン・ローチイギリスの旗イギリスフランスの旗フランスベルギーの旗ベルギー
2017年ザ・スクエア 思いやりの聖域
The Square
リューベン・オストルンド スウェーデン デンマークアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国フランスの旗フランス
2018年万引き家族是枝裕和日本の旗日本
2019年パラサイト 半地下の家族
기생충
ポン・ジュノ大韓民国の旗韓国

2020年代

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開催年題名
原題
監督製作国
2020年新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、実施なし[3]
2021年TITANE/チタン
Titane
ジュリア・デュクルノーフランスの旗フランスベルギーの旗ベルギー
2022年逆転のトライアングル
Triangle of Sadness
リューベン・オストルンド スウェーデンフランスの旗フランスイギリスの旗イギリスドイツの旗ドイツ
2023年落下の解剖学
Anatomie d'une chute
ジュスティーヌ・トリエフランスの旗フランス
2024年ANORA アノーラ
Anora
ショーン・ベイカーアメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
2025年シンプル・アクシデント/偶然英語版
یک تصادف ساده
ジャファール・パナヒイランの旗イランフランスの旗フランスルクセンブルクの旗ルクセンブルク[4][5][6]

脚注

[編集]
  1. ^Awards at Cannes Film Festival: Golden Palm”. The Internet Movie Database (2008年). 2008年5月28日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^Awards at Cannes Film Festival: Grand Prize of the Festival”. The Internet Movie Database (2008年). 2008年5月28日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^Facebook (2020年6月4日). “The Cannes Film Festival was canceled. But now we know the films that would have screened” (英語). Los Angeles Times. 2021年7月18日閲覧。
  4. ^Le Palmarès du 78e Festival de Cannes” (フランス語). Festival de Cannes (2025年5月24日). 2025年5月28日閲覧。
  5. ^カンヌ映画祭、最高賞に「シンプル・アクシデント」 早川作品は受賞ならず”. 日本経済新聞 (2025年5月25日). 2025年5月28日閲覧。
  6. ^日本放送協会 (2025年5月25日). “カンヌ映画祭 イラン監督作品が最優秀賞 早川監督作品受賞逃す”. NHKニュース. 2025年5月28日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

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