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バニア・キング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バニア・キング
Vania King
バニア・キング
基本情報
国籍アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
出身地同・カリフォルニア州
モントレーパーク
生年月日 (1989-02-03)1989年2月3日(36歳)
身長165cm
体重59kg
利き手
バックハンド両手打ち
ツアー経歴
デビュー年2006年
引退年2020年
ツアー通算16勝
シングルス1勝
ダブルス15勝
生涯通算成績588勝451敗
シングルス269勝250敗
ダブルス319勝201敗
生涯獲得賞金$4,547,269
4大大会最高成績・シングルス
全豪3回戦(2012)
全仏3回戦(2011)
ウィンブルドン2回戦(2006・09)
全米3回戦(2009・11)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪ベスト8(2012・16・18)
全仏ベスト4(2011)
ウィンブルドン優勝(2010)
全米優勝(2010)
優勝回数2(英1・米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏準優勝(2009)
キャリア自己最高ランキング
シングルス50位(2006年11月6日)
ダブルス3位(2011年6月6日)

バニア・キングVania King,1989年2月3日 - )は、アメリカカリフォルニア州モントレーパーク出身の女子プロテニス選手。中国系の選手で、漢字名は金 久慈 という。2010年ウィンブルドン全米オープンで、ヤロスラワ・シュウェドワと組んだダブルスで優勝した。WTAツアーでシングルス1勝、ダブルス15勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス50位、ダブルス3位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

来歴

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父親の手ほどきにより、4歳からテニスを始める。2005年全米オープンで、彼女はジュニア女子ダブルス部門でアレクサ・グラッチ(同じアメリカの選手)と組んで準優勝し、一般の部でも女子シングルスの予選3試合を勝ち抜いて、ナタリー・ドシーとの2回戦まで進出した。2006年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのアメリカ代表選手に選ばれる。2006年全米オープンでは、アンドレ・アガシマルコス・バグダティスによる男子シングルス2回戦の試合開始に先立ち、バニア・キングがアメリカの愛国歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」の歌い手に選ばれた。彼女自身は、女子シングルス2回戦でジュスティーヌ・エナン=アーデンに 1-6, 2-6 のストレートで敗れた。1か月後の2006年10月、キングはエレナ・コスタニッチとペアを組み、日本ジャパン・オープン女子ダブルスでツアー初優勝を飾った。翌週のタイバンコク大会では単複2冠を獲得し、シングルス決勝で地元タイ人選手のタマリネ・タナスガーンを 2-6, 6-4, 6-4 の逆転で破り、コスタニッチとのダブルスで2週連続優勝を決めた。

シングルスはこの1勝どまりであるが、ダブルスで2007年2008年に2勝ずつを獲得した。2008年東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメントではナディア・ペトロワと組み、決勝でリサ・レイモンド&サマンサ・ストーサー組を 6-1, 6-4 で破った優勝がある。

2009年全仏オープンで、バニア・キングはブラジルマルセロ・メロと混合ダブルスのペアを組み、決勝戦まで勝ち進んだ。パートナーのメロは、ダブルスのスペシャリストとして有名な選手である。決勝戦で2人は第1シードペアのボブ・ブライアン&リーゼル・フーバー組と対戦し、7-5, 6-7 で1セット・オールになった。全仏オープンのダブルスでは、混合のみ10ポイント・タイブレーク決戦方式(通称:スーパータイブレーク方式)で勝敗を決定する。この方式では、1セット・オールになった時は10点制のタイブレークを行い、先に10ポイント取った方が勝者になる。キングとメロはタイブレークを 7-10 で落とし、全仏混合ダブルス準優勝者になった。

2010年はヤロスラワ・シュウェドワと組んだダブルスで、ウィンブルドン全米オープンで優勝した。2011年全米オープンではシュウェドワとのダブルスで2年連続の決勝に進出したが、リーゼル・フーバー&リサ・レイモンド組に 6–4, 6–7(5), 6–7(3) で敗れ連覇を逃した。

キングは2020年に31歳で現役を引退した。

WTAツアー決勝進出結果

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シングルス: 3回 (1勝2敗)

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大会グレード
2008年以前2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0)プレミア・マンダトリー (0-0)
プレミア5 (0-0)
ティア II (0–0)プレミア (0–0)
ティア III (1–0)インターナショナル (0–2)
ティア IV & V (0–0)
結果No.決勝日大会サーフェス対戦相手スコア
優勝1.2006年10月15日タイ王国の旗バンコクハードタイ王国の旗タマリネ・タナスガーン2–6, 6–4, 6–4
準優勝1.2013年9月21日中華人民共和国の旗広州ハード中華人民共和国の旗張帥6-7(1), 1-6
準優勝2.2016年8月7日中華人民共和国の旗南昌ハード中華人民共和国の旗段瑩瑩6–1, 4–6, 2–6

ダブルス: 33回 (15勝18敗)

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大会グレード
2008年以前2009年以後
グランドスラム (2–1)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (1–1)プレミア・マンダトリー (0-0)
プレミア5 (1-1)
ティア II (0–0)プレミア (1–4)
ティア III (4–3)インターナショナル (5–7)
ティア IV & V (1–1)
結果No.決勝日大会サーフェスパートナー対戦相手スコア
準優勝1.2006年10月1日中華人民共和国の旗広州ハードクロアチアの旗エレナ・コスタニッチ中華人民共和国の旗李婷
中華人民共和国の旗孫甜甜
4–6, 6–2, 5–7
優勝1.2006年10月8日日本の旗東京ハードクロアチアの旗エレナ・コスタニッチチャイニーズタイペイの旗詹詠然
チャイニーズタイペイの旗荘佳容
7–6(2), 5–7, 6–2
優勝2.2006年10月15日タイ王国の旗バンコクハードクロアチアの旗エレナ・コスタニッチアルゼンチンの旗マリアナ・ディアス=オリバ
南アフリカ共和国の旗ナタリー・グランディン
7–5, 2–6, 7–5
準優勝2.2007年2月4日日本の旗東京カーペット (室内)オーストラリアの旗レネ・スタブスアメリカ合衆国の旗リサ・レイモンド
オーストラリアの旗サマンサ・ストーサー
6–7, 6–3, 5–7
優勝3.2007年5月14日モロッコの旗フェズクレーインドの旗サニア・ミルザルーマニアの旗アンドレア・エリット=ヴァンク
ロシアの旗アナスタシア・ロディオノワ
6–1, 6–2
準優勝3.2007年9月30日中華人民共和国の旗広州ハード中華人民共和国の旗孫甜甜中華人民共和国の旗彭帥
中華人民共和国の旗晏紫
3–6, 4–6
準優勝4.2007年10月7日日本の旗東京ハードチャイニーズタイペイの旗荘佳容中華人民共和国の旗孫甜甜
中華人民共和国の旗晏紫
6–1, 2–6, [6-10]
優勝4.2007年10月12日インドの旗コルカタハードロシアの旗アーラ・クドゥリャフツェワイタリアの旗アルベルタ・ブリアンティ
ウクライナの旗マリヤ・コリツェワ
6–1, 6–4
準優勝5.2008年2月10日タイ王国の旗パタヤハードチャイニーズタイペイの旗謝淑薇チャイニーズタイペイの旗詹詠然
チャイニーズタイペイの旗荘佳容
4–6, 3–6
優勝5.2008年9月21日日本の旗東京ハードロシアの旗ナディア・ペトロワアメリカ合衆国の旗リサ・レイモンド
オーストラリアの旗サマンサ・ストーサー
6–1, 6–4
優勝6.2008年11月2日カナダの旗ケベックシティハードドイツの旗アンナ=レナ・グローネフェルトアメリカ合衆国の旗ジル・クレイバス
タイ王国の旗タマリネ・タナスガーン
7–6(3), 6–4
優勝7.2009年1月11日オーストラリアの旗ブリスベンハードドイツの旗アンナ=レナ・グローネフェルトポーランドの旗クラウディア・ヤンス
ポーランドの旗アリシア・ロソルスカ
3–6, 7–5, [10–5]
優勝8.2009年9月14日カナダの旗ケベックシティハード
(室内)
チェコの旗バルボラ・ザフラボバ・ストリコバスウェーデンの旗ソフィア・アルビドソン
フランスの旗セベリーヌ・ブレモン
6–1, 6–3
優勝9.2010年2月20日アメリカ合衆国の旗メンフィスハードオランダの旗ミハエラ・クライチェクアメリカ合衆国の旗ベサニー・マテック=サンズ
アメリカ合衆国の旗メガン・ショーネシー
7–5, 6–2
準優勝6.2010年3月7日メキシコの旗モンテレイハードドイツの旗アンナ=レナ・グローネフェルトチェコの旗イベタ・ベネソバ
チェコの旗バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
6–3, 4–6, [8–10]
準優勝7.2010年4月18日アメリカ合衆国の旗チャールストンクレーオランダの旗ミハエラ・クライチェクアメリカ合衆国の旗リーゼル・フーバー
ロシアの旗ナディア・ペトロワ
3–6, 4–6
優勝10.2010年5月22日フランスの旗ストラスブールクレーフランスの旗アリーゼ・コルネロシアの旗アーラ・クドゥリャフツェワ
オーストラリアの旗アナスタシア・ロディオノワ
3–6, 6–4, [10–7]
準優勝8.2010年6月19日オランダの旗スヘルトーヘンボスカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワロシアの旗アーラ・クドゥリャフツェワ
オーストラリアの旗アナスタシア・ロディオノワ
6–3, 3–6, [6–10]
優勝11.2010年7月3日イギリスの旗ウィンブルドンカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワロシアの旗エレーナ・ベスニナ
ロシアの旗ベラ・ズボナレワ
7–6(6), 6–2
優勝12.2010年9月13日アメリカ合衆国の旗全米オープンハードカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワアメリカ合衆国の旗リーゼル・フーバー
ロシアの旗ナディア・ペトロワ
2-6, 6-4, 7–6(4)
準優勝9.2011年3月6日メキシコの旗モンテレイハードドイツの旗アンナ=レナ・グローネフェルトチェコの旗イベタ・ベネソバ
チェコの旗バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
7–6(8), 2–6, [6–10]
準優勝10.2011年5月15日イタリアの旗ローマクレーカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワ中華人民共和国の旗彭帥
中華人民共和国の旗鄭潔
2–6, 3–6
優勝13.2011年8月20日アメリカ合衆国の旗シンシナティハードカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワ南アフリカ共和国の旗ナタリー・グランディン
チェコの旗ブラディミラ・ウーリロバ
6–4, 3–6, [11–9]
準優勝11.2011年9月11日アメリカ合衆国の旗全米オープンハードカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワアメリカ合衆国の旗リーゼル・フーバー
アメリカ合衆国の旗リサ・レイモンド
6–4, 6–7(5), 6–7(3)
準優勝12.2011年10月16日日本の旗大阪ハードカザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワ日本の旗クルム伊達公子
中華人民共和国の旗張帥
5–7, 6–3, [9–11]
優勝14.2011年10月22日ロシアの旗モスクワハード
(室内)
カザフスタンの旗ヤロスラワ・シュウェドワオーストラリアの旗アナスタシア・ロディオノワ
カザフスタンの旗ガリナ・ボスコボワ
7–6(3), 6–3
準優勝13.2012年7月15日アメリカ合衆国の旗スタンフォードハードオーストラリアの旗ヤルミラ・ガイドソバニュージーランドの旗マリナ・エラコビッチ
イギリスの旗ヘザー・ワトソン
5–7, 6–7(7)
準優勝14.2012年7月22日アメリカ合衆国の旗カールスバッドハードロシアの旗ナディア・ペトロワアメリカ合衆国の旗ラケル・コップス=ジョーンズ
アメリカ合衆国の旗アビゲイル・スピアーズ
2–6, 4–6
準優勝15.2012年9月23日大韓民国の旗ソウルハードウズベキスタンの旗アクグル・アマンムラドワアメリカ合衆国の旗ラケル・コップス=ジョーンズ
アメリカ合衆国の旗アビゲイル・スピアーズ
6–2, 2–6, [8–10]
準優勝16.2013年9月21日中華人民共和国の旗広州ハードカザフスタンの旗ガリナ・ボスコボワチャイニーズタイペイの旗謝淑薇
中華人民共和国の旗彭帥
3-6, 6-4, [10-12]
準優勝17.2014年4月13日コロンビアの旗ボゴタクレー南アフリカ共和国の旗シャネル・シェパーズスペインの旗ララ・アルアバレナ
フランスの旗キャロリン・ガルシア
6–7(5), 4–6
優勝15.2016年1月9日中華人民共和国の旗深圳ハードルーマニアの旗モニカ・ニクレスク中華人民共和国の旗徐一幡
中華人民共和国の旗鄭賽賽
6–1, 6–4
準優勝18.2016年6月19日イギリスの旗バーミンガムロシアの旗アーラ・クドリャフツェワチェコの旗カロリナ・プリスコバ
チェコの旗バルボラ・ストリコバ
3–6, 6–7(1)

4大大会ダブルス優勝

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全仏オープン混合ダブルス準優勝:2009年)

4大大会シングルス成績

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略語の説明
 W  F SFQF#RRRQ#LQ A Z#PO G  S  B NMS P NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会20052006200720082009201020112012201320142015201620172018通算成績
全豪オープンALQ1R1RLQ2R2R3R1R1RA2R1RA5–9
全仏オープンA1R1R2RLQ1R3R2R2R1RALQA1R5–9
ウィンブルドンA2R1R1R2R1R1R1R1R1RALQAA2–9
全米オープン2R2R1R1R3R2R3R1R1R2R1R2RA2R10–13

外部リンク

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イギリスの旗 ウィンブルドン(オープン化以後)女子ダブルス優勝者
全米テニス選手権(1889–1967)女複 ||男単女単 |男複混複
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