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ニック・カーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ニック・カーツ
*Nick Kurtz*
アスレチックス #16
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ペンシルベニア州ランカスター
生年月日	(2003-03-12)2003年 3月12日（22歳）
身長体重	6' 5" ＝約195.6 cm 240 lb ＝約108.9 kg
選手情報
投球・打席	左投左打
ポジション	一塁手
プロ入り	2024年 MLBドラフト1巡目（全体4位）
初出場	2025年4月23日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
ベイラー・スクール（英語版）ウェイクフォレスト大学アスレチックス (2025 - )
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ニコラス・ジェフリー・カーツ（Nicholas Jeffrey Kurtz,2003年 3月12日 - ）は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ランカスター出身のプロ野球選手（内野手）。左投左打。MLBのアスレチックス所属。愛称はBig Amish（ビッグ・アーミッシュ）^[1]。

経歴

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プロ入り前

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ウェイクフォレスト大学では1年目の2022年は56試合に出場して打率.338、15本塁打、56打点を記録した^[2]。2年目の2023年は56試合に出場して打率.353、24本塁打、69打点を記録した。3年目の2024年は54試合に出場して打率.306、22本塁打、57打点を記録した。ウェイクフォレスト大学に在籍していた3年間で、同校の歴代最多の四球数（189）を記録した。

プロ入りとアスレチックス時代

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2024年7月に行われたMLBドラフトにおいて、オークランド・アスレチックスから1巡目（全体4位）で指名されプロ入り^[3]。契約金は700万ドル^[4]。契約後は傘下A級ストックトン・ポーツで7試合、傘下AA級ミッドランド・ロックハウンズで5試合の合計12試合に出場し、打率.368、4本塁打、13打点を記録した。またオフにはMLB各球団のプロスペクトが集まるアリゾナ・フォールリーグに参加し、13試合に出場して打率.353、2本塁打、13打点を記録した^[5]。

2025年は傘下AAA級ラスベガス・アビエイターズで開幕から20試合に出場して打率.353、7本塁打、24打点と好成績を記録し、マイナー出場わずか32試合にして4月23日にメジャー初昇格^[6]。同日のテキサス・レンジャーズ戦で「7番・一塁手」で先発出場してメジャーデビュー。7月25日のヒューストン・アストロズ戦では、メジャー初となる新人選手による1試合4本塁打を達成し、1試合19塁打は2002年ロサンゼルス・ドジャースのショーン・グリーンに並ぶMLBタイ記録であった^[7]。これらの活躍によって7月度のアメリカンリーグ「ルーキー・オブ・ザ・マンス」に選出されると共に初となる「プレイヤー・オブ・ザ・マンス」を受賞した。なお「ルーキー・オブ・ザ・マンス」については6月も選出され、2カ月連続での受賞となった。最終的な成績は117試合で打率.290、36本塁打、86打点で、史上8人目となる新人で400打席以上でのOPS10割超えのOPS1.002を記録した。シルバースラッガー賞でア・リーグの一塁手部門に選出されると、さらに全米野球記者協会員30人全員から1位票を集め、ア・リーグ14人目となる満票での最優秀新人選手賞に選出された^[8]。

詳細情報

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年度別打撃成績

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年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
2025	ATH	117	489	420	90	122	26	2	36	260	86	2	1	0	3	63	3	2	151	4	.290	.383	.619	1.002
MLB：1年		117	489	420	90	122	26	2	36	260	86	2	1	0	3	63	3	2	151	4	.290	.383	.619	1.002

2025年度シーズン終了時

年度別打撃成績所属リーグ内順位

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年度	年齢	リ｜グ	打率	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	出塁率
2025	22	ア・リーグ	-	-	-	-	5位	-	-	-

-は10位圏外（打率は規定打席未到達の場合も-と表記）

年度別守備成績

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年度	球団	一塁（1B）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2025	ATH	112	762	40	10	71	.988
MLB		112	762	40	10	71	.988

2025年度シーズン終了時
各年度の太字はリーグ最高

表彰

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新人王（2025年）
シルバースラッガー賞（一塁手部門）：1回（2025年）
ルーキー・オブ・ザ・マンス：2回（2025年6月・7月）
プレイヤー・オブ・ザ・マンス：1回（2025年7月）

背番号

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16（2025年 - ）

脚注

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^Gallegos, Martín (2025年7月25日). “Nick Kurtz continues to star with extra-base achievement”. MLB.com. 2025年8月2日閲覧。
^“Former Manheim Township Blue Streak Nick Kurtz, now at Wake Forest, is an elite MLB prospect”. LNP. 2024年7月13日閲覧。
^Martín Gallegos (2024年7月14日). “A's select Wake Forest slugger Nick Kurtz with No. 4 pick”. MLB.com. 2025年2月27日閲覧。
^“A’s Agree to Terms with First-Round Draft Pick Nick Kurtz”. MLB.com. (2024年7月22日). https://www.mlb.com/press-release/press-release-a-s-agree-to-terms-with-first-round-draft-pick-nick-kurtz 2025年7月25日閲覧。
^Jesse Borek (2024年10月31日). “A's Kurtz ending long and eventful year on a high note in the desert”. MiLB.com. 2025年2月27日閲覧。
^Darragh McDonald (2025年4月21日). “Athletics To Promote Nick Kurtz”. MLB Trade Rumors. 2025年4月26日閲覧。
^“ニック・カーツ、新人初の１試合４本塁打”. MLB.com.jp (2025年7月26日). 2025年7月26日閲覧。
^“アスレチックス・カーツア・リーグ14人目の満票新人王ナ・リーグはブレーブスのボールドウィン - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年11月11日閲覧。

外部リンク

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選手の通算成績と情報MLB、ESPN、Baseball-Reference、Baseball-Reference (Register)
Wake Forest Demon Deacons
ニック・カーツ (@nickkurtz23) -X
ニック・カーツ (@nickkurtz_8) -Instagram

表話編歴アスレチックスロースター
投手	61エルビス・アルバラード（英語版） --ヘンリー・バエズ（英語版） 63メイソン・バーネット（英語版） 66ブレイディ・バッソ（英語版） 45オスバルド・ビド 68ジョーイ・エステス 44タイラー・ファーガソン（英語版） 70J.T.ギン 36ホーガン・ハリス（英語版） 53ガナー・ホグランド 67グラント・ホルマン（英語版） 49マイケル・ケリー（英語版） 57ジェイコブ・ロペス 46ルイス・メディーナ 58ルイス・モラレス（英語版） --ブレイデン・ネット（英語版） 54エドゥアルニエル・ヌニェス（英語版） 50ジャック・パーキンス（英語版） 40ルイス・セベリーノ 28ミッチ・スペンス 59ジェフリー・スプリングス 60ジャスティン・スターナー（英語版） 30ケン・ウォルディチャック --荘陳仲敖（英語版）
捕手	23シェイ・ランゲリアーズ 29オースティン・ウィンズ（英語版）
内野手	20ザック・ゲロフ 11ブレット・ハリス（英語版） 2ダレル・エルナイス（英語版） 16ニック・カーツ 10マックス・マンシー 12マックス・シューマン 21タイラー・ソーダーストロム 5ジェイコブ・ウィルソン
外野手	4ローレンス・バトラー 1デンゼル・クラーク 26カルロス・コーテズ（英語版） --ジュニオール・ペレス（英語版） 25ブレント・ルッカー 32コルビー・トーマス（英語版）
監督・コーチ	7マーク・コッツェイ（監督） 51ダレン・ブッシュ（ベンチコーチ） 18マイク・オルドリート（英語版）（打撃コーチ） 41クリス・クロン（打撃コーチ） 14スコット・エマーソン（投手コーチ） --ライアン・クリステンソン（一塁コーチ） 8ボビー・クロスビー（三塁コーチ） 71ダン・ハブス（英語版）（ブルペンコーチ） 72マーカス・ジェンセン（英語版）（クオリティ・コントロールコーチ） 88ラモン・ヘルナンデス（コーチ兼通訳） 91 ダスティン・ヒューズ（ブルペン捕手）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2025年11月21日更新

業績

表話編歴アメリカンリーグ新人王
1940年代	49ロイ・シーバース（英語版）
1950年代	50ウォルト・ドローポ（英語版） 51ギル・マクドゥガルド（英語版） 52ハリー・バード（英語版） 53ハービー・キーン 54ボブ・グリム（英語版） 55ハーブ・スコア 56ルイス・アパリシオ 57トニー・クーベック 58アルビー・ピアーソン（英語版） 59ボブ・アリソン
1960年代	60ロン・ハンセン（英語版） 61ドン・シュウォール（英語版） 62トム・トレッシュ（英語版） 63ゲイリー・ピーターズ（英語版） 64トニー・オリバ 65カート・ブレファリー（英語版） 66トミー・エイジー 67ロッド・カルー 68スタン・バーンセン（英語版） 69ルー・ピネラ
1970年代	70サーマン・マンソン 71クリス・チャンブリス 72カールトン・フィスク 73アル・バンブリー 74マイク・ハーグローヴ 75フレッド・リン 76マーク・フィドリッチ 77エディ・マレー 78ルー・ウィテカー 79ジョン・カスティーノ（英語版）、アルフレッド・グリフィン
1980年代	80ジョー・シャボニュー 81デイブ・リゲッティ 82カル・リプケン・ジュニア 83ロン・キトル 84アルビン・デービス 85オジー・ギーエン 86ホセ・カンセコ 87マーク・マグワイア 88ウォルト・ワイス 89グレッグ・オルソン
1990年代	90サンディー・アロマー・ジュニア 91チャック・ノブロック 92パット・リスタッチ 93ティム・サーモン 94ボブ・ハムリン（英語版） 95マーティ・コードバ 96デレク・ジーター 97ノマー・ガルシアパーラ 98ベン・グリーブ 99カルロス・ベルトラン
2000年代	00佐々木主浩 01イチロー 02エリック・ヒンスキー 03アンヘル・ベローア 04ボビー・クロスビー 05ヒューストン・ストリート 06ジャスティン・バーランダー 07ダスティン・ペドロイア 08エバン・ロンゴリア 09アンドリュー・ベイリー
2010年代	10ネフタリ・フェリス 11ジェレミー・ヘリクソン 12マイク・トラウト 13ウィル・マイヤーズ 14ホセ・アブレイユ 15カルロス・コレア 16マイケル・フルマー 17アーロン・ジャッジ 18大谷翔平 19ヨルダン・アルバレス
2020年代	20カイル・ルイス 21ランディ・アロサレーナ 22フリオ・ロドリゲス 23ガナー・ヘンダーソン 24ルイス・ヒール 25ニック・カーツ

表話編歴アメリカンリーグシルバースラッガー賞（一塁手）
1980年代	80セシル・クーパー 81セシル・クーパー 82セシル・クーパー 83エディ・マレー 84エディ・マレー 85ドン・マッティングリー 86ドン・マッティングリー 87ドン・マッティングリー 88ジョージ・ブレット 89フレッド・マグリフ
1990年代	90セシル・フィルダー 91セシル・フィルダー 92マーク・マグワイア 93フランク・トーマス 94フランク・トーマス 95モー・ボーン 96マーク・マグワイア 97ティノ・マルティネス 98ラファエル・パルメイロ 99カルロス・デルガド
2000年代	00カルロス・デルガド 01ジェイソン・ジアンビ 02ジェイソン・ジアンビ 03カルロス・デルガド 04マーク・テシェイラ 05マーク・テシェイラ 06ジャスティン・モルノー 07カルロス・ペーニャ 08ジャスティン・モルノー 09マーク・テシェイラ
2010年代	10ミゲル・カブレラ 11エイドリアン・ゴンザレス 12プリンス・フィルダー 13クリス・デービス 14ホセ・アブレイユ 15ミゲル・カブレラ 16ミゲル・カブレラ 17エリック・ホズマー 18ホセ・アブレイユ 19カルロス・サンタナ
2020年代	20ホセ・アブレイユ 21ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア 22ナサニエル・ロウ 23ヤンディ・ディアス 24ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア 25ニック・カーツ
捕手二塁手三塁手遊撃手外野手指名打者