この項目では、セダンタイプのマークIIについて説明しています。
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| トヨタ・マークII | |
|---|---|
初代 コロナマークII 2ドアハードトップ | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨペット・コロナマークII(初代-3代目) トヨタ・コロナマークII(3・4代目) トヨタ・クレシーダ(北米他諸外国仕様) |
| 製造国 | |
| 販売期間 | 1968年 - 2004年 |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 2/4ドアハードトップ 4ドアセダン 5ドアステーションワゴン/ライトバン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 /四輪駆動 |
| 系譜 | |
| 先代 | トヨタ・1600GT |
| 後継 | トヨタ・マークX |
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マークII(マークツー、MARK II)は、トヨタ自動車が1968年(昭和43年)から2004年(平成16年)まで製造・販売していた高級乗用車(Dセグメント)である。
クラウンとコロナの中間に位置する車種として登場した。4代目まではコロナマークIIが正式名称。モデルチェンジごとに大型化と高級化が進み、1980年代後半には姉妹車のチェイサー、クレスタとともに「マークII3兄弟」を形成し、当時のハイソカーブームの中心的存在として高い人気を集めた。また信頼性や耐久性の高さから、タクシー、ハイヤー、教習車、社用車、パトロールカーといった業務用車両や特殊車両としても使用された。
手頃なボディサイズでFRレイアウト、かつ車格相応のパワーも備える(特に4代目以降)パッケージングと流通量の多さからチューニングカー、とりわけドリ車のベースとして人気がある。
| トヨペット・コロナマークII(初代) T60/70型 | |
|---|---|
セダン(1968年9月初期型) | |
セダン(1970年2月改良型) | |
セダン(1971年2月改良型) | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1968年9月 -1974年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 3-6人 |
| ボディタイプ | 4ドアセダン 2ドアハードトップ ワゴン/バン/ピックアップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 1.9/1.6L 直列4気筒 |
| 変速機 | 3速 / 2速AT 4速 / 3速MT |
| 前 | 前:ダブルウィッシュボーン式サスペンション 後:半楕円リーフ |
| 後 | 前:ダブルウィッシュボーン式サスペンション 後:半楕円リーフ |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,510mm |
| 全長 | 4,295mm |
| 全幅 | 1,610mm |
| 全高 | 1,405mm |
| 車両重量 | 1,000kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 前:ディスク 後:ドラム |
| 最高速度 | 165km/h(DX) |
| 系譜 | |
| 先代 | 1900GSS: トヨタ・1600GT 上記以外: トヨペット・コロナ 「ゴールデンシリーズ」 |
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1960年代後半の急激な自家用車需要の高まりによるユーザーの増加を受け、T40系コロナを発展させた新しい車種として登場した。当初はコロナのフルモデルチェンジとして企画されていた。従来のコロナはマイナーチェンジとグレードの整理が行われ、「ゴールデンシリーズ」として設定されていた1,600cc車と2ドアのハードトップ、ピックアップトラックがマークIIシリーズに移行した。車両型式もコロナを踏襲しており、T60系(セダン)、T70系(ハードトップ)となる。一方で、フォーマルなクラウンやコロナとの競合を意識的に避けるため、レジャー用、遊び用のセグメントにポジションを設定した。
エンジンは水冷直列4気筒SOHCの7R型(1,600cc)、および8R型(1,900cc)。シングルキャブレター仕様と共に、SUツインキャブレター仕様が「SL」として、セダン・ハードトップ両方に設定されている。主に1,600ccモデルは従来のコロナの価格帯に近いファミリーカーとして、ハードトップにパワーウィンドウなどを備えた1,900ccモデルはクラウンに次ぐ高級車(ハイオーナーカー)として訴求された。なお、1,900ccモデルと同クラスの車種として、同年4月に日産・ローレルが先行して登場している。
発売初期のテレビCMには高島忠夫と寿美花代が出演し、岩谷時子作詞、山本直純作曲のCMソング「すてきなパパ、きれいなママ」を越路吹雪が歌唱した。
なお、ピックアップのみ他が2代目に移行後の1974年8月まで生産・販売された。本車種に設定された最初で最後のトラックモデルでもあった。
初代の販売終了前月までの新車登録台数は累計43万334台[1]。
| トヨペット・コロナマークII(2代目) X10/20型 | |
|---|---|
2ドアハードトップ 2000GSS(1972年1月初期型・RX22型) | |
セダン 2000L(1973年8月改良型・MX10型) | |
ワゴン (バン) | |
| 概要 | |
| 販売期間 | 1972年1月 -1976年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5-6人 |
| ボディタイプ | 4ドアセダン 2ドアハードトップ ワゴン/バン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 2.0L 直列6気筒 2.0/1.8/1.7L 直列4気筒 |
| 変速機 | 3速AT 5速 / 4速MT |
| 前 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:4リンクコイル/半楕円リーフ |
| 後 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:4リンクコイル/半楕円リーフ |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,585mm |
| 全長 | 4,325mm |
| 全幅 | 1,625mm |
| 全高 | 1,380mm |
| 車両重量 | 1,080kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 前:ディスク 後:ドラム |
| 最高速度 | 195km/h(2ドア2000GSS 5速MT)[2] |
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2代目はX10型(セダン・ワゴン・バン)・X20型(2ドアハードトップ)で、車両コードが"X"となる(マークXにも踏襲)。ボディは大型化された。スカイラインGTへ対抗すべく、スカイラインGTのアドバンテージであった6気筒に対抗し、クラウンから移植のM型6気筒エンジンを搭載したモデル「Lシリーズ」が登場。エンジンは4気筒1700(6R)/4気筒2000(18R)/6気筒2000(M)。HTには18R-G型DOHCのGSSが設定される。この代から“コロナ”が外され「トヨタマークII」と表記されるようになったが、カタログにはコロナの名前が残っていた[3]。販売台数は増加したが、初代に引き続き、レジャー用、遊び用のセグメントにポジションを設定したことが仇となり、小型上級車市場の拡大について行けずシェアは下降傾向をたどった。(トヨタの製品開発 P.24)
| トヨペット・コロナマークII トヨタ・コロナマークII(3代目) X30/40型 | |
|---|---|
セダン 2000グランデ(MX40) | |
2ドアハードトップ 2000グランデ(MX40) | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・チェイサー(初代) トヨタ・クレシーダ(初代) |
| 販売期間 | 1976年12月 -1980年 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5-6人 |
| ボディタイプ | 4ドアセダン 2ドアハードトップ ワゴン/バン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 2.6/2.0L 直列6気筒 2.0/1.8L 直列4気筒 ディーゼル2.2L 直列4気筒 |
| 変速機 | 4速 / 3速AT 5速 / 4速MT |
| 前 | 前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション/4リンク |
| 後 | 前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション/4リンク |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,645mm |
| 全長 | 4,615mm |
| 全幅 | 1,680mm |
| 全高 | 1,415mm |
| 車両重量 | 1,215kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| 最高速度 | 157km/h(セダン2600グランデ 3速AT) |
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2代目の販売苦戦を踏まえ、小型上級車市場の幅広い顧客に対応することを基本方針とした。開発コンセプトは「堅気になろう三代目」[5]。デザインは当時のアメリカ車の「ヨーロッパ調セミクラシック」に影響を受けており、単眼2灯式のシンプルなマスクから「ブタ目」の通称を持つ。先代まではボディタイプによって車両型式が異なったが、排出ガス規制に伴い適合した規制内容によって型式が振られるようになった[6]ため、2/4ドアの違いなどは型式だけでは分からなくなった。衝撃吸収バンパーは後期型のみのメーカーオプション。デビュー時点でのエンジンのバリエーションは6気筒が2600(4M-U)2000(M-U)2000・EFI(M-EU) 4気筒が2000(18R-U)。6気筒も昭和51年排出ガス規制適合となった。ちなみに歴代のマークIIとしては唯一、DOHCエンジンが存在しないモデルとなった。サスペンションは前輪がマクファーソン・ストラット(全車)、グランデ・LGツーリング・GSLが後輪セミトレーリング・アームの4輪独立懸架。他は4リンク(ワゴン、バンは後輪リーフサスペンション)。なお、4輪独立懸架車は4輪ディスクブレーキとされた。また、この代から最上級グレード「グランデ」(Grande)[注釈 1]が登場。マークIIとしては初めての3ナンバーとなる2,600ccの4Mを搭載したモデルもある(2600グランデ)。オート店で販売される姉妹車チェイサーが1977年に登場している。また、輸出仕様車であるクレシーダの登場もこの代からである。なお、ハードトップはトヨタ車体、バンとワゴンは関東自動車工業が開発を担当した。
TOYOPET」から「TOYOTA」となる。3代目の販売終了前月までの新車登録台数の累計は19万2937台[7]。
| トヨタ・コロナマークII(4代目) SX6#/GX6#/MX6#/LX6#型 | |
|---|---|
4ドアハードトップ 2000グランデ (1980年10月初期型) | |
セダン 2000グランデ (1982年8月改良型) | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・チェイサー(2代目) トヨタ・クレシーダ(2代目) トヨタ・クレスタ(初代) |
| 販売期間 | 1980年10月 -1984年8月 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5-6人 |
| ボディタイプ | 4ドアハードトップ/セダン ワゴン/バン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 2.8/2.0ターボ/2.0L 直列6気筒 2.0/1.8L 直列4気筒 ディーゼル2.4ターボ/2.2L 直列4気筒 |
| 変速機 | 4速 / 3速AT 5速 / 4速MT |
| 前 | 前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション/4リンク |
| 後 | 前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション/4リンク |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,645mm |
| 全長 | 4,640mm |
| 全幅 | 1,690mm |
| 全高 | 1,425mm |
| 車両重量 | 1,225kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| データモデル | 後期型セダン2000グランデ 5速MT |
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デザインは直線基調となり、2ドアハードトップは廃止され[注釈 3]、日本国内向けにセンターピラーを持つ「4ドアハードトップ」が登場する。エンジンはアルミエンジンで直列6気筒の1G-EUと直列4気筒の21R-Uの2種類があり、5M-EU搭載の2,800ccの「2800グランデ」も登場した。また、スポーツモデルとして、前期型に限り直列4気筒の18R-GEU搭載の「GT」もあった。この代まで「コロナ」の名が残っていたが、車体にCORONAの表記はなく(リアクォーター窓枠に「CORONA MARKII」の表記あり)、ユーザーや新聞広告・CMでも「マークII」のみの名称で呼ばれるようになっていった[8]。この4代目から、販売の主力がセダンからハードトップへ移行になった。モデル末期には黒の可倒式電動ドアミラーが新たに設定された。タクシー、教習車向けのLPG車はクラウンと同じM型LPGが搭載されていたが、1983年以降は1,800ccをベースに(E-SX60-XEMRS、車検証上ではSX60改)、コロナLPG車と同じ2Y型LPGを搭載したモデルも教習車向けに生産・販売された。
この世代からビスタ店および沖縄トヨタ専売の姉妹車クレスタが登場し、チェイサーと合わせて「マークII3兄弟」と呼ばれるようになる。
4代目の生産終了前月までの新車登録台数の累計は42万5218台[9]。
| トヨタ・マークII(5代目) YX7#/SX70/GX7#/MX7#/LX70型 | |
|---|---|
ハードトップ(1984年8月初期型) | |
セダン(1984年8月初期型) | |
ワゴン(1990年9月改良型) | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・チェイサー(3代目) トヨタ・クレシーダ(3代目) トヨタ・クレスタ(2代目) |
| 販売期間 | ハードトップ、セダン:1984年8月 -1988年8月 ワゴン、バン:1984年11月 -1997年4月 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 4ドアハードトップ/セダン ワゴン/バン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | M-TEU→1G-GTEU/1G-GEU/1G-EU→1G-FE型 2.0L 直6 3Y-E型 2.0L 直4 1S-U/2Y-J型 1.8L 直4 2L-T型 ディーゼル2.4L 直4 ターボ 2L型 ディーゼル2.2L 直4 2Y-PU型 LPG1.8L 直4→ 3Y-PU型 LPG2.0L 直4 |
| 変速機 | 4速/3速AT 5速/4速MT |
| 前 | 前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション/4リンク |
| 後 | 前:マクファーソンストラット 後:セミトレーリングアーム式サスペンション/4リンク |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,660mm |
| 全長 | 4,650mm |
| 全幅 | 1,690mm |
| 全高 | 1,415mm |
| 車両重量 | 1,300kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| データモデル | セダン2000グランデ 4速AT(1986年8月改良型) |
| 系譜 | |
| 後継 | トヨタ・マークIIクオリス(ワゴン) トヨタ・カルディナ(バン) |
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バン、ワゴンを除き1984年 - 1988年
このモデルより正式に車名が「トヨタ・マークII」となり、コロナから独立したモデルとなった(ただし前述の通り、4代目からCM等では単にマークIIと呼ばれていた)。キャッチコピーは「美しき正統」。ボディは先代と同じセダンとワゴン、ハードトップの三種。ハードトップは、F30型日産・レパード、S120系クラウンと同様にクリスタル・ピラーと呼ばれるブラックアウトされたCピラー周りの樹脂処理がスタイリングの特徴[注釈 4]。ハードトップが販売の主力で、セダンはタクシーや教習車としてよく使われた。搭載エンジンはディーゼルが2.2LのL型から2.4Lのレーザー2L型へ変更した程度で基本的にX60系(後期)と同じである。ディーゼル、1.8L車はリアサスが4リンクリジッドであった。2.0リッター超の3ナンバー車は設定されなかった。ハードトップの「グランデ(1G-EU型エンジン搭載車)」は1985年度のグッドデザイン賞を受賞している。CM出演者は九代目松本幸四郎。
| トヨタ・マークII(6代目) SX80/GX81/JZX81/MX83/LX80/YX80型 | |
|---|---|
ハードトップ(1990年8月改良型) | |
セダン(1990年8月改良型) | |
タクシー仕様(1990年8月改良型) | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・チェイサー(4代目) トヨタ・クレシーダ(4代目) トヨタ・クレスタ(3代目) |
| 販売期間 | ハードトップ:1988年8月 -1993年2月 セダン:1988年8月 -1996年8月 |
| 設計統括 | 渡辺忠清 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 4ドアハードトップ / セダン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 7M-GE型 3.0L 直6 1JZ-GTE型 2.5L 直6 ツインターボ 1JZ-GE型 2.5L 直6 1G-GTE 2.0L 直6 ツインターボ 1G-GZE型 2.0L 直6 スーパーチャージャー 1G-GE/1G-FE型 2.0L 直6 4S-Fi→4S-FE型 1.8L 直4 2L-T型 ディーゼル2.4L 直4 ターボ 2L型 ディーゼル2.2L 直4 3Y-P型 LPG2.0L 直4 |
| 変速機 | 4速AT / 5速MT |
| 前 | 前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン/4リンク |
| 後 | 前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン/4リンク |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,680mm |
| 全長 | 4,690mm |
| 全幅 | 1,695 - 1,710mm |
| 全高 | 1,375mm |
| 車両重量 | 1,480kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| データモデル | ハードトップ2000グランデG 4速AT(前期型) |
| 系譜 | |
| 後継 | トヨタ・コンフォート(セダン) |
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ハードトップ:1988年 - 1993年
この代よりガソリンエンジン搭載車が全てDOHC化される(2.0グランデ以下のグレードは4気筒、6気筒関わらず全てハイメカツインカム化)。ツインカム車へのスーパーチャージャー搭載(グランデG)やシャーシ性能や内装の品質や高級さが大幅な向上し全面的な刷新が図られた。一部グレードにはオプションで運転席エアバッグが装着可能であった。モデルチェンジの度にボディサイズを拡大してきたが、この代でついに上位クラスのクラウンセダンと全長・全幅が全く同じ寸法となり、一時的ではあるが車格が追いついた格好となった。
プラットフォーム(シャーシ)自体は先代からのキャリーオーバーだったものの、足回りは新設計された。
スタイリングはX70系のキープコンセプトでありながら、やや丸みを帯びた滑らかなものとなった。ハードトップはX70系よりも車高が低くなっている。このため室内空間が犠牲となり、ハードトップの室内は大人4人が快適に長時間乗車できるものとは評し難いものであった[注釈 5]。セダンはシニア需要や法人需要が根強く、社用車や自動車教習所の教習車やパトロールカーとしても大量に投入されていた。また、居住性・性能向上の観点から小型タクシーのクラスアップが進んだ。CM出演はX70型に続き九代目・松本幸四郎(前期のみ)。
主な内容は、「2.5グランデリミテッド」にはベースとなる、「2.5グランデ」を基に“メッシュ型15インチアルミホイール”、“専用外板色のホワイトパールマイカ”、“カラードドアハンドル”、“リミテッド専用エンブレムおよびリヤゴールドエンブレム”、“ワイヤレスドアロックリモートコントロール”を装備。「2.0グランデリミテッド」には、「2.0グランデ」を基に同じく“メッシュ型15インチアルミホイール”と、“既設のホワイトのボディカラーのみ”の設定として“カラードドアハンドル”、“リミテッド専用エンブレムおよびリヤゴールドエンブレム”、“カラードフロントスポイラー”に“エレクトロニック・ディスプレイメーター”と、ファブリックシートの材質をベース車よりグレードアップさせた、“スーパーラグジュアリーシート”の3点は、2.0グランデリミテッドのみ設定となる。
| トヨタ・マークII(7代目) SX90/GX90/JZX9#/LX90型 | |
|---|---|
1992年10月初期型 | |
1992年10月初期型 グランデ | |
1994年9月改良型 | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・チェイサー(5代目) トヨタ・クレスタ(4代目) |
| 販売期間 | 1992年10月 -1996年 |
| 設計統括 | 渡辺忠清 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 4ドアハードトップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動 /四輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | -ガソリンエンジン- 2JZ-GE型 3.0L直6 1JZ-GE型 2.5L直6 1JZ-GTE型 2.5L直6ツインターボ 1G-FE型 2.0L直6 4S-FE型 1.8L直4 -ディーゼルエンジン- 2L-TE型 2.4L直4ターボ |
| 変速機 | 4速AT / 5速MT |
| 前 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
| 後 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,730mm |
| 全長 | 4,750mm |
| 全幅 | 1,750mm |
| 全高 | 1,390mm |
| 車両重量 | 1,390kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| データモデル | 2.5 グランデG(後期型) |
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フルモデルチェンジで日本国内専用車になり、全車3ナンバーボディとなった。プラットフォームは新設計されている。開発時期はバブル景気まっただ中だったが販売直前にバブル経済が崩壊。財政事情の悪化によりコストダウンを余儀なくされた。代表的な例としては、TEMSの設定グレードを3.0グランデGのみに限定、オートエアコンの電動スライドアウトエアコンパネルやオーディオサテライトスイッチの廃止、パワーウインドウの駆動方式を従来のパンタグラフ方式からケーブル方式への変更、2.5グランデでは運転席から後席下レバーを引いてワンタッチ収納が可能だったヘッドレストが通常の前後上下ヘッドレストとなり、前後上下調整可能であった2.0グランデのヘッドレストはシート背もたれ固定式になるなど。搭載エンジンはガソリン車が3.0L 2JZ-GE、2.5L 1JZ-GE(GTE)、2.0L 1G-FE、1.8L 4S-FE。ディーゼル車が2.4L 2L-TE。マニュアルトランスミッションは2.0グランデ以下のグレードとツアラーVに設定された。グランデ系の下には「グロワール (Groire)」[注釈 8]というグレードが設けられた。ただし、書体がグランデ系のものと酷似していたため見分けがつきにくかった。この代からスポーツモデルが「ツアラー(Tourer)」に改称[注釈 9]。全車3ナンバーサイズとなり、小型乗用車の寸法制約がなくなったことから車体寸法の縦横比の適正化と居住性の向上が図られた。またサイズが大きくなったにもかかわらず車重は先代に比べて最大で約100kgほど軽量化された。この代からフロントグリルのグレードエンブレムが廃止された(先代は前期のみに設定されていて後期から廃止)。給油口はこのモデルより車両左側に変更された。テレビCMにはイギリスの映画監督アルフレッド・ヒッチコックを起用。
7代目の販売終了前月までの新車登録台数の累計は20万6389台[19]。
| トヨタ・マークII(8代目) GX10#/JZX10#型 | |
|---|---|
1996年9月初期型 | |
グランデ(1998年8月改良型) | |
ツアラーV(1998年8月改良型) | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・チェイサー(6代目) トヨタ・クレスタ(5代目) |
| 販売期間 | 1996年9月 -2001年6月[20] |
| 設計統括 | 服部哲夫 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 4ドアハードトップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動 /四輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | -ガソリンエンジン- 2JZ-GE型 3.0L直6 1JZ-GE型 2.5L直6 1JZ-GTE型 2.5L直6ターボ 1G-FE型 2.0L直6 -ディーゼルエンジン- 2L-TE型 2.4L直4ターボ |
| 変速機 | 4速AT / 5速MT |
| 前 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
| 後 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,730mm |
| 全長 | 4,760mm |
| 全幅 | 1,755mm |
| 全高 | 1,400mm |
| 車両重量 | 1,420kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| データモデル | 2.5 グランデG(後期型) |
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バブル崩壊による厳しい経済情勢が依然続いていた時期でのモデルチェンジのため、フロアパネルはX90系のそれを流用し、コストダウンが図られた。エアコン操作パネルやリモコンミラースイッチのトヨタ汎用品化、ドアトリムの塗分けによる見た目だけの分割化、ダッシュボード素材品質のダウンなど、各部にその影響が見られた。その一方で安全性向上に力を入れ、衝突安全対策の施されたトヨタ独自規格の「GOA」や、運転席・助手席SRSエアバッグシステム・ABSを全車標準装備(先代のX90系は運転席エアバッグのみ1995年9月モデルから標準装備)。搭載エンジンは2JZ-GE、1JZ-GTE、1JZ-GE、1G-FE、2L-TE。X90系まで搭載された4S-FEは廃止となった。X90系で問題のあった居住性を改善し、デザインはかなり丸みのあった従来型を継承しつつ、大ヒットしたX70系やX80系を思わせる直線基調のものになった。ツアラー系はゲート式ATシフトレバー、レバー式パーキングブレーキ、カーボンパネル、ディスチャージヘッドランプが採用され、スポーツモデルであるツアラーVには先代と同様にトルセンLSDが標準装着(AT車はオプション)されていた。グランデ系とツアラー系の2シリーズ。MTはツアラーV(1JZ-GTE搭載)およびグランデ(1G-FE搭載)の後輪駆動車のみ設定されていた。
| トヨタ・マークII(9代目) GX11#/JZX11#型 | |
|---|---|
2000年10月初期型 | |
2002年10月改良型 | |
| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・ヴェロッサ |
| 販売期間 | 2000年10月 -2004年11月 |
| 設計統括 | 大橋宏 |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 4ドアセダン |
| 駆動方式 | 後輪駆動 /四輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 1JZ-GE型 2.5L直6 1JZ-FSE型 2.5L直6 1JZ-GTE型 2.5L直6ターボ 1G-FE型 2.0L直6 |
| 変速機 | 5速AT/4速AT/5速MT |
| 前 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
| 後 | 前:ダブルウイッシュボーン 後:ダブルウイッシュボーン |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,780mm |
| 全長 | 4,735mm |
| 全幅 | 1,760mm |
| 全高 | 1,460mm |
| 車両重量 | 1,490kg |
| その他 | |
| ブレーキ | 4輪ディスク |
| データモデル | 2.5 グランデG(後期型) |
| 系譜 | |
| 後継 | トヨタ・マークX |
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それまでの4ドアハードトップから、S170系クラウンとシャシを共有する4ドアセダンに変更。姉妹車であったチェイサーとクレスタは廃止となり、統合後継車のヴェロッサが登場した。歴代モデルで最も背の高いボディ、厚みのあるヘッドライト、テールライトが歴代モデルの横長型から一転して縦長型に変更されたことなどにより、ボリューム感のあるデザインとなった。室内が広くなった事が高評価される一方で、販売台数は100系以前ほどの成功を収めることはなかった。グレード名には全車「グランデ」が付けられ、旧グランデ系は、上からターボ搭載の「2.5グランデG-tb」「2.5グランデG」「2.5グランデ」「2.0グランデ」で、3.0Lは廃止された。グランデのエンブレムはこれまでの筆記体から活字体に変更された、スポーツ系のツアラーの呼称は廃止され、「グランデiR-V」と「グランデiR-S」という呼称になった。エンジンは、1G-FE(VVT-i)・1JZ-FSE(VVT-i)・1JZ-GE(VVT-i)・1JZ-GTE(VVT-i)のラインナップである。この代から2.5Lモデルに搭載された1JZエンジンがドライブバイワイヤ化された。5速MTは2.5グランデiR-Vにのみ設定。先代のスカイフックTEMSに代わりインフィニティTEMSが採用された。テレビCMにはジョージ・クルーニーが出演。

8代目(X100系)の販売時期にステーションワゴン車としてマークIIクオリス (MARKII Qualis) が追加発売された。カムリグラシア(6代目カムリ)をベースにした前輪駆動車で、型式もカムリグラシアと同じV20系が与えられていた。
カムリグラシアには設定のないV6・3.0L(1MZ-FE:ウィンダムと同じエンジン)モデルの設定がある。

2002年1月、マークIIクオリスの後継車として「マークIIブリット(MARKII BLIT)」が発売された。セダンと共通シャシの後輪駆動・四輪駆動車で、型式も9代目と同じX110系が与えられた。エンジンは、1G-FE(VVT-i)・1JZ-FSE(VVT-i)・1JZ-GE(VVT-i)・1JZ-GTE(VVT-i)のラインナップである。
「小型セダンであるコロナをよりスポーティに高級化した車」という開発コンセプトにより、端的にはその二次的車種という意味で「マークII」と命名された。上級車志向のコロナオーナーを意識し、ジャガー・Mk2などイギリス車のモデルチェンジやグレード変更によく使われる手法から、この車名が採用された[25]。後にコロナの持つファミリーカーのイメージを払拭し、コロナから独立した車種となる。エンブレムはコロナと同一のコンセプト(中心から光を放つ)の意匠で、最終型まで世代ごとにデザインの変更を重ねながら用いられた。
原則トヨペット店の取扱であったが、東京地区では東京トヨタとの併売、大阪地区では大阪トヨタ(現在は名称変更で大阪トヨペット)、沖縄地区は本土復帰直後はトヨペット店が存在しなかったため1979年9月まで沖縄トヨタ(1979年10月以降は沖縄トヨペットでの取扱い)がそれぞれ取り扱っていた。X80系セダンの教習車仕様は、ハードトップのX90系へのモデルチェンジ後、教習車仕様が廃止されたチェイサーおよびクレスタの代替として、オート店とビスタ店でも併売されていた。