トゥンジェリ(トルコ語:Tunceli)は、トルコの都市。トゥンジェリ県の県都である。2009年国勢調査時点での人口は3万1599人。
旧名称はカラン(トルコ語:Kalan)。もともと、トゥンジェリを中心とする一帯はザザキ語・クルド語を語源とするデルスィムという地名であったが、1935年12月25日にトゥンジェリ県の行政に関する法律 (2884 sayılı Tunceli Vilayeti'nin İdaresi Hakkında Kanun[1]) に基づき、トルコ語で似た意味を持つトゥンジェリ (青銅 Tunçと地方 Eliから。TunçeliやTunceliと表記されていたが1972年にTunçeliの表記はメディアから無くなった[2])に改称され[3]、県庁所在地カランも県名と同じ名称となり、1937年1月4日にトゥンジェリ県が設置された[4]。
1937年とその翌年にはムスタファ・ケマル・アタテュルクの命により「トゥンジェリ作戦」という作戦が遂行され、数千人の住民が死亡した (デルスィム反乱)。
トルコ東部の中ほどに位置し、トロス山脈を構成するムンズル山脈にいだかれている。トゥンジェリの民にとって、ムンズル山脈はムンズル川などと同じく聖なるものとされる。この地方ではさまざまな文明が興亡してきたが、そのなかではユーフラテス川上流部で興ったものが最も古い。中世に築かれたペルテク城は現在もよい状態で残されており、ムンズル渓谷国立公園も一見の価値がある。
- ^Tunceli Vilayeti'nin İdaresi Hakkında Kanun,TBMM.
- ^Nevzat Onaran,Cumhuriyette Ermeni ve Rum Mallarının Türkleştirilmesi (1920-1930), Evrensel Basım Yayın., 27 Kasım 2014,ISBN 9786053310730
- ^New perspectives on Turkey, Issues 1-4, Simon's Rock of Bard College,1999,p. 15.
- ^Paul J. White,Primitive rebels or revolutionary modernizers?: the Kurdish national movement in Turkey, Zed Books, 2000,ISBN 9781856498227,p. 80.