ディープ・トウは、日本の海洋科学技術センター(現:海洋研究開発機構、JAMSTEC)が開発・運用している深海曳航調査システム(Deep Ocean Floor Survey System)。数千メートルにもおよぶケーブルの先端にソーナーやカメラなどの曳航体を取り付け、海底付近を低速で曳航するシステムの総称である[1]。
ディープ・トウは、深海、中深層の調査、しんかい6500[注釈 1]やその他の深海探査機のための事前調査などを行う。同機構の調査船に搭載されて調査海域まで進出し、クレーンによって海面に下ろされ調査を開始する。母船から伸びる全長数千メートルのケーブルによって低速で母船に曳航されながら調査を行う。むき出しのパイプフレームに大きな安定フィンと各種調査機材が取り付けられた構造になっており、表面を覆う外板などはない。全長3m、巾1m、高さ1mで空中重量1000kg-1350kg。
ディープ・トウにはいくつかの種類があり、複数の調査船に搭載されている。一つの特定の探査機を指す名称ではなく、一連のシリーズの名称である[1]。