| タコピーの原罪 | |
|---|---|
| ジャンル | |
| 漫画 | |
| 作者 | タイザン5 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載サイト | 少年ジャンプ+ |
| レーベル | ジャンプ・コミックス |
| 発表期間 | 2021年12月10日[4] - 2022年3月25日[5] |
| 巻数 | 全2巻 |
| 話数 | 全16話 |
| アニメ | |
| 原作 | タイザン5 |
| 監督 | 飯野慎也 |
| シリーズ構成 | 飯野慎也 |
| キャラクターデザイン | 長原圭太 |
| 音楽 | 藤澤慶昌 |
| アニメーション制作 | ENISHIYA |
| 配信サイト | Netflixほか |
| 配信期間 | 2025年6月28日 - 8月2日 |
| 話数 | 全6話 |
| テンプレート -ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
『タコピーの原罪』(タコピーのげんざい)は、タイザン5による日本の漫画。複雑な家庭事情と学校でのいじめに苛(さいな)まれる少女・しずかとタコ型地球外生命体・タコピーの交流譚[6]。『少年ジャンプ+』(集英社)において、2021年12月10日から2022年3月25日まで連載された[4][5]。短期連載であったにもかかわらず、『少年ジャンプ+』のエポックメイキングとなった作品であるとされている[7][8]。
2022年3月4日にはコミックス上巻が発売され、記念PV[9][10]および特別映像「タコピーといっしょ」[1]が公開された。同年4月4日にコミックス下巻が発売された際には同じ配役で記念ボイスドラマが公開された[11]。
2025年6月から8月にかけてWebアニメが配信された[12][13]。
2016年、地球にハッピーを広めるため来訪したハッピー星人タコピーは、空腹で動けなくなっていたところを小学4年生の少女久世しずかに救われる。タコピーはお礼にハッピー星の様々な「ハッピー道具」でしずかを笑顔にしようとするが、しずかは相手にしない[4][14]。しずかの心の支えは愛犬のチャッピーだったが、タコピーと出会って6日目、チャッピーは姿を消し、翌日しずかはタコピーから借りたハッピー道具「仲直りリボン」を使って首を吊ってしまう[7]。しずかの自殺にショックを受けたタコピーは、ハッピー道具「ハッピーカメラ」で時間を戻し、しずかを救うため一緒に登校する[7]。
しずかはクラスメイトの雲母坂まりなにひどいいじめを受けていた[4][14]。タコピーはハッピーカメラで何度も時間を戻しながら、いじめからしずかを守るが、更にまりなを怒らせてしまう[7]。まりなはしずかの愛犬・チャッピーに標的を移し、殺処分に追い込む。タコピーはまりなとチャッピーを会わせまいと何度も時間を戻すが、運命は変えられない。チャッピーは離婚した父親のところにいると言うしずかを、まりなは嘲り暴行する。助けに入ったタコピーは、ハッピーカメラでまりなを撲殺してしまう[7]。その上カメラが故障し、過去に戻れなくなる。
しずかは現場を目撃した同級生の東直樹を籠絡し、事件を隠蔽させる[15]。タコピーはまりなに変身して生存を装い、直樹はしずかと共に東京にいるはずのチャッピーを迎えに行く計画を立てる。だが、まりなの遺体が発見され警察が動き出す。しずかは直樹に罪を被って自首することを迫る。直樹を心配する兄と初めて本音で語り合った直樹は罪を打ち明け自首する。夏休みにタコピーと上京したしずかは、父親を訪ねるが、チャッピーの姿はなく、再婚した父親はしずかに対して知らないふりをする。父親の子がチャッピーを食べたかもしれないから胃の中を調べる道具を出してと言うしずかを、タコピーはなだめるが、しずかはタコピーを見限り石で殴りつける。その途端タコピーの過去の記憶が蘇る。
2022年、地球にやってきたタコピーは高校生の雲母坂まりなと出会う。母親と折り合いの悪いまりなは東直樹と付き合いはじめ、母親の機嫌も良くなる。だが直樹は転校生の久世しずかに心ひかれ、まりなに別れを告げる。まりなは母親と口論の末、彼女を殺して「小学4年生のときにしずかを殺しておけばよかった」とつぶやく。それを聞いたタコピーはハッピー星に戻り、「大ハッピー時計」で小4のしずかを殺害したいとハッピーママに願う。ママは掟を破ったタコピーに記憶を消すと宣告するが、タコピーはママに逆らい無理矢理ハッピー時計で2016年の地球に戻っていたのだった。
混乱するタコピーは直樹との対話で「助けてあげる」だけでは駄目だと反省する。しずかと再会したタコピーはきちんと「おはなし」を聞いてあげられなかったことを謝り、自身の命と引き換えにハッピーカメラの機能を発動し、しずかをチャッピーが死ぬ前の時間軸へタイムリープさせる。タコピーのいない世界でも、まりなはしずかをいじめていたが、しずかがノートに書いていたタコの落書きを見た瞬間、脳裏にタコピーの存在が過ぎった二人は理由も分からないまま号泣する。
数年後、しずかとまりなの家庭の問題は依然として解決しないままであったが、二人はそんな環境への皮肉を滲ませながらも、穏やかに話し合える友人となっていた。
担当声優はアニメ版 / 上巻発売記念PV[9][10]・ボイスコミック版の順番に表記。特記がない場合はアニメ版での配役。
ハッピー星人が持つ不思議な道具。タコピーのママから教えられた掟では「必ずハッピー星人の目の届くところで使う」「異星人に道具を委ねてはならない」と定められているが、タコピーはしずかのためにこの掟を破ってしまう。
本作は異界の存在が日常に降り立って交流するという点で『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)を彷彿とさせるが、その実態は絶望的と評価され「悪夢版ドラえもん」とも表現された[14][7]。作者のタイザン5自身も「陰湿なドラえもんをやりたいと思ったことがきっかけ」と明言している[22]。また、『おやすみプンプン』(浅野いにお)と雰囲気が近いことも指摘されている[14]。これらの特徴は『SPY×FAMILY』『ダンダダン』など同時期の『少年ジャンプ+』看板作品とは一線を画しており、本作が異彩を放つ要因とされる[14]。
地球人の倫理観を理解できないがゆえに状況を悪化させるタコピーは狂気、本編や回想で明かされる登場人物の背景は闇が深いものとして評価されている[14]。前者に関しては、人類の悪性を知らないタコピーを中心に物語を展開することで、人間のいびつさを浮き彫りにする効果があるとされる[15]。後者の具体例としては、まりなの両親の荒んだ夫婦関係、教育のための東家のプレッシャーが挙げられる[21]。Real Soundの杉本穂高は、学校と家庭では加害者と被害者が入れ替わることを指摘し、「被害と加害の連鎖の因果を断ち切る困難さに向き合っている」と評価している[15]。
また、本作では大人の世界から隔絶された小学生の独自の世界観が描かれている。登場人物のうち児童は表情が多様に描かれている一方で、大人はほとんど顔が描写されていないことが指摘されている[21]。
いじめや家庭問題などの現実的な闇と宇宙からの生命体という非現実とを組み合わせた、このような世界観を着想した経緯について、作者のタイザン5は「元々サスペンスものの小説が好きで、また子供向けの題材も好きなので、2つの世界観を組み合わせたら面白いかなと考えた」と取材に対し答えている[23]。また、描く上でのこだわった点として「現実世界の問題は、誰か1人が悪者だと決めつけることができないものが多い。そういった状況を漫画にもそのまま落とし込んでみようと思った」とも語っている[23]。
タイザン5は、もともと『SPY×FAMILY』などを読んでいたこと、高い注目度、自由な雰囲気などから『少年ジャンプ+』での連載を選んだという。そこで、担当編集者から好きに描くことを勧められ、若干暗めな『ドラえもん』を描くことにした。また、自らの好みに合わせ家庭問題を題材に決め、そこから話を展開させるためにループ物にしたという。「幸せな場所から来た宇宙人が現代で困る」という展開になったため、まずタコピーのキャラクターができあがった[20]。
最初の打ち合わせでストーリーの大枠が決められ、そこから各話のネームが作られた。結末は序盤の反応を見て決めることにしており、最終的に当初の想定とは違ったものになったという[20]。
タイザン5はもともと「感情表現のうまさ、明るさ、強さ」を評価されており、編集長の細野修平は本作のネームを見て暗さが気になったという。しかし、全2巻予定だったこともあり、「まずはやってみよう」として連載が決定した[20]。
2021年12月10日から『少年ジャンプ+』(集英社)で連載開始[4]。2022年2月時点において、第1話の閲覧数は270万、コメント数は4000に上った[4]。その後1話あたりの閲覧数は250万から300万を維持し、『少年ジャンプ+』の作品で初めて1日あたり200万閲覧を突破した[9]。最終話は『少年ジャンプ+』史上初となる300万閲覧を達成したことが細野から明かされており、同日中に350万閲覧を突破したことがオリコンからも発表されている[24]。また、最終話公開に先駆けて発表されたトーハンの週刊ベストセラーでは、『タコピーの原罪』上巻が第10位にランクインした[2]。
衝撃的な展開と精巧な作りから連載中、SNSでも考察やファンアートの投稿が盛り上がった[25]。1~3話の反響は比較的小さく、公開日のTwitterでのツイート数は5000件に満たなかった。4話の公開日にはツイート数が大きく跳ね上がり、約1万4000件にまで達した。5~10話の公開日ツイート数は1万件前後で推移した。11話公開日においてツイート数が最高の1万8000件に達し、深夜1時日本のツイッタートレンドで「タコピー」が1位になった。最終話公開日のツイート数は約1万4000件で、完結を祝うファンアート投稿が相次ぎ、結末は肯定的に受け取られたとされている[25]。
2022年5月20日、第51回日本漫画家協会賞まんが王国とっとり賞を受賞[26]。同年6月21日には、「第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」にて5位を獲得[27]。
同年12月12日には「ネット流行語100 2022」にてトップ20単語賞・2位を獲得[28]。また、アニメ化の影響を受けて、2025年12月11日発表の「ネット流行語100 2025」ではトップ20単語賞・14位を再度獲得したほか、「タコピー鬼つええ!」という感想のワードも18位にランクインした[29]。
2023年1月には「マンガ大賞2023」に[30]、2月には第27回手塚治虫文化賞のマンガ大賞最終候補にノミネートされている[31]。
2025年5月時点で累計発行部数は145万部を突破している[32]。
2025年12月16日発表の「ガジェット通信アニメ流行語大賞2025」では本作中のセリフ「だからタッセルってなんだよ!!」が銅賞を獲得した[33]。
2025年6月28日から8月2日にかけて更新された[13][38]。全6話[38]。
2024年12月22日には特報PVとメインキャスト・主要スタッフ情報が公開された[16]。
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 配信開始日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2016年のきみへ | 飯野慎也 | 長原圭太 | - | 2025年 6月28日 | ||
| 2 | タコピーの救済 | 猫田幸 | もああん | 長原圭太 | 7月5日 | ||
| 3 | タコピーの告解 | 飯野慎也 | 率華 |
| 7月12日 | ||
| 4 | 東くんの救済 | 猫田幸 | 大島塔也 | 中村颯 | 7月19日 | ||
| 5 | 2022年のきみへ | 森大貴 | 卓子意 | 7月26日 | |||
| 6 | 2016年のきみたちへ | 飯野慎也 |
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| 8月2日 | ||
| 配信期間 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
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| 2025年6月28日 - 8月2日 | 土曜 0:00(金曜深夜) 更新 |
| 見放題配信 |
| 最新話期間限定無料配信 | |||
| レンタル配信 | ||
| 2025年6月30日 - | 月曜 0:00(日曜深夜) 更新 | ふらっと動画 | 見放題配信 |
| 月曜 12:00 更新 | Google TV | レンタル配信 | |
| 2025年7月2日 - | 水曜 12:00 更新 | HAPPY!動画 | レンタル配信 |
| 巻 | 発売日[42] | 収録話 | 規格品番 | |
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| BD | DVD | |||
| BOX | 2025年12月19日 | 全6話 | KWXA-3416 | KWBA-3417 |