この項目では、心理的、生物学的なストレスについて説明しています。ストレスの工学 的な意味については「応力 」を、その他の用法については「ストレス 」をご覧ください。
ストレス応答におけるHPA軸と自律神経系の生理メカニズムの模式図。ストレスに反応して、視床下部 (Hypothalamus) は副腎皮質刺激ホルモン放出因子 (CRF) を分泌し、これが下垂体前葉 (Pituitary) を刺激して副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) の分泌を引き起こす。ACTHは副腎皮質 (Cortex) を刺激して、ヒトではコルチゾールの産生と血中への分泌を促進する。また、ストレスは交感神経 (Sympathetic nerves) を活性化し、腎髄質 (Medulla) にアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を促す。これらの反応はすべて脳 (brain) によって総合的に調整され、最終的には多様な身体器官の機能にも影響を及ぼす可能性がある。 ストレス (英 :stress )は、環境や生活状況の変化などのストレス要因(ストレッサー )に対して、生物が生理的 または心理的 に反応することを指す[ 1] [ 2] 。ヒトおよび多くの哺乳類では、自律神経系 と視床下部-下垂体-副腎系が、ストレスに対する主要な応答システムとされる[ 3] [ 4] 。ストレス時に分泌される代表的なホルモンとして、アドレナリン とコルチゾール が知られている[ 3] [ 4] 。
自律神経系のストレス応答経路である交感神経-副腎髄質軸 (英語版 ) (SAM軸 )は、いわゆる闘争・逃走反応 を活性化し、ストレスに対して急性 に適応する役割を担う。また、副交感神経系 は身体の恒常性を維持する役割を担う[ 3] [ 4] 。もう一つの主要なストレス応答システムである視床下部-下垂体-副腎系 (HPA軸 )は、コルチゾールの分泌を調節し、代謝 や心理機能、免疫機能などに幅広く影響を及ぼす[ 4] 。
SAM軸およびHPA軸は、大脳辺縁系 、前頭前皮質 、扁桃体 、視床下部 、分界条 (英語版 ) など、複数の脳領域によって制御されている[ 3] 。これらの仕組みにより、ストレスは記憶機能 (英語版 ) 、報酬系 、免疫 機能、代謝 、さらには疾患にまで影響を及ぼす可能性がある[ 3] [ 4] 。疾患リスクは特に精神疾患 との関連が深く、慢性あるいは重度のストレスは、多くの精神疾患に共通するリスク要因とされている[ 1] [ 5] 。
中英語 のdestresse に由来し、古フランス語 を経て、ラテン語 のstringere (引き締めるの意)にさかのぼる[ 6] 。この語は長らく物理学 において、物体に作用する力によって生じる内部応力、すなわち「ひずみ 」を指す用語として使用されていた。
1920年代から1930年代にかけては、生物学および心理学の分野で「ストレス」という語が、精神的な「ひずみ」を引き起こす可能性のある要因として、生理的または環境的な擾乱(じょうらん)を意味するものとして時折り使用されるようになった。ストレスに対する反応として生じるひずみの程度は、その人の回復力 (レジリエンス)によって異なり、ひずみが過剰になると病気として表出する可能性がある[ 7] [ 8] 。
ウォルター・キャノン は1926年、彼が「恒常性 (ホメオスタシス)」と呼んだ体内の均衡状態を乱す外的要因を指すために「ストレス」という語を使用した[ 9] 。しかし、「...ストレスを生活経験の説明として用いることは、1930年代以前の一般人や専門家の人生叙述のいずれにおいても見られなかった」[ 10] 。
ストレス要因によって生体の恒常性が乱され、生理的ストレスが直接引き起こされ、色々な身体的反応を指す。心理的あるいは物理的な均衡が突然乱された身体は神経系 、内分泌系 、免疫系 を刺激して反応し、短期的および長期的な身体的変化がもたらされることがある[ 11] 。現象の定義が曖昧であることは、1926年にハンス・セリエ によって初めて指摘された[ 12] 。
セリエは生物学の文脈で「ストレス」という語を最初に使用し、「身体に加えられたあらゆる要求に対する非特異的反応」と定義した。ストレス状態を引き起こす原因そのものを指すストレッサー という用語も提唱し、書籍や講演活動を通じて自身の概念の普及に務めた[ 13] 。
1960年代後半、心理学 の学術領域でもセリエの概念が取り入れられ始め、「人生の重大な出来事 (英語版 ) 」を点数化して「人生のストレス」を定量化する試みや、ストレスと疾患との関連性を調べる大規模な研究も行われた。
1970年代後半にはストレスの神経内分泌 (英語版 ) 、分子 的、免疫学的 基盤に関する実験室研究も進められた。米国軍 はストレス研究の主要な拠点となり、戦闘神経症 や戦争による精神疾患 の理解と軽減に取り組んだ[ 14] 。
一方で、Bruce McEwen や Jaap Koolhaas などの神経科学者は、長年の実証的研究に基づき、ストレスという語は「環境からの要求が、生物の自然な調節能力を超える状況に限定すべきだ」と主張している[ 15] 。実際、Toates(1995年)はストレスを、「防御機構が慢性的に緊張状態にあるか、あるいは実際に機能不全に陥っているときにのみ生じる慢性的な状態」と定義している[ 16] 。
また、Ursin(1988年)は、ストレスとは、「予想された出来事(設定値)」と「知覚された出来事(実際値)」との間に、満足に解消できない矛盾があるとき生じると述べ[ 17] 、これはストレスを認知一貫性理論 (cognitive-consistency theory)のより広い文脈に位置づけるものである[ 18] 。
1990年代までに「ストレス」という語句は生理学および人間の機能に関するあらゆる科学的理解において不可欠な要素となり、西洋社会を象徴する比喩のひとつとなった。職場におけるストレス など特定の状況におけるストレスへの注目が高まり、ストレス管理 技術が開発された。また単に「ストレスが溜まっている」と共感 を得るための婉曲表現 ともなった。ごく軽い苛立ち (いらだち)から、健康を損なう深刻な問題に至るまで、幅広い現象がこの語のもとに語られるようになった。
ヒトの脳: - 視床下部= - 扁桃体= - 海馬/脳弓= - 橋= - 下垂体= SAM軸(交感神経-副腎髄質軸 (英語版 ) )
脳と内分泌系との相互作用は、ストレスが生理的および心理的変化へと変換される過程において重要な役割を果たす[ 4] 。自律神経系 (ANS)は、身体的ストレッサーおよび脳による高次入力の両方に対し、ストレスを反射的に反応へと変換するうえで、重要な役割を担っている[ 19] 。
ANSは、交感神経系 と副交感神経系 という二つの神経系から構成されており、互いに拮抗する作用を持つ[ 19] 。ANSは、前節ニューロンによって制御される節後ニューロンを介して、各組織に直接神経支配を行う[ 19] 。ANSはまた、延髄 、視床下部 、大脳辺縁系 、前頭前皮質 、中脳 、モノアミン核 (英語版 ) からの入力を受け取っている[ 4] [ 20] 。
交感神経系と副腎髄質が連携したストレス応答経路であるSAM軸 (英語版 ) は、いわゆる「闘争・逃走反応 」を引き起こす[ 4] 。この反応は、緊急事態や急性ストレスに対するものであり、心拍数および心筋収縮力の増加、血管収縮 、気管支拡張 、発汗 、副腎髄質 からのアドレナリンおよびコルチゾールの分泌など、さまざまな生理的・ホルモン的応答を伴う[ 19] 。一方、副交感神経の反応は恒常性の回復に関連しており、瞳孔収縮 、気管支収縮 (英語版 ) 、消化機能の亢進、膀胱壁の収縮などを含む[ 19] 。
HPA軸(視床下部-下垂体-副腎軸 )
視床下部-下垂体-副腎軸 (HPA軸 ) の概念図。副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン (CRH) と副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) が作用してコルチゾール (CORT) が分泌される。 HPA軸 は、ストレス反応を仲介する神経内分泌系である[ 4] 。視床下部、特に室傍核 にある神経細胞は、ホルモンのバソプレシン および副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン (CRH)を分泌する。これらのホルモンは下垂体門脈を通じて脳下垂体前葉 に到達し、そこに存在するCRH受容体 (英語版 ) に結合する[ 4] [ 19] 。
CRHは、副腎皮質刺激ホルモン (ACTH)の分泌に関与する主要な制御分子である[ 4] 。ACTHが全身循環に分泌されると、メラノコルチン受容体 (英語版 ) に結合して活性化し、ステロイドホルモン の分泌を促進する[ 4] 。
HPA軸の活性化は最終的にコルチゾールの分泌をもたらし、このホルモンは一般的に免疫抑制作用を持つ[ 4] 。したがって、ストレスは免疫系 にも影響を及ぼす可能性がある。
ホメオスタシスとアロスタシス
恒常性 (ホメオスタシス)は、ストレスという概念の中心的な考え方である[ 21] 。生物学 における生化学的 プロセスのほとんどが恒常性、すなわち均衡状態を維持しようとする。環境要因すなわち内的・外的刺激は、この恒常性を常に乱し続けており、生物の現在の状態は、その生物の生存にとって最適な状態である恒常性点を中心に絶えず変動する[ 22] 。
これに対してアロスタシス (英語版 ) (allostasis)は、恒常性の維持を目的としつつも、環境の変化に応じて神経系・内分泌系・免疫系など生体の内部状態を調整する動的な調整作用を果たしていると考えられている[ 23] 。
汎適応症候群モデルの図解 ハンス・セリエによって提唱された汎適応症候群(general adaptation syndrome、GAS、一般適応症候群とも)は、生体がストレスにどのように応答するかを説明するモデルであり、3つの段階から構成される。
警告反応期: 交感神経系の活動が活性化される。 抵抗期: 生物が脅威に適応し、対処を試みる。 消耗期: 脅威への対処が失敗し、生理的資源が消耗する[ 24] 。 第1段階(警報反応期)
最初の警報段階は、ショック相と反ショック相に分けられる[ 25] 。
第2段階(抵抗期)
第2段階は抵抗期である。この段階では、糖質コルチコイド の分泌が増加し、全身的なストレス応答が強化される。グルココルチコイドは、血液中のブドウ糖、脂質、アミノ酸の濃度を上昇させる作用を持つ。高用量のコルチゾール は、鉱質コルチコイド (アルドステロン )と似た作用を示し、身体は高アルドステロン症 と似た状態になる。ストレスが持続する場合には何らかの対処(コーピング (英語版 ) )が必要となる。身体はストレス刺激への反応を続けるが、それが長期にわたって継続すると体内の化学的資源は次第に枯渇し、最終段階へと移行する。
第3段階(消耗期)
第3段階である消耗期(症憊期、しょうはいき)では、身体の適応能力が限界を迎え、生理的・心理的機能が著しく低下し、さまざまな身体的・精神的な症状が現れる。その結果、心身の健康が深刻に損なわれる可能性がある。
リチャード・ラザルス は[ 26] 、ある心理社会的状況がストレスとして作用するためには、それがそのように評価されることが必要であると主張した。彼は、状況が潜在的な脅威であるか、危害・損失・挑戦にあたるか、あるいは無害であるかを判断する上で、認知的評価の過程が中心的な役割を果たすと述べた。
この一次評価には、個人要因と環境要因の両方が影響し、それがどのような対処過程を選択するかを誘発する。問題焦点型対処は問題自体の管理を目指すのに対し、感情焦点型対処は否定的な感情の管理に向けられる。二次評価とは、その問題に対処するための利用可能な資源の評価を指し、それによって一次評価が修正される場合もある。
言い換えれば、一次評価には「その問題がどの程度ストレスフルか」という認識が含まれ、二次評価では「その問題に対処するための資源が自分にあるかどうか」が判断される。そして、これらが組み合わさって、全体的なストレス評価が形成される。さらに、対処行動(コーピング (英語版 ) )は柔軟性がある。一般に個人は、状況に対する対処法の有効性を評価し、望ましい効果が得られなければ、別の対処戦略を試みる傾向がある[ 27] 。
ストレスの分類(ユーストレスとディストレス)[ 編集 ] 1975年、セリエはストレスを「ユーストレス(快ストレス)」と「ディストレス (英語版 ) (不快ストレス)」に分類するモデルを発表した[ 28] 。ストレスが身体的または精神的な機能(たとえば筋力トレーニング や挑戦的な仕事など)を高める場合、それはユーストレスと見なされる[ 4] 。一方、対処や適応によって解消されない持続的なストレスはディストレスとされ、不安 や引きこもり(抑うつ)行動につながる可能性がある[ 4] [ 28] 。
ユーストレスをもたらす経験と、ディストレスをもたらす経験の違いは、経験(現実であれ想像上であれ)と個人の期待との乖離、そしてそのストレスに対処するための資源の量によって決定される[ 4] [ 29] 。
ストレッサー の強度や持続時間は、その人が置かれた状況や感情の状態によって変化する[ 30] 。ストレッサーの一般的な分類と例として、次のようなものがあげられる。
ストレス尺度として次のような方法があげられる。
社会的再適応評定尺度 (英語版 ) [ 36] (SRRS、生活変化ストレス尺度、ライフイベント法)知覚されたストレス尺度 (英語版 ) (PSS) - 「ホームズ-レイのストレス尺度」とも呼ばれる。生活上の変化による疾病リスクを評価するための方法として開発された[ 37] 。この尺度には、ストレスを引き起こす肯定的な変化と否定的な変化の両方が含まれ、大きな休暇、結婚、配偶者の死や、仕事の解雇などが例示されている[ 38] 。急性ストレス状況において、深刻なストレスが生じると、個人の健康を損なうような心理的変化が生じる。このような状況では、現実感消失 (英語版 ) や離人症 、不安、過覚醒といった症状が現れることがある[ 39] 。国際疾病分類 (ICD)には、深刻なストレスへの反応およびそれに続く適応反応を病因 (en:英語版 ) とする精神および行動 (英語版 ) の障害群 が含まれている[ 40] [ 41] 。慢性的ストレス、または個人が利用可能な、あるいは実際に活用している対処資源の不足は、妄想 [ 42] 、うつ 、不安 などの心理的問題の発症につながることがある[ 4] 。
慢性ストレスは、急性ストレスと区別するために用いられることがある用語である。その定義は幅があり、ストレス反応の継続的な活性化[ 43] 、身体機能にアロスタティック (英語版 ) な変化をもたらすストレス[ 3] 、あるいは単に「長期にわたるストレス」として表現される場合もある[ 44] 。急性ストレッサーに対する反応は、若く健康な人にとっては通常、健康上の負担をもたらさないが、加齢や健康状態の悪化により、慢性ストレスは健康に有害な長期的な影響を及ぼす可能性がある[ 45] 。
慢性的なストレッサーは、自然災害や大事故といった急性ストレッサーほど激しくはないかもしれないが、長期にわたることで健康への悪影響はより大きくなる傾向がある[ 4] 。これは、継続的なストレスにより、身体の生理学的反応が日常的に起こり、身体のエネルギーをより急速に消耗させるためである。特に、これらの微小なストレス要因を回避できない場合、その影響は長期間に及ぶ[ 4] 。
ヒトが慢性的なストレスにさらされると、生理的、感情的、行動的な反応に恒常的な変化が生じる場合がある[ 46] 。慢性的ストレスの要因には、たとえば認知症の配偶者の介護のように継続する出来事もあれば、性的暴行のように短期的な出来事であっても長期的な影響をもたらす場合も含まれる。また、心理的ストレスが冠状動脈性心疾患 の罹患率 および死亡率 、さらにその病因的リスク要因 に直接関与している可能性があることも、研究によって示されている。特に、急性および慢性のストレスはどちらも血清脂質 を上昇させ、臨床的な冠動脈イベントとの関連性が確認されている[ 47] 。
しかし、慢性的ストレスを受けながらも健康を維持できるストレス耐性(ハーディネス (英語版 ) )を示す個人も存在する[ 48] 。心理的ストレスはしばしば病気や疾患と結びつけられるが、健康な人々の多くは、慢性的ストレスに満ちた出来事に直面しても、病気を発症することなく過ごすことができる。このことは、ストレスの病理的影響に対する脆弱性には個人差があり、そこには遺伝的要因と心理的要因の両方が関与していることを示唆している。さらに、ストレスを経験した年齢によって、その後の健康への影響が左右される可能性がある。研究によれば、若年期に経験した慢性的ストレスは、後年におけるストレスへの生物学的・心理的・行動的反応に生涯にわたる影響を及ぼす可能性が示唆されている[ 49] 。
いくつかの研究では、慢性的な生活ストレスのある状況で、上気道感染症 (en:英語版 ) のリスクが増加することが観察されている。ヒト免疫不全ウイルス (HIV)感染者においては、生活ストレスおよびコルチゾールの増加が、HIVの進行悪化と関連していた[ 43] 。また、ストレスレベルの上昇により、潜伏していたヘルペスウイルスが再活性化される可能性があることも、研究によって示されている[ 50] 。
慢性的ストレスは、深刻な夫婦間の不和、アルコール依存 、児童虐待 などを伴う家庭環境にある子どもにおいて、脳下垂体 からの成長ホルモンの分泌を低下させ、成長発達 を妨げることが示されている[ 51] 。より広く言えば、胎児期、乳児期、小児期、青年期は、ストレッサーに対する脆弱性が特に高く、発達上の重要な時期である[ 52] [ 53] 。
精神医学 的診断である心的外傷後ストレス障害 (PTSD)は、1970年代半ばに、反ベトナム戦争活動家、反戦ベトナム帰還兵の会 (英語版 ) 、Chaim F. Shatan らの尽力により提唱され、1980年に「精神障害の診断と統計マニュアル 」に追加された[ 54] 。PTSDは、極度の精神的外傷に対する深刻かつ継続的な感情的反応とされており、兵士、警察官、救急隊員などに多くみられた。
2024年のレビューによれば、成人における心的外傷後ストレス障害(PTSD)の生涯有病率は、世界全体でおよそ3.9%と推定されている[ 55] 。ストレスは、線維筋痛症 [ 56] 、慢性疲労症候群 [ 57] 、うつ病 [ 58] 、および機能性身体症候群 [ 59] など、さまざまな疾患の一因となりうる。
^ 邦訳『現代社会とストレス』(1976年)の第1部では、全身適応症候群を提唱し、はじめに警告反応として副腎皮質、リンパ管、腸内腫瘍の3徴候を示し、次に抵抗期では徴候が無くなり、最後に生体が崩壊するとした概念が提唱された。第2部は、ストレスという用語についてであり、用語の普及と共に用語が混乱したため、「生体組織内に誘起された、あらゆる変化からなる特異的な症候群の示す状態である」と定義した。また、第5部では、ストレスの研究から人生について割かれており、自分のストレスの度合いを知ることで他者を同じように愛することができ、「愛他的利己愛」の中に答えがあるとした。 ^a b “Stress ”. MedlinePlus, National Library of Medicine, US National Institutes of Health (2023年10月20日). 2025年3月2日閲覧。 ^ “Stress ”. National Center for Complementary and Integrative Health, US National Institutes of Health (2022年4月). 2025年3月2日閲覧。 ^a b c d e f Ulrich-Lai, Yvonne M.; Herman, James P. (7 February 2017). “Neural Regulation of Endocrine and Autonomic Stress Responses” . Nature Reviews Neuroscience 10 (6): 397–409. doi :10.1038/nrn2647 . ISSN 1471-003X . PMC 4240627 . PMID 19469025 . https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4240627/ . ^a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Chu B, Marwaha K, Sanvictores T, Awosika A, Ayers D (2025年). “Physiology, Stress Reaction ”. 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