スコットランド Scotland (英語 、スコットランド語 )Alba (スコットランド・ゲール語 )国の標語:In My Defens God Me Defend (スコットランド語 ) (和訳例)神の守りが我が守り 国歌 :スコットランドの花 (事実上)
(他に複数の非公式な国歌的愛唱歌がある。詳細はスコットランドの国歌 を参照) スコットランド (英語 :Scotland 、スコットランド語 :Scotland 、スコットランド・ゲール語 :Alba )は、イギリス を構成するカントリー の一つである。スコットランド本土は、グレートブリテン島 の北3分の1を占め[ 1] [ 2] [ 3] 、南東にイングランド との国境を持ち、北と西に大西洋 、北東に北海 、南をアイリッシュ海 に囲まれている。また、スコットランドには790以上の島々があり[ 4] 、主に北部諸島 とヘブリディーズ諸島 の群島を中心にしている。
843年 に成立し1707年 5月1日 にグレートブリテン王国 の一部となった、ヨーロッパ 中世初期 に独立した主権国家 としてのスコットランド(スコットランド王国) に由来するスコットランド政府 が管轄する地域 。
特有の様々な衣装、称号、その他の象徴が存続しているだけでなく、法制度 も独立していて公法・私法ともに管轄権を有する[ 5] 。法律、教育、宗教、その他の機関が他のカンパニーと異なる形で存在し続け、独自の文化と国民性を継続させた[ 6] 。
1999年 、スコットランド議会 が再設置(議員129名の一院制)され、国内政策の多くの分野で権限を持っている[ 7] 。首長は首相 で、副首相 も置かれる[ 8] 。英国議会 には「スコットランド」として59人の国会議員を擁し、英国・アイルランド評議会のメンバーとして[ 9] 、スコットランド議会の5人の議員を派遣している[ 10] 。
教育、社会サービス、道路、交通などの事項をカバーする限定的な自治権は、スコットランド政府から32の行政区画 または地方自治体(スコットランド特有の「カウンシルエリア (council area)」[ 11] )に委譲されている[ 11] 。人口ではグラスゴー 市が、面積ではハイランド 州が最大である。
スコットランドの名称は、この地を統一したスコット人 (Scots) に由来する。スコットランド・ゲール語 では「アルバ (Alba)」と呼ぶ。ラテン語 では「カレドニア (Caledonia)」と呼ばれる。
語源については、スコットは古アイルランド語で「荒らす」を指した「スコティ (Scoti)」に由来するとされ、「アルバ」と「カレドニア」は古代に有力だったクラン の名に由来するとされる。
漢字では蘇格蘭 (スコットランド、そかくらん)と表記される。
地形区分、島を除く国土は4つに分かれる スコットランドは、グレートブリテン島の北部3分の1を占め、南部でイングランド 国境に接する。東方に北海 、北西方向は大西洋 、南西方向はノース海峡 およびアイリッシュ海 に接する。本島と別に790以上の島から構成される。
グレートブリテン島 の3分の1を占める北部、およびシェトランド諸島 、オークニー諸島 、ヘブリディーズ諸島 などの島々からなる。南西部のキンタイア 半島からアイルランドまで30キロメートル、東海岸からノルウェーまで305キロメートル、北のフェロー諸島 まで270キロメートルである。北部(ハイランド )は山岳地帯であり、氷河に削られた丘陵や陸地に食い込んだフィヨルド など北欧に近い地形である。最高峰ベンネビス山 (標高1344メートル)はグランピアン山地 (英語版 ) 西端にある。グレートブリテン島最大の淡水湖であるネス湖 もある。地質学的には先カンブリア時代 とカンブリア紀 の岩石 から成り、それらはカレドニア造山運動 で隆起した。例外はデボン紀 の旧赤色砂岩 で主にマレー湾 ・フォース湾 岸に分布する。それに対し、中部(ローランド )は、古生代 の岩石から成る谷あいで、産業革命 に重要な石炭 と鉄鉱石 を産出した。火山活動 も盛んであった。南部(サザン・アップランド )はシルル紀 の岩石が風化 されて形成したなだらかな丘陵 地帯が続き、イングランドの地形に近い。
グランピアン山地(右図)をマレー湾とアバディーンから南西に伸びて境する大断層があり、北はグレートグレン断層 (英語版 ) 、南はハイランド境界断層 (英語版 ) と呼ばれる。
典型的な西岸海洋性気候 で、北大西洋海流 (メキシコ湾流 の延長)と偏西風 の影響により緯度 の割に比較的穏やかである。年較差が小さく過ごし易い。ただし、稀に-20℃以下になることがあるため、建物は寒さ対策を施した造りとなっている。
冬は緯度の割には暖かく、最寒月平均気温は2℃~6℃で、日本 の関東 中部から北部にかけてと同じぐらいの気温にしか下がらない。 夏は最暖月でも14℃~19℃程度と涼しく、日本の北海道 西部と同じぐらいの気温にしか上がらない。 首都 のエディンバラ は、スコットランド第2の人口を有する都市であり、ヨーロッパ の主要な金融センター の一つである。人口最大の都市であるグラスゴー は大グラスゴー の中心であり、都市圏人口は約150万人に及ぶ。スコットランドの沿岸部は北大西洋および北海に接し、その中心都市であるアバディーン は北海油田の基地となっている。
エディンバラ城 紀元前10世紀 頃、大陸よりケルト系 のピクト人 が到来。その後紀元前43年 よりローマ帝国 が侵入し、現在のスターリング に前線司令部を設置。ハドリアヌスの長城 、アントニヌスの長城 およびヴィンドランダ要塞 (英語版 ) などの拠点が築かれた。ローマ軍は、各地の要塞を拠点としながらブリテン島 支配を図り、たびたびピクト人との戦いにも勝利したが(グラウピウス山の戦い )、全域を支配するまでには至らなかった。
407年 のローマ軍撤退後、ブリトン人 など諸民族が数波にわたり到来する中、隣のアイルランド島 より、現在のスコットランド人の直接祖先となるケルト系 スコット人 (英語版 ) (ゲール族 )が到来。スコットランド北西部をスコット人(ダルリアダ王国 )、北東部をピクト人(アルバ王国 )、南部をブリトン人(ストラスクライド王国 (英語版 ) )とアングル人 (ノーサンブリア王国 )が支配し、12世紀 頃まで諸民族による勢力均衡・群雄割拠の時代が続いた。また、8世紀頃からヴァイキング が沿岸にたびたび襲来した。
9世紀(伝統的立場では843年 )に、ダルリアダ王国 のケネス1世 がアルバ王国 を征服し、スコットランド王国 が成立した。1071年 、ブリテン島南部イングランド王国 を支配するウィリアム征服王 が、北部のスコットランド王国 への侵攻 を開始。以降、両王家には婚姻関係も生まれ、しばしば和議が図られるが、イングランドとスコットランドとの争いはやまず、13世紀から14世紀にかけて長期にわたり、両国間の緊張が続き(スコットランド独立戦争 )、1314年 にロバート・ブルース がスコットランドの大部分を再征服した(バノックバーンの戦い )。
カロデンの戦い 1603年 、ステュアート朝 のジェームズ6世 がイングランド王ジェームズ1世となり、イングランドと同君連合 を結ぶ。スコットランドの宗教改革 、清教徒革命 (主教戦争 、三王国戦争 (スコットランド内戦 (英語版 ) 、イングランド内戦 、アイルランド同盟戦争 (英語版 ) (アイルランド反乱 (英語版 ) 、アイルランド侵略 ))、イングランド共和国 の成立、イングランド王政復古 )。殺戮時代 、名誉革命 。
1707年 には、イングランド王国と合同 して、グレートブリテン王国 (略称:GB)(又はグレートブリテン連合王国(略称:UK))となる。
1999年 、スコットランド議会 が設置された。これは、権限委譲と分権議会の設置を定めた1998年スコットランド法 の改正によって決定されたプロセスである。2007年 5月3日 の2007年スコットランド議会総選挙 (英語版 ) でスコットランド国民党 (SNP) が第一党となった。2011年 5月5日 の2011年スコットランド議会総選挙 (英語版 ) でSNPが過半数を獲得。
2012年 10月15日 にEdinburgh Agreement を締結。
2013年 11月26日 、スコットランド行政府のアレックス・サモンド (Alex Salmond、SNP党首)は、スコットランドの独立の是非を問う住民投票 に対する公約となる独立国家スコットランドの青写真「Scotland's Future 」を発表[ 12] [ 13] 。
2014年 9月18日 、スコットランドの独立の是非を問う住民投票 を実施。反対票が55%を占め、独立は否決された[ 14] 。
1707年 の合同法 (Act of Union) によって、それまで同じ君主を冠してきたものの別々の王国であったイングランド王国とスコットランド王国は合邦し、グレートブリテン王国が成立した。この合邦は形式的には対等とされていたが、新国家の議会や王宮など主な機関は旧イングランド王国に座することになり、イングランドによる不公平な併合であったと考えるスコットランド人 が少なくない。
スコットランドは伝統的に労働党 の支持者が多く、トニー・ブレア 、ゴードン・ブラウン と2代続けてスコットランド出身の党首・連合王国首相を輩出しているが、先述の経緯からスコットランド独立を掲げる民族主義的なスコットランド国民党(SNP)も多くの支持を集めている。
2014年 9月 に、スコットランド独立を問う住民投票が実施され、44.7%対55.3%で否決された。スコットランド以外のグレートブリテン及び北アイルランド連合王国諸国は反対派が明らかに多かった。
2005年5月現在、スコットランドに割り当てられているイギリス議会 (ウェストミンスター議会)下院 の議席数は59である。2005年総選挙で各政党が獲得した議席数は次のようになった。
2015年5月現在、スコットランドに割り当てられているイギリス議会 (ウェストミンスター議会)下院 の議席数は59である。2015年総選挙で各政党が獲得した議席数は次のようになった。
スコットランド議会 1707年の合同法 でスコットランド議会は閉鎖され事実上廃止となったが、1998年スコットランド法の制定により1999年 5月6日 に1999年スコットランド議会総選挙 (英語版 ) を行い、再開された。スコットランド議会は一定範囲で所得税率を変更することができる他、スコットランド法でウェストミンスター議会留保事項と規定されている事柄以外について、独自の法令を成立させることができる。これまでに、福祉政策や狐狩り規制、公共施設内での禁煙などに関して、スコットランド独自の法令が施行されている。ウェストミンスター議会留保事項には、外交、軍事、財政・金融、麻薬取締り、移民の規制など、全国的に取り組む必要がある事柄が規定されている。
2003年5月1日に開催され、圧倒的な労働党支持の中、スコットランド労働党党首ジャック・マコンネル (英語版 ) が首相に任命された。
2007年5月3日に開催され、スコットランド国民党 が第一党の座を獲得。5月16日にはスコットランド国民党党首のアレックス・サモンド が首相に選出された。
スコットランド国民党 (SNP) - 47議席労働党 - 46議席 保守党 - 17議席 自由民主党 - 16議席 緑の党 - 2議席 その他 - 1議席 2011年7月1日、エリザベス2世女王が議会に登場 2011年5月5日に開催され、スコットランド国民党 が過半数を獲得。党首アレックス・サモンドが首相に再選された。再開以来、初めて単一政党が過半数を獲得した。
ニコラ・スタージョン 自治政府首相 (左)スコットランド国民党 (SNP) - 69議席労働党 - 37議席 保守党 - 15議席 自由民主党 - 5議席 緑の党 - 2議席 その他 - 1議席 スコットランド国民党 (SNP) - 63議席、女性党首ニコラ・スタージョン が2014年11月から首相 保守党が最大野党。任期は本来4年であるが、それではたまたま英国議会選挙と重なるため、今期のみ任期を5年とされ、次回選挙は2021年5月に予定されている。 グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国国王(1952年2月6日 - 2022年9月8日)エリザベス2世 女王 1952年 2月6日 にエリザベス王女が連合王国の国王(イギリスの君主 )に即位した際、その呼称が「エリザベス2世女王 (Queen Elizabeth II)」となることをめぐって問題が生じた。というのも、イングランド には過去に同名の国王(エリザベス1世 )がいたが、スコットランドには過去に同名の国王が存在していなかったので、イングランドを基準にすれば新国王の呼称は「エリザベス2世女王」であるが、スコットランドを基準にすれば新しい国王の呼称は「エリザベス(1世)女王 (Queen Elizabeth)」となるからである。
そこで、スコットランドの民族主義政党であるスコットランド国民党 の指導的立場にいたジョン・マコーミック (英語版 ) は、「新国王がスコットランドにおいて「エリザベス2世女王」と名乗ることは、1707年合同法違反だ」として裁判を起こした。裁判の結果はマコーミックの敗訴であった。「王がどう名乗るかは国王大権 (royal prerogative) に属することであり、マコーミックに裁判で争う権利は認められない」とされたのである。これでエリザベスはイングランドでもスコットランドでも「エリザベス2世女王」と堂々と名乗れるようになった。
エリザベス2世は後に将来においても発生し得るこの問題を公平に解決するための新基準を提案している。スコットランド基準とイングランド基準で呼称の「~世」の部分が異なる場合、数値が大きな方を採用するというものである。たとえば、将来ジェームズという名の王が即位する場合、イングランド基準では「ジェームズ3世男王 (King James III)」となるが、スコットランド基準では「ジェームズ8世男王 (King James VIII)」となるため、大きな方の「ジェームズ8世男王」を採用するというものである。ただし実際にこのようなことが起きたとしても、この基準を新国王ジェームズが採用するとは限らない。裁判所が表明したように、どう名乗るかは国王大権に属することであるから、「ジェームズ3世」と「ジェームズ8世」のどちらを名乗るかはそのジェームズに委ねられるからである。
この新基準は過去に遡って適用することが容易である。1707年以降この呼称上の問題が生じるイギリス国王は4人(ウィリアム4世 、エドワード7世 、エドワード8世 、エリザベス2世)いるが、この新基準の適用を受けても4人の呼称はイングランド基準のままであり、変更の必要がないからである。
イギリスの郵便ポストには王の名が頭文字で刻印されているが、エリザベス2世即位後にスコットランドに設置された郵便ポストは王冠が描かれているのみで王の名は書かれていない。これは、彼女の呼称に不満を抱いた一部の過激な民族主義者がエリザベス2世の名が刻印された郵便ポストを破壊したり、「2世」の部分を削り取ったりしたためである。
スコットランド法 は大陸法 を基調とする。チャンネル諸島 を除くブリテン諸島 ではアイルランド共和国 にいたるまで英米法 を採用しており、スコットランドが唯一の大陸法社会である。
北海 に位置する掘削装置 古くは石炭 がスコットランドの主要産業であり、産業革命 を支えた。
1960年代に北海油田 が開発されると、漁港アバディーン は石油基地として大きな発展をとげた。石油資源の存在はスコットランド独立派の強みとなっている。
1980年代からは半導体産業や情報通信産業の誘致が盛んに行われており、スコットランド中部のIT産業の集積地帯はシリコングレン と呼ばれている。
グレート・ハイランド・バグパイプ を演奏するパイプ・メジャー民族衣装 として名高いタータン やキルト は、元々はハイランド地方の伝統衣装であった。ジャコバイト 反乱(1715年の反乱 、1745年の反乱 )後、18世紀半ばに禁止された。その後、1822年 にジョージ4世 がスコットランド訪問の時にタータン柄のキルトを着用したため、スコットランド全域に広がった。
「経済学 の父」ことアダム・スミス 、詩人ロバート・バーンズ、作家ウォルター・スコット 、シャーロック・ホームズ の生みの親アーサー・コナン・ドイル 、『宝島 』や『ジキル博士とハイド氏 』の作家ロバート・ルイス・スティーヴンソン 、ジェームズ・ボズウェル 、トーマス・カーライル 、俳優のショーン・コネリー 、ユアン・マクレガー などはスコットランドの生まれである。
スコットランドは、産業革命以前より、科学・技術の中心地であったため、多くの科学者・技術者を輩出している。その発見・発明は、現代社会にはなくてはならないものが多い。電話 を発明したグレアム・ベル 、ペニシリン を発見したアレクサンダー・フレミング 、蒸気機関 を発明したジェームズ・ワット 、ファックス を発明したアレクサンダー・ベイン 、テレビ を発明したジョン・ロジー・ベアード 、空気入りタイヤ を発明したジョン・ボイド・ダンロップ 、道路のアスファルト舗装 (マカダム舗装 )を発明したジョン・ロウドン・マカダム 、消毒 による無菌手術を開発したジョゼフ・リスター などはスコットランドの生まれである。
羊の内臓を羊の胃 袋に詰めて茹でたハギス が有名。また、スコッチ・ウイスキー は定義上スコットランド産でなければならない。スコットランドには、100以上もの蒸留所があり、世界的にも愛好家が多い。
コリン・ジョイス (『驚きの英国史』NHK出版新書 2012年pp.79-83)ではイギリス人の生活を皮肉って次の物がすべてスコットランド人によるものだとしている。マーマレード 、レインコート 、自転車 、タイヤ 、乾留液 (タールマック舗装)、蒸気エンジン 、イングランド銀行 、糊つき切手 、タバコ 、電話 、ローストビーフ 、アメリカ海軍 、麻酔薬 などである。『聖書 』にもスコットランド人が最初に出てくるが、これはジェームズ6世が英訳を進めたからである。
スコットランドのシンボル として、国章 は「立ちあがるライオン」(Lion Rampant )で、国花 はアザミ である[ 15] 。「スコットランドの花 」(The Flower of Scotland) が事実上の「国歌 」である。
カトリック とプロテスタント がほぼ拮抗している。公立学校も、カトリック校と無宗教校(事実上プロテスタント)に分かれている。これはスポーツ の世界にも影響を及ぼしており、カトリック系住民が応援するセルティックFC とプロテスタント系住民が応援するレンジャーズFC と激しいライバル関係となってあらわれている。
スコットランドにおける所属する宗教 宗教/宗派 現在の信仰する宗教 % 成長過程で信仰した宗教 % スコットランド国教会 2,146,251 42.4 2,392,601 47.3 無宗教 1,394,460 27.5 887,221 17.5 カトリック 803,732 15.9 859,503 17.5 キリスト教その他宗派 344,562 6.8 424,221 8.4 宗教を明記せず 278,061 5.5 422,862 8.4 イスラム教 42,557 0.8 42,264 0.8 その他宗教 26,974 0.6 8,447 0.2 仏教 6,830 0.1 4,704 0.1 シク教 6,572 0.1 6,821 0.1 ユダヤ教 6,448 0.1 7,446 0.1 ヒンドゥー教 5,564 0.1 5,921 0.1 Base/Total 5,062,011 100 5,062,011 100
スコットランドはゴルフ の発祥の地としても知られ、セント・アンドルーズ は聖地として世界中のゴルファーの憧れの地となっている。さらに冬季オリンピック 競技としても有名なカーリング も、1511年 の刻印のあるストーンが発見されており[ 16] 、スコットランドで15~16世紀に始まったとされる。そのため、国際大会の前には勇敢なるスコットランド が演奏される。
スコットランドではサッカー が圧倒的に1番人気のスポーツ となっており、1890年 にサッカーリーグのスコティッシュ・フットボールリーグ が創設された。そこから分離する形で1998年 にスコティッシュ・プレミアリーグ が設立され、さらに2013年 にはスコティッシュ・プレミアシップ が発足している。スコットランドには「世界最大のサッカーダービー 」とも言われる「オールドファーム ・ダービー 」が存在し、セルティックFC とレンジャーズFC による激しいライバル関係は世界中に知られている。なお、オールドファーム でゴールを決めた日本人選手は、中村俊輔 、旗手怜央 、前田大然 、古橋亨梧 の4名である。
スコットランドではラグビー も人気スポーツの一つである。代表チーム はラグビーワールドカップ で、歴代9大会中7大会で決勝トーナメント進出しており、1991年大会 では4位となった。2011年大会 と2019年大会 では、いずれもグループリーグ3位となった。2015年と2019年と日本代表 戦が行われ、その間の2016年にも日本とのテストマッチ が組まれている(2019年は日本勝利、他3回はスコットランド勝利)。さらに毎年2〜3月には、6か国対抗のシックスネイションズ に参加している。なお、5ネイションズ時代の1999年を最後に優勝からは遠ざかっている。
スコットランドを大きく分けると、「ハイランド地方 」と「ローランド地方 」の2つに区分することができる。
1973年 ~1996年 までは、9つの地方と3つの島嶼部 のリージョン に分けられていた。また、一部カウンシル・エリア と同地域もある。
現在も警察・消防など行政機関の中には、かつてのリージョンの区画を管轄区分に用いるものがある。
地図上のNo. 地方・島嶼部 中心都市[ 17] 面積 (ヘクタール)[ 17] 人口(人)[ 17] 01 ストラスクライド地方 グラスゴー 1,350,283 2,286,800 02 ダンフリーズ・アンド・ガロウェイ地方 ダンフリーズ 639,561 147,900 03 ボーダーズ地方 ニュータウン・セント・ボスウェルズ 471,253 105,300 04 ロージアン地方 エディンバラ 171,595 750,600 05 セントラル地方 スターリング 263,455 272,900 06 ファイフ地方 グレンロセス 131,201 351,200 07 テイサイド地方 ダンディー 749,650 395,200 08 グランピアン地方 アバディーン 869,772 528,100 09 ハイランド地方 インヴァネス 2,539,759 206,900 10 ウェスタンアイランズ地方 (島嶼部)ストーノーウェイ 289,798 29,600 未表示 シェトランド地方 (島嶼部)ラーウィック 143,268 22,522 未表示 オークニー地方 (島嶼部)カークウォール 97,581 19,600
32のカウンシル・エリア (council area) に区分される。
No. カウンシル・エリア名 行政中心地 人口(2011年 ) 面積(km²) 人口密度 1 インヴァークライド グリーノック 81,500 160 509 2 レンフルーシャー ペイズリー 174,900 261 670 3 ウェスト・ダンバートンシャー ダンバートン 90,700 159 570 4 イースト・ダンバートンシャー カーキンティロッホ (英語版 ) 105,000 175 600 5 グラスゴー - 593,200 175 3,389 6 イースト・レンフルーシャー ギフノック (英語版 ) 90,600 174 520 7 ノース・ラナークシャー マザーウェル 156,000 297 525 8 フォルカーク フォルカーク 156,000 297 525 9 ウェスト・ロージアン リヴィングストン 175,100 427 410 10 エディンバラ - 476,600 259 1,840 11 ミッドロージアン ダルキース 83,200 354 235 12 イースト・ロージアン ハッディントン (英語版 ) 99,700 679 146 13 クラックマナンシャー アロア (英語版 ) 51,400 159 323 14 ファイフ グレンロス (英語版 ) 365,200 1,325 275 15 ダンディー - 147,300 67 2,198 16 アンガス フォーファー (英語版 ) 116,000 2,082 55 17 アバディーンシャー アバディーン 253,000 6,313 40 18 アバディーン - 222,800 186 1,197 19 マレー エルギン 93,300 2,238 41 20 ハイランド インヴァネス 232,100 30,659 7 21 アウター・ヘブリディーズ (西部島嶼)ストーノーウェイ 27,700 3,071 9 22 アーガイル・アンド・ビュート ロッホギルフェッド (英語版 ) 88,200 6,909 12 23 パース・アンド・キンロス パース 146,700 5,286 27 24 スターリング スターリング 90,200 2,187 41 25 ノース・エアシャー (ノース・エアーシア)アーバイン 138,200 885 156 26 イースト・エアシャー (イースト・エアーシア)キルマーノック 122,700 1,262 97 27 サウス・エアシャー (サウス・エアーシア)エア 112,800 1,222 92 28 ダンフリーズ・アンド・ガロウェイ ダンフリーズ 151,300 6,426 23 29 サウス・ラナークシャー ハミルトン 313,800 1,772 177 30 スコティッシュ・ボーダーズ ニュータウン・セント・ボスウェルズ (英語版 ) 113,900 4,732 24 31 オークニー カークウォール 21,400 990 21 32 シェトランド ラーウィック 23,200 1,468 15
順位 都市名 カウンシルエリア 人口 順位 都市名 カウンシルエリア 人口 1 グラスゴー 590,507人 6 イースト・キルブライド サウス・ラナークシャー 74,395人 2 エディンバラ 459,366人 7 インヴァネス ハイランド 62,470人 3 アバディーン 195,021人 8 リヴィングストン ウェスト・ロージアン 56,269人 4 ダンディー 147,285人 9 ハミルトン サウス・ラナークシャー 53,188人 5 ペイズリー レンフルーシャー 76,834人 10 カンバーノールド ノース・ラナークシャー 52,270人
その他の主な都市 日本 - 都市名・自治体名 ^ “The Countries of the UK ”. Office for National Statistics (2010年4月6日). 2012年6月24日閲覧。 ^ “Countries within a country ”. 10 Downing Street . 2010年4月16日時点のオリジナル よりアーカイブ。2008年8月24日閲覧。 “The United Kingdom is made up of four countries: England, Scotland, Wales and Northern Ireland” ^ “ISO 3166-2 Newsletter Date: 28 November 2007 No I-9. "Changes in the list of subdivision names and code elements" (Page 11) ”. International Organization for Standardization codes for the representation of names of countries and their subdivisions – Part 2: Country subdivision codes . 2008年5月31日閲覧。 “SCT Scotlandcountry ” ^ “Scottish Executive Resources ”. Scotland in Short . Scottish Executive (2007年2月17日). 2006年9月14日閲覧。 ^ Collier, J. G. (2001)Conflict of Laws (Third edition) (pdf)Cambridge University Press . "For the purposes of the Englishconflict of laws , every country in the world which is not part ofEngland and Wales is a foreign country and its foreign laws. This means that not only totally foreign independent countries such as France or Russia ... are foreign countries but alsoBritish Colonies such as theFalkland Islands . Moreover, the other parts of the United Kingdom – Scotland and Northern Ireland – are foreign countries for present purposes, as are the otherBritish Islands , theIsle of Man ,Jersey andGuernsey ." ^ Devine, T. M. (1999),The Scottish Nation 1700–2000 , P.288–289,ISBN 0-14-023004-1 "created a new and powerful local state run by the Scottish bourgeoisie and reflecting their political and religious values. It was this local state, rather than a distant and usually indifferent Westminster authority, that in effect routinely governed Scotland" ^ “Devolution Settlement, Scotland ”. gov.uk. 2017年5月7日閲覧。 ^ “Cabinet and ministers ”. Gov.scot . 2019年1月3日閲覧。 ^ “Scotland / Alba ”. British-Irish Council (2011年12月7日). 2013年5月4日閲覧。 ^ “Members ”. British-Irish Parliamentary Assembly. 2018年8月1日閲覧。 ^a b “Scottish Local Government ”. Cosla.gov.uk . 2019年1月13日時点のオリジナル よりアーカイブ。2019年1月3日閲覧。 ^ “スコットランド独立国家へ白書発表” . NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2013年11月27日). オリジナル の2013年11月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131129184248/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131127/k10013365121000.html ^ 行政府首相、スコットランド独立の青写真発表 ^ Scottish referendum: Scotland votes 'No' to independence (BBC 2014年 9月19日 )^ スコットランドの国花(日本スコットランド交流協会、2023年) ^ “バンクーバーオリンピック2010 カーリング 見どころ - JOC ”. 日本オリンピック委員会. 2022年2月13日閲覧。 ^a b c Whitaker's Concise Almanack 1995 . London: J Whitaker & Sons Ltd. (1994). pp. 570–571. ISBN 0-85021-247-2 ウィキメディア・コモンズには、
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