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スケアクロウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避スケアクロウ」のその他の用法については「スケアクロウ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
スケアクロウ
Scarecrow
監督ジェリー・シャッツバーグ
脚本ギャリー・マイケル・ホワイト
製作ロバート・M・シャーマン
出演者ジーン・ハックマン
アル・パチーノ
音楽フレッド・マイロー
撮影ヴィルモス・スィグモンド
編集エヴァン・ロットマン
配給ワーナー・ブラザース
公開フランスの旗 1973年5月CIFF
アメリカ合衆国の旗 1973年4月11日
日本の旗 1973年9月22日
上映時間113分
製作国アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
言語英語
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スケアクロウ』(Scarecrow)は、1973年公開のアメリカ映画。製作会社はワーナー・ブラザースで、監督はジェリー・シャッツバーグ主演ジーン・ハックマンアル・パチーノ。題名は日本語で「案山子」、「みすぼらしい人」、「痩せ衰えた人」の意。

解説

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正反対の人格を有する二人の男が次第に友情を深めていく過程を描いたロードムービー第26回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドール国際カトリック映画事務局賞をダブル受賞。

千葉真一主演の『十字路』と『冒険者カミカゼ -ADVENTURER KAMIKAZE-』でモチーフにされるなど[1][2]、後世のテレビドラマ・映画にも影響を与えている。

あらすじ

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暴行傷害服役し、6年間の刑期を終えたばかりのマックスと、5年越しの船乗り生活から足を洗ったライアンが、南カリフォルニアの荒れ地でヒッチハイクを始める所から物語は始まる。人懐っこくこちらを笑わせようとしてくるライアンを無視していたマックスだが、ライターが燃料切れを起こし、ライアンが最後に残ったマッチを出してくれたことで心を開き、意気投合する。

喧嘩っ早い上に神経質で、異様に厚着をしたりブーツを枕の下に敷いて寝る奇行を持つマックスは「裏切れば殺す」と脅しながらも、ピッツバーグで開業しようと考えている洗車屋の相棒にライアンを指名し、彼を「ライオン」と呼ぶようになる。ライオンはその提案に乗りつつ、妻に再会して一度も会ったことが無い自分の子供にプレゼントを渡すため、デトロイトを経由することを条件に付ける。二人はアルバイトを繰り返して路銀を稼ぎつつ、時には貨物列車への無賃乗車も織り交ぜ、旅を続けていく。途中立ち寄ったダイナーで、ライオンは案山子の話を持ち出す。マックスは「カラスをスケア(脅かす)から案山子だろう」というが、ライオンは「カラスはおかしな格好のかかしを見て笑い転げて、この畑の持ち主はいい人だ、だから荒らさずにおこうと思うのさ」と語る。

デンバーに着いた2人は、廃品回収業を営むマックスの妹・コーリーの家に寄る。コーリーの友人フレンチーとマックスはいい関係になるが、意固地なマックスはピッツバーグで開業すると決めて譲らず、デンバーに長居する気はなかった。コーリーから兄の面倒を見るように頼まれたライオンは、コーリーへの餞別に財布を万引きしようとするマックスの企てを穏便に阻止する。二人の出立前夜、バーで宴を始めた一同は、ライオンの音頭取りで他の客も含めたどんちゃん騒ぎを起こすが、フレンチーの男友達とマックスが喧嘩を起こし、マックスとライオンは逮捕されてしまう。

刑務農場で一か月の勤労を強いられた二人。我慢ならないマックスは自分の責任を棚に上げてライオンと絶交するが、その様子を見た牢名主のライリーはライオンを厚遇し、マックスを家畜世話係に送る。だがライリーの真意はライオンを手籠めにすることにあり、襲われたライオンは重症を負いながらもなんとか逃亡する。事を知ったマックスは、懲罰として家畜世話係に送られてきたライリーを叩きのめす。

出所した二人は旅を再開するが、ライオンからは以前の人懐っこさが失われ、生来の繊細な性格が表出するようになっていた。食堂でマックスがまたも他の客とトラブルを起こすが、ライオンはいつものように仲裁に入らず、店を出ようとする。マックスは咄嗟に、音楽に合わせて服を脱いでいくストリップの真似事をして周囲の笑いを取り、場を収める。それは以前、ライオンがマックスに語った案山子の姿そのものであった。

デトロイトに着いたライオンは、理髪店と教会に寄ったあと、公衆電話から妻のアニーに電話をする。しかし2年前に再婚したアニーはライオンを拒絶し、子供の性別を尋ねられると「子どもは流産し、洗礼も受けていない」と嘘をついた。衝撃のあまり電話を切ってしまったライオンは、マックスには嬉しそうな様子を取り繕いつつ「今更会うのも申し訳ない」と、プレゼントをその場に置いて立ち去る。その後二人は公園の噴水前で休憩するが、地元の子供たちと遊んでいたライオンは、突然子供の一人を抱えて噴水の中に入り、「洗礼をするんだ!」と叫ぶ。

病院に担ぎ込まれたライオンは重度の精神病と診断され、催眠薬を投与された。マックスは眠り続けるライオンに「お前の面倒は俺が見る」と語り、ピッツバーグの銀行に預けている洗車屋の開業資金を引き出すため、一人で駅に向かう。常に大事にしていたブーツの靴底から、へそくりの10ドル紙幣を取り出してピッツバーグ行きの往復切符を買った後、靴底を何度も打ち付けて元に戻そうとしているマックスの姿を映し、物語は幕を下ろす。

キャスト

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役名俳優日本語吹替
NETテレビテレビ東京
マックス・ミランジーン・ハックマン小池朝雄大塚明夫
フランシス・ライオネル・“ライオン”・デルブッキアル・パチーノあおい輝彦平田広明
ジャック・ライリーリチャード・リンチ堀勝之祐田中正彦
コーリードロシー・トリスタン此島愛子金野恵子
フレンチーアン・ウェッジワース荒砂ゆき藤生聖子
アニー・グリーソンペネロープ・アレン野沢雅子折笠愛
ダーリーンアイリーン・ブレナン麻生美代子さとうあい
ミッキーリチャード・ハックマン細井重之
バーテンダーフランク・シャルティエ渡部猛
不明
その他
N/A村松康雄
若本紀昭
荒川太郎
桐本琢也
柳沢栄治
宇垣秀成
西宏子
高宮俊介
加藤沙織
日本語版制作スタッフ
演出左近允洋春日一伸
翻訳篠原慎武満真樹
効果VOX
調整田中和成
制作グロービジョンスケアクロウ
解説淀川長治N/A
初回放送1976年11月7日
日曜洋画劇場
2000年6月5日
『20世紀名作シネマ』

※日本語字幕:高瀬鎮夫[3]

備考

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  • アル・パチーノの妻を演じたペネロープ・アレンは、『狼たちの午後』(1975年)に銀行の主任役としてパチーノと共演している。またパチーノが監督・主演したドキュメンタリー映画『リチャードを探して』(1996年)にイングランド王妃役として出演した。
  • ジーン・ハックマンの実兄のリチャードがミッキーという役名で出演している。
  • リチャード・リンチは本作品により長編映画デビューした。
  • 日本のテレビドラマ「傷だらけの天使」は、この映画からの影響があると主演の萩原健一が語っている。[4]

脚注

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  1. ^保科幸雄「高鳴る!冒険者たちのメロディ 燃える夢喰い男・千葉真一」(パンフレット)『冒険者 (アドベンチャー) カミカゼ』、東映株式会社映像事業部、1981年11月7日、4 - 5頁。 
  2. ^“日本初のスパイパロディで14年ぶりに主演「0093 女王陛下の草刈正雄」”. 映画.com. (2007年10月19日). http://eiga.com/news/20071019/9/ 2013年8月20日閲覧。 {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  3. ^【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|スケアクロウ
  4. ^BS12 トゥエルビ特番「萩原健一、『傷だらけの天使』を語る。」 ~”傷天”再放送に際し、テレビ初本格インタビューにショーケンが答える!~ | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)”. BS12トゥエルビ. 2025年3月9日閲覧。

外部リンク

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