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サムソンビッグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事は「旧馬齢表記」が採用されており、国際的な表記法や2001年以降の日本国内の表記とは異なっています。 詳しくは馬齢#日本における馬齢表記を参照してください。
サムソンビッグ
欧字表記Samson Big
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色鹿毛[1]
生誕1991年4月14日[1]
死没不明
サクラショウリ[1]
シュンイチオーカン[1]
母の父フロリバンダ[1]
生国日本の旗日本北海道門別町[1]
生産者サムソン牧場[1]
馬主田中由子[1]
調教師鹿戸幸治栗東[1]
競走成績
生涯成績35戦4勝
平地27戦2勝・障害8戦2勝)[1]
獲得賞金1億934万6000円[1]
勝ち鞍
GIIIきさらぎ賞1994年
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サムソンビッグ(欧字名:Samson Big1991年4月14日 - 不明)は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に1994年きさらぎ賞

経歴

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競走馬時代

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中央競馬で競走生活を送る。3歳時の1993年7月10日札幌競馬場でのデビュー戦を勝利で飾る。その後2レースは15着、5着に終わるが、4戦目の函館3歳ステークスGIII函館競馬場)ではマリーゴッドの2着に入り、ナリタブライアン(6着)に先着を果たす。その後も福島3歳ステークス福島競馬場)の2着をのぞけば大敗を繰り返し、初のGI出走となった朝日杯3歳ステークス中山競馬場)は勝ったナリタブライアンから2秒8離された14着(ブービー)に終わる。

4歳となった1994年シンザン記念京都競馬場改装の関係で阪神競馬場で開催)ではブービーの11着。続いて阪神競馬場2000メートルでの開催となったきさらぎ賞に出走する。さすがに11頭立ての最低人気であったが、スローペースで逃げて後続馬を寄せ付けず、良馬場にもかかわらず2分7秒4という遅い走破タイムであったが勝利を収めた。このレースでの単勝オッズは172倍であった。

その後は大敗を続け、この年の皐月賞東京優駿(日本ダービー)・菊花賞三冠レースには三冠馬のナリタブライアンとともにただ2頭全レースの出走を果たしたが、皐月賞はブービーで、ダービー菊花賞は最下位と、もう少しで「逆三冠」[注 1]を達成するところであった。

古馬になってからも苦戦は変わらず、5歳時に3着となった秋野ステークス(新潟競馬場1800メートルのオープン特別)をのぞいてほとんどが二桁着順の大敗。暮れの愛知杯13着(最下位)を最後に障害競走に転向する。

すると明けて6歳となった1996年緒戦の障害未勝利戦ではいきなりレコードタイムで圧勝。しかし、そこから障害400万下で3連敗を喫する。400万下4戦目で勝ってオープンに昇級するが、故障で1年の休養を余儀なくされた。7歳での復帰後はオープンで3戦するが、3着が最高で小倉障害ステークス(7頭立て6着)を最後に現役を引退した。

引退後

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引退後は去勢されて生まれ故郷サムソン牧場へ戻った[2]後、1998年度に筑波大学馬術部に譲渡された[3]1999年4月1日に同部所属の乗馬として日本馬術連盟に登録(登録番号17530)[4]され、馬術大会に出場。2008年後半[5]に栃木県の乗馬クラブに移籍し2009年12月まで馬術大会に出場していた[6]。最高成績は5着であった。その後、2011年2月のホースショーに出場した[7]記録を最後に消息は不明となっている。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報[8]に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F/
平均1F)
着差騎手斤量1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
1993.07.10札幌3歳新馬ダ1000m(良)888003.30(2人)01着R1:01.5(36.6)-0.80鹿戸雄一53(マイチャンピオン)412
0000.08.01札幌札幌3歳SGIII芝1200m(良)16714009.10(3人)15着R1:14.1(38.7)-3.10鹿戸雄一53メローフルーツ416
0000.08.29函館クローバー賞OP芝1200m(重)13812026.10(7人)05着R1:13.6(38.0)-1.10鹿戸雄一53ライネストウショウ410
0000.09.26函館函館3歳SGIII芝1200m(重)922036.50(7人)02着R1:14.3(38.8)-0.20鹿戸雄一53マリーゴッド412
0000.10.23京都萩SOP芝1200m(良)633007.20(3人)03着R1:10.5(35.6)-0.40武豊54イナズマタカオー412
0000.11.06京都デイリー杯3歳SGII芝1400m(良)15815061.6(11人)14着R1:24.5(37.0)-2.50田原成貴54ボディーガード416
0000.11.20福島福島3歳SOP芝1200m(良)1122009.70(5人)02着R1:10.9(36.5)-0.30芹沢純一54タイキウルフ418
0000.12.12中山朝日杯FSGI芝1600m(良)14712099.5(14人)13着R1:37.2(37.9)-2.80鹿戸雄一54ナリタブライアン420
1994.01.16京都シンザン記念GIII芝1600m(良)1279076.8(12人)11着R1:39.1(39.1)-2.30芹沢純一55ナムラコクオー420
0000.02.06阪神きさらぎ賞GIII芝2000m(良)1178172.0(11人)01着R2:07.4(36.0)-0.00田所秀孝55(イイデライナー)418
0000.03.27中山スプリングSGII芝1800m(良)1044047.40(7人)09着R1:50.8(37.6)-1.70鹿戸雄一56ナリタブライアン418
0000.04.17中山皐月賞GI芝2000m(良)18714158.8(14人)17着R2:01.7(38.3)-2.70鹿戸雄一57ナリタブライアン408
0000.05.08京都京都4歳特別GIII芝2000m(良)14814023.70(8人)14着R2:05.6(41.2)-4.50田所秀孝56イイデライナー412
0000.05.29東京東京優駿GI芝2400m(良)1812183.3(18人)18着R2:34.2(44.0)-8.50田所秀孝57ナリタブライアン418
0000.11.06京都菊花賞GI芝3000m(稍)15814157.4(15人)15着R3:11.1(41.0)-6.50小島貞博57ナリタブライアン424
0000.12.11中京愛知杯GIII芝2000m(良)1559035.6(13人)競走中止0渡辺薫彦50テンザンユタカ430
1995.04.22京都栗東SOPダ1400m(稍)16816105.1(14人)16着R1:26.8(39.1)-4.50小島貞博55マルタカトウコウ432
0000.05.06京都シルクロードSOP芝1200m(良)1635073.8(12人)15着R1:09.9(34.5)-2.00小島貞博55ゴールドマウンテン434
0000.06.03京都阪急杯GIII芝1400m(良)1812091.3(12人)07着R1:20.6(35.1)-0.60菊沢隆仁49ボディーガード428
0000.06.18中京金鯱賞GIII芝1800m(良)16816050.8(14人)10着R1:49.6(37.4)-1.30菊沢隆仁49サマニベッピン430
0000.07.02中京東海SOPダ1700m(稍)1623021.40(8人)12着R1:45.8(39.6)-2.30菊沢隆仁49チアズアトム432
0000.08.13函館マリーンSOP芝1200m(良)1647030.2(10人)13着R1:10.8(36.4)-1.70菊地昇吾48ニホンピロスタディ428
0000.09.03函館青函SOP芝1200m(良)1144097.40(9人)10着R1:11.3(36.0)-1.70鹿戸雄一55ホクトフィーバス432
0000.09.30中山オータムスプリントSOP芝1200m(良)1089114.7(10人)09着R1:10.5(35.6)-1.40蛯名正義55ホクトフィーバス428
0000.10.14京都オパールSOP芝1200m(良)1344120.4(12人)08着R1:08.4(34.3)-0.80菊地昇吾48ニホンピロスタディ432
0000.11.05新潟秋野SOP芝1800m(良)1445047.1(12人)03着R1:50.0(36.7)-0.30千田輝彦56ウインドフィールズ434
0000.12.10中京愛知杯GIII芝2000m(良)13710036.0(11人)13着R2:05.1(40.4)-4.90植野貴也49サウンドバリヤー448
1996.01.20京都障害5歳上未勝利障2910m(良)1033005.10(3人)01着R3:11.2(13.1)-1.30中竹和也59(アップサージ)450
0000.02.24阪神障害5歳上400万下障3000m(良)1033001.30(1人)04着R3:23.0(13.5)-1.70中竹和也59ミスタードクター458
0000.03.17阪神障害5歳上400万下障3000m(重)1133002.00(1人)02着R3:22.6(13.5)-0.30中竹和也59クリノホウオウ450
0000.05.12阪神障害5歳上400万下障2910m(良)1344002.30(1人)02着R3:12.0(13.2)-0.20中竹和也59アップサージ446
0000.06.08中京障害4歳上400万下障2800m(良)1133002.10(1人)01着R3:03.2(13.1)-1.30中竹和也59(エリモノツバメ)448
1997.06.01中京障害4歳上オープン障2800m(良)666004.50(3人)03着R3:06.4(13.3)-1.40中竹和也59ポレール452
0000.06.29福島障害4歳上オープン障2750m(不)855003.30(2人)08着R3:06.4(14.6)-16.00中竹和也59フジヤマダイセン436
0000.07.19小倉小倉障害SOP障2950m(良)733008.20(3人)06着R3:21.7(13.7)-4.50中竹和也59ネオチャイムズ436

血統表

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サムソンビッグ血統パーソロン系/Nasrullah4×5=9.38%)(血統表の出典)

サクラショウリ
1975鹿毛
父の父
*パーソロン
Partholon
1960 鹿毛アイルランド
MilesianMy Babu
Oatflake
PaleoPharis
Colonice
父の母
シリネラ
1968芦毛
*フォルティノ
Fortino
Grey Sovereign
Ranavalo
ShiriniTehran
Confection

シュンイチオーカン
1978栃栗毛
*フロリバンダ
Floribunda
1958 鹿毛
Princely GiftNasrullah
Blue Gem
AsterntiaDenturius
Aherlow Valley
母の母
フジカワ
1966黒鹿毛
*チャイナロック
China Rock
Rockefella
May Wong
ツキカゲ*ヒンドスタン
イチジヨウF-No.7-c


4代母イチジヨウは1953年クモハタ記念の勝ち馬。5代母に名牝クリフジを持つ。さらに牝系を遡ると、小岩井農場の基礎輸入牝馬の1頭であるアストニシメントにたどり着く。

エピソード

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  • いかつい名前とは逆の小柄なおとなしい馬で、洗い場から厩舎に戻るのに引き綱なしでも人間のあとをついていったという。このエピソードから本馬の大ファン[9]になったというよしだみほ (いわく「お座敷馬として私が自分チで飼いたい」) の漫画『馬なり1ハロン劇場』ではナリタブライアンの唯一の親友という設定が与えられ、同漫画の定番ネタのひとつとなった。
  • 2023年11月、Web漫画『ウマ娘プリティーダービー スターブロッサム』の公式サイトでも名前とデザインが公開され『スターブロッサム』に実名登場した初のウマ娘と同時に、モデル競走馬が消息不明となっている実名で登場した初のウマ娘としても話題性を呼び、競馬ファンの間でも知る人ぞ知るレベルの知名度であったため、その登場に驚いたユーザーも多かった。メディアミックス『ウマ娘プリティーダービー』でも『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』のプレイアブルキャラクターとして登場し、2024年12月のDLC追加で『スターブロッサム』に登場したウマ娘メインの構成チームプリムラのメンバーとして参戦している。

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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  1. ^皐月賞はブービーとはいえ、最下位のトラストカンカンはサムソンビッグからさらに5馬身(0.8秒)離されていた。またトラストカンカンはレース中に心房細動を発症しており、無事完走した馬の中では最下位であった。

出典

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  1. ^abcdefghijklmnサムソンビッグ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年6月6日閲覧。
  2. ^『思い出の名馬 サクラショウリ』”. スエコマのお出かけ大好きブログ. 2022年1月24日閲覧。
  3. ^歴史 [筑波大学体育会馬術部]”. 筑波大学体育会馬術部. 2022年1月24日閲覧。
  4. ^公益社団法人 日本馬術連盟 《Japan Equestrian Federation》・日本馬術連盟・日馬連・馬術連盟・公益社団法人 日本馬術連盟”. www.equitation-japan.com. 2022年1月24日閲覧。
  5. ^筑波大学体育会馬術部/部紹介”. tkuma.web.fc2.com. 2022年1月24日閲覧。
  6. ^公益社団法人 日本馬術連盟 《Japan Equestrian Federation》・日本馬術連盟・日馬連・馬術連盟・公益社団法人 日本馬術連盟”. www.equitation-japan.com. 2022年1月24日閲覧。
  7. ^栃木県選手権 兼 第28回那須フレンドシップホースショー -ウェイバックマシン(2012年1月28日アーカイブ分)
  8. ^サムソンビッグ”. netkeiba.com. Net Dreamers co.LTD. 2019年2月4日閲覧。
  9. ^よしだみほのツイート -Twitter、2022年6月6日閲覧。

外部リンク

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