| ポーランドのジャズ・ピアニスト、作曲家については「クシシュトフ・コメダ」をご覧ください。 |
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 機関設計 | 監査役設置会社[1] |
| 略称 | コメダ |
| 本社所在地 | 〒461-0004 愛知県名古屋市東区葵三丁目12番23号 北緯35度10分22.3秒東経136度55分54.7秒 / 北緯35.172861度 東経136.931861度 /35.172861; 136.931861座標:北緯35度10分22.3秒東経136度55分54.7秒 / 北緯35.172861度 東経136.931861度 /35.172861; 136.931861 |
| 設立 | 1968年1月[1] |
| 業種 | 小売業 |
| 法人番号 | 4010401102571 |
| 事業内容 | |
| 代表者 | 甘利祐一(代表取締役社長) |
| 資本金 | 1億9680万円 (2024年2月期)[2] |
| 売上高 |
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| 営業利益 |
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| 経常利益 |
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| 純利益 |
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| 総資産 |
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| 決算期 | 2月末日 |
| 主要株主 | 株式会社コメダホールディングス 100% |
| 関係する人物 | |
| 外部リンク | www |
| 特記事項:上記の会計基準は日本基準に基づく | |
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| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 機関設計 | 監査等委員会設置会社[4] |
| 市場情報 | |
| 略称 | コメダHD |
| 本社所在地 | 〒461-0004 愛知県名古屋市東区葵三丁目12番23号 北緯35度10分22.3秒東経136度55分54.7秒 / 北緯35.172861度 東経136.931861度 /35.172861; 136.931861 |
| 設立 | 2014年11月28日[5] |
| 業種 | 卸売業 |
| 法人番号 | 2180001116676 |
| 事業内容 | 珈琲所コメダ珈琲店チェーン等を運営する子会社の経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等 |
| 代表者 | 甘利祐一(代表取締役社長) |
| 資本金 | 6億5900万円 (2024年2月29日現在)[6] |
| 発行済株式総数 | 4623万5400株 (2024年2月29日現在)[6] |
| 売上高 | 連結: 432億3600万円 単独: 40億8500万円 (2024年2月期)[6] |
| 営業利益 | 連結: 87億1700万円 単独: 34億9000万円 (2024年2月期)[6] |
| 経常利益 | 単独: 32億3100万円 (2024年2月期)[6] |
| 純利益 | 連結: 59億7200万円 単独: 30億4800万円 (2024年2月期)[6] |
| 純資産 | 連結: 431億1000万円 単独: 191億1700万円 (2024年2月28日現在)[6] |
| 総資産 | 連結: 1027億7200万円 単独: 194億1600万円 (2024年2月28日現在)[6] |
| 従業員数 | 連結: 533人 単独: 7人 (2024年2月期)[6] |
| 決算期 | 2月末日 |
| 会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[6] |
| 主要株主 |
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| 主要子会社 | |
| 関係する人物 | 臼井興胤(前会長) |
| 外部リンク | www |
| 特記事項:上記の連結会計基準はIFRS(国際財務報告基準)に基づく。売上高は売上収益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分合計、総資産は資産合計。単独会計基準は日本基準に基づく。 2014年11月28日、株式会社コメダを株式移転完全子会社とする単独株式移転により、株式移転完全親会社として設立。 | |
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株式会社コメダは、愛知県名古屋市に本社を置く、喫茶店チェーン・珈琲所コメダ珈琲店などを展開している日本の企業である。本項では持株会社である株式会社コメダホールディングスについても記述する。

創業者である加藤太郎は、名古屋市瑞穂区牛巻にて経営していた飲食店「ボンヌ」を閉業して、1968年2月[7] に西区那古野二丁目の菊井ビルにて個人経営で「コメダ珈琲店」の営業を開始した。「コメダ」の名称は創業者の家業が米屋で、「コメ屋の太郎」に因んでいる[8]。1970年からボランタリー、のちにフランチャイズ展開を開始し、1975年8月に法人として株式会社コメダ珈琲店を設立[7]。1993年4月にフランチャイズチェーン運営を目的として株式会社コメダを設立した。コメダ珈琲店のフランチャイズ展開を推し進める一方で、さまざまな実験店舗も展開している。
2014年11月28日に株式会社コメダを株式移転完全子会社とする単独株式移転により、持株会社である株式会社コメダホールディングス(コメダHD)が設立されている。2016年6月29日にコメダHDが東京証券取引所市場第一部に上場した[9][10][11]。
2024年2月末現在、『珈琲所コメダ珈琲店』1004店舗と、和風喫茶の『おかげ庵』13店舗を展開している。更に新しい業務形態として、ベーカリー型店舗『BAKERY ADEMOK』を3店舗、新業態の喫茶店『KOMEDA is □』(コメダイズ)を1店舗、『大餡吉日』を1店舗、『La Vinotheque』を1店舗それぞれ展開している[4]。
過去に、『お好み焼 たこや』と『高級喫茶 吉茶』をコメダ珈琲店本店の近くで展開していたが、いずれも閉業した。また、コメダ初のセルフサービス型店舗『コメダスタンド』[12] を展開していたが、2020年8月末までに閉店している[4]。オリジナルのコッペパンを販売する『コメダ謹製やわらかシロコッペ』も2021年内に閉店した。
2025年3月1日、シンガポールの「POON RESOURCES PTE.LTD.」の発行済株式70%を取得した[13]。
『珈琲所 コメダ珈琲店』(コーヒーどころ コメダコーヒーてん)は、同社が展開している喫茶店チェーンであり、主力業態の一つである。
店舗は愛知県を中心に1004店舗(2024年2月末現在)を展開しているが[4]、直営店舗は28店舗のみ(2023年12月15日現在)で[2]、現地のフランチャイズ会社に委託する形態が主である。また、ドミナント的な店舗展開を行っているのも特徴である。長年東海地方のみで店舗展開を行ってきたが、2003年の関東地方を皮切りに全国展開を始め、2019年6月7日の青森県1号店オープンにより全都道府県への出店を達成した[36]。2016年4月には中華人民共和国上海市に海外第1号店をオープンした。
2012年には公益財団法人日本生産性本部サービス産業生産性協議会による顧客満足度調査において「カフェ」部門の第1位を獲得している[37]。
サービスは基本的には統一されているが、厳密なマニュアルがあるわけではない。本部による最低限の指導は行われているものの、オーナーの裁量となる部分が大きいので、メニューやサービスなどが店舗や地域によって多少異なることがある。
店の目印は黒地にオレンジ色の文字の看板である。これは日展評議員でもある書家の樽本樹邨が書いたもので、創業者が樽本の教え子だった関係で依頼されたものである。なお、コメダのマークのおじさんは、常連のデザイン学校生から依頼されて誕生したもので、「中世のヨーロッパの紳士がコーヒーを飲んでいる姿」をデザインしたものである[38]。
内装は木材や漆喰、レンガを多用している。椅子も木製である。これは店内を一望した時に、視野に占める木肌の比率(木視率)が4割以上だと人間が落ち着きを感じるという建築業界の経験則に基づいている。客の開放的な気分とプライバシーを両立できるよう、天井とパーティションを高めに設計し、普段の生活の延長として来店する常連客を増やす戦略をとっている[7][39]。
基本的に一部を除きコーヒーを店舗では抽出せず、自社工場で抽出したものを配達して加熱して提供しているため、店舗による味のバラ付きは最低限に抑えられている[40]。これにより厨房スペースなども抑えて効率をあげているという。パンも一部地域を除いて自社製造のものが提供されている[41]。
郊外店舗には広い駐車場が付属していることが多く、店内はログハウス調のゆったりとした作りで、自由に読める雑誌や新聞が店内に多数用意されている。コーヒーそのものの味を楽しむことを主眼に置いた最近のカフェ店スタイルとは違い、昔ながらの喫茶店に近い雰囲気といえる。
店では中京式とも言われるサービスを提供している。開店から午前11時まではドリンクを注文すると追加料金なしでトーストとゆで卵かタマゴサラダか小倉あんが付くモーニングサービスを提供しており、それ以外の時間にコーヒー等のドリンク類を注文すると豆菓子などのお茶菓子がおまけでついてくる。ちなみにコメダの本拠地である中京地方は全国屈指の喫茶店激戦区であるため、こういったサービスは珍しくない(詳細はモーニングサービスを参照)。また、コーヒーチケット(発行店のみ有効の前売り回数券)を導入しており、チケットのみで20種類の商品から選択して注文可能であるほか、コーヒーチケット+100円で「たっぷりサイズ」「コメ黒」「プレミアムコーヒー Sophia(ソフィア)」「瑞(ホット・アイス)」を注文することができる[42]。
なお、創業者の実家が米屋なのにもかかわらず、一般的な喫茶店(カフェスタイルの店は除く)としては珍しくカレーライスやピラフといった米飯メニューが存在しない[注 4]。
コーヒーカップ及びソーサーは有田焼で製作されている[43]。店舗によっては、美濃焼のものや全く別の職人によるものも存在する。

開業当初からの独特のスタイルを守り続けている一方、ユニークなメニューを発明し提供している。

『おかげ庵』(おかげあん)は、株式会社コメダが運営する和風喫茶店チェーンで、コメダ珈琲店の姉妹ブランドである[35]。第1号店は1999年2月に名古屋市千種区で開業した茶屋ヶ坂店で、開業間もない頃は「甘味喫茶 おかげ」と称していた。
店舗は2024年2月現在、名古屋市に8店舗、長久手市に1店舗、東京都世田谷区に1店舗、神奈川県横浜市に2店舗、大和市に1店舗の計13店が存在する[50]。2017年1月31日に関東地方へ出店した際、コメダの業態店であることを強調するため、『甘味喫茶 おかげ庵』から『コメダ和喫茶 おかげ庵』(コメダなごみきっさ おかげあん)に変更している[26]。
2023年2月20日、名古屋市瑞穂区のコメダ珈琲店本店に隣接して本店が開業した[35]。
甘味喫茶を謳っているものの、甘味以外にも各種フード、ドリンク、デザートとメニューは多岐にわたる。コメダ珈琲店と同じブレンド珈琲を中心とする喫茶店メニューと、甘味処メニュー、及び和洋のいいとこどりをしたオリジナルメニューで構成される。
ドリンクとしては、コーヒーやカフェオーレ、クリーム珈琲(アイスコーヒーの上にソフトクリームの乗った物)、紅茶、ココア等のほか、グリーンティー、グリーンティフロート、抹茶オーレ、抹茶シェイクなど抹茶系オリジナルドリンクを揃えている。抹茶や煎茶といった日本茶も提供している。きなこをつかったきなこオーレなど、コメダ珈琲店にもないユニークなオリジナルドリンクも存在している。
フードで人気なのはレトロスパゲッティで、熱々の鉄板に流し込まれたとき卵にナポリタンをからめ、これにパルメザンチーズやタバスコ・ウスターソースをお好みでかけて食べるものである。このほかのフードメニューとしては、カレーうどん、うどん、そば、ちからうどん、ちからそば、雑煮、雑炊、おにぎり、焼茶漬け(焼おにぎりのお茶漬け)等をそろえている。
デザートとしては、ぜんざい(冷・熱)(栗・クリーム)やあんみつ(抹茶・バニラ・ミックスクリームあんみつ)、みつまめ(クリームみつまめ)、わらび餅といった和風デザートがある。また、パフェ(抹茶・チョコレート・フルーツヨーグルトパフェ、おかげ庵特撰おもてなしパフェ)や各種のトッピングと味の組み合わせが楽しめるソフトクリーム、抹茶寒天ソフトという和洋折衷の独自のデザートもある。おかげ庵特撰おもてなしパフェは、抹茶スムージーに手作り抹茶寒天ゼリー、抹茶アイス、わらび餅、白玉等のオリジナル特製素材がふんだんに盛り込まれたパフェだが、ほかにも隠し味の仕掛けや、黒蜜ときなこを好みで自由にトッピングして食べられるなど、ユニークな要素が多く、新発売以降話題となっている。さらに、「お茶の子」と呼ばれる、季節ごとの和菓子やユニーク茶菓子、珈琲にも抹茶にも合う菓子など、常時数種類のお菓子を備えている。また、一年中を通してかき氷(せんじ・宇治・黒蜜・小倉)(ミルク・クリーム・ミルククリーム)を提供している。
人気のデザートはコメダ珈琲店でもシロノワール(ミニシロノワール)だが、コメダ珈琲店で使用するソフトクリームとは異なった乳脂肪分が多いものを使用しているほか、コメダ珈琲店では提供されない抹茶ソフトクリーム、抹茶とバニラの両方を楽しめるミックスソフトクリームを提供している。シロノワールに黒蜜をかけて食べられる点もおかげ庵ならではである。また、ころんぱんシリーズとして、ふわふわの抹茶パンにあんこをつけて食べる抹茶ころんぱんや、黒糖ころんぱん、季節に応じて桜ころんぱんなど、茶菓子にも食事にもなり、珈琲にも抹茶にも合うオリジナルのパンが展開されている。
このほか、焼き台を使い、卓上で自分で好みに焼いて食べることができるいそべ餅や醤油だんご、きなこだんご、あんこだんご、味のバラエティのあるだんご三昧といった焼き物メニューが個性の一つとなっている。
セットメニューとして、甘味ラインアップから2種を選べるダブル甘味セット、各種ドリンクと選べる甘味のドリンクセット、うどん・そば等と甘味のお食事セット、ハーフサイズのかき氷とドリンクのハーフ氷セット、といった各種の多様な選択肢があるセットメニューを提供している。
モーニングサービスとして、ドリンク料金のみを支払えば、ドリンクにトーストと卵がついてくるコメダ珈琲店と同様のサービスのほか、トーストと卵のかわりにころんぱんとあんこの組み合わせ、または煎茶や抹茶とお茶の子各種から1品の組み合わせ、の3パターンの中から選ぶことができる。
『高級喫茶 吉茶』(こうきゅうきっさ きっちゃ)は、株式会社コメダが実験的店舗として直営していた高級指向の喫茶店。コメダ珈琲店本店(上山店)に隣接して2005年2月から2013年2月28日まで営業した。小学生以下は入店出来なかった。当初は靴を玄関で預けていたが、後に靴のまま上がるようになった。接客係がテーブル席へ案内したが、基本的に客が好きな席を選ぶことができた。全席、様々なソファ席になっており、好みのソファーで静かに寛ぐことができた。コーヒー一杯1,200円より各種。
『BAKERY ADEMOK』(ベーカリー アデモック)は、株式会社コメダが運営するベーカリー型の店舗。2019年10月に1号店の南風原店が沖縄県南風原町にオープンした[51]。店名のADEMOKは「KOMEDA」を逆さに呼んだもの[52]。開業当初は『石窯パン工房 ADEMOK』(いしがまパンこうぼう アデモック)と称していた[53]。
販売するパンは生地作りから焼き上げまでを一貫して行うスクラッチ方式によって作られており、焼き上げにはスペイン製の石窯を使用している[54]。店内にはイートインスペースが用意されており[54]、パンの他にセルフサービスのコーヒーも販売している[52]。なお、南風原店は沖縄県内のコメダ珈琲店にパンを供給するパン工場としての役割も担っている[52]。
『KOMEDA is □』(コメダイズ)は、株式会社コメダが運営する、プラントベース(植物由来)の原材料を100%使用する新業態ブランドの店舗。2020年7月15日に1号店の東銀座店が東京・東銀座にオープンした[55]。店舗名の“□”は「コメダで過ごす時間にお客さまが感じる、魅力や価値」を表している[56]。
『おむすび 米屋の太郎』は、株式会社コメダが運営する、おむすびの新業態ブランドの店舗。
2025年2月22日に新宿センタービルでオープンした[57]。
ゼリー入りのドリンク「ジェリコ」の専門店で、テイクアウト専門の業態。2024年10月に香港で1号店が開業、2025年4月3日に国内1号店「ジェリコ堂 栄オアシス21店」を名古屋市に開設した。ゼリー入りドリンク25種類とホイップクリーム3種類を組み合わせてカスタムでき、トッピングが4種類ある。同月24日には三重県内のサービスエリアで2号店を開設する予定で、小規模な立地や主力の喫茶業態とは違う立地への展開をしていく計画である[58][59][60]。
コーヒーチェーン店 | |
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