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ゲイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避この項目では、同性愛者について説明しています。その他の用法については「ゲイ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
曖昧さ回避Gay」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「Gay (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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LGBT関連トピックの概略
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レインボーフラッグは、ゲイの人々、あるいは最近ではLGBTQ+コミュニティ全体を表す一般的なシンボルである。

ゲイ:gay)とは、主に同性愛者や同性愛的な特質であることを示す言葉である。本項では「ゲイ」という言葉と同性愛の関わりについて解説する。

概要

カナダ教会での男性同士の結婚式
(2006年)

元々は、「お気楽」(carefree)や、「陽気」(cheerful)、「明るくて派手」("bright and showy")を意味する言葉で[1]、19世紀後半の頃は男性同性愛を表す言葉としてはほとんど使われていない。かつてはこの単語が「不品行」「不道徳」といった含意を担わされていた時代もあり、古くはジェフリー・チョーサーの物語集『カンタベリー物語』の中の「バースの女房の話」の一節に、この用法で使用されている事が確認されている[2]

20世紀半ばには現在の意味の言葉として一般的に普及し[2]、現代英語においては、「ゲイ」は形容詞としても名詞としても用いられ、同性愛に関するコミュニティ慣習文化を指す言葉である[3][4]。1960年代には、同性愛者の男性が自身の性的指向を表す際に好んで使われるようになり[5]、20世紀末から21世紀初頭にかけて主要なLGBTQ団体やスタイルガイドによって同性に惹かれる人々を説明するための言葉として推奨されるようになったが[6][7]、より一般的には男性を指して使用されている[8]

歴史

語源

売春あてこする1857年ポンチ絵。ある婦人がもう一人(むっつりしている)にこういっている。「だいぶ長いことゲイみたいね?」壁にかかっているポスター娼婦をテーマにした歌劇である「椿姫
gayという言葉の起源
英語であるgayという言葉の起源は、12世紀古フランス語のgai にもとめられる。これは、つきつめればゲルマン語がもとになっている可能性が高い[2]
英語の他の意味 - 「お気楽」「しあわせ」「いい気分」「目立ちたい」
英語圏では久しく「お気楽」「しあわせ」「いい気分」「目立ちたい」という意味で主に使われてきた言葉であり、会話や文章において非常にポピュラーなものであった。例えば、楽観主義的であった1890年代アメリカ合衆国のことは、「ゲイ・ナインティーズ」として今でもしばしば話題にのぼる。また、1938年におけるフランスバレエ劇「Gaîté Parisienne」(「パリっ子はお気楽もの」)は、1941年ワーナー・ブラザースによって映画化されており[9]、そのタイトルである「ゲイなパリっ子」は、本来の意味で用いられたものである。したがって明らかに20世紀に入るまでこの言葉は特に「ホモセクシュアリティー」(同性愛)を表すものではなかったのだが、ある時期から性的な意味を持つようになる[2]

性的な意味へ

1637年までにはgay=不品行という連想が生まれだしており[2]17世紀の終わりには「享楽放蕩に明け暮れる」という意味も持ち始めていた[10] 。当時は「ゲイ」とは売春婦のことであり、「ゲイ」とは女たらしのことで、「ゲイ・ハウス」は売春宿を意味していた[2]

これは、この言葉の本来の意味である「気まま」さの延長、即ち「道徳的な制約に縛られない」というイメージの延長にあるものではある。つまり「ゲイ」という単語が性的な意味合いを持つようになったのは、元をただせば単にこの語が表す「気ままであり制約に縛られない」という状態の指し示す範囲が、性生活の在り方にまで広げられたにすぎない。

それはやがて、それまでは重んずるべきとされていた伝統や、性的な習律に囚われないという価値観を主張するものとして「ゲイ」が使われる事にも繋がる。1920年代には、主にホモセクシュアル同士の間で、自分たちの生き方を誇示する単語として使われていたという報告もある[2]

なお初めのうちは、異性間の奔放な性生活をほのめかすものとしてより広く用いられていた。その例としては、かつてお馴染みだったフレーズである「ゲイのロザリオ」(ニコラス・ロウの「en:The Fair Penitent」に登場する女たらしのことで、奔放な女たらしというような意味)[11]や、「ゲイ」という姓をもつ女たらしの探偵が出てくる「en:The Gay Falcon」(1941年に映画化もされた)にみることができる。

20世紀中頃には、中年の独身男性を指して「ゲイ」と言う使われ方が広まっていた。これは、その魅力の乏しさや、或いは反対に独身ゆえに自由であることを表現したもので、まったくホモセクシュアリティーをほのめかすものではなかった。女性に対しても用いられており、イギリスのコミック誌「ジェーン」は、1930年代に創刊された、ジェーン・ゲイの冒険を描いたものとなっている。こちらも決してホモセクシュアルを暗示したものではなく、幾人ものボーイ・フレンドを従えた、彼女の奔放なライフスタイルを表すものだった(レディー・ジェーン・ゲイに語呂をあわせたものでもある)。

ガートルード・スタインの「ミス・ファーとミス・スキーン」(1922年)に出てくる一節では、ゲイという言葉を用いてホモセクシュアルな関係が引き合いに出されている。これは、おそらく辿れる限りでは、ゲイという言葉がその意味の用語として初めて印刷された活字となって登場したものであると言われている。リンダ・ワーグナー=マーティンが示すところによれば(「素敵な異邦人たち:ガートルード・スタインとその家族」)、これは「言語の歴史において、性的な作為をもってゲイという言葉がいくらか繰り返されたものとして注目に値する」もので、エドマンド・ウィルソンも同意している[12]。「ジェイムズ・メローが「特権団体Charmed Circle」(1974年)で引用しているところでは、例えばこんな箇所がある。

あいつらは…ゲイだ。やつらはゲイになるってのがどういうことかをちょいとお勉強したのさ。まったくきちょうめんなほどのゲイだったね。

—ガートルード・スタイン, 1922

1929年のノエル・コワード作のミュージカル「ビター・スウィート」の内容は、別の文脈でこの言葉を使っており、これは強くホモセクシュアリティを意識させるものだ。
また1890年代に、4枚重ねの服を着こなす伊達男たちがうたった「グリーン・カーネーション」の歌詞にはこうある。

かわいい坊や、気がきく坊や、
鼻で笑うのかもね
僕らの断絶。
偉ぶる坊や、やんちゃな坊や
Dear dear dear!
気が遠くなるほど愛してる…
僕らこそが理由なのさ
「ナインティーズ」がゲイだってことの。
僕らみんなで掲げよう、グリーン・カーネーション

—ノエル・コワード, 1929 (ビター・スウィートより)

この歌のタイトルは、オスカー・ワイルドを意識させる。彼がグリーン・カーネーションをつけていたことは有名であるし、付け加えればその男色趣味もよく知られている。だが、「ゲイ・ナインティーズ」というフレーズは、90年代を形容するものとして既に確立されたものである(同名の映画や「アンフェイスフル・ハズバンド」はこの年代を扱っている)。この歌は、ワイルドと耽美主義を皮肉ったものとしても馴染んでいる。こうして表舞台で用いられることが定着し、慣例となったために(流行のミュージカルであった)、こういった文脈におかれたゲイという言葉の意味は、二重になってしまった。

今日における他の用法には、コワードの詩と同様の多義性がいくらかある。「Bringing Up Baby」(1938年)は、ゲイという言葉を明らかにホモセクシュアリティを指すものとして使った初めての映画である。ある場面でケリー・グラントの服がクリーニング屋に送られてしまい、彼は女物のワンピースを着るはめになる。そのことについて問われると、彼は「ゲイになっちまったからだよ…いきなり!」と答えるのだ[13]。しかし、まだ当時はホモセクシュアリティを意味するものとしてこの言葉を使うことは、当たり前ではなかった。この台詞は、「何かちょっとしたおふざけでもやってみようかなと思って」という意味にとられる可能性もあったのである。グラントがこの台詞をアドリブで言ったのかたどうかについては議論がある(台本にはなかったのだ)。

ただ同時期のヘテロセクシャルのカップルを扱ったミュージカル映画「ゲイな出戻り女」(1934年)というタイトルにも明らかなように、「お気楽な」という本来の意味でも用いられ続けている。

ホモセクシュアリティとの関わり

アルゼンチンゲイコミュニティ
(2007年)

20世紀なかばごろまでに、ゲイという言葉はいわゆるストレート(「ちゃんとした人」という含意をもった)の反義語として広く認知されていた。そして、結婚や婚約に縛られないライフスタイルのことを指すようにもなった。その他、そういった人々の装い(「ゲイ・アピール」)にある軽薄さや顕示欲を意味する言葉として、「おかま(camp)」や「女々しい男(effeminacy)」と結びついていく。この連想が、今日主に用いられているような(本来はサブカルチャーに限定されていた)意味へと次第に収斂していくことを後押ししたことには疑いようがない。「ゲイ」はそれらの語をふまえた上で、たとえば「イカれた(queer)」のような軽蔑されるべき性向を表現するにふさわしいものとなった[14]

20世紀半ばのイギリスでは、1967年に性犯罪法(ソドミー法廃止)が制定されるまで、男性同士が愛し合うことは違法であった。つまり誰かを同性愛者だと名指すことは、その人間が極めて侮辱的な行いをし、また非常に重い罪を犯したと告発するに等しかったのである。次第に、同性愛のどんな側面を示す言葉であっても、それは公正な社会に相応しいものではないと考えられるようになった。とはいえそれは、無数の婉曲的表現が同性愛者と疑わしき人物をほのめかす(hint)ものとして用いられたということも意味している。「スポーツ好きの」少女や「芸術志向の」少年といった言葉が例として挙げられるが、これらみなには、本来はまったく純粋な形容詞であるそれらに意図的なひずみが生じている。

このように1963年頃には、ゲイという言葉には新たな捉え方が生まれていた。それはアルバート・エリスがその著書「The Intelligent Woman's Guide to Man-Hunting」で用いたことで有名になったものである。しかし、もともとの意味でポップ・カルチャーに用いられた例として、1960年から66年まで放送されたアニメ番組「原始家族フリントストーン」のテーマ・ソングがある。それを聞いた視聴者は、彼らにもかつて「陽気な在りし日」があったのだと考えたことだろう。同様に、1966年のハーマンズ・ハーミッツの曲である「No Milk Today」が挙げられる[15]。この曲は、イギリスのヒットチャートで上位10位に入り、アメリカでも40位になった。歌詞にはこんな節がある。「No milk today, it was not always so / The company was gay, we had turn night into day」。1967年6月、ビートルズの新作である『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』への評をのせた「タイムズ」紙は、こういっている。「ビートルズはポップ・ミュージックの進歩という希望を復活させた。それは、この新しいゲイなLP盤でなしとげられたのだ」[16]

上述のような、全世界的な流れとしてホモセクシュアルな意味が付されてきたのかということには議論の余地もいくらかある。「ゲイgay」がGood As youのことだという主張もされているが、このような語源説が証明されているわけではない[17]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^Hobson, Archie (2001). The Oxford Dictionary of Difficult Words (1st ed.). Oxford University Press. ISBN 978-0195146738. https://archive.org/details/oxforddictionary00arch 
  2. ^abcdefgOnline Etymology Dictionary”. 2010年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明
  3. ^Sherwin, Adam (2006年6月6日). “BBC ruling on use of the word gay”. The Times (London). http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/article671972.ece 2010年5月3日閲覧。 
  4. ^Anti-gay abuse seen to pervade U.S. schools”. 2007年3月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明
  5. ^Gay”. Oxford English Dictionary. Oxford University Press. 2018年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月13日閲覧。
  6. ^GLAAD Media Reference Guide - LGBTQ Terms” (英語). GLAAD (2022年2月24日). 2022年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月27日閲覧。
  7. ^Avoiding Heterosexual Bias in Language”. American Psychological Association. 2015年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月14日閲覧。 (Reprinted fromAmerican Psychologist, Vol 46(9), Sep 1991, 973-974Archived 3 June 2018 at theWayback Machine.)
  8. ^GLAAD Media Reference Guide”. 2011年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月25日閲覧。
  9. ^IMDB "The Gay Parisian"(英語、IMDB
  10. ^Oxford English Dictionary, entry for Gay.
  11. ^Bartleby dictionary”. 2010年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明
  12. ^Martha E. Stone, Sept–Oct, 2002."Who were Miss Furr and Miss Skeene?",The Gay & Lesbian Review Worldwide.
  13. ^Bringing Up Baby”. 2010年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明
  14. ^“A queer use of an inoffensive little word; Philip Howard”. The Times: p. 12. (1976年6月7日) {{cite news}}:|access-date=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明);|accessdate=|date=の日付が不正です。 (説明);|newspaper=で外部リンクを指定しないでください。 (説明)
  15. ^The Lyrics Library – Herman's Hermits – No Milk Today”. 2010年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明
  16. ^“The Beatles revive hopes of progress in pop music with their gay new LP”. The Times (London). (2007年6月2日). http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/music/article1873296.ece 2010年5月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明 {{cite news}}:|accessdate=の日付が不正です。 (説明)
  17. ^Global Oneness Encyclopedia: Gay”. 2010年10月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明[信頼性要検証]

参考文献

関連項目

外部リンク

ウィキクォートゲイに関する引用句集があります。
LGBTポータル
プロジェクト LGBT
性別
性器
学問
行為と人間
性同一性
性的指向
生理的事象
健康と教育
性的行動
歴史
法律
性的関係と社会
性風俗産業
その他、関連項目
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性的二分法
ジェンダーバリアンス
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