この記事には
参考文献 や
外部リンク の一覧が含まれていますが、
脚注 による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。
適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上 にご協力ください。(2020年12月 )
フランス風温葡萄酒(ヴァン・ショー) ドイツ風温葡萄酒(グリューワイン) グリューワイン (独 :Glühwein 、グリューヴァイン とも)あるいは温葡萄酒 (おんぶどうしゅ)は、ワイン と香辛料 などを温めて作るホット・カクテル の一種。一般的には赤ワイン で作られるが、白ワイン 由来のものも存在する。11月中旬から開かれる各地のクリスマスマーケット で楽しむことが出来る。日本 ではホットワインとも呼ばれるが、これは和製英語 で、英語 ではマルドワイン (英 :mulled wine )。イタリア語 ではヴィン・ブルレー (伊 :vin brulé )、フランス語 ではヴァン・ショー (仏 :vin chaud 、熱いワイン)という[ 1] 。
このような温めた酒 類を総称してグロッグとも呼ぶが、フランス ではヴァン・ショーに対してグロッグと言う呼び方はせず、ラム酒 など他の酒類をベースにした飲料に対して用いられる名称である。北欧 諸国ではこのグリューワインそのものがグロッグまたはグレッグ(丁 :Gløgg 、諾 :Gløgg )と呼ばれる。
赤ワインにオレンジピール やシナモン 、クローブ などの香辛料、砂糖 やシロップ を加えて火にかけ温める。
カフェ では蒸気を使って瞬時に暖めるので、アルコールを飛ばさずに提供できる。これはエスプレッソ ・マシーンの一機能として付属しており、カフェ・オ・レ を作る時に牛乳 を温めて泡立てる機能と共通である。
ドイツ などではグリューワイン用のミックススパイスも市販されている。また最近、日本でもミックススパイスや瓶詰めのグリューワインが輸入販売されている。
ドイツ、フランスやイタリア を始めとするヨーロッパ のクリスマス にはかかせない飲み物とされる。なお、沸騰させなくても若干アルコール分は飛ぶので、それを補うためラム酒などの蒸留酒 を足して飲むこともある。蒸留酒入りの場合はグリューヴァイン・ミット・シュス(Glühwein mit Schuss)と呼ばれる。これは「(蒸留酒を)一振り加えたグリューワイン」の意味である。
アルザス など白ワインの産地では白ワインを用いたヴァン・ショー・ブラン(vin chaud blanc)もあり、この場合はシナモン は加えず好みで砂糖やレモン の薄切りなどを加える。特定地域でのクリスマス期にのみ見られる名物である。
^ 佐藤正透『暮らしのフランス語単語8000』語研、2014年、17頁。 屠蘇 - シナモン、ショウガなどの香辛料入りの味醂・清酒。キンダープンシュ - アルコール類を一切使用せず、葡萄ジュースをベースにグリューワインの風味を持たせたドイツの伝統的ソフトドリンク。名前を直訳すると「子供のパンチ酒」となる。フィンランドでは「グロギ(Grogi)」と呼ばれる。日本国内の市販製品としては、2015年 冬に発売されている「世界のKitchenから 」シリーズ(KIRIN )「甘く香り立つスパイスの薫るホット葡萄」など。 グロッグ フォイアーツァンゲンボウレ - クリスマスや大晦日 の時期に好まれる、グリューワインに似た風味のワインカクテル。大きな容器を赤ワインで満たし、クローブ・シナモンなどのスパイスや、オレンジなど柑橘類の皮を入れて加熱する。さらに果実のジュースやリキュールを加える場合もある。容器の上に火ばさみ(フォイアーツァンゲ)に似た金具を差し渡して、三角錐の形に成形した砂糖を載せ、砂糖にラムをたっぷりかけてから火を点ける。砂糖が炎を上げながら溶けて、すべてワインの中に落ちたら飲み頃となる。 イエーガーテー - 紅茶とラム酒を混ぜた、オーストリア 発祥のホットパンチ酒。名前は「狩人のお茶」を意味する。 ヒポクラス (英 :Hippocras )ニーガス (英 :Negus )ホット・バタード・ラム たまご酒 甘酒 酒入りコーヒー -アイリッシュ・コーヒー など。燗酒 ホットドリンク サングリア