| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 1973年(昭和48年)[1] |
| 廃止 | 1993年(平成5年)[1][2][3] |
| 業種 | 小売業 |
| 事業内容 | ファーストフードチェーンの運営[1] |
| 主要株主 | 江崎グリコ (100%)[1] |
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グリコア (Glicore[1])とは、かつて江崎グリコの子会社である株式会社グリコアが展開していた、日本のファーストフードチェーン[1][2][3][4]。1973年(昭和48年)に会社設立[1]、同年から1993年(平成5年)まで事業展開していた[1][2][3]。キャッチフレーズは「アメリカン・スナックレストラン」[3]。
1970年代前半に参入した製菓・乳業系ファーストフードチェーン、ロッテ「ロッテリア」[注 1]、明治乳業[注 2]「サンテオレ」、雪印乳業「スノーピア」[注 3]、森永製菓「森永LOVE」[注 4]、のひとつであった[1][4]。
商品ラインナップの一つとしてアイスクリームを製造していた江崎グリコでは、従前より小売店で販売される一般消費者向けアイスクリームを製造してきたが[3]、1970年代前半にファーストフードチェーンから委託を受け業務用アイスクリームの製造を開始した[3]。それを機に自社でもファーストフードチェーンの展開を開始し[3]、1973年(昭和48年)に子会社として株式会社グリコアを設立[1]、同年にアイスクリームディッシャー専門店(サーティワンアイスクリームのような業態)で、ショッピングセンター内にテナント出店したのが「グリコア」の起こりであった[1][3]。アイスクリームは全150種類のうち、季節や店舗により16種類を選んで販売していた[3]。
その後、ハンバーガーを1975年からサブメニューとして追加[3]、1978年から正式メニューとして追加し、ハンバーガーショップとしての「グリコア」を確立[3]、洋風ファーストフードチェーンとして展開していくことになる[1]。
ハンバーガーショップとなった後も、アイスクリーム販売は同店の顔として継続し、店舗カウンターにはアイスクリームケースが設置されていた[3]。またアイスクリームケースには「グリコア」のロゴとともに、グリコのシンボルマークである「道頓堀グリコサイン」[8]で知られる「ゴールインマーク」[9]と、「アメリカン・スナックレストラン」のキャッチフレーズにちなみ、星条旗を模した図柄が描かれていた[3]。
1980年からはフライドチキンも正式メニューに追加し[3]、また一部店舗ではピザも正式メニューとしていた[2][3]。またそれらの正式メニュー以外にも各店舗の独自メニューとして、焼きそば、たい焼き、フランクフルトソーセージなどがあり[3]、メニューの豊富さを特徴としていた[3]。
店舗は「路面店型」と「インショップ型」の2モデルが存在し[1][3]、路面店型は郊外型ロードサイド店舗、インショップ型は郊外型ショッピングセンターへのテナント出店を中心に[1][3]、北は東北地方から南は九州地方まで全国展開していた[3]。
店舗数は、ピーク時には約200店に及び[1]、1985年(昭和60年)には201店に達している[2]。「グリコア」の店舗ロゴは片仮名の赤文字で、当時の「グリコ」のロゴと共通デザインを採用していた[1][3]。
「グリコア」の特徴は、他社ファーストフードチェーンと異なり、都心部への出店が少なかったことである[3]。都心部では新宿駅東口地下街「新宿サブナード」に出店[3]していた程度で店舗は少なかった[3]。
江崎グリコ広報部・社史資料室の担当者は、リクルート『HOT PEPPER グルメ』の取材に対し、その理由を「住宅地に近いショッピングセンター内への出店が多かったのですが、ショッピングセンターは郊外に立地することが多かったものですから、都心ではなくおのずと郊外店が多くなったというわけです[注 5]。」と説明している[3]。
また他社チェーンとは異なり、テレビCMも放映せず、新聞広告でフランチャイズ加盟店を募集した程度で広告宣伝も積極的に行わなかった[3]。そうしたことから、東京をはじめ首都圏など都市部での知名度は高くなかった[2]。
江崎グリコ公式ウェブサイト内「企業情報 - 沿革」ページの「会社の歴史 1972-1996」に、グリコアについての記述はない[10]。そのため『HOT PEPPER グルメ』のライターは「黒歴史なのでは?」と疑っていたが[2]、江崎グリコ本社に取材を依頼したところ快諾され[2]、インタビューに応じた上述の同社広報部・社史資料室の担当者は、大阪の江崎グリコ本社内の社員食堂にも「グリコア」が存在したこと[3]、そこで実際に「グリコア」のメニューを食べた体験も語っている[3]。
事業末期の1990年(平成2年)からは、株式会社グリコアから、江崎グリコの既存子会社であるグリコフードサービス株式会社[注 6]へ運営が移管され[2]、1993年(平成5年)に「グリコア」事業は終了し、20年の歴史に幕を閉じた[1][2][3]。
なお、江崎グリコが1980年代から販売中の自動販売機用アイスクリーム「セブンティーンアイス」の中には、「グリコア」で販売されていたアイスクリームとフレーバーが共通の商品が存在し[3]、バニラ、グレープシャーベット、チーズケーキ、チョコレートなどが該当するが[3]、「グリコア」用と「セブンティーンアイス」用では配合が異なる[3]。
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