1930年 公共放送設立を主張するロビー活動グループ、カナダ・ラジオ連盟(Canadian Radio League)が1930年連邦総選挙を前に活動開始。
1932年 カナダ連邦議会にて、公共放送網設立についてのカナダ放送法(1932年放送法)が可決され、カナダラジオ放送委員会(Canadian Radio Broadcasting Commission、CRBC)が設立された。CRBCは同じく国営企業であったカナディアン・ナショナル鉄道(CNR)のラジオ局を買収し公共放送網に組み入れた。
1958年 新放送法が可決され、放送規制機関をCBCから分離し、放送管理委員会(Board of Broadcast Governors、略称BBG、後のCRTC)を設立。これによりCBCは放送事業者としての活動に専念することとなった。またこの年、CBCの放送網は大西洋から太平洋まで全体に拡大された。
カナダ放送協会はかつて特徴的な日本向け国際放送(日本語放送)を行っていた。その番組「Canada This Week」は、当初バンクーバーで制作され、番組として日本のラジオたんぱ(現在のラジオNIKKEI)に送られ、ラジオたんぱが土曜日の夕方5時半からの30分間、第1放送で番組として放送していた。その後制作場所がモントリオールに変更され、やがて番組自体も打ち切られた。またカナダ放送協会自身による送信に切り換えられた。1991年に赤字削減の為国際放送の予算が削減され、日本語放送も他の5か国と共に終了となった。