| カシオペア | |||
|---|---|---|---|
| 概要 | |||
| 国 | |||
| 種類 | 寝台特別急行列車 | ||
| 現況 | 運行終了 | ||
| 地域 | 東京都、埼玉県、茨城県、栃木県、福島県、宮城県、岩手県、青森県、北海道 | ||
| 前身 | 寝台特急「北斗星」 | ||
| 運行開始 | 1999年7月16日(上野駅発)[新聞 1][RF 1] 1999年7月17日(札幌駅発)[新聞 1][RF 1] (一般販売分) | ||
| 運行終了 | 2016年3月19日(上野駅発)[JR東 1][JR北 1][RF 2] 2016年3月20日(札幌駅発)[JR東 1][JR北 1][RF 2] ※いずれも一般販売においての発駅基準 | ||
| 後継 | 団体専用列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」 | ||
| 運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) IGRいわて銀河鉄道 青い森鉄道 北海道旅客鉄道(JR北海道) | ||
| 路線 | |||
| 起点 | 上野駅 | ||
| 終点 | 札幌駅 | ||
| 営業距離 | 1214.7 km | ||
| 平均所要時間 | 約16時間00分 | ||
| 使用路線 | JR東日本:東北本線(宇都宮線)・津軽線(津軽海峡線) IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線 青い森鉄道:青い森鉄道線 JR北海道:海峡線・江差線(津軽海峡線)・函館本線・室蘭本線・千歳線[1] | ||
| 車内サービス | |||
| クラス | A寝台 | ||
| 身障者対応 | 「カシオペアコンパート」(4号車) | ||
| 就寝 | 「カシオペアスイート」:1・2号車 「カシオペアデラックス」:2号車 「カシオペアツイン」:4 - 11号車 「カシオペアコンパート」:4号車 | ||
| 食事 | ダイニングカー(3号車) | ||
| 展望 | ラウンジカー(12号車) | ||
| 技術 | |||
| 車両 | E26系客車(JR東日本尾久車両センター) EF510形電気機関車(JR東日本田端運転所) EF81形電気機関車(JR東日本田端運転所) ED76形電気機関車(JR北海道青函運転所(当時)) ED79形電気機関車(JR北海道函館運輸所青函派出所) DD51形ディーゼル機関車(JR北海道函館運輸所) | ||
| 軌間 | 1,067 mm(狭軌) | ||
| 電化 | 直流1,500 V(上野駅 -黒磯駅間) 交流20,000 V・50 Hz(黒磯駅 -函館駅、東室蘭 - 札幌駅間)[注釈 1] 非電化(五稜郭駅 - 東室蘭駅間) | ||
| 最高速度 | 110 km/h[1] | ||
| 備考 | |||
| 臨時特急列車として運行時のデータ。 団体専用列車としての運行データは後述 | |||
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カシオペア (Cassiopeia) は、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)・IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・北海道旅客鉄道(JR北海道)が上野駅 -札幌駅間で運行した臨時特急列車である。日をまたいで運行される豪華寝台列車として知られていた[朝日 1]。
本項では、1999年(平成7年)から2016年(平成28年)まで運行されていた「カシオペア」のほか、同一の車両により運行されていた団体専用列車「カシオペアクルーズ」および「カシオペア紀行」についても記載する。
本州と北海道を乗り換えなしで直結する寝台特急列車としては、1988年(昭和63年)3月13日から「北斗星」が、1989年(平成元年)7月21日から「トワイライトエクスプレス」が運行されていた。これらの列車はいずれも高い支持を得ていたが、カシオペアはさらなる高水準のサービスを提供するフラグシップトレインとして導入され、JR東日本が新規に製造したE26系客車により1999年(平成11年)7月16日(上野駅発)・17日(札幌駅発)から運行を開始した[新聞 1][RF 1]。
全客室が2名用A寝台個室であり、他の寝台特急列車よりも高額な本列車専用の寝台料金が必要となるにもかかわらず、人気の高い列車で、時季を問わず寝台券は乗車日1か月前の発売開始とほぼ同時に売り切れることも多かった。なお、本列車は毎日運転ではない臨時列車扱いであり(後述)、鉄道情報システム(JRシステム)が運営するJRグループ共通の予約状況検索サイトJRサイバーステーションでは検索対象外となっているため、代わりにJR東日本のウェブサイト「えきねっと」およびJR北海道の予約サイト[注釈 2]にて確認できるようになっていたが、2014年(平成26年)12月22日をもってJR北海道予約サービスでの予約および空席確認は終了した[JR北 2]。
2015年(平成27年)3月14日に寝台特急「北斗星」が定期運行を終了し[JR東 2][JR北 3]、同年8月21日(上野駅発)・22日(札幌駅発)に臨時運行を終了[JR東 3][JR北 4]して以降、上野駅を起点・終点とする唯一の寝台特急であり、日本の一般利用の寝台特急では唯一機関車牽引で運行する列車であった。
星座のカシオペヤ座(カシオペア座)に由来する。理由としては夜行列車をイメージさせ、「北極星を中心に『北斗七星』と対となり一晩中北の空に輝く星座」であるためとされていた[JR東 4][注釈 3]。
また、カシオペヤ座はW型の形状をしており、それが「オールダブルデッカー」「オール2人用個室(ダブル)」をイメージできることも命名理由とされていた[JR東 4]。
北海道新幹線の開業によって、青函トンネルを含む約82 kmが新幹線と在来線(海峡線)の共用走行区間となり、架線電圧が在来線用の交流20,000 Vから新幹線用の交流25,000 Vへと昇圧される[読売 1]。これによって従来のED79形電気機関車が使用できなくなり、新型のEH800形電気機関車は日本貨物鉄道(JR貨物)保有であるため、寝台特急「カシオペア」は「北斗星」や急行「はまなす」などとともに2016年(平成28年)3月の北海道新幹線開業前に廃止となる公算が極めて大きいとの見方から存続問題に関心が集まっていた[道新 1]。
2014年(平成26年)8月19日に北海道庁・青森県庁・岩手県庁の幹部が国土交通省を訪れ、寝台特急「北斗星」「カシオペア」の存続をJR北海道などに働き掛ける様に求める要望書を提出したが[読売 1]、「北斗星」は2015年(平成27年)3月13日で定期運行を終了し[JR東 2][JR北 3]、同年8月21日(上野駅発)・22日(札幌駅発)に臨時運行も終了した[JR東 3][JR北 4]。「カシオペア」についても、同年9月16日にJR北海道・東日本の連名で急行「はまなす」、特急「白鳥」「スーパー白鳥」とともに廃止されることが公表された[JR東 5][JR北 5][道新 2][毎日 1]。
そして、寝台特急「カシオペア」は2016年(平成28年)3月19日(上野駅発)・20日(札幌駅発)を最後に運行を終了し[JR東 1][JR北 1][RF 2][新聞 2]、北海道新幹線開業日である同年3月26日付で正式に廃止された[JR東 6][JR北 6]。これに伴い、機関車牽引による一般販売の寝台特急は日本国内から姿を消すこととなった[RF 3]。また、2016年10月10日始発を最後に「カシオペアクルーズ」についてのツアー設定がなされていない[注釈 4]。
E26系客車は1編成しかないため、2016年3月で運行終了した一般販売分では、下りの上野発は火・金・日曜日、上りの札幌発は月・水・土曜日のみ運行される臨時列車であった。ただし、春の大型連休や夏季、年末年始の繁忙期には、曜日に関わらず2日に1本の運行形態を採っていた。また、2年ごとに10月下旬から12月上旬にかけては車両の点検・整備のため運休していた[RF 4]。
列車番号は臨時列車のため8000番台が使用され、下りが8009、上りが8010であった[2]。
2016年(平成28年)3月で運行終了した一般販売分の停車駅について記述する[3][4]。
上野駅 -大宮駅 -宇都宮駅 -郡山駅 -福島駅 -仙台駅 - (一ノ関駅) - (盛岡駅) -函館駅 -森駅 -八雲駅 -長万部駅 -洞爺駅 -伊達紋別駅 -東室蘭駅 -登別駅 -苫小牧駅 -南千歳駅 -札幌駅
| カシオペア | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 上野駅 札幌駅 → | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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車両構造等の詳細については、「JR東日本E26系客車」も参照。
JR東日本尾久車両センター配置のE26系客車12両編成で運行された。客車はすべて2階建車両(12号車のラウンジカーのみハイデッカー構造)で、編成の向きは1号車が上野方、12号車が札幌方を基本とし、青森駅 - 函館駅間(津軽海峡線)では進行方向が変わり逆編成となった。12両編成のうち10両が客室であり、座席車はなく寝台車のみの設定であった。また、寝台は全て2名用A寝台個室であり、開放式A寝台およびB寝台の連結はなかった。このほか、ダイニングカー(食堂車)を1両、ラウンジカーを1両連結していた。喫煙可能なのは2・5・6・11号車で、その他の車両は全面禁煙だった[5][6]。
2000年代初めごろには、一名でも乗車できる特別企画乗車券「カシオペア シングルユース券」が発売されていた。その後2009年(平成21年)2月から4月まで上り列車限定で「カシオペアひとり利用券」が発売されていた。
以上に加えて、「カシオペアスイート」と「カシオペアデラックス」には以下の設備・サービスも用意されていた。
| カシオペア紀行 | |
|---|---|
EF81 80牽引の「カシオペア紀行」 (2025年2月 川口駅) | |
| 概要 | |
| 国 | |
| 種類 | 団体専用列車 |
| 地域 | 東日本 |
| 前身 | 寝台特急「カシオペア」 |
| 運行開始 | 2012年7月4日(カシオペアクルーズ)[JR東 15][RJ 2] 2016年6月11日(カシオペア紀行・上野 - 札幌間)[JR東 16][RF 13] |
| 運行終了 | 2016年10月12日(カシオペアクルーズ) 2025年6月30日(カシオペア紀行) |
| 後継 | 団体専用列車「TRAIN SUITE 四季島」(北海道方面)[JR東 17] |
| 運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) IGRいわて銀河鉄道 青い森鉄道 |
| 旧運営者 | 日本貨物鉄道 北海道旅客鉄道(JR北海道) 道南いさりび鉄道 |
| 路線 | |
| 起点 | 上野駅 |
| 終点 | 仙台駅・松島駅・盛岡駅・青森駅・長野駅・秋田駅・湯沢駅・上野駅(周遊ツアー) |
| 使用路線 | JR東日本:東北本線・常磐線・武蔵野線・中央本線・篠ノ井線・信越本線・奥羽本線・高崎線・上越線・羽越本線 IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線 青い森鉄道:青い森鉄道線 |
| 車内サービス | |
| クラス | A寝台 |
| 身障者対応 | 「カシオペアコンパート」(4号車) |
| 就寝 | 「カシオペアスイート」:1・2号車 「カシオペアデラックス」:2号車 「カシオペアツイン」:4 - 11号車 「カシオペアコンパート」:4号車 |
| 食事 | ダイニングカー:3号車 |
| 展望 | ラウンジカー:12号車 |
| 技術 | |
| 車両 | E26系客車(JR東日本尾久車両センター) EF81形電気機関車(JR東日本田端運転所) EF64形電気機関車(JR東日本長岡車両センター) |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電化 | 直流1,500 V 交流20,000 V・50 Hz |
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JR東日本とびゅうトラベルサービスでの団体旅行ツアー「カシオペアクルーズ」としての販売は、一般販売の寝台特急「カシオペア」が運行されていた時期から実施されており[RJ 2]、上野発着のツアーが合計7回設定された。
2012年(平成24年)10月12日 -14日の第1弾「カシオペア・クルーズ」は、鉄道開業140周年記念の特別ツアーと銘打ち設定された。この時は上野駅→新潟駅→秋田駅→青森駅→仙台駅→上野駅の行程が組まれ、E26系客車が初めて日本海ルートを走行した[JR東 15][RJ 2]。2013年(平成25年)10月5日 -8日の第2弾「カシオペアクルーズ forあきた」は、秋田デスティネーションキャンペーンの特別企画として運行された。往路は上野駅→秋田駅→弘前駅、復路は一ノ関駅→上野駅の行程だった[JR東 18]。
2014年(平成26年)6月7日 -10日の第3弾「カシオペアクルーズ 〜日本海・道南紀行〜」は上野駅 -洞爺駅間で運行され、初めて北海道に乗り入れた[JR東 19][RJ 2]。同年10月2日 - 5日の第4弾「カシオペアクルーズ 〜初秋の東北・道南〜」は上野駅 -登別駅間で運行され[JR東 20]、以後は2015年(平成27年)10月17日 -20日の第7弾「秋のカシオペアクルーズ みちのく・道南紀行」までこの運行パターンが主流となった[JR東 21][RJ 2]。
なお、「カシオペアクルーズ」とは別にJR東日本管内のみのツアーも設定されていた[JR東 22]。特に、北海道新幹線が開業する2年前からは新幹線関連工事に伴い青函トンネルが走行できない期間に、「カシオペアクルーズ」を含めたJR東日本管内での運行が設定されている[JR東 23][JR東 24][JR東 25]。
「カシオペアクルーズ」は2016年(平成28年)10月10日始発を最後にツアー設定がされていない[注釈 4]。
一般販売の「カシオペア」は営業運転を終了したが、使用車両のE26系客車は製造から20年も経過しておらず比較的新しいことや、車内設備が豪華で一定の需要があったため、2016年(平成28年)3月26日の北海道新幹線開業後の運用については協議・調整が行われていた[毎日 2]。2016年(平成28年)2月時点までにJR東日本が団体専用列車として再び北海道に乗り入れを行う方向でJR貨物等と協議し、新幹線開業とともに変更される青函トンネルの架線電圧や運行管理システムへの対応としてJR貨物からEH800形電気機関車を借り受け、農産物の輸送需要が高まる秋などを避けて運行スケジュールを立てる計画で、それ以外の期間には同社管内の周遊列車としても活用していく方向が示された[朝日 2]。
2016年(平成28年)4月には、「カシオペア」の名称を維持して北海道方面への団体専用列車として運行を再開することが決定[JR東 16][JR東 26][東奥 1]。同年6月に「カシオペアクルーズ」および「カシオペア紀行」として運行を開始した[JR東 16][朝日 3][新聞 3]。
同年8月は2回のみびゅうトラベルサービスにおいて、上野駅 - 札幌駅間ではない「カシオペア紀行」として上野駅→盛岡駅間はE26系にて、盛岡→新函館北斗駅間は東北・北海道新幹線「はやぶさ」を利用し、函館駅までの片道旅行商品が発売されていた。9月3日始発にも上野駅→盛岡駅間までの「カシオペア紀行」が阪急交通社からも運行設定がある[JR東 27][RF 14]。そして、同年9月7日始発での「カシオペアで行く信州の旅」として、初めて長野県入りのツアーとして運行された[JR東 28][RF 15][新聞 4]。同年10月10日には東北を一周するツアーが設定された[JR東 29]。また、この団体専用列車利用でのツアーでも秋季にはJR貨物所属の機関車が農産物運搬を優先するために北海道乗り入れの運行は設定されない[朝日 3]。
その後「TRAIN SUITE 四季島」が本格的にクルーズトレインとして役割を引き継ぐことが発表された[JR東 30]。北海道乗り入れについても、2015年(平成27年)6月9日にJR東日本・冨田哲郎社長は「北海道など他社の管内もクルージングすることを考えたい」と述べている。北海道新幹線開業による架線電圧変更の影響から、北海道では運行出来なくなる寝台特急「カシオペア」との入れ替えでJR北海道とJR東日本間で運行の是非を検討していた[産経 1]が、同年12月2日、「カシオペアクルーズ」の運行ルートの一部で運行されていた道内乗り入れルートを、「カシオペア」と入れ替わりで運行予定であることが公表された[注釈 6][JR東 17]。また、E26系客車での北海道内運行は2017年(平成29年)2月26日始発の札幌駅発上野駅終着をもって運行終了となり、今後はJR東日本管内のみの運行となる[JR東 31][新聞 5][JR東 17][新聞 6]。このため、「TRAIN SUITE 四季島」が北海道乗り入れ寝台列車(青函トンネル通過)としても後継となった。
また、「TRAIN SUITE 四季島」の運行開始後は「カシオペアクルーズ」の運行が設定されておらず[注釈 4]、「カシオペア紀行」のツアー設定のみとなった。
3泊4日の行程で本州および北海道の観光地を巡る「カシオペアクルーズ」と、一般販売と同じルートの上野駅 - 札幌駅間を夜行で結ぶ「カシオペア紀行」の2種類が設定された[JR東 16][朝日 3][新聞 3][RJ 2]。「カシオペアクルーズ」ではJR東日本グループのびゅうトラベルサービスが催行する周遊タイプのツアーのみが設定されるが、「カシオペア紀行」では「びゅうトラベルサービス」を含む複数の旅行会社が企画した北海道ツアーの往路、もしくは復路の片道で列車に乗る行程のほか、「びゅうトラベルサービス」では札幌駅または上野駅到着後に解散となる片道乗車ツアーも設定される[RJ 2]。
2016年(平成28年)6月・7月については、「カシオペアクルーズ」が毎週第1土曜日に上野始発で運行設定され、往路は上野駅から上越線・羽越本線・奥羽本線の日本海側ルートを経由し、復路は一般営業販売と同じく東北本線ルートで上野駅に戻る[RJ 2]。「カシオペア紀行」の設定される週についてはそれ以外の土曜日に上野駅始発・日曜日に札幌駅始発で往復する形となる[JR東 26][道新 4]。「カシオペア紀行」は一般販売時代と同じルートで上野駅 - 札幌駅間を往復した[RJ 2]。
不定期運行の時期から先述の様に東北本線・いわて銀河鉄道線・青い森鉄道線経由の往路で青森駅まで運行し、復路に奥羽本線(秋田駅 - 青森駅間)・羽越本線・信越本線(宮内駅 - 新津駅間)・上越線を辿る経路から、東北地方を日本海側も経由して一周するツアーも存在している。2016年には10月10日始発のツアーにも運行された[RF 16]。また、同月19日・22日・29日始発でも「カシオペア紀行」としての旅行商品が設定された[JR東 29]。同年11月にも土曜日に上野駅発でツアー設定されていて、月曜日に返却回送がされていた[RF 17]。
2017年(平成29年)1月・2月の運行については、1月1日 - 翌2日と土曜・日曜に上野駅 - 札幌駅間の運行でのツアー設定がなされているが、2月8日始発だけは上野 → 盛岡間のツアーのみで、翌日の設定はない。また、先述通りに2月26日始発の上野駅終着をもって、北海道内のE26系客車での運行終了し、以降はJR東日本管内のみで運行している[JR東 31][新聞 5][RF 18]。
2017年(平成29年)5月以降は「TRAIN SUITE 四季島」が寝台車における団体臨時列車の主力となっているが、同年5月27日始発でE26系客車の青森入りでの「カシオペア紀行」が運行された[RF 19]。同年7月1日の「信州デスティネーションキャンペーン」の特別企画として、上野駅 - 長野駅間で「信州カシオペア紀行」が運行されている[RF 20]。同年9月2日にも上野駅→青森駅間での「カシオペア紀行」が運行された[RF 21]。「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」(青函DC)のアフターイベントとして、同年9月30日始発で青森駅→上野駅間でのツアー運行がなされた[JR東 32][RF 22]。また、同年10月14日には団体臨時列車「カシオペア紀行 青森」として、上野駅→青森駅でのツアー運行もなされている[RF 23]。同年11月25日には既存の上野駅→青森駅間に加え、青森駅→秋田駅間(奥羽本線由)のコースを延長した「カシオペア紀行」ツアーも行われた[RF 24]。
同年12月5日始発では「JR7社共同企画スペシャルツアー『24の列車で繋ぐ じっくり日本列島縦断10日間』ツアー」(E26系客車利用は上野駅→青森駅間)に伴い、上野駅→東仙台信号場間ではEH500形電気機関車を利用した団体臨時列車も運行されている[RF 25][RJ 3]。試運転は同年11月6日にEH500-21を使用して行われている[RF 26]。
翌2018年(平成30年)3月24日に上野駅→青森駅でツアー運行が[RF 27]、同年5月19日に盛岡→上野駅でツアー運行がなされており、上野駅-盛岡駅間では逆方向のルートが確認された[RF 28]。
同年8月17日には上野駅→湯沢駅間(青森駅・東北本線・いわて銀河鉄道線・青い森鉄道線・秋田駅・奥羽本線経由)の運行されており、同月19日の返却回送では上越線経由で行われた[RF 29][RH 2]。同年8月30日の往路始発には上野-青森間を往路では高崎線・上越線・信越本線・羽越本線経由で、同年9月1日始発の復路では東北本線・いわて銀河鉄道線・青い森鉄道線経由で「カシオペア紀行」として初の周回ツアーも行われた[RF 30][RH 3][JR東 33]。
2019年(平成31年)4月27日始発で上野駅→青森駅のツアーがなされており[RF 31]、同年5月3日始発には『GW特別貸切企画 憧れの信州「カシオペア紀行」2日間』による上野→長野間でツアー運行がなされている[RF 32]。2019年(令和元年)5月17日には上野駅→秋田駅間(上越・信越本線・羽越本線)で回送され、翌18日には秋田駅→青森駅→上野駅での逆方向のツアー運行実施[RF 33][JR東 34]。
同年10月5日始発で上野駅→青森駅間(上越・信越本線・羽越本線・奥羽本線)でツアー運行がなされている[RF 34]。同年12月7日始発では上野→長野間のツアーがなされている[RF 35]。
2020年(令和2年)9月11日始発で上野駅→青森駅間でツアー運行がなされ[RF 36]、同年10月3日始発では上野駅→長野駅間(常磐線・武蔵野線・中央線・篠ノ井線・信越本線)でツアー運行がなされている[RF 37]。
2025年(令和7年)6月、車両の老朽化や、JR東日本が電気機関車の廃車推進による牽引機関車の不足などにより、完全退役[11]。

2016年(平成28年)6月4日運行再開した「カシオペアクルーズ」での牽引機は下記のとおり。EH800形・DF200形については機関車のみJR貨物から借り受け、運転はJR北海道の乗務員が担当した[RJ 4][RJ 1][RF 38]。なお2017(平成29年)年2月26日発分で北海道乗り入れが終了したことにより、JR貨物のEH800形・DF200形による牽引も終了した[JR東 31][新聞 5][RF 18]。ただし、JR東日本管内のみのツアー運行となった際も、2017年(平成29年)12月5日始発においてはEH500形牽引でJR貨物所属機関車が使用されたツアーが例外的に実施された[RF 25][RJ 3]。
一般販売の「カシオペア」とほぼ同じだが、ツアー募集人員はE26系客車の編成定員(176人)に対して30 - 50人(初期の2回は除く)と少なくなっていた[RJ 5]。また、食事関係では著名なシェフが素材を吟味した特別なメニューを整え、「トレインクルー」と称する車内サービス専属スタッフも同行した[RJ 5]。
| 札幌・小樽・旭川・ 新千歳空港・室蘭方面 | |
|---|---|
| 札幌・旭川 - 稚内方面 | |
| 札幌・旭川 - 網走方面 | |
| 札幌 - 帯広・釧路方面 | |
| 札幌 - 函館方面 | |
| 道内 - 本州方面 ( | |
廃止・改名された列車は各列車沿革についての記事を参照 | |