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アトラクリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アトラクリウム
臨床データ
別名Atracurium besylate
AHFS/
Drugs.com
monograph
胎児危険度分類
  • C
投与経路IV
ATCコード
法的地位
  • 一般: ℞ (処方箋のみ)
薬物動態データ
生体利用率100% (IV)
タンパク結合82%
代謝Hofmann elimination (retro-Michael addition) andesterhydrolysis by nonspecific esterases
消失半減期17–21 minutes
識別子
  • 2,2'-{1,5-Pentanediylbis[oxy(3-oxo-3,1-propanediyl)]}bis[1-(3,4-dimethoxybenzyl)-6,7-dimethoxy-2-methyl-1,2,3,4-tetrahydroisoquinolinium] dibenzenesulfonate
CAS登録番号
PubChem
CID
DrugBank
ChemSpider
UNII
ChEBI
ChEMBL
CompTox
Dashboard

(EPA)
ECHA InfoCard100.058.840ウィキデータを編集
化学的および物理的データ
化学式C65H82N2O18S2
分子量1243.49 g·mol−1
3D model
(JSmol)
  • C[N+]1(CCc2cc(c(cc2C1Cc3ccc(c(c3)OC)OC)OC)OC)CCC(=O)OCCCCCOC(=O)CC[N+]4(CCc5cc(c(cc5C4Cc6ccc(c(c6)OC)OC)OC)OC)C.c1ccc(cc1)S(=O)(=O)[O-].c1ccc(cc1)S(=O)(=O)[O-]
  • InChI=1S/C53H72N2O12.2C6H6O3S/c1-54(22-18-38-32-48(62-7)50(64-9)34-40(38)42(54)28-36-14-16-44(58-3)46(30-36)60-5)24-20-52(56)66-26-12-11-13-27-67-53(57)21-25-55(2)23-19-39-33-49(63-8)51(65-10)35-41(39)43(55)29-37-15-17-45(59-4)47(31-37)61-6;2*7-10(8,9)6-4-2-1-3-5-6/h14-17,30-35,42-43H,11-13,18-29H2,1-10H3;2*1-5H,(H,7,8,9)/q+2;;/p-2 
  • Key:XXZSQOVSEBAPGS-UHFFFAOYSA-L 
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アトラクリウム(Atracurium besilateまたはAtracurium besylate)は手術時に筋弛緩剤としてその他の薬剤と併用または人工呼吸器を必要とする患者に用いられる薬剤である[1]気管挿管を容易にするために投与されるが、挿管を急ぐ場合は一般的にスキサメトニウム(サクシニルコリン)が投与される[1]。投与法は静脈内注射である。最も効果があるのは投与後4分ほどで1時間ほど持続する[1]

主な副作用は肌の発赤と血圧低下である[1][2]。重度の副作用はアレルギー反応であるが悪性高熱症との関係性はない[1][2]重症筋無力症などの患者には麻痺が遷延することがある[1]妊娠中の患者への投与による胎児の安全性は不明確である[1]。 アトラクリウムは神経筋遮断薬に属する非脱分極タイプの薬剤である[1]。作用機序は骨格筋神経筋接合部において、アセチルコリンの作用を阻害することによる[1]

アトラクリウムは米国で医療薬剤として認可されたのは1983年である[1]。日本では承認されていない。世界保健機関の必須医薬品リストに掲載されている最も効果的で安全な医療制度に必要とされる医薬剤である[3]。 アトラクリウムは後発医薬品として入手できる[1]開発途上国での卸価格は1投与約$1.69~$1.87米ドルである[4]

出典

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  1. ^abcdefghijkAtracurium Besylate”. The American Society of Health-System Pharmacists. 2016年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
  2. ^abAtracurium Besilate 10 mg/ml Injection - (eMC)”. www.medicines.org.uk (2015年3月). 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  3. ^WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (2015年4月). 2016年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
  4. ^Atracurium”. International Drug Price Indicator Guide. 2016年12月8日閲覧。
末梢作用型
(主にニコチン受容体拮抗薬,
神経筋遮断薬)
非脱分極性
(アミノステロイド,
ベンジルイソキノリン英語版)
クラーレアルカロイド
4級アンモニウム
脱分極性
アセチルコリン放出阻害薬
中枢作用型
カルバミン酸エステル
ベンゾジアゼピン
非ベンゾジアゼピン系
チエノジアゼピン系
キナゾリン
抗コリン薬
(ムスカリン受容体拮抗薬)
その他
直接作用型
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