ゆうちょ銀行本社が入居する大手町プレイス | |
| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 機関設計 | 指名委員会等設置会社[1] |
| 市場情報 | |
| 略称 | ゆうちょ、JPバンク |
| 本社所在地 | 〒100-8793 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 北緯35度41分12秒東経139度45分59.1秒 / 北緯35.68667度 東経139.766417度 /35.68667; 139.766417座標:北緯35度41分12秒東経139度45分59.1秒 / 北緯35.68667度 東経139.766417度 /35.68667; 139.766417 |
| 本店所在地 | 〒100-8994 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号 北緯35度40分47.1秒東経139度45分52.5秒 / 北緯35.679750度 東経139.764583度 /35.679750; 139.764583 |
| 設立 | 2006年(平成18年)9月1日 (株式会社ゆうちょ) |
| 業種 | 銀行業 |
| 法人番号 | 5010001112730 |
| 金融機関コード | 9900 |
| SWIFTコード | JPPSJPJJ |
| 代表者 | 笠間貴之(取締役兼代表執行役社長) 田中進(取締役兼代表執行役副社長) 矢野晴巳(取締役兼代表執行役副社長) |
| 資本金 | 3兆5000億円 (2021年3月期)[3] |
| 発行済株式総数 | 37億4954万5020株 (2021年9月15日現在) |
| 売上高 | 連結:1兆9467億2800万円 (2021年3月期)[3][注 1] |
| 経常利益 | 連結:3942億2100万円 (2021年3月期)[3] |
| 純利益 | 連結:2801億3000万円 (2021年3月期)[3] |
| 純資産 | 11兆3948億2700万円 (2021年3月期)[3] |
| 総資産 | 223兆8706億7300万円 (2021年3月期)[3] |
| 従業員数 | 連結:10,952名 (2025年3月31日現在) |
| 決算期 | 3月31日 |
| 会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
| 主要株主 | 日本郵政株式会社 49.90% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)2.81% (2025年6月27日現在)[4] |
| 主要子会社 | JPインベストメント |
| 関係する人物 | 古川洽次(初代会長) 川茂夫(元会長) 足立盛二郎(元会長) 高木祥吉(初代社長) 西室泰三(元社長) 長門正貢(元社長) |
| 外部リンク | www |
| 特記事項:「登記上の本店所在地」と「本店窓口所在地」は、本社機能所在地と異なる 銀行代理店許可番号:関東財務局長(銀代)第427号
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| 株式会社ゆうちょ銀行のデータ | |
|---|---|
| 法人番号 | 5010001112730 |
| 店舗数 | 233店 (2023年1月4日現在) |
| 貸出金残高 | 4兆6917億23百万円 (2021年3月31日現在)[3] |
| 預金残高 | 189兆5885億49百万円 (2021年3月31日現在)[3] |
| 特記事項: 銀行代理店許可番号:関東財務局長(銀代)第427号 | |
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株式会社ゆうちょ銀行(ゆうちょぎんこう、英:JAPAN POST BANK Co.,Ltd.[5])は、日本郵政グループの普通銀行である。東京都千代田区丸の内に本店(窓口及び登記上)、同区大手町に本社機能を置く。日本郵政の子会社。TOPIX Large70の構成銘柄の一つ[6]。
愛称は「JPゆうちょ銀行」(英通称はJP BANK)。コーポレートカラーは「ゆうちょグリーン」。
郵政民営化関連6法(ゆうちょ銀行の直接の根拠法は郵政民営化法(平成17年法律第97号)第8章)公布による郵政民営化の準備にともない、2006年9月1日に準備会社として株式会社ゆうちょが設立。2007年10月1日に株式会社ゆうちょ銀行に商号変更して発足。日本郵政公社からおもに郵便貯金事業などを引き継ぎ、所要の施設・職員などを承継した委員会設置会社(現在は法改正により、指名委員会等設置会社に移行)となった。
国が取り扱ってきた商品・各種サービスが名称変更されたうえで事実上引き継がれているが、ゆうちょ銀行によって提供されているサービスは旧郵便貯金法に基づく「郵便貯金」ではなく、銀行法第4条第1項の免許を受けたものとみなされたこと(郵政民営化法第98条1項)により「預貯金」である。ただしマネーストック上は郵便貯金と同じくM2(国内銀行)には含まれていない[7]。
日本郵政などと異なり特殊会社としての設立形態をとらず、法文上は郵便貯金銀行と表現されている。
長年にわたり、ゆうちょ銀行は国内で最も多い預金残高を有していたが、2024年3月時点で三菱UFJ銀行がこれを上回り、国内最大の預金残高を持つ銀行となった。ゆうちょ銀行の貯金残高は約192兆円、三菱UFJ銀行の貯金残高は約200兆円に達している[8]。全国47都道府県すべてに店舗(支店・出張所)を有しているのはゆうちょ銀行とみずほ銀行のみである。
2011年(平成23年)10月27日に全国銀行協会に「特例会員」として正式に加盟した[9]。
発足当初から持株会社である日本郵政株式会社(発足当初は日本政府が全株式を保有)の子会社である。ただし、ゆうちょ銀行在籍の正社員を対象とした「ゆうちょ銀行従業員持株会」は上場前も存在した。
かんぽ生命保険とともに日本郵政が保有する株式を処分する(売り出す)ことが郵政民営化法に明記されており、上場準備にあたる関係部署が設置されている。
しかし、2009年の第45回衆議院議員総選挙の結果、郵政民営化の見直しを掲げた鳩山由紀夫内閣の発足により、同年12月に郵政株売却凍結法(平成21年法律第100号)が成立。民営化の見直しが行われるまで株式市場への上場・売却は凍結されることになった。2012年5月8日の第180回国会において、郵政民営化の一部見直しを規定した「郵政民営化法等の一部を改正する等の法律」(平成24年法律第30号)が可決・成立したことにともない、同法第5条第2号の規定により郵政株売却凍結法は廃止された。改正法では「移行期間(2007年10月1日から2017年9月30日までの期間をいう。以下同じ)中に、その全部を処分する」と売却期限を2017年9月30日までと明記していた箇所を「経営状況、次条に規定する責務の履行(ユニバーサルサービスの確保)への影響等を勘案しつつ、できる限り早期に、処分する」に改められている。
2015年11月4日に持株会社の日本郵政株式会社とともに東京証券取引所第一部(プライム市場)に上場し[2]、日本郵政株式会社の保有する株式の11%が市場に売却された[10]。
2021年5月に策定された日本郵政グループの中期経営計画では、2021〜2025年度の計画期間内に日本郵政が保有するゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の株式の割合をそれぞれ50%以下にする方針が示された[11]。日本郵政が株式を売却して保有割合を50%以下に引き下げると、新規事業に関する「上乗せ規制」が緩和され、政府の認可が必要な「認可制」から、認可が要らず届け出で済む「届出制」に移行できる[12]。日本郵政によるかんぽ生命保険の保有割合は2021年6月に50%を切ったため[13]、かんぽ生命保険の新規事業については「届出制」に移行した[12]。
2021年7月9日に東京証券取引所から、新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する判定結果(2021年6月30日基準)が通知され、プライム市場の上場維持基準のうち流通株式比率35%以上に適合しなかった[14]。
2023年2月21日、ロイターは、事情に詳しい複数の関係筋の話として、プライム市場の上場要件(流通株式比率35%)を満たすため、日本郵政がゆうちょ銀行株式を2022年度内に売却し、保有比率を60%程度まで引き下げる方向で調整に入ったと報じた[13]。売却規模は1兆円を超え、ゆうちょ銀による自社株買い分も含め1兆2000億円程度となる可能性がある[13]。現時点では3月下旬の売り出しを想定しているが、株価の動向次第で時期を改める[13]。売却を決めればグループ3社が上場した2015年11月以来となる[13]。保有比率50%以下には届かないので、今回の売り出しとは別に追加の株売却を検討する[13]。日本郵政とゆうちょ銀行の広報は、「資本政策の観点からさまざまな選択肢を検討しているが、現在で売り出し実施の有無、規模や時期を決定した事実はない」「今後開示すべき事実を決定した場合には速やかに公表する」とのコメントを出したが[15][16]、2月27日、日本郵政はゆうちょ銀行株式を一部売却し、出資比率を65%未満まで引き下げると発表した[17][18]。ゆうちょ銀行は発行済み株式総数の4.5%、1500億円を上限に自社株買いを実施すると発表した[17][18]。日本郵政はこれに応じて一部株式を売却する[17][18]。日本郵政は売却によって得る資金を成長投資や自社株買いに充てる[17][18]。3月13日、日本郵政は、保有しているゆうちょ銀行株の売り出し価格を1株1131円に設定すると発表した[19][20]。売却額の総額は最大で1兆2316億円になる[19]。日本郵政によるゆうちょ銀の議決権比率を89%から60%程度に引き下げることで、ゆうちょ銀行はプライム市場の上場要件を満たせる[19][20]。売り出しの結果、2023年3月31日現在、日本郵政の持株比率は60.62%となっている[4]。
2023年5月10日、ゆうちょ銀行は同年3月末時点での流通株式比率が34.5%であり、プライム市場の上場維持基準となる35%に届かなかったことを発表した。欧米の金融不安により、個人株主による保有が予想を下回り、代わりに事業法人や金融機関による株式保有割合が多かった事が原因としている[21][22]。
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険は、それぞれ銀行法や保険業法によって民間の銀行や生命保険会社と同様の規制を受ける[12]。さらに、郵政民営化法の規定により、民間の銀行や保険会社には無い「上乗せ規制」によって業務が制限されている[23]。民業圧迫を避けるためにこのような規制が設けられた。
日本郵政によるゆうちょ銀行の株式保有割合が50%を超えているため、ゆうちょ銀行が新規事業を始めるには、金融庁長官と総務大臣の認可が必要となる[24]。株式保有割合を50%以下に引き下げると認可が要らず届け出で済む「届出制」に移行でき、0%に引き下げると届け出も不要になる[24]。ゆうちょ銀行の投資家向け説明資料では、今後の新規事業の例として、個人向けローン、信託・相続サービス、 法人向け相対融資などが挙げられている[24]。



全国2万4,000か所あまりに上る郵便局内での窓口業務は日本郵便に委託し、委託先の郵便局(簡易郵便局を含む)の貯金窓口は、ゆうちょ銀行の代理店(銀行代理業務・金融商品仲介業務)として業務を行っている。
一部(おもに都市部)では直営店(市中銀行の本店・支店・有人出張所にあたる)を、日本郵便施設の区画をゆうちょ銀行が賃借する(逆に、ゆうちょ銀行の施設に、日本郵便の店舗である郵便局が併設される場合もある)か、日本郵便施設とは独立した建物内で設置・運営している。
かつては、スルガ銀行の個人向けローン(カードローン・住宅ローン)申し込みにあたる銀行代理店業務については、東名阪地域を中心として札幌から熊本まで82の直営店でのみ受け付けていたが、提携解消され、その後は、ソニー銀行とSBI新生銀行の銀行代理店業務としてローンを提供している。
全国6万台に上るATMについても、正式な名称は「○○(統括)支店△△郵便局内出張所」となった。ただし、窓口が設けられている直営店の場合は直営店の正式名称がATMについても正式名称となる。
郵便局内ATMの日常管理業務は直営店では直営店の従業員が行い、それ以外においてはATMが設置されている日本郵便の従業員が業務を受託する形で行う。
インターネットバンキング・テレフォンバンキングは、前身の郵便貯金制度下で提供された「郵便貯金ホームサービス」を踏襲した「ゆうちょダイレクト」という名称でサービスを行っている。申し込みにあたっては、後述の「通常貯金」と「通常貯蓄貯金」については、各通帳の見開きにある「振替口座開設(送金機能)」[注釈 1]の欄に○が機械印字されていることが条件となる(振替口座利用者については、特に申し込みの条件はない)。キャッシュカードの有無は特に問われない。
2016年3月6日より、総合口座利用者を対象にした「ゆうちょダイレクトプラス」のサービスを開始し、同サービス利用者については、通帳の発行を行わない形をとることになった。従来からの「ゆうちょダイレクト」も引き続き提供される。
ほとんどの直営店が、郵便局を併設している形をとっているが、2012年7月末時点で、秋田店と郡山店の2か店のみいずれの形でもなく、単独拠点となっている。
これらによる地方ネットワークの強さを象徴する出来事として、2009年夏の『コミックマーケット76』において会場の東京ビッグサイトに当時設置されていたゆうちょATMの残金がなくなってしまうというものがあった。ある銀行関係者は「コミケには地方からの参加者が多いがゆえゆうちょに集中したと見ている」といい、実際併設されていたみずほや三菱東京UFJのATMでは同様のトラブルはなかった。[25]
現在の取締役兼代表執行役社長は、日本長期信用銀行出身の笠間貴之。
副社長のうち代表執行役副社長に就いているのは、郵政省出身の田中進と、日本興業銀行出身の矢野晴巳。
| 代 | 氏名 | 期間 |
|---|---|---|
| 1 | 古川洽次 | 2007年10月1日[42] - 2009年11月30日[43] |
| 2 | 川茂夫 | 2009年12月1日 - 2012年9月30日[44] |
| 3 | 足立盛二郎 | 2012年10月1日 - 2013年6月28日[45] |
| 代 | 氏名 | 期間 | 出身校 |
|---|---|---|---|
| 1 | 高木祥吉 | 2007年10月1日 - 2009年11月20日[46] | 東京大学法学部 |
| 2 | 井澤吉幸 | 2009年12月1日 - 2015年3月31日[47] | 東京大学工学部 |
| 3 | 西室泰三 | 2015年4月1日 - 2015年5月 | 慶應義塾大学経済学部 |
| 4 | 長門正貢 | 2015年5月11日[48] - 2016年3月31日[49] | 一橋大学社会学部 |
| 5 | 池田憲人 | 2016年4月1日 - 2024年3月31日[50] | 東北大学法学部 |
| 6 | 笠間貴之 | 2024年4月1日 - 現在 | 早稲田大学理工学部 |


郵政民営化法により完全民営化までは貸付・手形割引業務を行うにあたり、内閣総理大臣と総務大臣の認可が必要となっており、郵便貯金を引き継いだ担保貸付以外の融資業務は事実上凍結された状態になっているが、2017年3月に個人向け無担保融資のサービス開始を総務省と金融庁に申請し、2019年の業務開始を予定している[59]。
なお、ゆうちょ銀行となってからは、「財産形成貯金」を除き総合口座と紐付けされていない「定額・定期貯金証書の定額・定期貯金」「国債等振替口座証書」を担保とした貸付は行われていない。ただし、独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構(郵政管理・支援機構)へ承継された、2007年9月30日以前に預入れした定額・定期郵便貯金、積立郵便貯金などは同機構の「郵便貯金担保貸付(ゆうゆうローン)」制度の対象であり、代理業者であるゆうちょ銀行・郵便局貯金窓口で引き続き貸付けを受けることができる。ただし、2016年3月に開始された、総合口座通帳が不発行となるゆうちょダイレクトプラス利用者は新規の自動貸付は利用不可となっている(切換前になされていた自動貸付は、引き続き利用可能だが、貸付残高の増額はできない)。
郵便振替の送金・決済機能を承継したもので名称は「振替」としている。
郵便振替法に基づく制度ではなく、従前の郵便振替口座は、ゆうちょ銀行独自のサービスのひとつで、全銀システム上は、当座預金扱いとなる「振替口座」として扱われているが、本来の当座取引の要である手形は扱っていない。
資金の受け払いなど、送金・決済関係を含有したサービス群となっている。振替口座の預り金にあたる「振替貯金」は決済性貯金として扱われているが、厳密な意味での「貯金」とは別物であり、また、一般の金融機関における「当座預金」や「決済用普通預金」とは、性質を異とする。印鑑登録は、加入者払込店用と加入者払出店(または、加入者小切手払出店)用のものをそれぞれ2通作成し、原簿所轄の貯金事務センター保管分と払込店・払出店での照合用とされていたが、2017年1月4日より、通常貯金などと同様、ホストコンピュータに登録する形に変更された。
2008年9月下旬以降に新規加入となった振替口座については、後日送付される開設通知の中に、名義人のカナ表記と全銀システム上の口座番号もあわせて通知される。通知には、払込店・払出店も表示される。また、開設通知は課税文書の扱いを受けるため、民営化後に振替口座が開設された場合は、開設通知中に「印紙税申告納付につき麹町税務署承認済」の表示がされている。
2014年のCTM入換実施にともなって新調された振替口座の開設申請書では、加入者控に振替口座の記号番号が機械印字される欄が設けられ、即時発番対応の店舗では、記号番号が控に印字されるようになった(これまでは、専用の用紙に手書きで書かれたものが渡されていた)。ただし、利用可能となるには、元簿を所轄する貯金事務センターから開設通知が送付されてからとなる点は変わりはない。
民営化前を含むそれ以前の加入通知では、全銀システム用の口座番号はもとより、カナ表記がなされていなかったが、全銀システムの関係上、カナ表記を割り当てる必要があったため、サービス開始前に全銀システム用の口座番号が圧着ハガキで通知されることになった際、カナ表記も通知され、特に法人名に関しては、表記変更が必要か否か(「カフ゛シキカ゛イシヤ」を「カ)」などの略称標記にする必要があるかなどを含む)の確認(変更の場合は、要届出となった)も要請されていた。
郵便為替を承継したサービス。郵便為替法を根拠としたものではなく、ゆうちょ銀行独特の送金手段として展開している。
ゆうちょ銀行の通常貯金による給与受け取りは、もとは郵便振替を利用した送金制度のため、雇用者は郵便振替口座を用意のうえ次項の方法で被用者が指定する通常貯金へ「給与の預入」指示を行う必要がある(送金手数料は無料)。
そのため、成り立ちから官公庁・公共団体や日本郵政関連の企業では取り扱いが多いものの、メインバンクが銀行など預金取扱金融機関(系統金融機関を含む)である民間企業は、出納口座から預貯金口座への給与振込とは別段で事務作業や資金移動を行う必要があるため、通常貯金での給与受け取りは不可としている場合がある。
2009年1月からの全銀ネット接続により、支店名と口座番号での銀行振込による給与受け取りが可能となったが、雇用者側の振込手数料(企業の出納口座と振込先が同一金融機関の場合は廉価であるなど)などの関係などから依然として対応しない場合がある。
給与預入・自動払込等のデータを貯金事務センターに送付する方法は、
が選択できる。ほかの大手銀行で一般的となっているインターネットによるデータ送付などは、現行システム構築時期が古いため採用していなかったが、のちに、日立製作所のインターネットバンキングのパッケージであるFINEMAXを利用した振替MTインターネット伝送サービスが開始されている。
しかし、従来の振替MT伝送サービスの場合は、新型パソコンでは標準装備されることが少なくなったFDドライブを外付け方式などで増設したり、データ伝送のためのアナログ回線モデムを増設したりする必要がある。データ伝送の場合はアナログ回線が必要のため、データ伝送を使用する利用者は完全に光回線に移行できないなどの弊害がある。
最近(2012年6月20日現在)では、送金・決済サービスのデータ提出方法(FD・CMT・DVD・伝送など)に振替MTインターネット伝送が追加されている(前述)。
2016年現在、貯金事務センターへのデータの送付は、データを入力したDVDを送付するか、従来からの振替MT伝送サービスか振替MTインターネット伝送サービスかのいずれかのみ新規に受け付けており、フロッピーや磁気テープの貯金事務センターへの送付によるデータ渡しは、新規受付を行っていない(既存の契約者は、当面継続利用可能)。
前身である郵便貯金時代にATMが導入された当初は、アイボリー色に塗装された筐体が採用されていた。1990年代後半より、灰色の筐体のもの(液晶タッチパネル付)に置き換えが進み、2006年(平成18年)から白い筐体のタイプが導入された。ICキャッシュカードに登録された指静脈による生体認証に対応している。灰色の旧タイプのものでも、生体認証機能付に改造されたものがある。画面が小型のものは全国銀行データ通信システム(全銀システム)接続までに白い筐体の機種に置き換えられた。
2002 FIFAワールドカップによる訪日外国人増加を見越し、郵政事業庁による郵便貯金時代より、海外で発行された磁気ストライプカード(PLUS、Cirrusと提携している国際キャッシュカード・VISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレスに対応させている。ゆうちょ銀行発足以降はDISCOVER(JCBによる取り扱い。2010年(平成22年)1月25日より)の各社およびそれらとの提携先クレジットカード・中国国内の各銀行などが発行する中国銀聯(銀聯・China Unionpay)ブランド付のキャッシュカードなどでも利用可能)とも提携を開始した。
2017年(平成29年)5月より、一部のカードを利用する際、216円のATM利用手数料が徴収される(カード発行機関が徴収する手数料は別途)。また、引き出し時にカード発行国通貨で決済金額を確定できるようになるダイナミック・カレンシー・コンバージョン(DCC)サービスを開始。
郵便貯金時代の1991年(平成3年)7月より、ホリデーサービスの名称で日曜祝日の稼働を開始。1990年代末期には国際キャッシュカードを発行する一部の都市銀行が大都市でのATM24時間稼働を開始したことに追従する形で、主要都市の一部ATMで24時間稼働を開始した。また、電信振替、通常払込(払込伝票投入方式)についてもATM稼働時間内で終日取扱を行っている。ただし、23時55分から翌0時5分と、日曜祝日の20時から翌日7時まではオンラインサービスが停止するため、厳密には24時間とは言いがたい。また、平日21時から翌7時、土日祝17時から翌9時の間は現金入金(預入れ・送金)の取扱時間外のため、夜間はキャッシュカードか通帳での現金払い出しと払い出し資金による送金(対応ATMのみ)に限定される。
また、ジェイデビットやオンライン提携を実施している預金取扱金融機関(銀行・コンビニATMや系統金融機関傘下など)、クレディセゾン・エポスカード・プロミスなどの貸金業者のATM・キャッシュディスペンサーにおいても、稼働時間内でかつオンラインサービス停止時間を除いて終日通常貯金キャッシュカードによる払戻が可能である(原則としてATM利用手数料が発生する)。
2015年(平成27年)1月よりファミリーマートに設置されたATMC機種に関しては、稼働時間であれば全時間帯において入金に対応している(それ以外のATMでは夜間等[注釈 5]の入金は、従来通り不可となる)。
2022年(令和4年)1月17日に「ATM硬貨預払料金」を新設した。ATM(現金自動預け払い機)で預け入れや払い戻しに硬貨を用いると、1〜25枚で110円(税込・以下同)、26〜50枚で220円、51枚〜100枚で330円と、枚数に応じた手数料がかかる。なお、窓口でも「硬貨取扱料金」として、硬貨の預け入れや振り込みを行う場合も枚数に応じて有料となる。当初は50枚まで無料、51〜100枚で550円、101〜500枚で825円、501〜1000枚で1100円、1,001枚以上で500枚ごとに550円加算が必要であったが[67]、2024年(令和6年)4月1日より、100枚まで無料、101〜500枚で550円となった(501枚以上は従来と同じ)[68]。
ほかの金融機関宛送金の名称。通常貯金・通常貯蓄貯金・振替口座からの引き落としでの振込のみを取り扱っており、現金での振込は窓口・ATMともに取り扱っていない(ほかの金融機関からゆうちょ銀行への現金での振込は、振込元の金融機関が対応していれば可能である)。
ゆうちょ銀行は、2009年(平成21年)1月4日まで全国銀行データ通信システム(全銀システム)への加入ができなかったため、ほかの金融機関との相互に振込はできず、特定の提携のある金融機関に限って、相互送金が可能であった。しかし、2009年(平成21年)1月5日に全銀システムへの接続による同行とほかの金融機関との振込サービスが開始されたことから、従来の相互送金サービスは2008年(平成20年)12月30日をもって終了した。また、全銀システム経由への移行により、相互送金と比べてサービス仕様に若干の変更が生じた。たとえば、SBI新生銀行への口座への振込は相互送金のころは振込先口座の名義の参照ができたが、現在はできなくなり受取人名義の入力が必要となった。
郵便貯金時代より日本国内の民間金融機関と提携を進め、現在は個人向けキャッシュカードを発行するほぼすべての預金取扱金融機関と接続提携を行い、キャッシュカードの相互利用が可能である。なお、一部の信用組合など[注釈 6]わずかながら非提携の預金取扱金融機関もある。また、証券会社・生命保険・クレジットカード ・消費者金融などノンバンクとも各社個別で提携を結んでいる場合は利用可能である(相互利用ではなくゆうちょATM・CD利用の片方のみ提携している場合がある)。
提携先が少ないノンバンクのATM・CD機や、コンビニATMにおいては、利用可能なキャッシュカード枚数首位であるゆうちょ銀行のロゴマークを大きく表記している場合がある。その中で、インターネットイニシアティブ子会社のトラストネットワークスが2007年よりパチンコ店内に設置する、現金の引き出し額に独特の制限を課した「エンターテインメント業界向け銀行ATM」では、当初ゆうちょ銀行のロゴマークのみ掲げられていた(イーネットやLANSと同じく東和銀行など設置管理銀行経由で提携取引を行っている)。ATMブースや明細票に管理銀行を判別できる情報はなく、払い出し時の摘要欄に実際に引き出しを行った提携金融機関名が表記される。これはゆうちょ銀行設置と誤認するとして2009年にしんぶん赤旗が記事を作成している[69]。
2017年7月18日の宮崎銀行椎葉出張所が同行日向支店の新店舗開業にあわせて同支店内にブランチインブランチとされるため、先立つ形で同年7月10日より、椎葉出張所の元の所在地近隣に位置する上椎葉郵便局(東臼杵郡椎葉村)内に現金の取り扱い以外の機能を有する同行のATM(カード振込や通帳繰越は対応)を設置させることになり(入出金は、同郵便局設置のゆうちょ銀行ATMで、有償でのカード入出金となる)、また、2017年9月26日より、ゆうちょ銀行新宿店内に、日本ATMが運営する「銀行手続の窓口」の2号店(新宿駅店)を設置し、加盟銀行の手続きを開始した。今後は、ほかの拠点でも設置が検討されている。
同様の動きは日本郵便でもみられ、2022年1月31日に十八親和銀行との連携により、長崎県の雲仙・奈良尾・長崎大浦(長崎大浦は同年3月7日より)の各郵便局の一部スペースを同行へ貸与し、現金の取り扱い(預入・引出)を含めた機能を有する同行のATMが設置された。営業は平日のみとなる[70]。以降も先立って閉鎖した同行店舗外ATMからの移転により、同年5月30日に三井楽と世知原[71]、同年8月29日に日宇[72]、同年10月31日に長崎文教[73]、2023年1月16日に鹿町[74]、同年5月15日に奈留島[75]の各郵便局に順次開設され、9ヶ所に拡大している。2025年9月8日には同行茂木支店が同行思案橋支店・浜町支店のブランチインブランチとして店舗統合されたことにより、茂木支店の元の所在地近隣に位置する茂木郵便局内に同行ATMと長崎県で初となる同行職員が常駐する手続き窓口を設置(窓口の営業は祝日を除く特定の曜日のみ)。郵便局内では10ヶ所目の設置となる同行ATMは併設するゆうちょ銀行ATMの営業時間に準じて土曜日も営業される[76]。
印影をホストコンピュータに記録するシステムと機械での印影照合システムの整備の遅れから、他銀行が廃止したあとも通帳(総合口座通帳、通常貯蓄貯金通帳、定額・定期貯金証書(通帳式のもの)、国債等振替口座加入通帳)に副印鑑を表示していたが、2013年(平成25年)6月3日に廃止された[77](財形貯蓄定額貯金関連の証書ないし証書の保管証の副印鑑は、2018年(平成30年)1月4日、廃止となる予定)。ただし、利用者自身が取り外しを行うことを認めておらず、窓口での印鑑登録手続(通帳再発行を含む、別の取引と同時に行うことも可能)を行う必要がある(すでに印鑑登録が済んでいる場合は、窓口側で通帳から取り外すのみで、書類の記入は要しない。ただし、登録済みかどうかはホストコンピュータに確認をとる必要があるため、通帳の冊子を見ただけでは確認できない)。
この印鑑登録手続の際、改めての本人確認が実施される[注釈 7]。手続した通帳[注釈 8]が満行再発行と同時ではなく、利用途中の通帳の場合は、副印鑑を剥がした跡のお届け印欄に「副印鑑を廃止しました ゆうちょ銀行」のシールが貼付される(満行再発行時は、従来通り旧通帳からは副印鑑を剥がし[注釈 9]、これまでは剥がしたものを新通帳に貼り直していた副印鑑そのものについては、拠点により剥がしたものを貯金者に返却する場合と破棄する場合とがある)。
なお、副印鑑廃止後の満行再発行については、従来のお届け印欄のある冊子の在庫がなくなった拠点から順次、お届け印欄のない冊子を発行するようになった(再発行時に、お届け印欄のある冊子が発行される場合は、拠点により、「副印鑑を廃止しました ゆうちょ銀行」のシールを被せる拠点とそうでない拠点とがあるが、間違いなく廃止手続きが済んでいれば実用上はどちらでも問題ない[注釈 10])。このため印鑑登録の手続が済んでいない状態では、その手続を同時に行わなければ原則通帳の満行再発行は不可能となっている。2017年初頭の時点で、通常貯蓄貯金通帳で使われる冊子については、後述のおところ欄だけでなく、お届け印欄のある冊子の在庫が残っている拠点が、郵便局の貯金窓口だけでなく直営店でも存在している。
この問題の改善のため、2012年(平成24年)度より副印鑑表示完全廃止のために印鑑票の登録の案内開始し、印鑑票の登録をしていない利用者に対しては各郵便局より郵送により案内が送付されていた。
また、郵政省時代から届け出住所が見開きページのおところ欄に印字(新規預入の時点から印字となったのは総務省名の通帳以降で、郵政省当時は、新規預入の時点では手書きで満行再発行時は機械印字となっていた)されていたが、個人情報保護などの観点から、2015年10月1日以降は、おところ欄の印字を取り止め、在庫がなくなり次第、おところ欄のない通帳が発行されることになった。
住所印字がされない通帳への再発行前に届け出住所の変更を行う場合は、従前の住所に線を引いて抹消するなどの措置を取る(以前は、抹消した後に新住所を手書きで記載のうえ、満行時の通帳再発行の時点で、改めて新住所を印字する形を取っていた)。
2016年3月6日より、ゆうちょダイレクトプラスのサービスを開始し、通常貯金における通帳不発行の取引が可能となった。ただし、自動貸付や当座貸越の取引は不可となっている。既存の利用者が通帳レスを希望する場合は、ゆうちょダイレクト上で手続きができる(この場合は、新たな自動貸付や当座貸越は不可となるが、すでに存在する自動貸付や当座貸越を切り替えにあたって解消する必要はない)。あわせて、新たに通帳レスでゆうちょ銀行との取引を希望する場合は、メールオーダーでも新規取引が可能となった。ただし、通帳レスの利用者が通帳発行に切り替えを希望する場合は、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口での手続きを要する。
なお、通常貯蓄貯金と振替口座に対して契約しているゆうちょダイレクトについては、ゆうちょダイレクトプラスへの切り替えはできないため、通常貯蓄貯金については通帳レスの取引は不可となっている。
通常貯金通帳には、5桁の「記号」と7 - 8桁の「番号」が表示される。郵便貯金時代には平仮名と数字との組み合わせにより表示されたが、民営化前に実施された電算化により現在のものになった。

貯金業務に関して、各直営店ならびに各郵便局に割り当てられた5桁(もしくは、末尾に0[注釈 11]をつけた6桁)の数字があり、これを取扱店番号(店番)あるいは為替コードと称する(民営化以前の郵便局における「取扱局番号」を引き継いだ)。部内では「為替局番号」と呼ぶことも多い。この番号は通帳ならびにATMの利用明細に、各取引ごとに印刷されるため、一般の利用者でも確認することができる。分室や出張所には原則として独自の数字は与えられず、母店の番号末尾にアルファベットを付して区別する。たとえば豊中南局(41773)の大阪国際空港内分室は41773A、という具合である(民営化後の取扱店番号および日本郵便が局所コードと称しているものは6桁で表示されるため、豊中南局本局は417730、大阪国際空港内分室は417731となる)。ただし、総合口座通帳などについては、アルファベット抜きで数字のみ刷られる(同様に、6桁の取扱店番号ないし局所コードの場合も、通帳には最後の1桁は表示されない)。
店舗外に設置されたATMの取扱店番号は、以前は原則設置場所の旧普通局の取扱店番号であったが、2010年(平成22年)の春から都道府県単位で独自の数字が与えられるようになっている。例として、北海道では90591・90592・90593・90594の4種類、東京都では01691・01692・01693・01694・01695・01696・01697の7種類が用いられている。他の府県は1 - 3種類の独自の取扱店番号が用いられている[78]。なお、ファミリーマート設置分については、これらとは別途の番号が用いられる。
番号の規則性から、11111(飯田風越局。長野県飯田市)、12345(菖蒲局。新潟県上越市)、23456(伊東駅前局。静岡県伊東市)、54321(岡山伊福町局。岡山県岡山市北区)、00001(中野サンクォーレ内局。東京都中野区)などの各局は、旅行貯金の愛好者にとって特別に扱われることがある。飯田風越局では1999年(平成11年)11月11日、記念貯金のため長蛇の列ができた。なおゾロ目はほかに22222(亀山井田川局。三重県亀山市)および44444(山城南加茂台局。京都府木津川市)があるのみ。
上2桁は位置する都府県・地域を示し(俗に「マルチ」と称するが、日本郵政グループで使われている呼称ではない)、下3桁が各店個別の番号である。マルチの10の位は、ほぼ旧日本郵政公社の支社(元省庁時代の地方郵政局)によって分けられている。基本的に1都府県につき1マルチだが、北海道、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県、鹿児島県には複数のマルチが割り当てられている。多くは1マルチがいっぱいになり2つめのマルチを利用するようになったものであるが、鹿児島県は歴史的経緯から(戦後の一時期奄美群島がアメリカ統治下にあったため)奄美地区が別マルチとなっている。また、北海道は小樽地区を除き、旧国名で分けられている。岐阜県中津川市のうち、旧長野県山口村にある山口局や馬籠局のように、越境合併で所属する都道府県が変更になった場合は、取扱店番号も変更されている(このケースでは、当然ながら新規預入時の通常貯金通帳や通常貯蓄預金通帳、振替口座などで割り当てられる記号部分に使われる数字も、長野貯金事務センター管轄のものから名古屋貯金事務センター管轄のものに、このときを境に変更されている)。
中央郵便局(直営店が併設されている場合を含む)は、下3桁が001(6桁番号表示の場合は、下4桁が0010)であることが多いが、016150(東京中央局[注釈 12])、020040(横浜店(横浜中央局))、020270(川崎店(川崎中央局))、055510(千葉中央局)、070020(宇都宮店(宇都宮中央局))、125080(新潟店(新潟中央局))、218000(名古屋中央局[注釈 13])、330790(福井店(福井中央局))、410610(大阪支店(大阪中央局))、440890(京都店(京都中央局))、512660(広島中央局)、520020(鳥取店(鳥取中央局))、730030(宮崎店(宮崎中央局))、740030(北九州店(北九州中央局))、740140(福岡中央局)、920050(釧路店(釧路中央局))、970080(旭川中央局)などに例外がある。
簡易郵便局は、3桁目が7または8であることが多いが、都市部に設置された「シティポスト」と呼ばれる簡易郵便局や、簡易郵便局数が多い長野県などに例外がある。
また、民営化以前の郵便局から窓口を引き継がず新たに窓口が設置された秋田店(86300、863000)・郡山店(82456、824560)には新たな取扱店番号が付与されている。
本店は、2008年(平成20年)7月22日に独立店舗となった際に、仮店舗への移転前の東京中央郵便局の取扱店番号を継承(010160)した(正確には、ゆうちょ銀行本店のほか、廃止となった郵便事業丸の内支店を継承した郵便事業銀座支店(当時)も局所コードを010160に変更したため、東京中央局とゆうちょ銀行本店あるいは銀座郵便局とを区別するために東京中央局の側を変更した)。
このため、東京中央郵便局はのちに仮店舗にで営業することになり、ゆうちょ銀行本店とは別の場所になったために新たに貯金窓口が設けられた。その際、局所コードおよび仮店舗の貯金窓口で用いられる取扱店番号が別途に設定(016150)された。同時に新設された同局の分室2か所も、局所コードは、これに則した016151および016152とされた(いずれも、JPタワー内に本局が復帰した際に廃室となったため、現存しない)。
その後、元の位置に戻りゆうちょ銀行本店と併設となったが、東京中央郵便局の局番号は01615(局所コードとしては016150)のままで、元の番号に復帰しなかった(東京中央局の貯金窓口は、ゆうちょ銀行本店と同居となったために廃止され、使われていない)。
閉局になった郵便局の取扱店番号は、通常は欠番扱いになる。ただし、府県マルチが02のみだったころの神奈川県のように、空き番号に余裕がなくなった場合などは、閉局になった郵便局が使っていた取扱店番号が再利用されることもある(貯金窓口のある拠点ではないが、最近では、2012年10月に開設された、名古屋中央郵便局タワーズ内分室(のちの名古屋西郵便局タワーズ内分室。2016年10月廃室)で、過去に廃止された同局の分室の番号を再使用したケースがある)。
ちなみに、番号自体は公開されていないが、各パートナーセンターおよび各エリア本部についても、独自の取扱店番号が割り当てられている。
なお、一般の貯金取引に関わるものではないが、直営店には、一部の直営店と日本銀行各本支店間の当座勘定取引などの都合から、全銀システム上、各直営店舗に支店番号の割り当てがされている(本店は001、その他の県は、おおむね上2桁が後述の表にあるマルチ、1の位は0から7までのうち、直営店の数に応じて0から順番に充当され、県庁所在地名店舗は0となるケースが多い(北海道は、道庁所在地名の札幌支店は900で規則に沿っているが、9x0で、xに0以外の数字が入るものについては、940となる函館店のように、都道府県庁所在地名店舗として該当しない)。例として、宮城県の場合は、仙台支店は810、仙台東店は811が充てられている)。なお、実際の当座勘定取引を日銀と直接行うのは、日銀の各本支店に近い直営店となっており、統括店(各支店および横浜店)が行っているとは限らない(例として、長野支店では日銀との直接の当座勘定取引を行わず、日銀松本支店に近いゆうちょ銀行松本店に接続されている。同様に統括店である横浜店ではなく、日銀横浜支店に近いゆうちょ銀行横浜港店と接続されている。また、020の支店コードは横浜店ではなく、横浜港店に割り当てがされており、前述のような県庁所在地名店舗の支店コードの下一桁が0にならない場合もある。実際に横浜店に割り当てられているのは021)。東京都(00X、01X、13X、14X、16X、170)、神奈川県(02X、09X、18X、19X)、埼玉県(03X、25X、260)、大阪府(40X、41X、48X)など、直営店の数が多い地域では、上二桁のマルチの部分が本来の都道府県毎の割当分では足りないため、13Xのような、マルチとしてはどの都道府県にも割当されていない数字をあてて、すべての直営店に何かしらの3桁の番号が割り振られるようにして対処している。
なお、振替口座の口座番号で用いられるマルチは、これと異なる。
| マルチ | マルチに該当 する都道府県 | 全銀システム上の 支店名 | 全銀システム上の 支店コード |
|---|---|---|---|
| 00・01・13 | 東京都 | 〇〇八・〇一八・一三八 | 008・018・138 |
| 02・09 | 神奈川県 | 〇二八・〇九八 | 028・098 |
| 03・14 | 埼玉県 | 〇三八・一四八 | 038・148 |
| 04 | 群馬県 | 〇四八 | 048 |
| 05・10 | 千葉県 | 〇五八・一〇八 | 058・108 |
| 06 | 茨城県 | 〇六八 | 068 |
| 07 | 栃木県 | 〇七八 | 078 |
| 08 | 山梨県 | 〇八八 | 088 |
| 11 | 長野県 | 一一八 | 118 |
| 12 | 新潟県 | 一二八 | 128 |
| 20・21 | 愛知県 | 二〇八・二一八 | 208・218 |
| 22 | 三重県 | 二二八 | 228 |
| 23 | 静岡県 | 二三八 | 238 |
| 24 | 岐阜県 | 二四八 | 248 |
| 31 | 石川県 | 三一八 | 318 |
| 32 | 富山県 | 三二八 | 328 |
| 33 | 福井県 | 三三八 | 338 |
| 40・41 | 大阪府 | 四〇八・四一八 | 408・418 |
| 42・43 | 兵庫県 | 四二八・四三八 | 428・438 |
| 44 | 京都府 | 四四八 | 448 |
| 45 | 奈良県 | 四五八 | 458 |
| 46 | 滋賀県 | 四六八 | 468 |
| 47 | 和歌山県 | 四七八 | 478 |
| 51 | 広島県 | 五一八 | 518 |
| 52 | 鳥取県 | 五二八 | 528 |
| 53 | 島根県 | 五三八 | 538 |
| 54 | 岡山県 | 五四八 | 548 |
| 55 | 山口県 | 五五八 | 558 |
| 61 | 愛媛県 | 六一八 | 618 |
| 62 | 徳島県 | 六二八 | 628 |
| 63 | 香川県 | 六三八 | 638 |
| 64 | 高知県 | 六四八 | 648 |
| 70 | 沖縄県 | 七〇八 | 708 |
| 71 | 熊本県 | 七一八 | 718 |
| 72 | 大分県 | 七二八 | 728 |
| 73 | 宮崎県 | 七三八 | 738 |
| 74・75 | 福岡県 | 七四八・七五八 | 748・758 |
| 76 | 長崎県 | 七六八 | 768 |
| 77 | 佐賀県 | 七七八 | 778 |
| 78 | 鹿児島県 | 七八八 | 788 |
| 79 | 奄美地区(鹿児島県) | 七九八 | 798 |
| 81 | 宮城県 | 八一八 | 818 |
| 82 | 福島県 | 八二八 | 828 |
| 83 | 岩手県 | 八三八 | 838 |
| 84 | 青森県 | 八四八 | 848 |
| 85 | 山形県 | 八五八 | 858 |
| 86 | 秋田県 | 八六八 | 868 |
| 90 | 小樽地区(北海道) | 九〇八 | 908 |
| 91 | 十勝国(北海道) | 九一八 | 918 |
| 92 | 釧路国(北海道) | 九二八 | 928 |
| 93 | 根室国(北海道) | 九三八 | 938 |
| 94 | 渡島国(北海道) | 九四八 | 948 |
| 95 | 後志国(北海道) | 九五八 | 958 |
| 96 | 胆振国(北海道) | 九六八 | 968 |
| 97 | 石狩国(北海道) | 九七八 | 978 |
| 98 | 天塩国(北海道) | 九八八 | 988 |
| 99 | 北見国(北海道) | 九九八 | 998 |
| 10の位 | 旧郵政省地方郵政局名 | ゆうちょ銀行エリア本部名 |
|---|---|---|
| 0 | 東京郵政局、関東郵政局 | 関東、東京、南関東 |
| 1 | 信越郵政局(10・14は関東郵政局、13は東京郵政局) | 信越(10・14は関東・13は東京) |
| 2 | 東海郵政局 | 東海 |
| 3 | 北陸郵政局 | 北陸 |
| 4 | 近畿郵政局 | 近畿 |
| 5 | 中国郵政局 | 中国 |
| 6 | 四国郵政局 | 四国 |
| 7 | 九州郵政局(70は沖縄郵政管理事務所) | 九州(70は沖縄) |
| 8 | 東北郵政局 | 東北 |
| 9 | 北海道郵政局 | 北海道 |
この節の加筆が望まれています。 |
郵政民営化に際し、郵便貯金に関係する職員と施設のうち、下記のとおり直営店・貯金事務センター・地域(統括)センター(2016年より、パートナーセンター設置により廃止)が設置されることになった(民営化前の)郵便局の貯金課部分だけをゆうちょ銀行が引き継ぎ、それ以外については郵便局株式会社に引き継がれた。同一の建物にゆうちょ銀行が直営店を置いている郵便局では、郵便局会社はゆうちょ銀行の代理店業務(貯金業務)を取り扱っておらず、窓口では郵便・保険・貯金の窓口を並べて民営化前同様のアクセスを維持しつつも、窓口内側の事務室では、互いに別法人となった郵便局部分(郵便・保険窓口)とゆうちょ銀行直営店部分(貯金窓口)とが壁で仕切られているか異なるフロアとなっている。
店舗および事務組織については、次のように設置された。
エリア本部は全国13か所で旧公社支社に対応。郵政管理・支援機構から委託された地方公共団体貸付事務の取り扱いにおいては、南関東エリア本部の管轄区域(神奈川県および山梨県)に所在する地方公共団体についても関東エリア本部が担当(旧公社時代と同様)[79]。
| エリア本部名 | エリア本部設置場所 | 統括店窓口設置郵便局 | パターン |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 日本郵政グループ札幌ビル | 北海道庁赤れんが前郵便局 | 2 |
| 東北 | 仙台貯金事務センター本館→ 2011年1月、日本郵政グループ仙台ビルへ移設 | 仙台中郵便局 | 3→1 |
| 関東 | 日本郵政グループさいたまビル | さいたま中央郵便局 | 1 |
| 東京 | 東京中央郵便局旧局舎→郵船ビルディング→日本郵政グループ飯倉ビル→JMFビル東陽町 01 | 東京中央郵便局 | 3→3→1→1 |
| 南関東 | 民間施設(日通商事横浜ビル) | 横浜中央郵便局 | 1 |
| 信越 | 日本郵政グループ長野ビル | 長野中央郵便局 | 1 |
| 北陸 | 日本郵政グループ金沢ビル→ 2014年、民間施設(金沢上堤町ビル)へ移設 | 金沢中央郵便局 | 1 |
| 東海 | 名古屋中郵便局→JPタワー名古屋 | 名古屋中郵便局 | 3→1b |
| 近畿 | 日本郵政グループ大阪ビル | 大阪中央郵便局 | 1 |
| 中国 | メルパルク広島→日本郵政グループ広島ビル | 広島中郵便局 | 3→1 |
| 四国 | 日本郵政グループ松山ビル | 松山中央郵便局 | 1 |
| 九州 | 日本郵政グループ熊本ビル | 熊本城東郵便局 | 2 |
| 沖縄 | 日本郵政グループ那覇ビル | 美栄橋郵便局 | 1 |
貯金の計算業務を行う貯金事務センターおよび貯金事務計算センターはそのまま旧公社から引き継いでいる。ただし、旧公社沖縄支社が受け持っていた貯金管理事務(貯金事務センター業務)は、ゆうちょ銀行那覇支店の一組織(那覇支店貯金事務管理部)を経て沖縄エリア本部貯金事務管理部となり、横浜貯金事務センターは引き続き旧公社関東・南関東両支社の区域(エリア)を受け持つ。
各都府県に1か所、北海道に3か所の計49か所に「パートナーセンター」を設置、直営店および郵便局への管理・サポート業務等を受け持っている。
直営店は全国233か所(統括店13、一般店220)。
ゆうちょ銀行のオンラインシステムは、民営化後も全国銀行データ通信システム(全銀システム)に接続されていなかったため、相互送金提携をしていない金融機関への振込などはできなかった。そのため、ゆうちょ銀行からほかの金融機関へ振り込む場合、ゆうちょ銀行側のATMなどで預金をいったん引き出したうえで、ほかの金融機関側のATMなどで振り込みを行わなくてはならないという、利用者にとっては不便な状況にあった。当然、その逆のほかの金融機関からゆうちょ銀行への振り込みも同様であった。
日本郵政グループの持株会社である日本郵政の西川善文社長(当時)は、民営化前に行われた記者会見などで2008年(平成20年)中には接続する方針を示していたものの、当時の全銀協[注釈 17]は、ゆうちょ銀行の協会加盟・全銀システムへの接続を当面認めない方針を示していた[80]。これは、全銀システムへの接続により、ゆうちょ銀行の利便性が高まることによって、ほかの金融機関が保有する預金が流失してしまい、ゆうちょ銀行の経営規模がさらに拡大するおそれがあったためである。しかし、その後2008年(平成20年)5月23日、全銀協はゆうちょ銀行のシステム接続を認める方針を示した[81]。サービス向上という利用者側の視点から、ゆうちょ銀行のシステム接続は認めざるを得ないと判断したためである。同月27日に正式決定され[82]、2009年(平成21年)1月5日よりシステムへの接続が行われた。
2008年9月、他行からの振込用の口座番号が、従来の記号・番号とは別途に符番されることになった(以降、総合口座通帳および通常貯蓄貯金通帳の見開ページにある銀行使用欄の橙背景部分に、他行からの振込用番号が印字されることになった[注釈 18]。 旧来からの利用者でも、印字のない通帳[注釈 19]を窓口に差し出した場合に印字が行われる。また、印字がなくとも、振替口座を含めた従来からの記号・番号から口座番号を導き出す法則も発表されており、それに当てはめれば利用可能である)。
ホームページ上では、変換法則のほか、記号番号を入力すれば、自動で全銀システムの口座番号に変換して表示できるページが用意されている[83]。全銀システム用口座番号を本来の記号番号に戻す場合は、変換法則を逆算しただけでは記号の下2桁目を出すことは不可能だが、ホームページ上ではプログラムで算出して出力することができるようになっている(ただし、振替口座の記号番号の間のチェックディジットは表示できない)[84]。
ただし、受取側の通常貯金および通常貯蓄貯金については、通帳の見開きの「振替口座開設(送金機能)」[注釈 20]の欄にチェックが入っている状態[注釈 21]となっている必要がある(なお、ゆうちょ銀行の貯金間の電信振替の場合でも、双方がこの欄にチェックが入っている必要がある)。後述のように、他行宛の振込に使うゆうちょ銀行の通帳についても同様となる。
なお、振替口座の場合は、送金を前提としたものであるため、特に考慮しなくともよい(公金取扱専用の振替口座など、全銀システムに接続されないケースは対象外[85])。
振替口座について、全銀システムの口座が記載されているものとしては、2008年9月下旬以降に振替口座の加入があった場合の開設通知には記載されているが、民営化前の郵便振替口座から継承した利用者および2008年9月下旬以前の振替口座加入者については、開設通知に記載されていないため、同年末までに圧着ハガキにて全銀システム用の番号が通知された(ただし、ハガキには、本来の記号番号の間に入る1桁のチェックディジットは記載されていなかった)[85]。
また、振替口座を管轄する貯金事務センターから送付される「振替受払書類」の封書に入っている、名義人の宛名が書かれた用紙の下部に、全銀システム接続後は、本来の記号-ディジット-番号のほかに全銀システム用の口座番号も併記する形となったため、そちらで確認することも可能である。この口座番号が併記された宛名が書かれた用紙は、振込先指定の際に通帳のコピーの添付が必要となる場合で、振替口座を指定する場合などは、ゆうちょ銀行が発行した公式な書類として使用できるとしている(ただし、ゆうちょダイレクト上で、イメージ画像閲覧により確認している利用者については、1日200件以上の大量受け入れ発生した日でない限りは郵送されることはないため、この方法は利用できない)。
他行からATMやインターネットバンキングなどで金融機関名を指定する際に金融機関の分類キーを選択する際、「銀行」ではなく、「その他の金融機関」を選択したうえで、「ゆうちょ銀行」を選択する場合がある(イオン銀行[86]やみちのく銀行[87]、七十七銀行、新銀行東京、北日本銀行[88]などがそのような状況となっている)。また、ATM振込に対応していない金融機関やATM振込が可能なケースであっても、金融機関名・店名・振込先名義人をすべて手入力で行わねばならない金融機関も一部で存在する。
通常貯金・通常貯蓄貯金・振替口座からの引き落としでのみ対応するため、窓口・ATMにかかわらず、現金での振込はできない。
また、通常貯金・通常貯蓄貯金からの引き出しによる振込を行う場合は、通帳の見開きの「振替口座開設(送金機能)」[注釈 20]の欄にチェックが入っている状態[注釈 21]となっている必要がある。
2007年(平成19年)4月13日にVJAへの加盟およびJCBのフランチャイジーとしてゆうちょ銀行本体がクレジットカード事業に自ら参入する方針があることが各紙で報じられた。クレジットカードをゆうちょ銀行自体が発行することで収益源とするものである。
郵政省時代よりクレジットカード・簡易生命保険カードなどと、郵便貯金キャッシュカードが一体化した共用カードが存在したが、民営化前後の2006年(平成18年)から2009年(平成21年)にかけて日本郵政公社・ゆうちょ銀行側の意向によって順次取扱・提携を終了し、2022年現在は、JP BANKカードかゆうちょデビットなど、限定される。
2008年(平成20年)5月1日より、三井住友カードにクレジット業務・信用保証を委託し、ゆうちょ銀行本体が発行する「JP BANK VISA/MASTER カード」の募集を開始した(基本はICキャッシュカード・Edy一体型であるが、ICキャッシュカードを分離した単体型も選べる)。
VJA/オムニカードには加盟せず独立したポジションをとることとなったが、基本的なクレジット機能は三井住友カードに準拠している。
2009年(平成21年)5月18日から、JP BANKカードVISA/Masterの追加カードとして、「三井住友カードWAON」と同等の、クレジットオートチャージ対応WAONカード「JP BANKカードWAON」の取扱を開始した。
2009年(平成21年)8月からFIFAワールドカップトロフィーを券面にあしらった「JP BANK VISAFIFAワールドカップカード」の発行が開始された(枚数限定でありすでに発行終了)。ゆうちょ銀行がFIFAパートナー(メインスポンサー)であるVISAインターナショナルと2010年大会・2014年大会のサブライセンス契約を締結したことによるキャンペーンの一環である。なお、クレジットカード単体型のみである。
2009年(平成21年)1月13日より、ジェーシービーのフランチャイジー(JCBグループ)として(同社にクレジット業務・信用保証を委託)、ゆうちょ銀行本体が発行する「JP BANK JCBカード」が取扱開始された(ICキャッシュカード・QUICPay一体型のみ)。
基本的なクレジット機能はジェーシービーのORIGINAL SERIESに準拠しているが、ゴールド・ザ・プレミアやJCBザ・クラスは発行対象外となっている。
2008年(平成20年)5月下旬より、ゆうちょ銀行直営店(82店舗)にてメガバンク・地方銀行などが積極的に販売を行っている変額年金保険販売を開始した。さらに民間の生命保険会社と業務提携を結び、民間の商品を代理販売することを検討している[89]。なお、一部の郵便局株式会社(現・日本郵便株式会社)の保険窓口では、かんぽ生命保険の募集代理業務とは別に、アイエヌジー生命保険や住友生命保険などの変額年金保険の代理店業務を開始している。
全国地方銀行協会会長の小川是(当時、元横浜銀行頭取)は記者会見の中で民営化の準備企画会社である日本郵政が複数の地方銀行に対してゆうちょ銀行が参入する住宅ローンの提携打診をしていることを明らかにしたうえで、横浜銀行としては提携を拒否する方針を示した[90]。関係者によると、日本郵政が横浜銀行をはじめとする10行以上の地銀に対して住宅ローン参入に向けての商品と人材の提供と商品のアイディアをそれぞれ求めたという。その後、主要地銀10行がゆうちょ銀行との提携を断る意思を示した[91]。なお、全国銀行協会会長の奥正之(当時、元三井住友銀行頭取)は記者会見の中で郵便局が代理店としてほかの金融機関に顧客を紹介する業務については一定の理解を示した[92]。ただし、ゆうちょ銀行による新規事業への参入については時期尚早であるとして釘を刺した。その後、日本郵政の西川善文社長は9月中に提携先を確定させ、当面は地方銀行の商品を提供する代理店業務を行う意向を示し[93]、静岡県に拠点を置くスルガ銀行との業務提携交渉を進めることで合意したと発表した[94][95]。協議が妥結したあと、郵政民営化委員会の審査を経たうえで政府からの認可を受け、2008年(平成20年)5月12日から販売開始した。これにより、スルガ銀行ゆうちょ専用支店への口座開設により、カードローン・フリーローンなども利用可能となった。東京・大阪・名古屋の三大都市圏にあるゆうちょ銀行の直営店50店舗でスルガ銀行の商品(住宅・目的別ならびにカードローン)を代理販売することで、融資業務に関するノウハウを取得し、1 - 2年後には自行で開発した商品を販売開始予定。なお、これまで民間の金融機関が融資に対して慎重だった個人事業主や独身者などの顧客層を対象として、若干の金利を上乗せした商品を販売することを検討している。また日本郵政は今後、他行からの業務提携の申し出があった場合には積極的に受ける姿勢を示している。
2019年に、スルガ銀行のサービスの新規受付は終了(スルガ銀行ゆうちょ専用支店は、個人専用支店に改称)され[96]、10月にソニー銀行[97]、2020年3月に新生銀行[98]の住宅ローンの取次が提供されている。2021年5月からは、住宅金融支援機構のフラット35と、フラット35契約者向けの住宅ローン長期火災保険の募集業務を直営店41店舗で開始した[99]。
2019年5月8日よりサービス開始となったスマートフォンのアプリを用いたQRコード決済システム。専用のスマホアプリの操作によって、あらかじめ登録したゆうちょ銀行口座から代金を即時に引き落とす、銀行口座直結型のサービスである。店頭支払いがメインだが、払込取扱票のバーコードをアプリで読み取ることによる公共料金や通販利用代金の支払いにも利用が可能。また、GMOペイメントゲートウェイが提供する金融機関向けスマホ決済サービスを共通基盤に使ったQRコード決済システムに参加している。
2025年12月15日、翌2026年12月20日にサービスを終了することが発表された[100][101]。
2021年5月から、顧客の急な出費や一時的な資金ニーズに対応する口座貸越による貸付業務を直営店233店舗と約2万の郵便局で開始している[102]。
郵便貯金時代の勘定系システムを継続使用。2009年(平成21年)5月7日より、ATMからの定型メッセージの送信機能を一時停止したが、こちらは同年8月24日より再開している。
勘定系システムからは独立し、融資など銀行発足後に取り扱いを始める新商品の管理などを行う。2007年(平成19年)5月に入札が行われ、同年6月12日に旧UFJ銀行の基幹システムをNTTデータ・日立製作所連合から調達することを決定した。調達価格は231億円(税込)[103]。他行のシステムを採用することは異例で、2009年(平成21年)11月の稼働を目指している。日本郵政公社(当時)は、郵便貯金システムには外貨預金や住宅ローンなどに対応する機能がないため、大手行の既存システムを採用することで短期間での準備とシステム開発費用の圧縮につながるとしている[注釈 22]。
膨大な口座数から2002年4月のみずほ銀行のような、発足当日のシステムトラブルが心配された。ゆうちょ銀行でも2007年(平成19年)10月1日の民営化当日に銀行内部で使用している「顧客情報管理システム」がつながりにくくなるトラブルが全国的に発生し、原因不明のまま1週間が経過した[104]。これにより一部の郵便局で同一名義の口座を統合する「名寄せ」や新規預入などの業務が滞った。このシステムはゆうちょ銀行に口座を持つすべての顧客氏名・住所・生年月日・貯金残高などの情報をコンピュータで管理しており、各郵便局にある窓口端末から職員が接続し、情報を確認することができるものである。当初、このシステムトラブルの原因は、発足当日に職員によるパスワード変更が集中したためとみられていたが、2日目以降もトラブルが解消されなかったため、詳しい調査が進められていた。その後、データが集中したときの処理能力が不足していることが判明したため、サーバなどの機器の増設やデータが集中しないようにプログラムの修正などを行った結果、10月9日午前中までに完全復旧した[105]。なお、ATMのトラブル・停止や、手数料改定にともなう窓口での混乱などのトラブルは発生しなかった。
民営化にともなう各種貯金などの取り扱いは以下のとおり。
なお、民営化に際し変更点がないものは省略している場合もある。
また、同社広告ポスターにて佐藤・長澤は定額貯金、鶴瓶・原は年金・相続サービスに出演している。佐藤は若年層クレジットカードのポスターにも出演。
(単位:億円)
| 決算期 | 経常収益 | 経常利益 | 法人税等 | 純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2008年3月 | 13,289 | 2,561 | 1,036 | 1,521 |
| 2009年3月 | 24,885 | 3,852 | 1,548 | 2,293 |
| 2010年3月 | 22,079 | 4,942 | 1,966 | 2,967 |
| 2011年3月 | 22,053 | 5,265 | 2,088 | 3,163 |
| 2012年3月 | 22,345 | 5,762 | 2,389 | 3,348 |
| 2013年3月 | 21,258 | 5,935 | 2,176 | 3,739 |
| 2014年3月 | 20,763 | 5,650 | 2,098 | 3,546 |
| 2015年3月 | 20,781 | 5,694 | 2,015 | 3,694 |
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