銀象嵌銘大刀は、1873年に熊本県玉名郡和水町の江田船山古墳から出土した、銀象嵌による75文字の銘文が刻まれた大刀(直刀)である。発掘後、他の副葬品とともに博覧会事務局に買い上げられ、現在は博覧会事務局の後身にあたる東京国立博物館が所蔵している。製作は5世紀後半から6世紀初頭であると考えられ、埼玉県行田市の稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣とともに、銘文は古代日本の数少ない文献資料であり、日本において表記や表現をするために文字の使用が始まっていたことを示している。また銀象嵌銘大刀の銘文には作刀方法に関する記述があり、古代の技術について知ることができるため技術史的にも重要な資料である……
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