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JRA顕彰馬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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(2016年4月)

JRA顕彰馬(ジェイアールエーけんしょうば)とは、中央競馬の発展に多大な貢献のあった競走馬の功績を讃え、後世まで顕彰していくために日本中央競馬会30周年記念事業(昭和59年)の一環として制度を発足し1984年に制定されたものである。

顕彰競走馬は「殿堂入り」に相当する。

競馬の殿堂には調教師・騎手顕彰者とともに顕彰馬の肖像画ブロンズ像、関係資料が展示されている。

選考方法

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現在の選考方法は10年以上競馬報道に携わっているマスコミ・新聞関係者による選考投票を行い(1名4頭までの連記式、「該当馬なし」として投じることも可能)、総投票者の4分の3以上の得票を得れば選出という方式であり、2015年より実施されている。

選考は毎年6月に行われ、10月の競馬開催日に表彰される。

選定対象馬は3月31日を起算日とし競走馬登録抹消1年以上経過し、20年以内の馬である。現役馬や競走馬登録抹消1年未満の馬、競走馬登録抹消20年を経過した馬は対象外である。

以下は、選考方法の変遷を記す。

1984年 - 1999年

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1984年から1999年までは下記の選定基準により顕彰馬選考委員会の審議(委員の4分の3の賛成)により決定されていた。

選定条件は以下の通り。

  • 競走成績が特に優秀であると認められる馬(原則としてGI競走に格付けされた重賞競走において3勝以上の成績を収めたもの)
  • 競走成績が優秀であって、種牡馬または繁殖牝馬として、その産駒の競走成績が特に優秀であると認められる馬(上記に準ずる成績を収めた馬であって、GI競走において優勝した産駒が種牡馬にあっては5頭以上、繁殖牝馬にあっては2頭以上のもの)
  • その他、中央競馬の発展に特に貢献があったと認められる馬(国際的に活躍し、中央競馬の評価を高めたもの、又は記録性、話題性、大衆性において中央競馬の発展に特に貢献のあったもの)

この方式で最後に選出されたのは、1999年タイキシャトルである。

1990年には過去の競走馬に対する再度の選考を実施しテンポイントコダマスピードシンボリメイヂヒカリが選ばれている。これは制度制定時にトウショウボーイを選出したにもかかわらず、その宿敵であったテンポイントが選出されなかった事に対して競馬ファンやマスコミ・関係者から批判がずっと繰り返されていた事が大きいとされるが、他にも産駒の活躍、他の選出馬との比較などで最初期の選考の時点と状況が大きく異なる馬が発生していたためである。

また、ダイナナホウシユウ皐月賞菊花賞天皇賞・秋)、タケホープ東京優駿、菊花賞、天皇賞・春)、グリーングラス(菊花賞、天皇賞・春、有馬記念)、フジノオー中山大障碍4勝、フランスで2勝)のように上記の条件を満たしながら顕彰入り出来なかった馬もいる。特にダイナナホウシユウは今と違い大レースの数も少なく天皇賞が勝ち抜け制度だった時代に八大競走3勝、29戦23勝(うち60キロ以上の斤量で8勝)さらに中央競馬の連勝記録(11連勝)も保持するほどの、時代を代表する名馬だったが、最初に行われた1984年の顕彰馬選考時に選出濃厚とされながら、選考委員のひとりが小柄な馬格を指摘しサラブレッドとしての品格に欠けるとして強硬に反対したため選出されなかった[1]

2001年 - 2003年

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2001年からは現在とほぼ同じマスコミの投票による選考方法になったが、競走馬登録抹消からの年数制限はなかったため、タケシバオーら競走馬登録抹消20年以前の馬を推す古参の記者と、エルコンドルパサースペシャルウィークら近年の馬を推す中堅の記者との間で票が分散する傾向にあった。

そして2003年に投票対象となったテイエムオペラオーが古馬中長距離GI完全制覇、最多タイのGI7勝、賞金世界記録などの実績をもってしても75%の得票率をクリア出来ず落選。これに関してJRAのHPには抗議が殺到した。

2004年 - 2014年

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前年のテイエムオペラオーの落選を受けて、競走馬登録を抹消してから20年も経過しているとその当時を知る人間が少なくなること、繁殖馬としての評価が定まることなどから、競走馬登録抹消後長い年月を経ている馬を投票対象とする選定方法の見直しが行われ、投票対象が登録抹消から20年以内の馬と制限されることとなった。

この選考方法では、2004年にテイエムオペラオー、2008年ディープインパクト2011年ウオッカが選出された。

2015年以降

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2015年からは、1人当たり2頭以内としていた投票頭数を4頭以内に変更した[2]。その理由は、JRAの発表によると「競走カテゴリーの多様化により、あらゆる路線から活躍馬が出ていることなどから票が割れ、顕彰馬が選出されづらい状況にあるなか、顕彰馬としてふさわしい馬が適切に選出されることを目的としたもの。」[要出典]

発表時期も4月下旬から5月上旬だったものが9月に変更された。2017年は7月、2018年からは6月に変更になった。

この選出方法では、2015年オルフェーヴル2016年ジェンティルドンナ2018年ロードカナロア2020年キタサンブラック2023年アーモンドアイ2024年コントレイルキングカメハメハが選出されている。

2021年2022年と連続して顕彰馬の投票が選出基準の有効投票数の75%に至らず、2年連続で選出馬なしとなったが、特に2022年は競走馬登録抹消後初の投票対象となったGI競走9勝馬のアーモンドアイが落選したことで、関係者の中からも選定方法の見直しを求める意見が出るなど、物議を醸した[3][4][5]

2023年は前年落選したアーモンドアイは96.6%の得票率を得て顕彰馬に選出されたが、その一方で競走馬登録抹消後初の投票対象となった史上3頭目の無敗の三冠馬であったコントレイルが1票差(得票率74.9%)で顕彰馬から落選した。さらにこの年から登録抹消後20年を経過したため「選考対象期間外」となったステイゴールドへの投票行動(3票、無効票扱い)が見られたなど、選出基準や投票権を行使する記者の投票行動に対し再び物議を醸していた[6]

2024年の投票では、前年JRA賞の選出馬投票の際での投票行動でも問題が指摘されていた各メディア団体の「会友」(競馬の取材現場の一線から離れた元記者・アナウンサーなど。各団体の「会友」に移行して3年以上の対象者)の多くが投票資格を失った[7]。前年1票差で選出を逃したコントレイル(得票率86.4%)と、毎年一定の票を得ながら選出基準に届かず、翌2025年が投票対象最終年に迫っていたキングカメハメハ(得票率81.3%)が選出され、2015年の投票方式になってから初めて複数馬が顕彰馬に選出されている[8]

特例での選出

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それ以外の選出例としては、2004年のJRA50周年事業(JRAゴールデンジュビリーキャンペーン)と2014年のJRA60周年に、事業の一環として選考方法に特例を設けた。2004年は、当年から選定対象が登録抹消から20年以内になった事を踏まえて、投票対象から外れた登録抹消後21年以上が経過した馬(1983年12月31日以前に登録抹消した馬)についての選考が1名2頭まで連記式投票にて行われ、総投票者の4分の3以上の票を獲得したタケシバオーが顕彰馬に選出された。60周年の2014年は1人につき最大4頭まで投票可能にすることにより、エルコンドルパサーが選出された。当馬は選定対象になった2001年から、選出馬が出た年以外は全て高い得票率で1位の得票を集めていたものの選出に至らなかったが、ようやく晴れて顕彰馬入りを果たした。

顕彰馬一覧

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画像馬名生年選出年競走成績主な勝ち鞍表彰等その他の功績生産者馬主調教師騎手
クモハタ1936年1984年21戦9勝1939年 -東京優駿競走1952年1957年 -リーディングサイアー
1964年 - リーディングBMS
下総御料牧場加藤雄策田中和一郎阿部正太郎
セントライト1938年1984年12戦9勝1941年 -横濱農林省賞典4歳呼馬東京優駿競走京都農商省賞典4歳呼馬小岩井農場加藤雄策田中和一郎小西喜蔵
クリフジ1940年1984年11戦11勝1943年 - 東京優駿競走、阪神優駿牝馬、京都農商省賞典4歳呼馬下総御料牧場栗林友二尾形藤吉前田長吉
トキツカゼ1944年1984年30戦11勝1947年 -農林省賞典、優駿牝馬年度代表馬2頭の母益田牧場川口鷲太郎大久保房松佐藤嘉秋
トサミドリ1946年1984年31戦21勝1949年 - 皐月賞、菊花賞八大競走勝ち馬7頭の父
1977年 - リーディングBMS
盛田牧場斎藤健二郎望月与一郎
→稗田虎伊
浅野武志
トキノミノル1948年1984年10戦10勝1950年 -朝日盃3歳ステークス
1951年 - 皐月賞、東京優駿
本桐牧場永田雅一田中和一郎岩下密政
メイヂヒカリ1952年1990年21戦16勝1954年 - 朝日盃3歳ステークス
1955年 - 菊花賞
1956年 -天皇賞・春中山グランプリ
1954年 -最優秀3歳牡馬
1955年 -最優秀4歳牡馬
1956年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
大塚牧場新田新作
→新田松江
藤本冨良蛯名武五郎
ハクチカラ1953年1984年49戦21勝1956年 - 東京優駿
1957年 -天皇賞・秋、有馬記念
1959年 - ワシントンバースデーハンデキャップ
1957年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬ヤシマ牧場西博尾形藤吉保田隆芳
セイユウ1954年1985年49戦26勝1957年 -読売カップ・春、セントライト記念、読売カップ・秋1956・1957年 -最優秀アラブ日高種畜牧場河野通稲葉秀男高松三太
梶与四松
コダマ1957年1990年17戦12勝1959年 -阪神3歳ステークス
1960年 - 皐月賞、東京優駿
1962年 -宝塚記念
1960年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬鎌田牧場伊藤由五郎武田文吾栗田勝
渡辺正人
シンザン1961年1984年19戦15勝1964年 - 皐月賞、東京優駿、菊花賞
1965年 - 宝塚記念、天皇賞・秋、有馬記念
1964年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬
1965年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
松橋吉松橋元幸吉武田文吾栗田勝
松本善登
スピードシンボリ1963年1990年43戦17勝1967年 - 天皇賞・春
1969年 - 有馬記念
1970年 -宝塚記念、有馬記念
1967・1970年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬シンボリ牧場和田共弘野平富久
野平省三
野平祐二
タケシバオー1965年2004年29戦16勝1967年 - 朝日盃3歳ステークス
1969年 - 天皇賞・春
1967年 - 最優秀3歳牡馬
1969年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
榊憲治小畑正雄三井末太郎中野渡清一
古山良司
グランドマーチス1969年1985年63戦23勝1974年 -中山大障害・春、中山大障害・秋、京都大障害・秋
1975年 - 中山大障害・春、京都大障害・春、中山大障害・秋、京都大障害・秋
1974・1975年 -最優秀障害馬中央牧場大久保興産(株)伊藤修司寺井千万基
法理弘
ハイセイコー1970年1984年22戦13勝1973年 - 皐月賞
1974年 -宝塚記念
1973年 -大衆賞武田牧場(株)王優→
ホースマンクラブ
伊藤正美→
鈴木勝太郎
増沢末夫
トウショウボーイ1973年1984年15戦10勝1976年 - 皐月賞、有馬記念
1977年 -宝塚記念
1976年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬藤正牧場トウショウ産業(株)保田隆芳池上昌弘
武邦彦
テンポイント1973年1990年18戦11勝1975年 - 阪神3歳ステークス
1977年 -天皇賞・春有馬記念
1975年 - 最優秀3歳牡馬
1977年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
1978年 -マスコミ賞
吉田牧場高田久成小川佐助鹿戸明
マルゼンスキー1974年1990年8戦8勝1976年 - 朝日杯3歳ステークス1976年 - 最優秀3歳牡馬橋本牧場橋本善吉本郷重彦中野渡清一
ミスターシービー1980年1986年15戦8勝1983年 - 皐月賞、東京優駿、菊花賞
1984年 - 天皇賞・秋
1983年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬・最優秀父内国産馬
1984年 - 最優秀父内国産馬
千明牧場千明牧場松山康久吉永正人
シンボリルドルフ1981年1987年16戦13勝1984年 - 皐月賞、東京優駿、菊花賞、有馬記念
1985年 - 天皇賞・春、ジャパンカップ、有馬記念
1984年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬
1985年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
シンボリ牧場シンボリ牧場野平祐二岡部幸雄
メジロラモーヌ1983年1987年12戦9勝1986年 -桜花賞、優駿牝馬、エリザベス女王杯1985年 -最優秀3歳牝馬
1986年 -最優秀4歳牝馬
メジロ牧場(有)メジロ牧場奥平真治河内洋
オグリキャップ1985年1991年32戦22勝1988年 -有馬記念
1989年 -マイルチャンピオンシップ
1990年 -安田記念有馬記念
1988年 - 最優秀4歳牡馬
1989年 - 特別賞
1990年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
稲葉牧場小栗孝一
佐橋五十雄
→近藤俊典
鷲見昌勇
瀬戸口勉
岡部幸雄
南井克巳
武豊
メジロマックイーン1987年1994年21戦12勝1990年 - 菊花賞
1991年 - 天皇賞・春
1992年 - 天皇賞・春
1993年 - 宝塚記念
1991年 - 最優秀5歳以上牡馬メジロ牧場メジロ商事(株)池江泰郎内田浩一
武豊
トウカイテイオー1988年1995年12戦9勝1991年 - 皐月賞、東京優駿
1992年 - ジャパンカップ
1993年 -有馬記念
1991年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬・最優秀父内国産馬
1993年 - 特別賞
長浜牧場内村正則松元省一安田隆行
岡部幸雄
田原成貴
ナリタブライアン1991年1997年21戦12勝1993年 - 朝日杯3歳ステークス
1994年 -皐月賞東京優駿菊花賞有馬記念
1993年 - 最優秀3歳牡馬
1994年 - 年度代表馬・最優秀4歳牡馬
早田牧場新冠支場山路秀則大久保正陽南井克巳
タイキシャトル1994年1999年13戦11勝1997年 -マイルチャンピオンシップスプリンターズステークス
1998年 -安田記念ジャック・ル・マロワ賞、マイルチャンピオンシップ
1997年 -最優秀短距離馬
1998年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬・最優秀短距離馬
大樹ファーム(有)大樹ファーム藤沢和雄横山典弘
岡部幸雄
エルコンドルパサー1995年2014年11戦8勝1998年 -NHKマイルカップ、ジャパンカップ
1999年 -サンクルー大賞
1998年 - 最優秀4歳牡馬
1999年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
渡邊隆渡邊隆二ノ宮敬宇的場均
蛯名正義
テイエムオペラオー1996年2004年26戦14勝1999年 - 皐月賞
2000年 - 天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念
2001年 - 天皇賞・春
1999年 - 最優秀4歳牡馬
2000年 - 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬
杵臼牧場竹園正繼岩元市三和田竜二
キングカメハメハ2001年2024年8戦7勝2004年 - NHKマイルカップ、東京優駿2004年 - 最優秀3歳牡馬
2010年2011年 - リーディングサイアー
2020年2022年 - リーディングBMS
ノーザンファーム金子真人松田国英安藤勝己
ディープインパクト2002年2008年14戦12勝2005年 - 皐月賞、東京優駿、菊花賞
2006年 - 天皇賞・春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念
2005年 - 年度代表馬・最優秀3歳牡馬
2006年 - 年度代表馬・最優秀4歳以上牡馬
2012年~2022年 - リーディングサイアー
2023年・2024年 - リーディングBMS
ノーザンファーム金子真人
金子真人ホールディングス(株)
池江泰郎武豊
ウオッカ2004年2011年26戦10勝2006年 - 阪神ジュベナイルフィリーズ
2007年 -東京優駿
2008年 - 安田記念、天皇賞・秋
2009年 -ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンカップ
2006年 - 最優秀2歳牝馬
2007年 - 特別賞
2008・2009年 - 年度代表馬・最優秀4歳以上牝馬
カントリー牧場谷水雄三角居勝彦四位洋文
岩田康誠
武豊
C.ルメール
オルフェーヴル2008年2015年21戦12勝2011年 - 皐月賞、東京優駿、菊花賞有馬記念
2012年 - 宝塚記念
2013年 -有馬記念
2011年 - 年度代表馬・最優秀3歳牡馬
2012・2013年 - 最優秀4歳以上牡馬
白老ファーム(有)サンデーレーシング池江泰寿池添謙一
ロードカナロア2008年2018年19戦13勝2012年 - スプリンターズステークス、香港スプリント
2013年 -高松宮記念、安田記念、スプリンターズステークス、香港スプリント
2012年 - 最優秀短距離馬
2013年 - 年度代表馬・最優秀短距離馬
ケイアイファーム(有)ロードホースクラブ安田隆行岩田康誠
ジェンティルドンナ2009年2016年19戦10勝2012年 - 桜花賞、優駿牝馬、秋華賞ジャパンカップ
2013年 - ジャパンカップ
2014年 -ドバイシーマクラシック有馬記念
2012年 - 年度代表馬・最優秀3歳牝馬
2013年 - 最優秀4歳以上牝馬
2014年 - 年度代表馬・最優秀4歳以上牝馬
ノーザンファーム(有)サンデーレーシング石坂正岩田康誠
川田将雅
R.ムーア
戸崎圭太
キタサンブラック2012年2020年20戦12勝2015年 - 菊花賞
2016年 - 天皇賞・春、ジャパンカップ
2017年 -大阪杯、天皇賞・春、天皇賞・秋有馬記念
2016・2017年 - 年度代表馬・最優秀4歳以上牡馬ヤナガワ牧場(有)大野商事清水久詞北村宏司
武豊
アーモンドアイ2015年2023年15戦11勝2018年 - 桜花賞、優駿牝馬、秋華賞、ジャパンカップ
2019年 -ドバイターフ天皇賞・秋
2020年 - ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋ジャパンカップ
2018年 - 年度代表馬・最優秀3歳牝馬
2020年 - 年度代表馬・最優秀4歳以上牝馬
ノーザンファーム(有)シルクレーシング国枝栄C.ルメール
コントレイル2017年2024年11戦8勝2019年 -ホープフルステークス
2020年 -皐月賞東京優駿菊花賞
2021年 -ジャパンカップ
2019年 - 最優秀2歳牡馬
2020年 - 最優秀3歳牡馬
2021年 - 最優秀4歳以上牡馬
ノースヒルズ前田晋二矢作芳人福永祐一
イクイノックス2019年2025年10戦8勝2022年 -天皇賞・秋有馬記念
2023年 -ドバイシーマクラシック宝塚記念天皇賞・秋ジャパンカップ
2022年 - 年度代表馬・最優秀3歳牡馬
2023年 - 年度代表馬・最優秀4歳以上牡馬・ワールドベストレースホース
ノーザンファーム(有)シルクレーシング木村哲也C.ルメール

※騎手については八大競走もしくはGI級競走に勝利した際の鞍上、及び中央競馬においてその馬に最も多く騎乗していた者等を表記

顕彰馬に関する記録

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親子での顕彰馬選出

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親馬名選出年仔馬名選出年
1組目トウショウボーイ1984年ミスターシービー1986年
2組目クモハタ1984年メイヂヒカリ1990年
3組目シンボリルドルフ1987年トウカイテイオー1995年
4組目ディープインパクト2008年ジェンティルドンナ2016年
5組目ロードカナロア2018年アーモンドアイ2023年
6組目ディープインパクト2008年コントレイル2024年
7組目キングカメハメハ2024年ロードカナロア2018年
8組目キタサンブラック2020年イクイノックス2025年

親子3代での顕彰馬選出

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親馬名選出年2代目選出年3代目選出年
1組目[9]キングカメハメハ2024年ロードカナロア2018年アーモンドアイ2023年

兄弟での顕彰馬選出

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馬名選出年馬名選出年
1組目セントライト1984年トサミドリ1984年
  • 2025年現在、顕彰馬を制定した1984年を除いて有資格初年度に殿堂入りしたのはミスターシービー・シンボリルドルフ・メジロラモーヌ・オグリキャップ・メジロマックイーン・トウカイテイオー・ナリタブライアン・タイキシャトル・ディープインパクト・ウオッカ・オルフェーヴル・ジェンティルドンナ・イクイノックスの13頭である[注 1]

過去の顕彰馬選定結果

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1人あたり最大2頭投票時代

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2001年度
2002年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 投票者数:137名(103票以上で選出)
  • 得票数内訳
    • エルコンドルパサー 65(47.4%)
    • タケシバオー 46 (33.5%)
    • スペシャルウィーク 31 (22.6%)
2003年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 投票者数:154名(116票以上で選出)
  • 得票数内訳
2004年度
  • 投票結果:テイエムオペラオー、タケシバオー
  • 選考対象馬:
    • 昭和58年以前に競走馬登録を抹消された馬
    • 昭和59年1月1日から平成15年3月31日の間に競走馬登録を抹消された馬

2つの区分に分け、それぞれ2頭まで投票可能

  • 得票数内訳(選出馬のみ)
    • テイエムオペラオー 151 (87.8%)→顕彰馬に選出
    • タケシバオー 141 (82.0%)→顕彰馬に選出
2005年度
2006年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 投票者数:185名(139票以上で選出)
  • 選考対象馬:昭和60年4月1日から平成17年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 得票数内訳(10票以上)
    • エルコンドルパサー 108 (58.4%)
    • スペシャルウィーク 77 (41.6%)
    • アグネスデジタル 16 (8.6%)
    • ミホノブルボン 16 (8.6%)
    • シンボリクリスエス 12 (6.5%)
    • 該当馬なし 83
2007年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 投票者数:197名(148票以上で選出)
  • 選考対象馬:昭和61年4月1日から平成18年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 得票数内訳(10票以上)
2008年度
  • 投票結果:ディープインパクト
  • 選考対象馬:昭和62年4月1日から平成19年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:186名(140票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
2009年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:昭和63年4月1日から平成20年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:197名(148票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
2010年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成元年4月1日から平成21年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:191名(144票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
2011年度
  • 投票結果:ウオッカ
  • 選考対象馬:平成2年4月1日から平成22年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:186名(140票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • ウオッカ 157(84.4%)→顕彰馬に選出
    • エルコンドルパサー 118 (63.4%)
    • スペシャルウィーク 29 (15.6%)
    • ダイワスカーレット 15 (8.1%)
    • アグネスデジタル 7 (3.8%)
    • 該当馬なし 29
    • 無効票 1[注 3]
2012年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成3年4月1日から平成23年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:185名(139票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
2013年度
  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成4年4月1日から平成24年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:184名(138票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)

1人あたり最大4頭投票時代

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2014年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:エルコンドルパサー
  • 選考対象馬:平成5年4月1日から平成25年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:195名(147票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • エルコンドルパサー 156 (80.0%)→顕彰馬に選出
    • ブエナビスタ 140(71.8%)
    • スペシャルウィーク 107(54.9%)
    • ヴィクトワールピサ 93(47.7%)
    • ダイワスカーレット 47(24.1%)
    • 該当馬なし 133(68.2%)

当年はJRA60周年記念事業の一環として、投票者1人あたり最大4頭まで投票が可能だった[10]

2015年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:オルフェーヴル
  • 選考対象馬:平成6年4月1日から平成26年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:196名(147票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)

従来の記者1人あたり2票までの投票を、一人あたり最大4頭に拡大して投票を実施。平成26年度は記念事業の一環であり、本年度から正式に投票数が拡大となった[11]

2016年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:ジェンティルドンナ
  • 選考対象馬:平成7年4月1日から平成27年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:198名(149票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • ジェンティルドンナ 155 (78.3%)→顕彰馬に選出
    • ロードカナロア 125 (63.1%)
    • ブエナビスタ 113 (57.1%)
    • スペシャルウィーク 86 (43.4%)
    • ヴィクトワールピサ 54 (27.3%)
2017年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成8年4月1日から平成28年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:207名(156票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • ロードカナロア 152 (73.4%)
    • ブエナビスタ 118 (57.0%)
    • スペシャルウィーク 94 (45.4%)
    • ゴールドシップ 93 (44.9%) 
    • ヴィクトワールピサ 73 (35.3%)
2018年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:ロードカナロア
  • 選考対象馬:平成9年4月1日から平成29年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:190名(143票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • ロードカナロア 156 (82.1%)→顕彰馬に選出
    • ブエナビスタ 95 (50.0%)
    • スペシャルウィーク 89 (46.8%)
    • モーリス 87 (45.8%) 
    • ゴールドシップ 44 (23.2%)
2019年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成10年4月1日から平成30年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:193名(145票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • キタサンブラック 140 (72.5%)
    • ブエナビスタ 94 (48.7%)
    • モーリス 89 (46.1%)
    • スペシャルウィーク 88 (45.6%) 
    • ヴィクトワールピサ 46 (23.8%)
2020年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:キタサンブラック
  • 選考対象馬:平成11年4月1日から平成31年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:196名(147票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • キタサンブラック 158 (80.6%)→顕彰馬に選出
    • ブエナビスタ 95 (48.5%)
    • スペシャルウィーク 90 (45.9%)
    • キングカメハメハ 80 (40.8%)
    • モーリス 67 (34.2%)
2021年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成12年4月1日から令和2年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:203名(153票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • キングカメハメハ 141 (69.5%)
    • ブエナビスタ 121 (59.6%)
    • モーリス 96 (47.3%)
    • ヴィクトワールピサ 45 (22.2%)
    • ゴールドシップ 37 (18.2%)

2021年8月11日、記者投票の誤集計が発覚。キングカメハメハ、ダイワスカーレット、クロフネ、ジャスタウェイの4頭の得票数・得票率が訂正された[12]

2022年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:対象馬なし
  • 選考対象馬:平成13年4月1日から令和3年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:202名(152票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • アーモンドアイ 144 (71.3%)
    • キングカメハメハ 144 (71.3%)
    • ブエナビスタ 91 (45.0%)
    • モーリス 78 (38.6%)
    • ヴィクトワールピサ 30 (14.9%)
2023年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:アーモンドアイ
  • 選考対象馬:平成14年4月1日から令和4年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:207名(156票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • アーモンドアイ 200 (96.6%)→顕彰馬に選出
    • コントレイル 155 (74.9%)
    • キングカメハメハ 136 (65.7%)
    • ブエナビスタ 58 (28.0%)
    • モーリス 35 (16.9%)
2024年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:コントレイル、キングカメハメハ
  • 選考対象馬:2003年4月1日から2023年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:176名(132票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)
    • コントレイル 152 (86.4%)→顕彰馬に選出
    • キングカメハメハ 143 (81.3%)→顕彰馬に選出
    • オジュウチョウサン 102 (58.0%)
    • ブエナビスタ 45 (25.6%)
    • モーリス 39 (22.2%)
2025年度

出典:JRAホームページ

  • 投票結果:イクイノックス
  • 選考対象馬:2004年4月1日から2024年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬
  • 投票者数:158名(119票以上で選出)
  • 得票数内訳(上位5頭)

追悼競走

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顕彰馬が死亡した場合、その直近の競馬開催日のメインレースにおいて、「○○○○(馬名)追悼競走」の副題を付して実施される。

→詳細は「追悼競走」を参照

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

[編集]
  1. ^投票形式ではディープインパクト・ウオッカ・オルフェーヴル・ジェンティルドンナ・イクイノックスの5頭のみである。
  2. ^ウオッカ 2票、ディープインパクト 1票
  3. ^abニホンピロウイナー 1票

出典

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  1. ^『優駿』2004年3月号、p.12
  2. ^オルフェーヴル、史上31頭目の顕彰馬に選ばれる|競馬実況web|競馬”. ラジオNIKKEI (2015年9月14日). 2024年6月6日閲覧。
  3. ^柴田章利 (2022年6月8日). “【記者の目】アーモンドアイ落選に驚き 投票システムの改革が必要では”. サンスポZBAT!. 産経新聞社. 2023年1月11日閲覧。
  4. ^山河浩 (2022年6月14日). “【JRA顕彰馬】アーモンドアイ〝落選〟の真実 求められる〝一票の重み〟 現場記者による「告白」と「提言」”. 東スポ競馬. 2023年6月6日閲覧。
  5. ^坂井直樹 (2022年6月22日). “不支持の「ようなもの」 – 競馬ブック コラム”. 競馬ブック. 2023年6月6日閲覧。
  6. ^黒井零 (2023年6月8日). “「空気を読めない」投票結果に非難轟々!? 昨年のアーモンドアイに続きコントレイルも落選、対象外ステイゴールドに投票した記者とファンの間に温度差”. GJ | 真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト. 2024年6月6日閲覧。
  7. ^松田直樹 (2024年1月9日). “【西新橋便り】JRA賞投票は現場色をより強く 今年の結果を見て感じたこと”. nikkansports.com. 日刊スポーツ. p. 2. 2024年6月4日閲覧。
  8. ^木南友輔 (2024年6月4日). “ついに…キングカメハメハが顕彰馬!04年変則2冠、種牡馬でも顕著な成績/JRA顕彰馬”. nikkansports.com. 日刊スポーツ. 2024年6月4日閲覧。
  9. ^コントレイルとキングカメハメハが顕彰馬入り キングカメハメハの金子オーナーは親子3代での顕彰馬入りに感激”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 中日新聞社 (2024年6月4日). 2024年6月6日閲覧。
  10. ^平成26年度顕彰馬選定記者投票の結果について』(プレスリリース)JRAホームページ、2014年4月22日。オリジナルの2014年7月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20140713224432/http://company.jra.jp/7403/press/201404/201404221510.pdf2014年4月22日閲覧 
  11. ^平成27年度顕彰馬の選定について』(プレスリリース)JRAホームページ、2015年9月14日。オリジナルの2015年9月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150914060536/http://jra.jp/news/201509/091401.html2015年9月14日閲覧 
  12. ^2021年度顕彰馬選定記者投票の誤集計』(プレスリリース)JRAホームページ、2021年8月11日。オリジナルの2021年8月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210811050546/https://jra.jp/news/202108/081102.html2021年8月11日閲覧 

関連項目

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外部リンク

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