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ドゥレッツァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事は現役競走馬を扱っています。 今後の動向で情報や評価が大きく変動する可能性があります。
ドゥレッツァ
菊花賞(GI)優勝時(2023年10月22日)
欧字表記Durezza[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色青鹿毛[1]
生誕2020年4月24日(5歳)[1]
ドゥラメンテ[1]
モアザンセイクリッド[1]
母の父More Than Ready[1]
生国日本の旗日本北海道安平町[1]
生産者ノーザンファーム[1]
馬主(有)キャロットファーム[1]
調教師尾関知人美浦[1]
競走成績
生涯成績13戦5勝[1]
中央:11戦5勝
海外:2戦0勝
獲得賞金5億7243万8100円[2]
中央:4億7217万8000円[1]
海外:1億26万100円
イギリス)3万3625ポンド[3]
UAE)60万米ドル[4]
(2025年10月5日現在)
WBRRE120 / 2023年[5]
L123 / 2024年[6]
勝ち鞍
GI菊花賞2023年
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ドゥレッツァ(欧字名:Durezza2020年4月24日 - )は、日本競走馬[1]2023年菊花賞の勝ち馬である。

馬名の意味は、激しさ、厳しさ(音楽用語)。父名より連想[2]

戦績

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2歳(2022年)

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9月19日、中山競馬場第6レースの2歳新馬戦(芝2000m)で、クリストフ・ルメールを背にデビューし3着。約2か月後、ルメールとの再コンビで挑んだ東京競馬場の2歳未勝利戦で、のちの重賞馬サトノグランツを下して初勝利を収めた。

3歳(2023年)

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1月のセントポーリア賞より始動する予定だったが、蹄の不安で回避[7]。復帰戦となった4月の山吹賞(1勝クラス)で2勝目を挙げた。結局春クラシックには間に合わなかったものの、続く6月のホンコンジョッキークラブトロフィー(2勝クラス)、8月の日本海ステークス(3勝クラス)も勝利してオープンクラスに昇格した。

迎えた10月22日、主戦のクリストフ・ルメールに戻り、初の重賞・初のGI挑戦としてクラシック三冠最終戦の菊花賞に出走。レース前は皐月賞ソールオリエンスダービータスティエーラ、トライアルの神戸新聞杯を制したサトノグランツに次ぐ4番人気に支持された。17頭立ての大外17番からスタートすると、1周目の3~4コーナーで一度ハナに立たった。2周目の向正面からはパクスオトマニカとリビアングラスの2頭を行かせて好位に待機し、直線で一気に抜け出すと、最後は2着タスティエーラに3馬身半差をつけ圧勝。初勝利から5連勝、また1990年のメジロマックイーン以来となる重賞初挑戦での菊花賞制覇を達成した[8][9]。さらに、皐月賞馬とダービー馬の両方を下しての菊花賞制覇はナリタトップロード以来24年ぶりとなった[注 1][10][11]

4歳(2024年)

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3月10日の金鯱賞より始動。1番人気に支持されたが、4角で外を回るロスを最後まで取り戻せず、前年覇者プログノーシスから5馬身差の2着に敗れた[12]。続いて、4月28日の天皇賞(春)に出走。序盤は積極的なレース運びを見せるも、3コーナー手前から手応えが悪くなり、そのままズルズルと後退。2番人気の期待を大幅に裏切る15着に惨敗した。気温30度を超える当日のコンディションの影響で軽い熱中症の症状が確認されたほか[13]、その後の検査で右第1指骨を剥離骨折していたことが判明した[14]。全治3ヶ月の診断で休養入りとなった[15]。復帰戦は8月22日、イギリスヨーク競馬場で行われたG1・インターナショナルステークスが選ばれた。道中は好位から3番手で直線を向いたが伸びを欠いて5着に終わる[16]。帰国後は福島県ノーザンファーム天栄で休養し[17]、10月に帰厩後、ジャパンカップに出走。ウィリアム・ビュイックを鞍上に7番人気でスタートすると中団追走から向正面で一気に先頭に出ると、直線で外から伸びてきたドウデュースにかわされるも、しぶとさを見せて内にいたシンエンペラーと2着同着となる[18]。レース後に右前脚に腫れが出るなどしたため有馬記念は回避した[19]

5歳(2025年)

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4月5日、ドバイメイダン競馬場で開催されたドバイワールドカップデードバイシーマクラシックに出走。スタートから3番手で進め、直線で先行馬をかわすが、勝ったダノンデサイルに差され3着[20]。帰国後は宝塚記念に出走。折り合いもつき、作戦通り前半にためをつくっていけたが、得意ではない稍重の馬場の影響もあり3コーナーで内にモタれてしまうなど9着に終わる[21]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[22]、netkeiba.com[23]、Racing Post[24]およびエミレーツ競馬協会[25]の情報に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
2022.09.19中山2歳新馬芝2000m(稍)1089001.70(1人)03着R2:04.2(35.7)-0.60C.ルメール54ネビュルーズ460
0000.11.12東京2歳未勝利芝2000m(良)11810002.00(1人)01着R2:00.9(33.4)-0.00C.ルメール55サトノグランツ460
2023.04.02中山山吹賞1勝芝2200m(良)655001.70(1人)01着R2:16.3(33.9)-0.20横山武史56(フロムナウオン)464
0000.06.04東京ホンコンJCT2勝芝2000m(良)989001.30(1人)01着R1:59.2(32.7)-0.10C.ルメール55(ヘネラルカレーラ)462
0000.08.19新潟日本海S3勝芝2200m(良)1344002.10(1人)01着R2:11.4(34.4)-0.10戸崎圭太55レッドラディエンス456
0000.10.22京都菊花賞GI芝3000m(良)17817007.30(4人)01着R3:03.1(34.6)-0.60C.ルメール57タスティエーラ468
2024.03.10中京金鯱賞GII芝2000m(良)1333001.90(1人)02着R1:58.4(35.0)-0.80C.ルメール59プログノーシス472
0000.04.28京都天皇賞(春)GI芝3200m(良)17612002.80(2人)15着03:19.8(40.5)-5.60戸崎圭太58テーオーロイヤル464
0000.08.21ヨークインターナショナルSG1芝2050m(良)133008.70(5人)05着-0.40C.ルメール61City Of Troy計不
0000.11.24東京ジャパンCGI芝2400m(良)14610016.20(7人)02着R2:25.5(33.4)-0.00W.ビュイック58ドウデュース470
2025.04.05メイダンドバイSCG1芝2410m(Gd)[注 2]962008.00(5人)03着R2:27.49-0.440C.スミヨン57.5Danon Decile計不
0000.06.15阪神宝塚記念GI芝2200m(稍)1712006.70(4人)09着R2:12.4(36.7)-1.30横山武史58メイショウタバル468
0000.10.05京都京都大賞典GII芝2400m(稍)1847005.90(4人)08着R2:24.5(35.4)-0.60横山武史58ディープモンスター478
  • 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
  • 競走成績は2025年10月5日現在

血統表

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ドゥレッツァ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系キングマンボ系

ドゥラメンテ
2012 鹿毛
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
KingmamboMr. Prospector
Miesque
*マンファス*ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
アドマイヤグルーヴ
2000 鹿毛
*サンデーサイレンスHalo
Wishing Well
エアグルーヴ*トニービン
ダイナカール

*モアザンセイクリッド
More Than Sacred
2009 青鹿毛
More Than Ready
1997 黒鹿毛
サザンヘイローHalo
Northern Sea
Woodman's GirlWoodman
Becky Be Good
母の母
Danalaga
2000 鹿毛
*デインヒルDanzig
Razyana
TamarinoCaerleon
Fruition
母系(F-No.)(FN:2-f)
5代内の近親交配Mr. Prospector 4×5 = 9.38%、Halo 4×4 = 12.50%、Northern Dancer 5×5 = 6.25%
出典
  1. ^[28]

脚注

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注釈

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  1. ^皐月賞馬とダービー馬の菊花賞での対決自体23年ぶりで、その際は皐月賞馬エアシャカールが勝利したため
  2. ^馬場状態の発表は「Good」[26]。これをJRAは「良」と発表した[27]馬場状態#芝コース参照。

出典

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  1. ^abcdefghijklmnoドゥレッツァ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。
  2. ^ab競走馬情報 - ドゥレッツァ”. 日本中央競馬会. 2024年9月8日閲覧。
  3. ^2024 インターナショナルステークス(G1)の登録要綱”. 2024年8月22日閲覧。
  4. ^2025ドバイ・ワールドカップ・デイ施行競走 登録要綱(簡易版)”. 2025年4月6日閲覧。
  5. ^The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
  6. ^The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2025年1月22日閲覧。
  7. ^【3歳馬情報】兄はG1三勝の名馬。今週も注目の3歳馬たちがスタンバイ! 2023/3/”. 競馬ラボ (2023年3月6日). 2023年10月23日閲覧。
  8. ^【菊花賞】5連勝でドゥレッツァ戴冠!ルメール「2000でも2400でもG1レベル」”. 日刊スポーツ (2023年10月22日). 2023年10月23日閲覧。
  9. ^【菊花賞】ドゥレッツァが1990年メジロマックイーン以来の重賞未勝利馬V ルメール騎手「強いメンバーでG1を勝つことができた」”. ウマトク (2023年10月22日). 2023年10月23日閲覧。
  10. ^23年ぶりに菊花賞で「皐月賞馬vsダービー馬」 00年の名勝負をもう一度”. netkeiba.com (2023年10月21日). 2023年10月24日閲覧。
  11. ^大坂敏久 (2023年10月20日). “菊花賞 3年ぶりの京都コースを攻略するのはどの馬か!?”. NHKスポーツ. 日本放送協会. 2023年10月24日閲覧。
  12. ^【金鯱賞】ドゥレッツァ完敗2着 距離かコースか…陣営の敗因分析は?世代レベルへの〝疑問符〟払拭ならず”. 東スポ競馬 (2024年3月10日). 2024年5月4日閲覧。
  13. ^【天皇賞・春】15着大敗のドゥレッツァは「軽度の熱中症の疑い」この日は気温30度超の真夏日”. 日刊スポーツ (2024年4月28日). 2024年5月4日閲覧。
  14. ^昨年の菊花賞馬ドゥレッツァが剥離骨折 天皇賞・春で15着惨敗”. 東スポ競馬 (2024年5月3日). 2024年5月4日閲覧。
  15. ^菊花賞馬ドゥレッツァ右第1指骨剥離骨折…3カ月以上休養 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  16. ^【英インターナショナルS】ドゥレッツァは5着 英ダービー馬シティオブトロイが逃げ切りG13連勝 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  17. ^菊花賞馬ドゥレッツァが英遠征から帰国、競馬学校で検疫へ…秋に備える - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  18. ^【ジャパンC】7番人気ドゥレッツァ奮闘2着 ビュイック「長くいい脚を使ってくれた」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  19. ^ジャパンC2着同着の菊花賞馬ドゥレッツァ、有馬記念回避 右前脚に腫れ - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  20. ^【ドバイSC】ドゥレッツァが3着 尾関師「勝ちにいく競馬ができました」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  21. ^【宝塚記念】4番人気ドゥレッツァ9着 横山武「今日のような馬場はこなせるけど…」前半は作戦通り - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年9月9日閲覧。
  22. ^ドゥレッツァ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧。
  23. ^ドゥレッツァの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月22日閲覧。
  24. ^Durezza | Race Record & Form | Racing Post”. racingpost.com. 2025年4月6日閲覧。
  25. ^Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2025年4月6日閲覧。
  26. ^Results|Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2025年4月5日閲覧。
  27. ^レース結果:2025年ドバイシーマクラシック 海外競馬発売 JRA”. jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2025年4月5日閲覧。
  28. ^“血統情報:5代血統表|ドゥレッツァ”.JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年10月22日閲覧.

外部リンク

[編集]
菊花賞勝ち馬
1930年代

第1回テツモン / 第2回マルタケ

1940年代

第3回テツザクラ / 第4回セントライト / 第5回ハヤタケ / 第6回クリフジ / 第7回アヅマライ / 第8回ブラウニー / 第9回ニユーフオード / 第10回トサミドリ

1950年代

第11回ハイレコード / 第12回トラツクオー / 第13回セントオー / 第14回ハクリヨウ / 第15回ダイナナホウシユウ / 第16回メイヂヒカリ / 第17回キタノオー / 第18回ラプソデー / 第19回コマヒカリ / 第20回ハククラマ

1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
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