調査会社IDCの報告書によると、2024年度のiPhoneの出荷台数の伸びはわずか0.4%にとどまったことが明らかになりました。一方、全世界でのスマホ出荷台数は6.2%増の12億4,000万台に達しましたが、なぜAppleの出荷台数は伸び悩んだのでしょうか。

中国市場での苦戦が影響？

Appleは今年、中国国内で第6位のスマホベンダーに転落したと報じられています。IDCの報告書は、Appleが中国を含む主要市場で課題に直面していることを浮き彫りにしている、と米メディアMacRumorsは分析しています。

ライバルベンダー各社が人工知能（AI）を強みにしている一方で、Appleは依然として中国国内でApple Intelligenceを導入できていない状況です。XiaomiやHuaweiなどのメーカーは、ハードウェアやソフトウェアの開発、カスタムプロセッサの設計に多額の投資を行っていることで知られています。

来年の見通しは明るい？

成長が鈍化しているとはいえ、Appleはプレミアム価格戦略により業界の利益リーダーの地位を維持しています。

2025年には、Appleの出荷台数が3.1%増加すると予測されています。これは、Androidスマホの成長率予測（1.7%）と比較すると、やや好調と言えるでしょう。

来年、iPhone17で巻き返しを図ることができるのか、注目が集まっています。

Source: IDC viaMacRumors

Photo:Apple