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専業で成功している人の
こんな風に、考えたことはないでしょうか?
何かの拍子にみつけた2chのまとめ記事。
2chの株板に〝スゴイ投資家〟がいたらしい。
大体年末に現れて、市場が動くまで質問に答えてくれる1さん。元ディーラーで、専業で、億トレーダーで、投資歴が十数年。 実際に専業として成功している「1さんの言葉」はすごく参考になる。
備忘録と、情報の整理。そして何よりも筆者自身の投資に活かすために、1さんの書き込みを少しまとめてみました。
このページに掲載するまとめは、以下のページから引用し作成しています。
スレ主(以下、1さんと呼ぶ)の冒頭の言葉
厳密には何年目か怪しいのですが、記録を見る限りでは専業は2003/7/22からなので11年目としました。
毎年毎年やってることが違うような気がしますが株は15年の経験でマイナスの年なし妻子養ってる上に親の資金も運用してます
今年もプラスでまあまあの年でしたが5月末から資産が増えていないので取れてる感が全然ありません
以前とやってることが違いすぎて、忘れているため答えられない事もあるかもしれ ませんがこんな私に質問ありますか?
どんなことをやってるかというよりもどうやったら取れるようになるかという話ならちょっとためになることが書けるかもしれません
2008年
- 毎年やっていることが違うので簡単に比較が出来ませんが、例年30パーセントぐらいのことが多いです(投入金額ベースの平均利回り)
2009年
- 2009年は投入金額ベース(総資金ではない)で約50%です
2011年
- 最大のドローダウンは20%程度
2013年
- 2013年の成績ですが今までで一番良かったです
売買は数日から3ヶ月のサイクル
- 毎月プラスにしたければ板に張り付いて、デイトレか鞘取りはじめると思う。 以前はそれをやってたけど、年取ってくるとできない
インカムゲインについて
- インカムゲインは不確定要素が大きいと考えている
どんな検証から始めれば良いか
- まず再現性の観点から投資手法の選定から始めるべきだと思います
- 投資サイクルが比較的短く1ヶ月以内とか、誰がやっても判断が変わらないような方法になるのではないでしょうか
日々の勝ち負けに心が動かないことが生き延びていく方法
- 自分の性格も考慮しながら、以下のような想定を最大限繰り返すこと。紙に書くとなお良い
ファンダメンタルズに基づく売買や、感覚的な売買をどう思うか
なぜ投資で利益が得られたのかという点を、よく振り返り、それが自分の実力によって優位性を発見した結果なのか、それともただ単に運が良かっただけなのか、精査する必要がある。(「投資の正しい考え方」より)
- こういった考え方に基づき、自分でよく考える必要があると思います
- 私の考えではニュースをもとにした売買は検証できないし、再現性が低いので、信頼性が低いと考えています
- 銘柄を選んで売買するのではなく、タイミングを見定めて売買できるようになるということが株式投資だと考えている
結果と過程
良い過程とは、その価格が期待値に見合うかどうかを注意深く考慮することである(投資の科学 日経BP社刊)
- 多くの場合投資家は過程のことをよく考えずに結果にだけこだわる
- 「結果が良ければ成功、悪ければ失敗」ではなく、計画通りにトレード出来たことが評価基準です。「ルール以外のことをしたら利益でもダメ」
その他の投資に関する考え方
- 売買日記は短くても必ず書く必要がある
- 売買の方法が上手くなるだけでは株式投資で資産を築くことはできないと考えています。自分がいい状態で相場に向き合えるようにする。そのための問題点を全てひとつひとつ常に解決しています
- 心理面の多くをマーケットの魔術師から、実際の売買の方法論を林輝太郎氏の著書から学びました。ここで大切な基礎ができました。後は応用と言うより、自分の好みや状況に応じたカスタマイスに近いですね。ここで大事なのは、長期にわたって現実に儲けている人の方法を「実行して」試してみたと言うことです。「儲かったふりをしている商材屋」「売買しない営業」「上げ相場でたまたま儲けていた人」「インチキ投資顧問」の方法ではないと言うことです。
- 鞘取りについてですが、平均株価や手がけている銘柄で新高値・新安値を更新いているような相場だと難易度が格段に上がるようです。基本的にさやはいつも、同じようなレンジにいる時のほうがやりやすく収益機会が多いです
2008年
- 基本的にはトレンドの方向性に沿って売買しています。ただし玉の入れ方は逆張りです
2009年
- 取引の方法はいつも変化している
2011年
- 暴落時の対処ですがルールのままの運用をしていました
2013年
まずは基本のルール
- 使っているのは「移動平均」「移動平均の乖離」「前日比」、売買数量を決めるために「出来高」くらい
システムトレードについて
- なにかルールを決めてそれを検証してみて収益カーブをみて利益や途中の資金の落ち込みが耐えられそうならそれを続けるという感じ
検証はどのように行っているか
- 前はパイロンや検証くんというソフトを使っていた
その他
- 売買代金が増えると確実に利益も増える。動きの大きい銘柄の売買代金もあがるので大きく建てられる
手法の、これまでの推移
- 一番最初がグラフを書きながらうねり取り
- うねり取りについては1年ぐらいしかやっていませんでしたが損はほとんどしていません。どっかで書いたかもしれませんがはじめの売買だけマイナスであとは7回ぐらいの売買がすべてプラスでした
資金管理・リスク管理
- 一回のロットがびっくりすぐらい小さいと思う。分割で玉を入れていくんだけど、いまだとワンショット40万ぐらい。倍ナンピンをかけるので次は80万、その次160万みたいな感じ(2008年)
損切りは必須
- 間違えを修正した時点(損切り)で、損失が出た場合は、損は消えませんが、問題拡大の可能性は消えます。精神的負担も消えます、次回の教訓にもできます、上達すると言うことですね
投資は楽しむものではない
- 投資金額を小さくするにしたがって、面白くなくなると同時にリスクが下がります。その人にとって特定のレベルまで下がると、感情をともなわない単なる作業になると思います。私がお勧めするのはこの状態での売買です。面白くありません。
デイトレ でのナンピン・逆張りについて
- 一番注意するのは誤発注
取引ロットを大きくすると精神的に持ちません
- もともとの資金量が大きすぎるか、事前にルールを決めていないからだと思います
ホールドしてナンピンするとき、損切りするとき、その判断は
- これは地合いではなくこれは事前に決めたルールによるですね
損切りの基準(2013年)
- 損切りも立会終了後(15:00以降)に判断する
最大で総資金の140%までは買いを入れる
- ここまで買ってもドローダウンは26%以下で収まる想定
資金効率は金額が大きくなると下がる
- 売買代金が60億ない銘柄は思うように建てられない
ディーラー時代
- 契約ディーラー
ディーラー時代の手法
同業他社同士の鞘取り。
「3861」「3865」「3893」のサヤの日足チャートをエクセルでつくりそれで売買していた。やり方は「チャートを見て動きを予測、その通り動かなかったら損切り」の通りの売買。 こんな感じのチャートを見て、これからのチャートのイメージをして売買する。このチャートだと一回で取る幅は20から30円というところ。
専業になって
- 3000万円からはじめて、月100-150万円の間の収益を想定していた。今考えると無謀だと思う。
- 専業で一番つらいと感じたこと
トレード以外の時間
- 空いている時間はほとんど株投資関係のリサーチをかけていることが多い
投資系
投資以外
ブログ
首都圏に住んでいたほうが良いと思うこと
- 投資家同士の飲み会や投資セミナーに参加しやすい
なんで他人の情報を聞きに行くのか?
- 上手くいっている人の真似をするとうまくいきやすいから
相場に相場以外の「何か」を持ち込むと相場に嫌われる
- 上手く言ってるブロガーなどに講師を依頼すると二つ返事でOKする人と、絶対やらない人がいるそう
BNF氏について
- BNF氏の手法というか彼の頭の中はさっぱり想像つきません
自分の子供が投資をやりたいと言ったら
- 試しにやらせてみてもいいのではないでしょうか
専業になると
- 職業欄は自営業と書くことが多い
専業になるには
- 生活費にもよるが、専業になるには質素な生活だとしても3000万円は必要
専業で生き残るには
- リスク管理を重要視する
相場へのやる気が萎えることも
- 大きなマイナスを食らってドローダウン中はやる気が激減する
実力アップのために習慣として行っていること
- 目的意識があると、アイディアというのは無限に湧いてくる
持ち家に住まない理由
- ものを持つことにあまり意味を感じない
新たな習慣をつくることは難しい
- 今は当たり前にやっている運動の習慣だが、始めるときは腹筋運動3回だけだった
- テレビのCMの時に1日1分足踏みするというとか
- これは脳が新しい事始めようとすると拒否するので、拒否できないほど簡単にしている
その他
- 相場で一生分儲けたら、相場がしたいと思っています。結局今すでに好きなことをしているんですよね
さて、なかなかの労力でしたが、まとめてみると「自分自身にもしっかり落とし込めた感」があってスゴク良いです。あとは実行あるのみ。
個人ブロガーなどもたくさんいるなか、なぜ1さんの手法をまとめてみたのか。
いくつか理由がありますが、最も大きい理由は「目指す形だから」かなと思います。元ディーラーというバックグランドもあり、筆者の欲しい情報を強い説得力と共に提供されていました。
また、1年2年と時が過ぎるのにともなって変わっていく1さんの手法や、読み取れる努力の痕跡も、あわせて大変勉強になりました。
何よりも、今、筆者自身がやっていることの「方向性が間違っていない」と分かったことが1番の収穫です。
また何年後か、1さんが再び現れたら、この記事にどんどん追記していこうと思います!
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