『26:27 穴を掘る者は、自分がその穴に陥り、石を転がす者は、自分の上にそれを転がす。 箴言26:27新改訳2017』
「墓穴を掘る」という表現があります。
自分の言葉や行動が、命懸けの災いに直結するというと少々オーバーかも知れませんね。
でも、「自らが掘った穴に、自分が落ちる事がないように」という警告です。
旧約聖書のエステル記7-8章には、王妃エステルの保護者であるモルデカイに手柄を奪われたと思い込み恨みを持ったハマンという大臣が、謀略を巡らすという記述があります。王に取り入って、モルデカイをはり付けにしようと、高い柱を用意したのですが、その謀略を王妃エステルから王にバラされ、結局の所、ハマンがその高い柱に架けられることになりました。
また、ダニエル書6章には、ダニエルを陥れようとした大臣たちが、ダニエルをライオンの穴に入れる計略を立てて、ダニエルを入れましたが、【主】の守りによって不発に終わり、その計略を知った王が、その首謀者たちをライオンの穴に入れるという記述があります。
これらは、相手を貶めるために、謀ったことが、結局は、謀略を巡らした当人たちに下ってきたという流れです。
人間の浅はかな計略を【主】はお見通しなのです。
しかし、その計略を見過ごされる事もあったのです。
預言者たちや使徒達をはじめ、殉教した人々もいます。【主】に選ばれし人たちです。
私は、聖書の背骨ととらえている一例を記したいと思います。
それは、新約聖書に記されているイエス・キリストの十字架による死です。
ユダヤ教というと、なんと言ってもパリサイ派です。加えて力を持っていたのは、サドカイ派です。
イスラエルの70人議会(サンヘドリン)を構成していたのは、この人たちで、金と権力を牛耳っていたのです。
そこに、イエスの先駆者として、バプテスマのヨハネが登場し、その後にイエス・キリストが登場したのです。
パウロは、パリサイ派のガマリエルによる英才教育を受けていました。一方、イエスはベツレヘムで生まれ、ガリラヤのナザレで大工ヨセフのもとで育ったという認識しか持たれなったのです。
あえて、それは、伏せられていたのでしょう。母マリヤも養父ヨセフも、正真正銘のダビデ王の血筋だったのです。そして、人間100%であり、神100%ですから、律法のことも、【主】である御父の御心も間違いなくご存じだったのです。
でも、人間は癒やしの御業には、感動するのですが、その本質には意識が向かないのです。
イエスが行った奇跡は、神性の証明だったのです。しかし、人々は癒やされた事に意識を向けられたのです。
権力者にとっては、自分たちが立場を奪われる事に最大限の恐怖を抱き、イエスを亡き者にしようと謀略を企てたのです。しかし、死刑の権利を持たなかったユダヤ人達は、ローマ帝国の力を借りて、十字架刑へと追いやったのです。【主】は、それを良しとされました。
迫害者たちがもたらした「ユダヤ人の王イエス・キリストの死」は、葬られて、三日目に復活するという史実に繋がります。
この流れは、迫害者が裁かれるという話しではありません。
これが、聖書のムズカシイ要素なのです。
イエス・キリストが十字架で流した血は、本当の過越の祭りで屠られた唯一の犠牲になったのです。
これにより、神殿の聖所と至聖所の手巾ほどの幕は、上から下まで裂かれたのです。
ユダヤ人の民衆は、煽動されて、イエスを死刑にしました。
でも、それによって、【主】が定めていた全人類救済計画が完成する事になりました。
その範囲は、その福音の三要素(イエスは十字架で罪を贖い為に死なれた事。葬られたこと。三日目に復活された事。)を信じるすべて人に及びます。
これは、驚くべき事に迫害していた人も、その対象なのです。
それは、復活のイエスの光に打たれたサウロ(パウロ)が身を持って証明することになりました。
これこそ、「創造主である神【主】の愛」と理解し、受け入れるしかない要素です。
人間的には、不可解で理解できない流れですね。
やがて来る清算の時にわかる内容です。
これを知った人は、その先取りが可能です。
私は、それをオススメしています。
しかし、選択するのは、この情報を見たお一人お一人です。より良い選択をなさいますように。
『15:3 私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、
15:4 また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、 1コリント15:3-4新改訳2017』
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