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ヒロの自分革命〜小さな習慣で大きく変わる!今日から始める自分革命〜

小さな習慣を積み重ねて、大きく成長したいあなたへ。 毎日できることから始めよう! 自己啓発やモチベーションアップにつながる本を紹介。 自分を変えたい、成長したい、そんな願いを叶えるお手伝いをします。


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トップ>自己啓発>【書評】なぜ人は騙され、後悔するのか?『認知バイアス』で解き明かす、あなたの判断を狂わす“心のクセ”の正体

【書評】なぜ人は騙され、後悔するのか?『認知バイアス』で解き明かす、あなたの判断を狂わす“心のクセ”の正体

「なんで、あんなバカな判断しちゃったんだろう…」その後悔、あなたのせいじゃないかもしれません

  • セールでもないのに、店員さんに勧められるがままに高価な服を買ってしまい、家に帰ってから激しく後悔…。
  • 一度「この人は良い人だ」と思い込むと、多少の欠点には目をつぶり、後から「騙された!」と気づく…。
  • 会議で、明らかに分が悪い企画なのに「ここまで準備したんだから」と後には引けず、プロジェクトを炎上させてしまった…。

生きていれば誰しも一度は経験するであろう、「後から考えれば、なぜあんな非合理的な判断をしてしまったのか分からない」という苦い経験。

私たちは、自分自身のことを「理性的で、論理的に物事を判断できる人間だ」と思いがちです。しかし、現実はどうでしょうか? 日々の生活の中で、私たちは驚くほど多くの「非合理的」な選択を繰り返しています。

「自分の意志が弱いからだ」「頭の回転が悪いせいだ」

そうやって自分を責めていませんか? 私もずっとそうでした。自分の判断ミスを、すべて自分の能力や性格のせいにして、落ち込むことの繰り返し。

しかし、もしその「おかしな判断」が、あなたのせいではなく、人間の脳に標準搭載されている“思考のバグ”のせいだとしたら…?

その“バグ”の正体を、驚くほど分かりやすく、そして面白く解き明かしてくれる一冊の本があります。それが、鈴木宏昭さんの著書認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』です。

この本は、私の「自分はなんて愚かなんだ…」という自己嫌悪を、「なるほど、人間って面白いな!」という知的興奮へと変えてくれた、まさに目から鱗の一冊でした。

あなたの判断を乗っ取る「認知バイアス」とは何者か?

認知バイアス」という言葉、少し難しく聞こえるかもしれませんね。

本書では、この認知バイアスを非常にシンプルに説明してくれています。要約すると、「人間が物事を判断する際に、無意識のうちに働いてしまう、思考の偏りや思い込み」のことです。

私たちは、目の前の出来事をありのままに、客観的に見ているつもりでいます。しかし実際には、過去の経験や先入観、その時の感情といった「色眼鏡」を通して世界を見ており、その結果、論理的には説明できないような、非合理的な判断を下してしまうことがあるのです。

この「色眼鏡」こそが、認知バイアスの正体です。そして厄介なことに、私たちは普段、自分がこの色眼鏡をかけていることに全く気づいていません。

それは「脳のバグ」であり、同時に「省エネ機能」でもある

では、なぜ私たちの脳には、こんな厄介な「バグ」が備わっているのでしょうか?

本書によれば、認知バイアスは、決して単なる欠陥ではありません。むしろ、私たちがこの複雑な世界をスピーディーに生き抜くために獲得した、「思考のショートカット機能」「脳の省エネ術」としての側面が強いのです。

毎日、朝起きてから夜寝るまで、私たちは無数の判断を迫られます。「どの服を着るか」「朝食に何を食べるか」といった小さなものから、仕事の重要な意思決定まで。これら一つひとつを、ゼロから論理的に、すべての可能性を吟味して判断していたら、脳はあっという間にエネルギー切れを起こしてしまいます。

そこで脳は、過去の経験則(ヒューリスティクス)などに基づいて、「だいたい、こっちが正解だろう」と直感的に、素早く答えを出すショートカット機能を発達させました。これが認知バイアスの起源です。

ほとんどの場合、このショートカットはうまく機能し、私たちの生活を助けてくれます。しかし、時として、このショートカットが間違った道へと私たちを導き、重大な判断ミスを引き起こしてしまうのです。

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』は、この巧妙で、時に危険な脳の仕組みを、数多くの具体例と共に解き明かしてくれます。

思わず「あるある!」と叫んでしまう!日常に潜む認知バイアス劇場

本書の最大の魅力は、紹介されている認知バイアスの事例が、私たちの日常生活に驚くほど密着している点です。ここでは、私が特に「うわ、これ自分のことだ…」と衝撃を受けた4つのバイアスを、私の失敗談と共にご紹介します。

劇場その1:自分に都合のいい情報しか見えなくなる「確証バイアス」

これは、一度自分が「こうだ」と信じると、その考えを支持する情報ばかりを無意識に集め、反対の情報を無視・軽視してしまうというバイアスです。

例えば、あなたが「A社の新製品は絶対に売れる!」という仮説を立てたとします。すると、その仮説を裏付けるデータ(ポジティブな市場調査、好意的な意見など)ばかりが目につき、逆にリスクを示すデータ(競合の動き、ネガティブな消費者レビューなど)は「これは例外だ」「大した問題ではない」と軽視してしまう…。心当たりはありませんか?

私自身、以前に転職活動をしていた時、ある企業の「革新的な社風」という評判に強く惹かれました。その思い込みが強かったため、ネットでその企業の情報を探す際も、良い評判や成功事例ばかりを読み漁り、逆に「離職率が高い」「残業が多い」といったネガティブな口コミは「きっと一部の不満分子が書いているだけだろう」と無視してしまいました。結果、入社後にその評判が事実だったことを知り、苦労することになりました。

この確証バイアスの存在を知ってからは、何かを判断する際に、意識的に「反対意見」や「自分の仮説を否定する情報」を探すようになりました。それだけで、判断の精度が格段に上がったと感じています。

劇場その2:「もったいない」があなたを沼に引きずり込む「サンクコスト効果」

「サンクコスト」とは、すでに支払ってしまい、もう取り戻すことのできないコスト(お金、時間、労力)のこと。そしてサンクコスト効果とは、この「もったいない」という感情に引きずられて、合理的な判断ができなくなるバイアスです。別名「コンコルド効果」とも呼ばれます。

典型的な例が、「せっかくチケット代を払ったんだから」と、全く面白くない映画を最後まで観続けてしまう行為です。冷静に考えれば、その先の2時間を別の有意義なことに使った方が合理的です。しかし、「払ったお金がもったいない」という感情が、私たちの足を座席に縛り付けてしまうのです。

私は、長年続けていたオンラインゲームにこの罠を見ました。ゲーム自体は正直もう飽きていたのですが、「これまで何十万円も課金したし、膨大な時間を費やしてきたんだから、今やめるのはもったいない」という気持ちが捨てられず、惰性でプレイを続けていました。

本書を読んでこのバイアスの存在を知り、ハッとしました。私が固執していたのは、ゲームの面白さではなく、取り戻せない過去のコストだったのです。そこで私は、「これから先の未来にとって、この時間を使うことはプラスになるか?」という視点で考えるようにしました。その結果、きっぱりとゲームを引退し、空いた時間を読書や勉強に充てることができるようになりました。「損切り」する勇気を与えてくれたのが、このサンクコスト効果の知識でした。

劇場その3:最初の数字に騙される「アンカリング効果」

これは、最初に提示された情報(特に数字)が「アンカー(錨)」となって、その後の判断に大きな影響を与えるというバイアスです。

有名なのが、アパレルショップの値札です。「希望小売価格 20,000円 →セール価格 9,800円」と書かれていると、私たちは最初の「20,000円」という数字にアンカリングされ、「半額以下だ!すごくお得だ!」と感じてしまいます。しかし、もしかしたらその商品の本来の価値は5,000円程度かもしれません。

この効果は、交渉事でも強力に働きます。最初に高い金額を提示した側が、その後の交渉を有利に進めやすいと言われています。

私も、かつてパソコンを買い替える際に、店員さんに最初に勧められた25万円のハイスペックモデルに完全にアンカリングされてしまいました。その結果、「それよりは安いから」と、自分にはオーバースペックな18万円のモデルを購入してしまったのです。最初に自分の予算や必要なスペックを冷静に考えていれば、12万円程度のモデルで十分だったはずなのに…。

このバイアスを知ってからは、何かを購入したり、交渉したりする際には、相手から提示された最初の数字に惑わされず、「自分にとっての基準(適正価格や譲れない条件)は何か?」を常に意識するようにしています。

劇場その4:「ほら、やっぱりね!」という後出しジャンケン「後知恵バイアス」

これは、物事が起きた後になってから、「そんなことは最初から分かっていた」と、あたかもすべてを予測できていたかのように錯覚してしまうバイアスです。

例えば、ある企業の株価が暴落したというニュースを見て、「あの会社の経営方針には問題があったから、こうなることは予測できていたよ」と得意げに語る人がいます。しかし、その人は暴落前に株を売っていたでしょうか? おそらく、そうではないでしょう。

このバイアスは、他人の失敗を不当に厳しく評価したり、自分の成功を過大評価したりする原因になります。

私は、部下の仕事の進め方を見て「何かうまくいかなさそうだな」と感じつつも、具体的なアドバイスをせずに静観していたことがありました。そして案の定、部下が失敗した際に、「だから言ったじゃないか!最初からこうすれば良かったんだよ」と、後から正論をぶつけてしまったのです。これはまさに後知恵バイアスです。結果が出てからなら何とでも言えます。この一言で、部下との信頼関係は大きく損なわれました。

この経験から、結果だけで物事を判断するのではなく、「その時点での情報で、その判断は最善だったか?」というプロセスを評価することの重要性を学びました。また、自分の中の「予測できていた」という感覚を疑い、謙虚になることを教えてくれました。

認知バイアスを知ることで、人生はどう変わるのか?

本書を読み、認知バイアスの存在を「知る」。たったそれだけで、私たちの人生には3つの大きなメリットがもたらされます。

メリット①:後悔の少ない「賢い選択」ができるようになる

自分の思考の「クセ」を知ることで、「あ、今自分は確証バイアスに陥っているかも」「これはサンクコスト効果に引きずられているな」と、一歩引いて自分を客観視できるようになります。バイアスを完全になくすことはできませんが、その存在に気づくだけで、非合理的な判断のワナを回避し、より後悔の少ない選択ができるようになります。

メリット②:他人の「不可解な行動」に寛容になれる

なぜ、あの人は頑固に意見を変えないのか(確証バイアス)。なぜ、あの人は明らかに失敗している計画をやめられないのか(サンクコスト効果)。他人の不可解な行動も、認知バイアスというフィルターを通して見ることで、「個人の性格が悪い」のではなく、「人間誰しもが陥る思考のワナ」として理解できるようになります。これにより、人間関係の無用なストレスが減り、他者に対して少しだけ優しくなれるはずです。

メリット③:情報やセールストークに騙されにくくなる

世の中の広告やマーケティング、あるいはフェイクニュースや悪質な詐欺の多くは、私たちの認知バイアスを巧みに利用して作られています。アンカリング効果、バンドワゴン効果(みんながやっているから正しいと思ってしまう)など、その手口は様々です。認知バイアスの知識は、こうした情報社会のワナから身を守るための、強力な「ワクチン」となるのです。

難しい話は抜き!心理学初心者こそ読むべき最高の入門書

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』の何より素晴らしい点は、学術的な内容を扱いながらも、専門用語を極力使わず、非常に平易で読みやすい言葉で書かれていることです。

ブルーバックス新書の一冊ですが、理系知識は一切不要。まるで面白いエッセイを読むかのように、スラスラと読み進めることができます。心理学や脳科学に興味はあるけれど、難しそうな本はちょっと…と敬遠していた方にこそ、ぜひ手に取ってほしい、最高の入門書です。

まとめ:自分の「取扱説明書」を手に入れて、もっと賢く、優しく生きる

この本は、単に「人間の心って面白いな」で終わる知識の本ではありません。自分という、最も身近でありながら最も謎に満ちた存在を理解するための、最高の「取扱説明書」です。

私たちは、自分の中に潜む「ふしぎな働き」に無自覚なまま、日々、判断を誤り、後悔し、時には他者を傷つけてしまいます。しかし、その働きを知り、クセを理解することで、私たちはもっと賢く、もっと優しく生きることができるようになるはずです。

もしあなたが、* 自分の判断力に自信が持てない* つい衝動的な行動で後悔してしまう* 周りの人の考えていることが理解できずに悩んでいる* 情報に振り回されずに生きたい

そう感じているなら、この本はあなたの人生にとって、強力な味方となってくれるでしょう。

さあ、あなたもこの本を片手に、自分や世界の「見え方」が変わる、刺激的な知的冒険に出てみませんか?



↓↓↓本を読むのが苦手な方はこちらも見てみてください↓↓↓hiros-blog.hatenablog.com


記事を書いた人

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