いま使っている象印マホービンの沸騰ポットが謎の故障。
品名は「マイコン沸とう VE電気まほうびん」。
型名は「CV-TZ22 型」。2022年1月購入、2019年製。
CV-TZ22/CV-TZ30(電気ポット)|取扱説明書|お客様サポート|象印

うまく保温動作しないという症状。
正常な動作は、
・常温→沸騰→設定温度まで下がる→保温 または、
・常温→設定温度まで加熱→保温 (沸とうセーブモード) だけど、
・常温→沸騰→設定温度になる→温度下がり続ける→70℃くらいになって沸騰
・常温→設定温度まで加熱→温度下がり続ける→70℃くらいになって沸騰
という妙な動作。
沸騰はするけど、保温しない という状態。
まず、ポットの内部が汚れて温度センサーなどが誤動作している可能性を考えて、
クエン酸洗浄をやってみた(正直サボっていた)。
内部の汚れが出なくなるまで5回くらい繰り返してみたけど、効果なし。
そもそも保温動作に入っていないようにも見える。
使用時の消費電力を、消費電力計で確認してみた。
沸騰時の消費電力は、約950W。

保温時の消費電力。
正常時は、オン(数10W)→オフ(0W)を繰り返すけど、今回はずっと0Wだった。
加熱しないので温度が下がり続け、70℃以下まで下がると強制的に沸騰した。
なお、「保温」ランプはついているので、回路的には保温動作に入っているのかもしれない。

ネットで象印・他機種の故障レポートを見てみると、ヒーターは沸騰用と保温用が別系統になっているものが多い模様。今回、沸騰はできるので、保温用の回路かヒーターが故障している可能性がありそう。
同じ症状が出ている人がいないか探してみた。
同じ型番・同じ状態の報告は見つからなかったけど、
象印のサイト、「よくあるご質問」コーナーに、気になる項目があった。
「電気ポットで何も操作していないのに、勝手に沸とうすることがあります。故障ではないでしょうか?」というもの。
電気ポットで何も操作していないのに、勝手に沸とうすることがあります。故障ではないでしょうか? | よくあるご質問(FAQ) | お客様サポート|象印マホービン
意図しない沸騰動作が入る症状が、私のポットの故障に似ている。
「よくあるご質問」に書かれるということは、同じ症状が多発している可能性もある。
2022年1月購入なので、だいたい3年くらい使って壊れたことになる。厳密には冬場の使用がメインなので「3シーズン」。
象印ポットの補修用性能部品の保有期間は「製造打ち切り後5年間」で、2019年製のこの機種は、そろそろ修理できなくなっている可能性はある。買い換えを考えなければならないのかもしれない。
自分での修理は、危険な発熱製品ということで、やめておこうと思う。最悪「1万円の出費を惜しんで家が丸焼け」になる。
ただ、まだ見た目も綺麗だし、パッキンも劣化していないし、もう少しもって欲しかった気はする。前機種(同じく象印)はパッキンも交換してけっこうくたびれるまで使えたので残念。
もしも買い換える場合、壊れた製品の「壊れやすい設計や部品」が現在も使われている可能性はないだろうかと考えている。「よくあるご質問」に載るほど多発しているとしたら、否定はできない気がする。
というわけで、もし買い換えても同じような症状が出やすい状況だとしたら、いったん象印の製品を買うのをやめて、他社にしてみるのもいいかもしれないと考えている。
いまの機種の「沸騰セーブ」「沸騰時にメロディが鳴らない」仕様はとても気に入っているので、同じ仕様の他社製品がないか探してみようと思う。
タイガー魔法瓶の現行製品から、私が欲しい仕様の製品を探してみた。
・80℃保温設定ができる
・沸騰させずに設定温度で加熱が止まる(沸とうセーブ)
・沸騰時にメロディが鳴らない
というのが、いまの象印ポットで気に入っている仕様。
「省エネ湯沸かし」が、象印の「沸とうセーブ」に対応する機能のようなので、それを装備している機種を探すと、
「PIP-G220」「PIS-G220」「PIQ-G220」が該当した。
・「蒸気レス」あり
蒸気レスVE電気まほうびんPIP-G220/G300 - タイガー魔法瓶 (手動エア給湯なし)
蒸気レスVE電気まほうびんPIS-G220/G300 - タイガー魔法瓶 (手動エア給湯つき)
・「蒸気レス」なし
VE電気まほうびん PIQ-G220/G300 - タイガー魔法瓶
80℃設定もちゃんとできる。オンラインで取扱説明書も読んでみたけど、メロディに関する記述はないので、鳴らないと考えてよさそう。
手動エア給湯のありなし、蒸気レス機能のありなしが選べるけど、今のところ「手動エア給湯なし、蒸気レスなし」を考えている。沸騰前に80℃で使うので、蒸気レスの出番がほとんどないという判断。というわけで、「PIQ-G220」が第一候補になりそう。
たぶんタイガー魔法瓶の沸騰ポットを買えば、今までの象印製とほぼ同じ使用感で使えそう。
ただ、この機会に電気ケトルを使って使用感の違いを試すことにした。
私が欲しい仕様は、「温度調節ができる」「80℃設定がある」「すぐに冷めない(短時間保温機能つき)」など。
象印・タイガー製の電気ケトルを調べてみたけど、その仕様を満たす製品は見当たらなかった。温度設定機能を持つ製品が少ない。ティファールや山善などにあったけど、山善は品質が今ひとつのようなので、ティファールの電気ケトルをAmazonで買ってみた。
商品名は「T-fal Justine Lock Control」。沸騰ポットよりは割安な感じ。
https://www.t-fal.co.jp/kettle/products/justine-lock-control-7211419072/


正直言って、沸騰ポットの代用品として使うのは無理があった。
私が欲しい製品イメージは、
「冬の間、部屋にいる数時間、80℃の飲み物を飲みたいときに作れる」
というもので、沸騰ポットはその用途にぴったりだったけど、
電気ケトルは保温時の音がうるさい。沸騰時には高火力だけあって「グワー」というかなり大きめの加熱音がするけど、保温時にも周期的(3分おきくらい)に「グワー」と10秒間くらい加熱動作する。沸騰ポットの保温は低火力(数10W)で、ほぼ無音だったので、飲みたいときに手が届くくらいの場所に置けたけど、3分おきに「グワー」「グワー」と音のする電気ケトルは、ちょっと身近には置けない。
そして保温動作は1時間で終了する。放っておくとどんどん冷めてしまうので、再加熱操作をしなければならない。
電気ケトルは沸騰ポット(VEまほうびん保温)のような保温構造がないので、30分で80℃→64℃まで冷めた(室温20℃)。ちなみに沸騰ポットでは30分たっても80℃→75℃程度。
私には、放っておいても静かに保温してくれて、いつでも80℃の飲み物が作れる沸騰ポットが向いていると思った。
近いうちにタイガーの沸騰ポットを追加で買う予定。
結局、タイガー沸騰ポット「PIQ-G220」(エア給湯なし、蒸気レスなし)を買った。
私の欲しい機能・性能が揃っていて満足して使っている。後日、詳細をレビュー予定。
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