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新・ぐうたらとんち雑記帳

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2024年7月の消化物(音楽、映画)

7月に聴いたり観たりしたやつの感想文です。

 

【音楽】toe『NOW I SEE THE LIGHT』

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9年ぶりの新作。静謐で美しくてそれでいてエモーショナルでしっかりと盛り上げてくれるインストナンバーが相変わらず良い。一方で歌モノは②「LONELYNESS WILL SHINE」以外はなんかパンチ不足感がある。ただ、toeといえばライブなので、これらの曲がどう化けていくのか楽しみにしている。

 

【音楽】しかのいちぞく『ミラクルNo.5』

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ベーシストが代わってついでにバンド名もひらがな表記に変更して心機一転ということなのか、これまでのグランジっぽいヘヴィな質感が後退し、大胆と言えるほどポップに弾けたバンドサウンドが展開されている。何曲か好きな曲があるが、この種の音楽スタイルとしては全体的にちょっとメロディが弱い気がするし、松崎ナオならではの叙情性だったり寂寞感みたいなものが綺麗さっぱりとは言わないまでもあんまり感じられず、なんだか妙に明朗快活な感じになっちまったな、という印象。いや、レコ発ライブ観に行って、そのときは「ひょっとしてこりゃ最高傑作きたんじゃね?」と思ったんだけどな。うーむ。

 

【映画】『フンパヨン 呪物に隠れた闇』

そうそう当初ジャネット・ジャクソンから「カバーしたいっつうから了承したけど、なんだこりゃアタシのと歌詞が全然違うじゃねえか許さん!」みたいなクレームが入ったらしいスね、って、そりゃ島谷ひとみの「パピヨン〜papillon〜」だ。えーっとね、うーんっとね、マジで内容全然覚えてない。とりあえず一生懸命怖がらせようとしてたのはなんとなく覚えてる。

『フンパヨン 呪物に隠れた闇』観た。カメラワークも音楽もやたらと激しいし意味不明なタイミングでスローモーションになるしサイコゴアマンみたいな怪獣まで出てくるわ終始忙しない。通知表で算数1を取った経験がある俺が言える事じゃないが創作的引き算みたいなのを勉強した方が良いのではと思った。pic.twitter.com/tUbj3ZCZv2

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月5日

 

【映画】『スリープ』

「なんか旦那が幽霊みたいなのに取り憑かれたっぽい! ヘルプミー!」みたいなアレで、とくに目新しさがない悪霊憑きホラーかよテンポ悪いしつまらん、などと思ってたら終盤の超展開にビックリ仰天。私はお話の途中で前触れらしい前触れもなく急にガラリと展開というか世界観が変わる映画がおもいっきりツボなんです。まあ大いに笑わせてもらった。好き。

『スリープ』観た。ダルい映画だなあ、つーか悪霊憑きホラーかよ興味ないしなあ俺、などとウトウトしてたら嫁が一連の怪奇現象をパワポでプレゼンし始める面白すぎる下りに突入してから一気にテンション爆上がり。そうかこれはやたらと前フリが長いコントだったのか。やけに潔いオチも良し。ウケた。pic.twitter.com/CEbx5fjILc

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月6日

 

【映画】『THE MOON』

「韓国初の月面着陸へゴー!」ってなったはいいが宇宙船がトラブって乗組員3人のうち2人が爆速で冷たい肉塊と化し「ボクちゃん月でひとりぼっち! ヒェー助けてー!」みたいなことになるお話。宇宙船に乗ったキムタクが「波動砲発射! って、船長に波動砲直撃してんじゃねーか! ちょ、待てよ!」みたく呑気にやってるあいだにいつのまにかお隣の国ではハリウッドにもタイマン張れそうな宇宙宇宙した見事な映像描写を撮れるようになってたんですなと感心したが、肝心のプロットがベタベタなメロドラマすぎてイマイチな感じだった。おなじ宇宙に取り残される系の作品だったらデヴィッド・ボウイの息子さんが撮った『月に囚われた男』のほうがおもしろかったなー。

『THE MOON』観た。宇宙宇宙した壮観な映像描写に加え有名俳優もわんさか登場で相当金かけて作られた感満々。しかし思いの外大仰なメロドラマっぷりに胸焼け。「船内にアンモニアが!」みたいなシーンで「宇宙飛行士が失禁とかコイツはとんでもねえ映画だ!」と一瞬興奮したが全然小便じゃなかった。pic.twitter.com/65lULmgIKs

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月7日

 

【映画】『密輸 1970』

貧乏生活から抜け出すため海中密輸ビジネスに日夜手を染めている海女さん軍団だったが、ある日、金塊を引き上げてる最中になぜかタイミング良く税関の監視船が現れたと思ったら1人の海女さんがトンズラこいて「チキショー! あの女ハメやがったな!」とかブチギレるも結局残りの海人さんたちはムショでクサいメシ食うハメになり2年、出所した海女さんたちのもとにトンズラこいた海女さんがやってきて再び密輸話を持ちかけられるが……みたいなお話。いや、これはおもしろかった。二転三転する手に汗握る展開に加え韓国映画らしい暴力描写も手抜かり一切なし。終盤にかけての激アツな話運びには大いに燃えたし、海女さん設定を活かした海中大バトルも見応え抜群。海女さんでこんな楽しいエンタメ映画つくれるってスゲー! と感心した。

『密輸1970』観た。面白い。終始緊張感が途切れない騙し合い、気合入ったぶっ殺しアクション、サメまでぶっ込んでくる大サービス。それでいて妙なおかしみがあるのはなにしろ主人公が海女さん達だからだ。まさか海女さん大活躍の1級エンタメ作が観られる未来がやってくるとは想像すらしてなかった。pic.twitter.com/qy6TIDn4Vz

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月13日

 

【映画】『朽ちないサクラ』

「こないだの女子大生がストーカーに殺された事件だけど、そもそも女子大生はストーカー被害を警察に訴えてたのに警察は被害届をほっぽらかして呑気に慰安旅行に行ってたっぽい」という記事が雑誌に掲載されるがそれをスクープした記者のおねーちゃんも直後に冷たい肉塊と化した状態で発見され、記者のおねーちゃんの親友である女刑事が事件の真相を解明するためひとり調査に乗り出すが……みたいなお話。なんか小説っぽいお話だなーと思ったらやっぱり原作は小説だった。複雑なお話をよくぞまとめ上げたと感心したし、カルトなアレもこれはあきらかにあの教団がモチーフだよなあ、警察の不祥事にメスを入れるみたいなアレを含めていろいろと攻めてるなあ、と並々ならぬ気合いが感じられた。ただ、説明台詞と回想シーンがやたらと多いせいか、なんだか安い2時間ドラマのように感じてしまった。つまらなくはないがなんか惜しい作品。

『朽ちないサクラ』観た。ストーカー殺人がカルトなアレに発展し更にある組織にまで繋がってみたいな重厚なお話でなかなかの見応え。ただ説明台詞と回想シーンが多すぎるゆえ精神的スタミナが削られて中盤あたりでどうでもいいわってなってしまった。あと最後に洋楽?の曲が流れてきてなんか萎えた。pic.twitter.com/hiNaXGiu9f

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月15日

 

【映画】『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』

偶然だろうがこれも月面着陸がどうたらみたいなお話。ただ、こっちはコメディ寄り。恋愛要素も入ってるのでラブコメ。さらに陰謀論とかいまっぽいテーマも含まれててラブにコメな風刺劇っぽいが、「古き良きハリウッド映画万歳!」みたいなノリといまいち合っておらず、なんか鈍臭く感じてしまった。風刺劇としての鋭さも笑いの捻り具合もエンタメ的な爽快感もすべて中途半端で物足りない。

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』観た。なんかひさしぶりにハリウッドらしいエンタメ作を観た気がした。とくに面白いとは思わなかったが、とりあえずチャニング・テイタムは顎が割れてそうで割れてないハリウッドスターとしてかなり上位にランクインするんじゃないかと思った。pic.twitter.com/xv0pG8sFAw

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月21日

 

【映画】『このろくでもない世界で』

荒んだ生活をしているあんちゃんがヤクザな連中と付き合うようになっていろいろと悪いことして成り上がろうとするが現実はなかなかうまく行かないよね、みたいなお話。泥沼に次ぐ泥沼というか、格差社会を描いたまあ重たいお話で、こういう深刻なヤツは結構好みなはずなのだが、「あなたがたはなぜそんなことをするんです?」みたいな個人的に理解不能な謎行動が多すぎてノレなかった。

『このろくでもない世界で』観た。不幸の連鎖を描くのは全然構わないがやることなすこと極端すぎて、「君達だめじゃないか!一体なぜそんなことをするんだ?」みたいなのが多すぎて「ハア?」なまま終わってしまった。とりあえず本年度謎行動大賞はこいつらか『胸騒ぎ』の主人公夫婦かといったところ。pic.twitter.com/JrDF6RzIbS

— とんちの人 (@tonchinonaka)2024年7月27日

 

以上。疲れた。おしまい。

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音楽、映画、テレビ、読書、スポーツ、ネット、日々の出来事等を「とんち」を交えて考察するノオト。基本ふざけてます。

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