はじめての日本② からの③
公文で友達になったお姉さんの1人はすごく近所に住んでいた。教室が終わると母と三人で帰るようになった。
ある日、別のお姉さんの手と服が真っ黒だった。どうしたのと聞くと、習字の時間に筆を落として墨汁がついたとのこと。
しゅーじ?ぼくじゅ??
近所に住むお姉さんが帰りにそれを見せてくれると言う。母と2人で彼女のおうちにお邪魔した。
彼女のお母さんは、私たちの話は聞いていたらしいが、突然やって来て驚いていた。
母と私は靴を履いたまま上がってしまった。友達とお母さんは、外国人は本当に靴履いたままなのねと、笑って許してくれた。私たちは即靴を脱いで謝った。
そして習字。彼女は薄い薄い紙に大きく
道
と書いてあるものを見せてくれた。
これは!これは!これだー!!
父が帰宅してから私は興奮しながらその話をした。父は習字教室を探してみようと言ってくれた。
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