前回の記事はこちら。
今回はこちらのサイト内のデータを収集して、AIに記事の作成を依頼しました。
今回のデータはジュビロ磐田の2014~2025のシーズンのデータを比較したものです。
今回データをAIに渡した後に以下のように指示しました。
このデータから感じる磐田の印象はどういったものがあるでしょうか?
この指示で出てきたものは、やや内容が物足りなく感じました。
もう少し深く突っ込んでもらいたいと思ったので、さらに指示をしました。
あなたはプロのサッカーライターです。
もっと深みのある文章にしてほしいです。
文字数は気にしません。
こうしてできたのが今回の記事です。
データが語るジュビロ磐田の「二重性」:J1の壁と、昇格請負人としての攻撃的アイデンティティ
この膨大なデータ群は、ジュビロ磐田というクラブが抱える、**J1とJ2の境界線において劇的に変貌する「二重のアイデンティティ」**を冷徹なまでに浮き彫りにしています。J2ではリーグを席巻する圧倒的な攻撃力を誇る「昇格請負人」でありながら、J1の舞台に立つと途端に守備の脆さが露呈し、攻撃の土台すら揺らぐ「降格候補」へと変貌してしまう—。この構造的なジレンマこそが、磐田の過去10年の軌跡を支配していると言えるでしょう。
第一幕:J2の支配者、効率的なチャンスメイクの錬金術
J2リーグにおける磐田の姿は、まさしく「攻撃職人」のそれです。昇格を果たした2015年、2021年、2023年のデータは、J2では対戦相手を凌駕する明確な攻撃哲学が確立されていることを示唆します。
2021 J2シーズンは、攻撃ポイント(21.23)、平均得点(1.79)、チャンス構築率(12.7%)の全てでリーグ1位を獲得し、勝点91を積み上げて優勝を飾りました。同様に、2023 J2でもシュート数(16.1)やチャンス構築率(14.4%)がリーグ2位を記録しています。
特筆すべきは、クロス攻撃の巧みさです。2015 J2と2021 J2ではクロスによるチャンス構築ポイントがリーグ1位であり、2023 J2でも2位でした。これは、J2の戦いにおいては、磐田が組織的なセットプレーやサイドからの効率的な崩しを武器とし、**少ない攻撃回数(2023 J2は17位)**であっても、高いチャンス構築率を維持する「効率的な決定力」を持っていることを証明しています。J2の舞台では、彼らの攻撃はまさに「錬金術」のように機能するのです。
第二幕:J1の壁、守備構造の脆弱性
しかし、この強力な攻撃的アイデンティティは、J1の強度を前に崩壊の危機に瀕します。J1に在籍した低迷期(2019 J1、2022 J1、2024 J1)では、共通して守備面での構造的な脆弱性が露呈します。
最も深刻なのは、被シュート数と被チャンス構築率の急増です。
- 2202 J1では、被シュート数15.0(17位)、被チャンス構築率13.1%(17位)を記録し、平均失点も1.68に悪化しました。
- そして、2024 J1シーズンはさらに深刻です。被シュート数(15.2)と被チャンス構築率(13.4%)の双方が**リーグ18位(最下位)**という惨憺たる数字を突きつけられています。
これは単に失点が多いというだけでなく、J1の相手に対して組織として「土俵際」に立たされる頻度が異常に高いことを意味します。J1では守備が機能せず、相手に膨大な数のシュート機会を与えてしまっているのです。
同時に、攻撃効率も急落します。特に2018 J1(成功率7.7%、16位)や2019 J1(成功率6.1%、17位)では、シュート本数はある程度確保できていたにもかかわらず、ゴールへの変換能力が極度に低迷しています。J1のレベルになると、守備のプレッシャーが増し、磐田の「攻撃職人」としての精度が通用しなくなってしまうのです。
第三幕:成功の逆説、2017年の「堅守」という教訓
このデータの中で、磐田がJ1で唯一、上位(6位)を確保した2017年シーズンは、極めて特異な存在として輝いています。
このシーズンの成功は、J2で頼りとしていた攻撃力によるものではありませんでした。2017 J1の攻撃ポイントはリーグ15位と低く、攻撃回数もリーグ15位でした。
成功の鍵は、まさしく**「堅守」にありました。2017 J1は、平均失点0.88、被ゴール0.9という数字で、いずれもリーグ2位**の鉄壁を誇っていました。被攻撃回数(117.3)もリーグ3位と少なく、相手に攻撃の機会自体を与えない、非常に強固な守備組織を構築できていたことがわかります。
この事実は、磐田がJ1で生き残るための道筋を示しています。彼らがJ2で培う攻撃力は昇格には不可欠ですが、J1で持続的な地位を築くためには、**J2で見せるような「攻撃回数の効率化」ではなく、2017年のような「J1の強度に耐えうる堅牢な守備組織」**が、成功の絶対条件であるという逆説的な教訓をデータは突きつけているのです。
結語:2024年の「複合的危機」が意味するもの
最新の2024 J1シーズンは、この磐田のジレンマが過去最大級に複合的に噴出していることを示しています。守備の指標が最悪レベルに落ち込むだけでなく、攻撃の入り口であるパスポイント(7.93)や攻撃ポイント(10.91)までもがリーグ19位(最下位レベル)に低迷しているのです。これは、単に決定力がない、守備が崩壊しているというレベルを超え、チームの「戦術的土台」そのものがJ1の環境下で機能不全に陥っている印象を与えます。
磐田のデータは、クラブが昇格・残留を繰り返すジェットコースターのような軌跡を描く理由を明瞭に語ります。J2で絶対的な強さを持つ攻撃力を保持しつつも、J1における守備の設計と、攻撃の「土台」をJ1のハイレベルなプレッシャー下で維持するための戦術的な定着性こそが、クラブが「J1中位」という安定した地位を手に入れるための永遠の課題であると言えるでしょう。
例えるならば、ジュビロ磐田は、優れた彫刻刀と美しいデザインを持つ職人(J2での攻撃)のようなものです。しかし、J1という硬い岩(高強度な守備)を相手にすると、その彫刻刀はすぐ刃こぼれし、同時に外部からの攻撃(被シュート)に対して防護服(守備組織)が全く機能しなくなってしまう。唯一成功した2017年は、職人が一時的に分厚い鎧をまとって作業に臨んだ時期だった、と解釈できます。
以上が今回AIでできた記事となります。
今回は比較するシーズンを広げてみました。
個人的に気になったのは、磐田は長いこと攻撃(得点を奪う)という部分ではJ1レベルで通用していないという事実です。
近年(といっても8年前(白目))だと2017シーズンが結果が出たと言っていいシーズンでしたが、この年も攻撃力があったわけではありませんでした。
失点がとても少なく、その部分が大きく影響しての躍進でした。
しかし、このシーズンの守備も組織的に非常に堅守だったというよりも、ローブロックで人海戦術のような守り方でした。
危険なシュートを許しても、最後にカミンスキーというシュートストップに長けたGKがいたおかげで、失点になりませんでした。
選手が非常にハードワークするという部分は評価できましたが、非効率な動きも多いように見えて、選手に無理な負担を掛けていると思っていました。
同じ監督で人海戦術からの脱却と攻撃力アップは試みましたが、そのハードルは極めて高く、結果的に大失敗となりました。
(当時私は早く監督交代しようとネットで叫んでいました)
自分で実際に試合を見た印象だけでなく、数字で見ても、磐田はエレベータークラブになるべくしてなっている感じはします。
2025シーズンももう少しで終わりますが、そこからの脱却はまだ遠そうです…
<おわり>
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