10.5インチ型iPad Proと9.7インチ型iPad、どちらを買うべきか。
本記事では2017年6月に発表された10.5インチ型iPad Proと2018年3月に発表された9.7インチ型「iPad (第6世代)」のスペックや仕様を比較してみた。どちらのモデルを購入するべきか悩んでいる人は参考にどうぞ!
まずは1分程度で分かる、10.5インチ型iPad Proと9.7インチ型「iPad (第6世代)」のスペック・仕様の違いをまとめたので、ご覧あれ!
上記を踏まえた上で、具体的なスペックと仕様の比較は下記表を参考にどうぞ!
iPad Pro(10.5インチ) | iPad (第6世代) | |||
---|---|---|---|---|
Wi-Fi | Wi-Fi+LTE | Wi-Fi | Wi-Fi+LTE | |
プロセッサー | A10X Fusion +M10 | A10 Fusion +M10 | ||
ディスプレイ | Retinaディスプレイ 10.5インチ(対角)LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,224 x 1,668ピクセル解像度、264ppi ProMotionテクノロジー 広色域ディスプレイ(P3) True Toneディスプレイ 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング | Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載9.7インチ(対角)LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,048 x 1,536ピクセル解像度、264ppi 耐指紋性撥油コーティング | ||
外向きカメラ(iSight) | 12メガピクセルカメラ ƒ/1.8の開口部 最大5倍のデジタルズーム 光学式手ぶれ補正 6枚構成のレンズ クアッドLED True Toneフラッシュ パノラマ(最大63メガピクセル) サファイアクリスタル製レンズカバー 裏面照射型センサー ハイブリッド赤外線フィルタ Focus Pixelsを使ったオートフォーカス タップしてフォーカス(Focus Pixelsを利用) 手ぶれ補正機能を使ったLive Photos 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 強化されたローカルトーンマッピング 人体検出と顔検出 露出コントロール ノイズリダクション 写真の自動HDR 自動手ぶれ補正 バーストモード タイマーモード 写真へのジオタグ添付 | 8メガピクセルカメラ Live Photos オートフォーカス パノラマ(最大43メガピクセル) 写真のHDR 露出コントロール バーストモード タップしてフォーカス タイマーモード ƒ/2.4の開口部 5枚構成のレンズ ハイブリッド赤外線フィルタ 裏面照射 自動手ぶれ補正 人体検出と顔検出 写真へのジオタグ添付 | ||
内向きカメラ(FaceTime) | 7メガピクセルの写真 1080p HDビデオ撮影 Retina Flash ƒ/2.2の開口部 写真とLive Photosの広色域キャプチャ 自動HDR 裏面照射型センサー 人体検出と顔検出 自動手ぶれ補正 バーストモード 露出コントロール タイマーモード | 1.2メガピクセルの写真 Live Photos ƒ/2.2の開口部 Retina Flash 720p HDビデオ撮影 裏面照射 写真とビデオのHDR 人体検出と顔検出 バーストモード 露出コントロール タイマーモード | ||
動画撮影 | 4Kビデオ撮影(30fps) 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps) 720p HDビデオ撮影(30fps) ビデオの光学式手ぶれ補正 2倍光学ズーム クアッドLED True Toneフラッシュ 1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p) 連続オートフォーカスビデオ 人体検出と顔検出 ノイズリダクション 4Kビデオの撮影中に8メガピクセルの静止画を撮影 再生ズーム ビデオへのジオタグ添付 | 1080p HDビデオ撮影 スローモーション(120fps) 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ ビデオの手ぶれ補正 人体検出と顔検出 3倍ビデオズーム ビデオへのジオタグ添付 | ||
Bluetooth | Bluetooth 4.2 | |||
Touch ID | ◯ | |||
Apple Pencil | ◯ | |||
Smart Connector | ◯ | – | ||
スピーカー | 4基 | 2基 | ||
電池持ち | Wi-Fi:最大10時間 | Wi-Fi:最大10時間 3G/LTE:最大9時間 | Wi-Fi:最大10時間 | Wi-Fi:最大10時間 3G/LTE:最大9時間 |
容量 | 64GB 256GB 512GB | 32GB 128GB | ||
縦幅 | 250.6mm | 240mm | ||
横幅 | 174.1mm | 169.5mm | ||
厚さ | 6.1m | 7.5mm | ||
重さ | 469g | 477g | 469g | 478g |
カラー | ローズゴールド ゴールド スペースグレイ シルバー | ゴールド スペースグレイ シルバー | ||
価格 | 64GB:69,800円 256GB:80,800円 512GB:102,800円 | 64GB:84,800円 256GB:95,800円 512GB:117,800円 | 32GB:37,800円 128GB:48,800円 | 32GB:52,800円 128GB:63,800円 |
続いて、上記を踏まえてどのモデルを選ぶべきかについて、簡単に解説する。
ここからは10.5インチ型のiPad Proを買うべきか、9.7インチ型のiPadを買うべきかについて、スペックや仕様を踏まえて想定する使い方を考えながら解説する。
「iPad (第6世代)」の最大の強みはApple Pencilに対応したこと。これまではApple Pencilを使いたかったとしても最低でも7万円+本体代が必要だったが、9.7インチの最新モデルの32GBモデルを購入すれば合わせて5万円以下に収まる。実にお買い得だ。
ただし、やはりAppleは「Pro」の名に恥じないよう、iPad Proとの差別化はしっかりと用意している。iPad Proは最大120Hzのリフレッシュレートが得られる「ProMotionテクノロジー」に対応。実際に10.5インチモデルでApple Pencilを使うと、従来機よりも滑らかに感じる。
とは言ってもこの滑らかさがなければApple Pencilを使えないかというと、まったくもってそのようなことはない。筆先の精度が高ければ高いほうが良いと感じる作業をするのであればiPad Pro一択になるが、単にApple Pencilを使ってを書いたり、メモを取ったり、落書きするために使いたい、ということであればiPadでも十分。
iPad ProはTrue Toneディスプレイに対応し、Smart Connectorを搭載している。True Toneディスプレイとは、周囲の光に合わせてディスプレイの色と明度を自動的に適用させる機能。普通の紙を異なる色合いの光の下に置くとその光の色を反映するように、True Toneディスプレイも周囲の光に合わせて自動調整することができる。Smart Connectorは、Smart Keyboardなどのアクセサリを利用するための外部ポート。
特にキーボードを使いたいという人にとってはSmart Keyboardよりも魅力的な選択肢は少ないだろう。あれほど薄く、折りたたんでケースにすることもできるのは魅力的。「Smart Connector」から直接電源が供給されるため、Bluetoothキーボードのようにペアリング作業などは一切不要。
iPadでバリバリ文字を入力したい、という人はiPad Proの方が良いかもしれない。
純粋な端末のCPU性能に関しては、iPad Proが圧倒的。
10.5インチ型iPad Proの「A10X Fusion」はMacBook ProやiMac並の性能に匹敵すると言われているが、「A10 Fusion」はiPhone 7と同等のスペック。それでも性能としては十分だが、「iOS 11」のマルチタスク機能をフルフルに活かしたいという人にとってはよりハイスペックなiPad Proの方が結果的に満足できるかもしれない。
逆に僕のようにネットを見たり、本を読んだり、動画見たりというカジュアルな使い方をする場合はiPadでも十分な性能だと思われる。
パソコンの代わりとして使いたいのであれば、もしかしたらiPad Proの方が良いかもしれない。Smart Keyboardも使え、スペックも申し分なし。
カメラ性能やスピーカー性能もiPad以上のものを持っていて、重さも実質同じ。ベゼルが薄く、見た目が格好良いのは「iPad Pro」だ。
ただ、価格という点で見るとiPadには敵わない。32GBモデルが37,800円から、128GBモデルが48,800円から、という選択肢は実に魅力的。Apple Pencilが使いたい、という人にとっては最高の1台だ。
例えば、子どもにお絵描きデバイスとして導入したり、イマイチ指先の操作に馴染めない親御さんに連絡用デバイスとして渡したりなど、「本格的なスペックはないけどApple Pencilが使いたい」というニーズは確実に存在する。
もしそのような状況なのであれば、「iPad (第6世代)」は素晴らしい製品だ。価格は前モデルから据え置きではあるが、スペックが改良されApple Pencilに対応したというだけでも十分な進化だ。
ところで、新モデルが登場すると旧モデルが安くなる。「Apple Pencil対応もスペックアップもいらないけど、もっと安く手に入れたい」という人はiPadの整備済み商品が狙い目。新モデル登場を受けて、iPad旧モデルが約1万円オフで登場している。
スペック・性能重視なら「iPad Pro」、Apple Pencilが使えればOKなら「iPad (第6世代)、とにかく安く買いたいのであればiPadの整備済み商品をチェックするべし!
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