文具メーカー、ゼブラ株式会社が、紙にも仮想空間にも書くことができるリアルタイム3D visual生成プラットフォーム「kaku lab.(カクラボ)」を発表。
既存の筆記具の技術に、XR(クロスリアリティ)と生成AIを組み合わせることで、「カク」を拡張した全く新しい手書き体験ができる技術です。
筆者は2月20日に行われた発表会へ参加。新技術の様子をご紹介します。
現実の紙にでも、仮想空間にでも「カク」ことができます。手で「カク」という感覚的な動作で、様々な創作や学びを楽しみながら行えます。
仮想空間上で手書きした文字をテキストデータにしたり、すぐに翻訳したりできます。ラフに書いた絵を自動的にリアルな表現にしたり、それを動かしたりできます。
絵を書くのが苦手な人や動画制作など高度な技術がない人でも、頭の中のイメージを多彩な表現にすることができます。
コンテンツを作りやすいIT技術をベースにしているため、教育や医療、エンターテインメント、クリエイティブなどの様々な分野で活用できるようになっています。
リアルタイム3D visual生成プラットフォーム「kaku lab.」は、以下の3つの技術で実現しています。
○T-Pen:紙にも仮想空間にも書くことができる、アナログとデジタルが融合した筆記具です。
本体にセンサーを搭載し、書いている時の速度、角度、筆圧、時間などのデータを取得します。Bluetoothで様々なデバイスに接続して筆記のプロセスを可視化し、デジタル空間とつなぐことができます。
もちろん通常の筆記具(ボールペン 又は シャープペン)のように紙に書くこともできます。
○kaku XR:「T-Pen」と連携し、仮想空間で「カク」ことができるデジタル技術です。「T-Pen」の動きを仮想空間で再現し、まるで空中に書いているような新しい筆記体験をすることができます。
仮想空間は、ヘッドマウントディスプレイ、PC、タブレットなど、様々なデバイスで表示できます。
○kaku AI:複数の生成AIをつなぎ合わせて、様々なクリエイティブ表現や体験ができます。描いた文字やイラストを生成AI使って清書、立体化、動画化することができます。
必要な生成AIをAPIで複数組み合わせ、連携させたコンテンツを作ることができます。
実売はまだ未定だそうで、実際にどんな使い方ができるのか、早く試してみたいところ。正式な発売情報の発表が気になりますね。
「kaku lab.」イメージ動画
ゼブラYouTubeチャンネル
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