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政権交代でお払い箱…安倍ガールズ・高市早苗氏の「逆ギレ」と今後のゆくえ

もはや決定的だった

皮肉を言っても空回り

菅義偉内閣で、総務相が高市早苗氏から元国家公安委員長の武田良太氏に交代した。

丸川珠代参院議員、稲田朋美元防衛相などと並び「安倍ガールズ」の一角を自任してきた高市氏は、第2次安倍政権下で総務省の歴代最長となる計4年も大臣を務めた。

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しかし、菅総理が誕生した時点で、もはや高市氏の「お役御免」は決定的だった。全国紙政治部記者が言う。

「昨年夏に発覚したかんぽ生命の不適切販売問題で、行政処分の中身を日本郵政側に漏らした鈴木茂樹前総務事務次官の処分をめぐり、高市氏は菅氏の恨みを買った。

旧郵政省出身の鈴木氏は、郵政に強い影響力をもつ菅氏の子飼いとして有名な人物。高市氏が彼に懲戒処分を下して事実上更迭したことを、菅氏は根に持っていたのです」

案の定、菅政権では何のポストも与えられず、あからさまな冷遇を受けた高市氏。その怒りに周囲が戦慄したのが、9月17日に行われた武田氏との引き継ぎ式だ。

「普通なら後任を激励するところ、のっけから『NHK受信料と携帯電話料金の改革を最後までできなかったのが、残念で残念で』と言い出した。明らかに、仕事を横取りされて不服だと言いたげでした」(総務省キャリア)

さらには、引き継ぎ書に毛筆で署名する際、武田氏に向かって「麻生(太郎財務相・副総理)さんは本当に達筆ですよね」といきなり口走った。一見すると脈絡のない、この発言の真意は―。

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「武田氏と麻生氏が口もきかない犬猿の仲で、地元の福岡では党公認候補の選出をめぐって対立を繰り広げていることは、自民党議員なら誰でも知っている。それなのにあえて名前を出したのは『武田さん、あなたを認めない』という当て付けです」(自民党中堅議員)

とはいえ、安倍前総理という後ろ盾を失った今、いくら皮肉を言っても空しいばかり。当分は忍耐の日々が続きそうだ。

『週刊現代』2020年10月3・10日号より

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