2025年12月12日、「患者必携　がんになったら手にとるガイド　普及新版」を全面改訂し、「国立がん研究センターのがんになったら手にとるガイド」として発刊しました。このページでは、書籍の概要と改訂のポイント、入手方法をご案内します。

1．「がんになったら手にとるガイド」の概要と改訂のポイント

がんになったら手にとるガイドは、本体1～7章と別冊付録「わたしの療養手帳」からなります。

１）各章のタイトルと概要

1. 第1章がんと診断されたとき―治療前にまずは知っておきたいこと
   がんそのもの、がんに関する情報の探し方、がんと診断されたあとの心のケアや周りの人への伝え方、家族が診断されたときに知っておきたいこと等
2. 第2章がんの状態を知る―検査とその目的
   さまざまな検査やセカンドオピニオンの活用
3. 第3章治療法を考える―がん治療の基本
   がんの治療（手術、放射線治療、薬物療法等）や臨床試験、世代に応じた治療方針の決め方、治療前に考えたい妊娠や出産への影響、保険の仕組み等
4. 第4章治療中の体に起こること―治療の副作用と対処法
   治療の副作用やそれへの対処方法、日常生活での工夫等
5. 第5章がん療養中に考える暮らしのこと
   仕事や学校、同じような経験をもつ人との交流の場、災害への備え等
6. 第6章がんの治療　そのあとは・・・・・・？
   治療後の定期的な通院、がん治療をせずに生活するときのこと等
7. 第7章がん治療とお金－がん治療・療養を支える制度
   医療費等の負担を軽くする制度、生活を支える制度等
8. 別冊付録「わたしの療養手帳」
   自分のことがまとめられる手帳。医療者やがん相談支援センターへの質問リスト、相談メモ、治療の内容や日々の体調、かかった費用や給付金、医療機関等が記録できる

２）改訂のポイント

イラストや図で一目瞭然、読みやすく理解しやすい

イラストや図表を多く取り入れ、簡潔な文章で、がんと診断された当事者やその家族が手にとりやすく理解しやすい内容にしました。

そのときに、知っておきたい情報がわかる

がんの診断から治療、その後の生活において知っておきたい情報を網羅的に紹介しています。生活に関すること、お金や制度に関することなど、さまざまな情報をコンパクトにまとめました。

がん経験者のリアルな声がわかる

患者必携の改訂にあたり、国立がん研究センター患者・市民パネルの意見を取り入れました。また、診断直後や治療選択などの各時期における、がん経験者の体験談34編を掲載しました。

書き込み、振り返り、予定をたてる「別冊付録　わたしの療養手帳」

診断から治療後までの時間の流れに沿って、自分のがんや治療などについて書き込みができる「別冊付録　わたしの療養手帳」も患者・市民パネルの意見を取り入れて更新しました。

２．入手方法

「国立がん研究センターのがんになったら手にとるガイド」は、以下の方法で入手いただけます。

１）がん情報サービスで公開しているPDFファイルで読む
２）電子書籍で読む
３）全国の書店やインターネット書店で購入する

１）PDFファイルで読む

本体、別冊ともにPDFファイルで全文をダウンロードすることができます。目次ページの読みたい見出しをクリックすると、そのページにリンクしています。必要な部分を印刷してご利用いただくことも可能です。

（1）本文

• 国立がん研究センターのがんになったら手にとるガイド（本文・192ページ：81MB）

（2）別冊付録

• わたしの療養手帳（別冊付録・64ページ：3MB）

２）電子書籍で読む（無料）

パソコン、スマートフォン、タブレットなどで下記のリンクにアクセスすることでお読みいただけます。
通信費用は利用者負担となります。

３）全国の書店やインターネット書店で購入する

全国の書店やインターネット書店でご購入いただけます。

書誌情報

• 書名：国立がん研究センターのがんになったら手にとるガイド
• 仕様（サイズ・ページ）：A5・256ページ
• 定価：1,100円＋税
• ISBN：978-4778036508
• 発売：小学館　発行：小学館クリエイティブ

３．お問い合わせ

書籍に関するお問い合わせ

がん情報サービスの「お問い合わせ」ページからお寄せください。

がんや治療、生活等に関するご相談

がん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」または「がん情報サービスサポートセンター」にお問い合わせください。

がんの相談や「がん相談支援センター」、「がん情報サービスサポートセンター」に関する詳しい情報は、関連情報「がんの相談」からご確認いただけます。