春の川 の俳句
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春の川 補遺
あちへ舟こちへ此橋春の川 政岡子規 春の川
ある時は上へ流れつ春の川 政岡子規 春の川
くらくらと竹山出づる春の川 岡井省二 鹿野
そめ物や紅流す春の川 政岡子規 春の川
それとなくひとの見てゆく春の川 飯田龍太
にぎやかに水の押し合ふ春の川 有山洲彦
ひとの子をあまたかくして春の川 平井照敏
ひるからは水ますものぞ春の川 成田蒼虬
一桶の藍流しけり春の川 政岡子規 春の川
中程は早き流れや春の川 高浜年尾
九十九里浜そのどんじりの春の川 鈴木真砂女 都鳥
今昔のこの邊にして春の川 岡井省二 前後
何染めて紅流す春の川 政岡子規 春の川
傘さしてわたる人あり春の川 東皐
勿来とはわが名なるべし春の川 佐藤鬼房
吹く方へながるゝ春の小川哉 政岡子規 春の川
土橋あり肥舟つどふ春の川 政岡子規 春の川
山の日のきら~落ちぬ春の川 村上鬼城
意満ち来れば春川ながれけり 三橋鷹女
我が肝を曳きて古しや春の川 永田耕衣
春の川くぬぎ林の裾流れ 細見綾子
春の川つめたき闇を遠くまで 飯田龍太
春の川出茶屋の前を流れけり 政岡子規 春の川
春の川手紙まろめて流しけり 内藤鳴雪
春の川水城の裾を海へ出づ 大野林火 飛花集 昭和四十七年
春の川水重なつて流れけり 岸田稚魚 紅葉山
春の川泥ぬるぬると辷りけり 政岡子規 春の川
春の川淀の別れの又わかれ 政岡子規 春の川
春の川牛曳牛に寐てわたる 東皐
春の川眼の前に来て流れけり 橋閒石 微光
春の川終日濁し囚徒去る 飯田龍太
春の川遺児年金の胸照らし 飯田龍太
春川の日暮れんとする水嵩かな 村上鬼城
春川や橋くゞらする帆掛舟 村上鬼城
春川や鯲隠るゝわれ徳利 政岡子規 春の川
春雨の川をながむる格子窓 政岡子規 春の雨
木や人にかがようてきて春の川 岡井省二 五劫集
木戸出るや草山裾の春の川 飯田蛇笏 霊芝
板橋の間やきらめく春の川 野澤節子 八朶集
梅の肱山の肱らし春の川 永田耕衣
棚橋や春の小川のおもしろき 政岡子規 春の川
橋を渡り橋を渡る春の川二つ 政岡子規 春の川
此橋の上に橋無し春の川 政岡子規 春の川
泥勝に足跡勝に春の川 政岡子規 春の川
海かけてにはかに曇る春の川 松村蒼石 雪
海に入ることを急がず春の川 富安風生
海見ゆるまで春川に沿ひ下る 橋閒石 雪
湧別の狐出て来よ春の川 雨滴集 星野麥丘人
灯の上の山に雉子鳴く春の川 飯田龍太
病者等が指さし春の川光る 西東三鬼
空を牽てすゑひろがりに春の川 飯田蛇笏 家郷の霧
立どまれかげ呑わけん春の川 五明
考へてゐる学生に春の川 廣瀬直人
裏口や白帆の通る春の川 政岡子規 春の川
遊ぶさまに砂利採舟や春の川 星野麥丘人
銭亀の首出す岸や春の川 政岡子規 春の川
駅見えて芥流るゝ春の川 政岡子規 春の川
鶴一羽渡りそむるや春の川 政岡子規 春の川
以上