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2週連続で行われた石破首相激励デモに行ってきました。
いきなりですが、タイトルでは私自身について「自民党支持者」としましたが、実際には立憲など別の党に投票することもあります。
なので正確には、「自民支持者と無党派の間くらいの人」が書いた文章だと思って読んでいただければ幸いです。
このデモの存在を知ったのは、たしかはてなブックマークだったと思います。
その時点では、
「こういうのをやるのは左翼だ」
みたいなことがSNSで言われてました。
なので私自身も、初めは自分に無関係だと思ってました。
しかし次第に、
「別に行ってもいいじゃないか。行ったところで失うものは交通費ぐらい」
ということに気づき、どうせ行くならということで、プラカードをいくつか持って出かけました。
右とか左とかそんなことより、ときめきみたいなものが圧倒的に優ってた。
で、行ってみたわけですが、本当に左派の人たちばかりなのかは、その場に立っているだけでは正直わかりません。
ただ、
「石破がんばれー」
とか、
「石破やめるなー」
とかしか言ってない、とても穏やかなデモであったことは確かです。
また、ちょっとクセのあるプラカードを持っていたせいもあってか、初回は5社ほどの報道機関から取材を受けました。
その際、何人かの記者さんが「けっこう自民支持の人いますよ」と言ってました。
デモから帰ってXを覗いても、自民党支持者もけっこういたよというコメントがちらほらありました。
いくつか引用させていただきます。
今夜、私もこの中にいたんですけど、私の周りに立っている人の結構な割合の人が自民党に投票している人で、かなり驚きました。なぜ分かったかと言うと、私の周りでメディアのインタビュー受けてる人が多くて立ち聞きしてたんですけど。確かにいつもの左翼のデモとかの微妙に空気がんが違ってました。https://t.co/8QbOHcYfQX
— わきまえないナニカのぴっち 삧치 ∀🌻 (@zpitschi)2025年7月25日
今回の取材では参院選における投票先を聞きながら取材しました。投票先が参政党や日本保守党以外の方とは出会えました。#石破辞めるな デモでわたしが出会った若年層ではチームみらいに入れたという方が多くいたのが印象的でした。https://t.co/hvCHXATOd8
— 矢部真太/神奈川新聞記者 (@shintayabe_257)2025年7月25日
世論調査でも、自民党支持者の7割が石破首相続投を望んでいるという報道もありました。
そこからしても、事前に言われていたより多くの自民党支持者がいてもおかしくありません。
SNSでは右や左の区別は鮮明ですが、普通に人に会って話をすると、思想的なこだわりがない層のほうが圧倒的に多いような気もします。
ということで、現場の雰囲気とXのコメントを合わせて推測すると、
「主導している方々は左派だが、参加者には無党派や自民支持者もそこそこいた」
といったところだと思います。
これもSNSでいまだによく耳にするものです。
しかしこれに関しては、現場の体感としてはまったく異なりました。
私の近くにいた女性は、
「私、昔から石破さんだけは大好きなの。自民党は支持できないけど」
とおっしゃっていたし、
「石破さんは自分の声で話して、人の話は丁寧に聞く。そういう人は信用できる」
というような会話もあちらこちらから聞こえてきました。
場の空気ってやつもあります。
消極的支持だけではあの空気は出せません。
ライブ会場の熱気みたいなものとはまた違って、穏やかな一体感と言うべきか、そんな空気がありました。
もちろん、石破がんばれなんて口が裂けても言えないけど、排外主義や極右化を阻止するために仕方なくデモに参加したとのコメントもXで見ました。
ただ黙って立っている人もいました。
Xで見かけたコメントなども合わせると、普段支持している政党や政策とは違うけれど、石破さんの人柄、姿勢に共感し、信頼を置く人が多く参加されていたのではと思います。
石破さん自身もある種中庸な雰囲気があるので、石破ファンにもきっと穏やかな方が多いのではないかと思います。
そんな安心感とピースフルな空気に包まれたデモでした。
これを機に、Xでも主催者の方々に近いアカウントや、逆に自民党支持者のアカウントをフォローし、みなさんどのようなことをおっしゃってるかをよく目にするようになりました。
それで、けっこう明確にそれぞれの違いがあることに気づきました。
左派の方々は、極右化や排外主義を懸念され、そのためには石破首相の続投が望ましいと考えておられるようです(もちろん私の視界の範囲に限ったことです)。
またここ数日では、戦後80年のメッセージに関する投稿も多く見られます。
一方、自民支持かつ石破さん支持の方は、ともかく石破さんの人柄、スタンスに共感されている方が多いように思います。
ただし左派の方にも、自民党の考えや政策には投票できないけど、石破さんのスタンス、つまり自分の言葉で話し、他者の声をよく聞く、と言ったところに共鳴している人も多いようです。
石破首相以降、「熟議の国会」という言葉をよく聞き、これはむしろ立憲の議員さんなどが言われていたフレーズと思いますが、まさに思想でも政策でもなく、そういったスタンスに共鳴するという点では、左派の方々も自民党支持者も、違いはないように思います。
思想や政策的なところで足並みを揃えるのは難しいすが、この石破さんのスタンスというところでは、いろんな垣根を越えてひとつになれるのではないかと思います。
一方で、このような「スタンス」には、政策やイデオロギーのような評価軸が有権者の中で確立されていないため、なかなか票につながらないのもちょっと残念だなとも思いました。
2回行って、それぞれ印象的だったことを書いてみます。
まず1回目。
平和的なデモだったとはいえ、ちょっと不穏当な場面もありました。
道の向こう側から、「お前ら帰れ」みたいな声もありました。
これに関しては、「たぶんかなり右の人なんだろうな」と心の中でスルーして、それ以上のことは思うことはありませんでした。
次に2回目。
その日も20時には無事終わり、その場を去ろうとしていたところ、ある女性が大きなプラカードを掲げて立ち続けていました。
そこに書かれていた内容はうろ覚えですが、たしか以下の内容だったと思います。
「石破政権を応援するなら自民党員になってください」
長文でいろいろ書かれていましたが、たぶん、石破さんを勝手に担ぎ上げないで、勝手に自分の思いを石破さんに重ねないで、といった内容だったように思います。
私がこのデモに共感する立場であることには変わりありませんが、長年石破さんを応援してこられた方の中には、そう感じられる人もいるのだなぁと、私自身まったくそのあたり気づかなかったなぁと思いました。
あの場では、あの方は圧倒的少数派です。
そんな中、あのプラカードを掲げて立たれるのには相当の想いと覚悟が必要だろうなとも思いました。
あと、1回目と2回目のちょっとした違いについて。
1回目は、ふわーっと始まって、ふわーっと終わって、わりとのんびりした性格の自分としては、
「あー、このゆるい感じ、ええわぁ・・・」
という感じでした。
2回目は、最初「排外主義は許さない」といったシュプレヒコールがあり、
「お、けっこう具体的だな」
と、ちょっと身構えました。
しかしすぐに、前回と同じゆるい感じの、
「石破がんばれー」
「石破やめるなー」
に変わり、ペンライトやうちわを振る人も多くみられ、アイドルのライブというか近所の盆踊りというか、和やかな空気に包まれました。
と思いきや、最後、
「では、石破首相が好きなキャンディーズかけまーす」
ということで、自民党本部前は春一番と手拍子に包まれました。
2回目の主催者は20代の方で、キャンディーズなんて遥か昔の世代だと思いますが、
「中にいる自民党の先生たち、これどう思って聞いてんだろな」
「主催者やるやん」
と、ニヤニヤが止まらない締めとなりました。
1回目には田原総一朗さんがいらしていて、握手してもらいました!
深夜放送がアツい時代にあの番組を見ていたので嬉しかったです!
今回、デモ参加は初めてであるにもかかわらず、けっこうクセのあるプラカードを持っていきました。
と言うのも、前述のとおり、
「このデモは自民党に入れてない左派ばかり」
とか、
「石破支持者は消極的支持ばかりだ」
と言われていたからです。
いやいや、私みたいな人間もいますよとアピールせねばならないと謎の使命感にかられ、いくつか文言を考えました。
メインは参加前に投稿したこれ#官邸前激励0725pic.twitter.com/S0OlwcoSWh
— グレイドちゃんのアラウンド2025観察記 (@SpaceDiaspora)2025年7月25日
石破さん激励デモ行ってきたよ。
— グレイドちゃんのアラウンド2025観察記 (@SpaceDiaspora)2025年7月25日
平和なデモだったよ。
こんなプラカ持ってったら4、5社に取材してもらったよ。
ありがとうございました。
#官邸前激励0725#石破やめるなデモ#石破やめるな#石破辞めるなpic.twitter.com/3CXY8sGJxZ
「ぶっ壊せ」と「ロシア」は、半分ネタだったり飛躍も混じってるのですが、意外とロシアのやつは参院選前後に報道でも言われはじめたので、それほど悪くなかったかなと思います。
ただ現地では、「関係のないプラカードはお控えいただけますか」と注意を受け、自分としてもそりゃそうだよなと思って、即座に引っ込めました。
逆にそのようなことがあったおかげで、主催者の人たちは、「激励デモ」という主旨をしっかり守ろうとされてるのだなぁと、逆に安心感につながりました。
1回目は、こんなプラカを掲げ、目立つつもりで行ったせいか、5社ほどの報道機関の記者さんに声をかけていただきました。
普段だれも聞いてくれないような自説に耳を傾けてもらい、中には深いレベルで私の話を聞いたり相槌を打ってくださる記者さんもいました。
「俺の話を聞け」とかいう歌がありますが、まさに「記事になるかはどうでもいい」って感じで、石破さんを応援できて、私の話を聞いてもらって、家に帰って「行ってきたよー」って投稿すればはてなスターはいっぱいもらえるし、Xでも2千くらいいいねもらってプチバズできるし、こんないいことはないと思いました。
1回目で話したことは忘れてしまいましたが、たぶん上に書いたような、自民党支持者もいること、積極的支持者もいること、また、一口に自民党と言っても応援できる自民党とそうでない自民党があるってことをアピールしたくてここに来た、みたいなことをしゃべった気がします。
2回目は、あんまり浮くのも恥ずかしいのでちょっと控え目にしてたんですが、途中からちょっと目立ちたくなってプラカを高く掲げてたら、1人の記者さんが声をかけてくれました。
その記者さんには、
などの話と、当時原発について思っていたことなども話させてもらいました。
そしたら「中庸的な政治を支持されてるんですね」と言われ、まさにそれですと返しました。
ちなみに、ここまで読んでいただければお分かりだと思いますが、プラカに「左派だけじゃないよ」と書いたのは、
「私、あの人たちとは違うんで」
という意味ではなく、いろんな人が参加してますよとアピールしたかったからです。
このようなデモを主催してくださる方々がいらっしゃることには感謝しかありません。
また、自分1人でも立つなんて勇気は、今の私にはありません。
多くの人を引っ張っていくようなこともできません。
そして、今回参加して、デモというものがずっと存在する理由も少しわかった気がします。
今は投票以外にも、SNSという意思表明の手段がありますが、逆にSNSではいろんな普通の人のいろんな普通の声が埋もれてしまっている状況に思います。
投票だけでは示せない、その後ろにあるいろんな想いを、プラカードに掲げてみるのもいいなぁと思いました。
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