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2025年2月27日 22:00
階級差別や性差別が色濃く残る1999年の韓国を舞台に、少女たちの愛と成長を描いた青春映画「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」のメガホンをとったハン・ジェイ監督のコメントが公開された。
本作のタイトルは、ハン・ジェイ監督がたまたま読んだ本の一節から着想を得たというが、悲観と楽観が混在する作品タイトルの通り、世紀末の10代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、それにも関わらず愛することの喜びと美しさを対比させながら描く。「はちどり」のパク・スヨンとNetflixドラマ「イカゲーム」のイ・ユミが主演を務めている。
2人のキャスティングについて、ハン・ジェイ監督は「シナリオを脚色していて、まず思い浮かんだのはイ・ユミだった。イ・ユミと外見や演技の面でよく合う俳優を探し、すぐにパク・スヨンをキャスティングした。別の独立映画で見かけて注目していたが、彼女の明るく純粋なところを際立たせる作品がなかったように思い、その点をかなり強調してオファーした」と語る。作品に関しては、「90年代を過ごしてきた人にとっては、あの時代のノスタルジアを感じられる映画であってほしい。当時を知らなくても、初恋の純粋な気持ちと切なさを一瞬でも思い出せる映画であれば」とコメントした。
「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」は、3月14日から全国で公開。
ノストラダムスの予言による地球終末論が噂され、不安が漂う1999年。学校でテコンドー部に所属する女子高生ジュヨン(パク・スヨン)は、先輩たちから暴行されていたところを、少年院帰りの少女イェジ(イ・ユミ)に助けられる。その後ジュヨンとイェジは、ジュヨンの母が引き受けた少年院の家庭体験プロジェクトをきっかけに一緒に暮らすことに。友人たちと出かけた旅行先で、ジュヨンとイェジは心に芽生えた互いへの思いに気づく。夢のような時は過ぎ、現実に戻った2人は引き離されそうになってしまう。互いへの愛を確信するジュヨンとイェジは最後まで自分たちの選択に責任を取るべく、大切な存在を守ろうとするが……。
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