米サンフランシスコのデ・ヤング美術館で、アメリカ大陸初となる“マンガ”の展覧会「Art of MANGA」展が2025年9月27日~26年1月25日に開催される。日本の出版社やプロダクションの協力のもと、現代日本を代表する漫画家として、荒木飛呂彦氏、尾田栄一郎氏、高橋留美子氏、田亀源五郎氏、谷口ジロー氏、ヤマザキマリ氏、山下和美氏、よしながふみ氏の原画が700点以上展示され、日本を象徴する芸術である“マンガ”を総合的に探求する展覧会となる。
そんななか、デ・ヤング美術館は“マンガ”という独自の芸術形式にアメリカ大陸の美術館として初めて焦点を当てる。「Art of MANGA」展は、「個別作家セレクション」として、人気漫画家8人(荒木氏、尾田氏、高橋氏、田亀氏、谷口氏、ヤマザキ氏、山下氏、よしなが氏)の700点を超える原画を展示。その多くがアメリカ初公開となる。
画像によるダイナミックな物語表現であり、世界中で何百万人もの読者を魅了するマンガは、現代のもっとも重要なビジュアルメディアのひとつです。サンフランンシスコは長い間、米国における日本との文化交流の入り口であり続けてきました。その場所で「Art of MANGA」展を開催し、マンガというナラティヴアートの芸術性とパワーを紹介しつつ、その伝統を讃えることができ、うれしく思います。
■ニコル・クーリッジ・ルマニエール(イースト・アングリア大学(イギリス・ノリッジ)セインズベリー日本藝術研究所長/「Art of MANGA」展企画キュレーター)