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2024年7月9日 19:00
スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムが共演した「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」のワールドプレミアが、7月8日(現地時間)、米ニューヨークで開催された。
人類最大の偉業といわれるアポロ11号の月面着陸。その歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人々は、人間が“リアル”に月の上を歩く映像を見て興奮し、胸を熱くした。しかしその後、その映像や写真をめぐり、「実は“偽物(フェイク)”だったのでは?」という説が流れ、マスメディアでも取り上げられた。本作は、そんな偉業にまつわる人間ドラマを描いた完全オリジナル脚本を映画化するもの。ヨハンソンは月面着陸の宣伝を担うPRのプロであるケリー、テイタムはNASAの実直な発射責任者コールを演じた。
ワールドプレミアの会場となったAMCリンカーン・スクエアには、宇宙を思わせる黒のカーペットが敷かれ、作品のパネルで装飾が施された。主演・プロデュースを務めたヨハンソンは、スパンコールがあしらわれた洗練されたセットアップを身に纏い、夫のコリン・ジョストとともに登場。颯爽と車から降りたヨハンソンは、沿道で待つファンの声に笑顔でこたえ、サインや写真撮影にも丁寧に応じた。
テイタムについて尋ねられたヨハンソンは、「チャニングは素晴らしい共演者です。真のプロフェッショナルであり、ゴージャスで、とても好感が持てる人です。彼のようなプロと仕事ができるのはありがたいことですね。毎日ちゃんと現場に来て、仕事に喜びを感じ、優しくて。スタッフも彼のことが大好きです」と賛辞をおくった。
続くテイタムは、シックな黒のスーツ姿を披露。フォトセッションに応じるなか、ヨハンソンが到着し、抱擁を交わした。テイタムは、「もうあまり作られていないような映画です。ロマンティックでユーモラスなシーンもありながら、大きな出来事が舞台となっています。我々の歴史において、とても大きな出来事です。アメリカだけではなく、世界にとってです。月に行くこと、そしてそのなかで、ふたりが恋に落ちるというのは、なかなか見ることのできない美しいストーリーだと思います」と紹介した。
さらに、米政府関係者モーに扮したウッディ・ハレルソンについて、テイタムは、「2度目の共演となりますが、まだ彼がシーンでどのように振る舞うかわかりません……! 本当に、誰にもわからないでしょうね。とても面白い人です」と、共演を振り返った。
夏らしいオフホワイトのスーツで登場したグレッグ・バーランティ監督は、「NASAに関する作品がずっと好きでしたし、スカーレット・ヨハンソンのような大スターがすでに製作と主演を務めていて、チャニングが興味を示しているような脚本を自分が担当するなんて思ってもみませんでした。私はただ、その時代のハートとソウルを持った映画のトーンにしただけです。観客全員が楽しめますし、ストーリーもオリジナルです。一生に一度のチャンスだと思いました。天才的な才能に恵まれていましたから、私の仕事は楽なものでした。正直なところ、彼らが優秀すぎて、選択肢や可能性が多すぎたほどです」と、製作過程を述懐した。
ヨハンソンは最後に、「この映画が、いままで見たことのない何かを探している人々にとって、この夏の気分を晴らすような作品になることを願っています」とメッセージを託した。7月12日の全米公開を前に、イベントは盛況のうちに幕を閉じた。
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は、7月19日から全国で公開。
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