本作は、フランク・デュボスク監督の「パリ、嘘つきな恋」（19）の舞台をイタリアに移したリメイク作品。主人公ジャンニは有名シューズブランドのトップで、ハンサムで独身、スポーツマンで女たらしの49歳。女性を口説くためなら何でもする彼は、新しいターゲットを誘惑するために車いすに乗って憐れみを乞う。彼が障がい者に対して抱く唯一の感情が憐れみだからだ。そんなジャンニがバイオリニストで車いすテニスプレイヤーでもあるキアラと出会い、人生で経験したことのない感情に激しく揺さぶられる。

(C)2020 WILDSIDE-VISION DISTRIBUTION

主人公ジャンニを演じたのは、「シチリアーノ　裏切りの美学」「離ればなれになっても」「ノスタルジア」など数々のヒット作に出演するイタリアの名優ピエルフランチェスコ・ファビーノ。現在開催中のカンヌ国際映画祭では、コンペティション部門の審査員を務めている。ヒロインは、「インビジブル・ウィットネス　見えない目撃者」「ディアボリック」のミリアム・レオーネが務め、本作でナストロ・ダルジェント賞（イタリア映画記者組合賞）コメディ女優賞を受賞した。

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メガホンを取ったのは、「ようこそ、大統領！」「これが私の人生設計」「環状線の猫のように」を手掛け、本作が長編映画11作目となるリッカルド・ミラーニ監督。イタリアの2大映画賞では、本作を含めダビッド・ディ・ドナテッロ賞に4作、ナストロ・ダルジェント賞に7作品がノミネートされ、本作を含む4作で受賞している。

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予告編では、ジャンニとキアラの“恋のかけひき”が描かれ、プレイボーイのジャンニがキアラに恋したことで調子を狂わせていく様子が映し出されていく。映像では「ザ・ローリング・ストーンズ」の「ストリーツ・オブ・ラブ」をはじめ名曲の数々が使われ、2人の恋模様を彩る。

「幸せのイタリアーノ」は7月26日よりシネスイッチ銀座ほかで全国順次公開。