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2024年1月30日 17:00
黒沢清監督の「回路」(2001)、「CURE」(1997)、「ドッペルゲンガー」(03)が、BS松竹東急で1月30日から3日連続で放送されます。映画.comでは、3作のあらすじ、キャストまとめとともに、2018年の東京国際映画祭で「CURE」に主演した役所広司と黒澤監督が披露した裏話をご紹介します。
2001年にカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出され、国際映画批評家連盟賞を受賞。06年には、「パルス」のタイトルでハリウッドリメイクされ、クリスティン・ベルが主演を務めました。
猟奇的殺人事件の犯人を追う刑事の姿を描いたサイコサスペンス。主演の役所広司は、今作での演技が評価され第10回東京国際映画祭の主演男優賞を受賞しました。
黒沢監督は「当時はやくざもののVシネマをたくさん撮っていた時期で、それよりメジャーな企画としてオリジナルで脚本を書いた。理想としては、役所さんが出てくれたら成立する」と、ダメ元でオファーしたそうです。前年の「Shall we ダンス?」や同年の「うなぎ」「失楽園」などでトップ俳優だった役所も、「すごい監督がいると噂では聞いていて、声がかかると思っていなかった」と述懐。その時点では「伝道師」というタイトルだった脚本にほれ込み、「ぜひ参加させてください」と快諾します。
撮影はほとんどが1シーン1カットで、黒沢監督は「1カットの中で正気から狂気に変わっていく、普通からちょっとおかしな状態になるのを流れの中でとらえたいと、そこは意識した」と説明。「言うはやすしで、演じるのは大変ですよね」という気遣いに、役所は「監督はテストも重ねないので、長いシーンをやる時はしびれますよね。でも、1カットの力はすごい。映画として伝わる」と真摯に答えていたのが印象的でした。
タイトルは、当時のオウム真理教事件などで宗教的なものと誤解を招くことを避け、「CURE」に。役所は今作以降、「カリスマ」「回路」「ドッペルゲンガー」など黒沢作品の常連となります。そして観客からの指摘で、役所が黒沢監督作品以外、ホラー映画に出演していないことが判明。黒沢監督は、「役所さんのホラーを僕が独占しているわけですね。それはうれしい」とほおを緩めていました。
ドイツ神話などに根拠を持つ「ドッペルゲンガー」に関する物語で、「見たら死ぬ」はずの自分の分身と遭遇してしまった男が、皮肉にも生きることに逞しくなっていく姿を描いていたサスペンス作品。脚本は、黒沢監督と「怯える」の古澤健が共同で執筆しています。
黒沢清「ダメ元」、役所広司「声かかるはずない」から生まれた傑作「CURE」
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