本作は、ビートたけしが初めて書き下ろした同名恋愛小説を、「鳩の撃退法」「ホテル ビーナス」のタカハタ秀太監督が映画化。ひょんなことから出会った主人公の悟（二宮）と、携帯電話を持たない謎めいた女性・みゆき（波瑠）が連絡先を交換せず交流を重ねることよって愛を育んでいくが、ある日突然、みゆきは悟の前から姿を消してしまう。

六本木ヒルズ前に敷かれたブルーカーペットには約120人のファンが詰めかけていたが、二宮が登場すると大歓声が沸き上がった。笑顔で手を振った二宮は、「お暑いなかお集まりいただきありがとうございます」と挨拶し、「奇をてらっていない純粋な恋愛ドラマを観ていただければと思います」とメッセージを送った。

舞台挨拶では、タカハタ監督が「僕はあまりラブストーリーを撮りたいと思ったことはなかったのですが、たけしさんが原作ということで早々に読ませていただいたんです」と語ると「これは二宮さんで撮ってみたいと思い、たけしさんにお伺いをたてたところ『やってみれば』と温かい言葉をいただき、現在に至りました」と経緯を説明していた。

本作は、携帯電話を持っていない女性との恋愛ということで、毎週木曜日に決まった喫茶店で会うというルーティンによって恋を育む。司会者が登壇者に「ルーティンにしていること」を問うと、二宮は「僕は毎週水曜日と日曜日に動画をあげているのですが、その締め切りが月曜日と金曜日なので、いまはその作業に追われています」と回答。さらに、「乃木さんにも追われているので、ダブルで大変です」と現在放送中の日曜劇場「VIVANT」で、二宮演じるノコルが、堺雅人演じる乃木に追われているネタを持ち込み、会場を盛り上げていた。

同じ質問に藤原は「僕は2、3センチの小さなフグを飼っているのですが、毎週日曜は水槽を洗う日にしているんです」とルーティンを説明。二宮から昨日行われていた「24時間テレビ」でメインパーソナリティを務めていたことに触れられると、藤原は「昨日は24時間ずっとしゃべっていたので、ちょっとお休みしてしまいました」と苦笑いを浮かべていた。