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2023年6月24日 16:49
いまだ終息の気配すら見えない米脚本家組合(WGA)のストライキに加えて、6月30日に現行契約が満了を迎える米俳優組合(SAG-AFTRA)もストライキに突入する可能性がある危機的状況のなか、世界最大級のポップカルチャーイベント「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」が、“出し物ゼロ”の大ピンチに立たされている。
米Deadlineによれば、開催まで1カ月を切った現時点でディズニーと傘下のマーベル・スタジオ、ルーカスフィルム、ユニバーサル・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ、Netflixなどの大手スタジオが軒なみ不参加を表明しているという。
コロナ禍の2020、21年と2年連続で中止や規模縮小を余儀なくされていたサンディエゴ・コミコンだが、22年には晴れて対面式のフルイベントが復活。毎年同イベントにおける最大の目玉として注目を集めるマーベル・スタジオも3年ぶりに参加し、大いに盛り上がった。
ディズニーは、テーマパークの人気アトラクションを題材に実写映画化した「ホーンテッドマンション」、マーベル・スタジオ最新作にして大ヒット作「キャプテン・マーベル」の続編となる「マーベルズ」、ルーカスフィルムがディズニープラス向けに制作する「スター・ウォーズ」の新たなオリジナルドラマシリーズ「アソーカ」、ユニバーサルは現代ホラー映画の旗手ブラムハウス・プロダクションとモーガン・クリークの共同製作によるリブート版新「エクソシスト」とブラム・ストーカーの古典小説「吸血鬼ドラキュラ」の一節を基にしたホラーアドベンチャー大作「The Last Voyage of The Demeter(原題)」、ソニーはコミック版「スパイダーマン」に登場する悪役を主人公にしたスピンオフシリーズの最新作「クレイヴン・ザ・ハンター」と、それぞれ話題の新作映画を多数抱えているものの、パネルディスカッションの中心となる脚本家ならびに俳優陣が誰ひとり参加しないとあっては、イベント自体が成立しないのではないかという懸念の声も上がっている。
今年のサンディエゴ・コミコン・インターナショナルは7月19日から開催予定。
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