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2022年6月8日 18:00
豊田利晃監督の最新作となる短編映画「生きている。」が完成を迎え、ポスタービジュアル、ティザー映像(https://www.youtube.com/watch?v=manGOqYAw7k)が披露された。あわせて、同作を初披露するイベントが、7月24日に開催されることもわかった。
2019年から「狼煙が呼ぶ」「破壊の日」「全員切腹」と、毎年時代に挑む作品を作り続けている豊田監督。新作「生きている。」の主演を託したのは、「真犯人フラグ」「ザ・タクシー飯店」といったテレビドラマでも注目を集め、「偶然と想像」「キングダム2 遥かなる大地へ」「異動辞令は音楽隊!」「激怒」にも出演する俳優・渋川清彦。物語の舞台は、現代。神社の祭りに松明を持った男が現れ、騒動を起こす。18分の短編映画となっており、狼蘇山シリーズの新章ともいえる作品になった。
映画音楽はZAZEN BOYS/NUMBER GIRLの向井秀徳、エンドクレジットは切腹ピストルズが担当。現在、映画館での上映は予定されていない。
ワールドプレミア公開イベントは、渋谷WWW Xにて、7月24日開催(17時開場、18時開演。料金:7240円/特製ポストカード付き。1ドリンク代別)。当日は映画の上映のほか、イッセー尾形の一人芝居、切腹ピストルズ、向井のライブを予定。イッセー尾形のライフワークでもあり、チケット入手困難な一人芝居は、豊田監督の熱烈なラブコールによって実現した。チケットは、6月11日の午前10時から、豊田組ショップ内(https://toyodafilms.stores.jp)にて販売。
豊田監督のコメントは、以下の通り。
毎年、2月6日に和歌山県新宮市で行われるおとう祭りに10年以上参加している。白装束に身を包み、身体に荒縄を巻き、松明を持って山に上り、御神火をつけて階段を駆け下りる。火祭りとも呼ばれる祭りだ。原田芳雄も20年以上、参加していて一緒に山に上ったのは僕にとって宝のような想い出だ。コロナパンデミックの影響で2年連続、今年も中止になった知らせを聞き、原田芳雄や中上健次が愛した祭りを、自分たちで映画の中で再現してみたくなった。祭りとは一年に一度、自らの霊性に目覚め、生命力を自覚する日だ。そして仲間たちと逢える日。一日で終わり、また普段の日常に戻っていく祭りは、どこか映画作りとよく似ている。「映画は祭りだ」とは映画人がよく口にする言葉だ。この時代に生きる意味を問いかける、力が溢れ出すような映画にしたいと思った。生きているのかいないのか、それは自分だけが知っている。生きていること、それだけがいつの時代でも希望の証だ。
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